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2018/10/11

「『私が施された性的カウンセリング』 臨床心理学の権威に裏の顔」の続報  私はカウンセリングよりも『占い』の方がいい

●カウンセリングには本当に効果があるの?

週刊新潮10月4日号に掲載された 「私が施された性的カウンセリング」 臨床心理学の権威に裏の顔 が、ヤフーに転載された。同じことを告発する記事が現代ビジネスにも掲載されている。渦中の「臨床心理学の権威」は、マスコミでは度々取り上げられてきたが、同業者からの批判が多かったようだ。






エセ犯罪心理学者」が犯罪…? デタラメなカウンセリングの深き闇 メディアの責任も大きい 現在ビジネス



私はカウンセリングに行きたいと思わない


なぜなら、臨床心理士やカウンセラーは、「傾聴」をするのが仕事だからだ。自分の意見を言わないし、アドバイスなども基本的にはしない。例えば彼らが、弁護士やファイナンシャルプランナーなどの資格を持ち、法律やお金の知識とご自身の経験を元に、具体的に解決策を提示してくれるのなら話は別。


「誰かに聞いてもらうだけで」心が軽くなると言う人もいるけれど、私は全く知らない人に、込み入った事情を話すなんて嫌だ。かえってストレスになる。


別にそう思うのは私だけじゃないだろう。


●ネットで人気があるのはファイナンシャルプランナーや弁護士の「引きこもり」相談 高齢の親にとって、一番切実なのは『お金』だから

最近ネットで人気を集めている「ひきこもり再生物語」という連載がある(プレジデントオンラインに連載)。社会問題化している、引きこもりの子どもを持つ家族への処方箋だ。ちょっと前までこういった問題の回答者は、精神科医や臨床心理士の指定席だったが、最近はファイナンシャルプランナーや弁護士が目立っている。


なぜなら、引きこもりが長期化し、当事者とその親御さんが高齢化しているためだ。もしも親が病気で倒れたり、万が一にも、死亡してしまったら、残された子どもの生活が立ちいかなくなるのは目に見えている。


そう、当事者の一番の悩みはズバリ、『お金』なのだ。


中には、長い間心を閉ざしていたのに、ファイナンシャルプランナーが具体的な金額(貯金や年金と毎月の支出)を示した途端、話し合いに応じた男性も。


ひきこもり30年44歳 小遣い6万の是非 70歳父 68歳母からの悲痛SOS 社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー 浜田 裕也PRESIDENT Online

月23万円余り支給される年金で暮らしている高齢の夫婦。2人だけなら生活できるが、家にはひきこもり歴30年の44歳の息子がいて、家計は毎月9万の赤字。FPの筆者は、今後の生活を考えて息子に与えていたあるお金の削減を提案した。そのお金とは?(中略)

収入は年金だけ、財産は虎の子の500万のみ

次にご家族の財産、収入支出を伺いました。

▼財産
貯金……約500万円
※その他の財産なし
▼収入
お父さん……公的年金収入 210万円/年
お母さん……公的年金収入 74万円/年
※公的年金以外の収入なし
▽支出
生活費や家賃など……年額392万円

単純計算ですが、貯金500万円÷年間の赤字108万円=約5年で貯金が底をつく、ということがわかりました。(以下略)



●私は臨床心理士やカウンセラーに相談するなら、占い師の方がいい まして精神科には行きなくない!

超低出生体重児を産んだ私に、臨床心理士やカウンセリングを勧める人たちがいた。


でも私は、彼らと話すぐらいなら、占い師の方がいい。だって、臨床心理士やカウンセラーは、先ほどの相談のように、具体的な数字や正しい情報を示し、安心させたりしないだろうから。


そもそも私はカウンセリングなどに科学的根拠があるのか疑っている。本当は占いとあまり変わらないんじゃないかと思っている。それに申し訳ないけれど、私は精神医学だってそれほど信用していない。同じ人を違う医師が診ると、それぞれ違う診断名がつくってやっぱりおかしいんじゃない!?


「占い」なら、『当るも八卦当らぬも八卦』という言葉ある。だから、占い師の助言がどんなに的確でなくても、そもそもそれほど期待していないから大して腹も立たないだろう。


そろそろ、「心のケア」による被害にも目を向けて欲しい。相談したことで、かえって心に傷を負うことだってある。なぜなら、もともと心の専門家を目指す人の中には、自分自身に問題を抱えている場合が多いと言われているからだ。実際に、週刊誌にもそういったことが書かれていた。


なんでこのようなケアが、素晴らしいものだと世の中に拡散されたんだろう?とても不思議だ。



複数の女性が告発! 「私が施された性的カウンセリング」 臨床心理学の権威に裏の顔 に書き込まれたコメントを引用

o***** | 2日前
女性から誘ったことを指摘するコメントが多いですが、精神科の医師や、カウンセラーにはごく私的な内容を話します。患者の精神状態は不安定で、熱心に耳を傾け、理解を示し助言をくれる相手に縋りたい気持ちが出てくることもあります。私は過去に精神科で複数の医師に相談をしてきました。メンタルの不調に異性関係が関わっていれば、かなりあからさまな内容を話すこともありす。医師に強い好意を抱くことや、自ら甘えることはありませんでしたが、辛いときは、どんなに高齢の医師に対しても甘えさせて欲しいと思ったことがありましたし、そういう女性がいることも自然だと思います。そういうことが起こりがちだからこそ、医師やカウンセラーは誘いを拒むべきだし、そう定められているのだと思います。知り合いの男性に甘えたのとは事情が違います。プロなら、病んでいる誘導しようと思えばやりたい放題、なんでもできると思いますよ。

v_v***** | 2日前
権威を持った人は勘違いしやすいですね。
周りが自分を崇める人ばかりになるから、自分は特別な力があり他の人間とは違うんだと思ってしまう。
男の欲望、下心で行為に及んだに違いないのに、これは治療だ患者のためなんだって自分をごまかせてしまう。
求められて患者に流され、症状を悪化させたならカウンセラー失格ですね。
ある一定の線引きをしなければならない仕事で、患者側に引き込まれてしまう前に、担当替えを決断しなければいけなかった。

自分は崇高な人物だという驕りだった気がします。セックスで患者を治療できると思うのは驕りですよ。
患者はただ愛に飢えているだけ。体がほしいと言っても本当は心がほしいんです。体だけでは傷つけるだけです。

悩んでる女性は一度女性のカウンセラーに相談してみてほしい。自分が都合良く扱われてると認めれず、我慢してしまう女性は多いと思う。
男性を崇拝しはじめたら危険ですね。

ckt***** | 2日前
過去の虐待等で苦しんでいる人は、心療内科の薬が効かないことがあります。
その時に必要な存在が、臨床心理士です。
臨床心理士は、大学院で臨床心理学を学んだ学識者です。
ラポール形成(信頼関係)の築き方など、その道のプロです。
臨床心理士は必要な存在です。
しかし、悪用すればカウンセラーの思い通りに誘導することができます。
カウンセラーと性行為をすることが過去の癒しになると言えば、クライエントは応じてしまいます。
精神的に弱っている人は判断力が鈍っています。
告発者を批判している人は、セックスで過去の傷が癒えると言われ性行為をすることが、理解し難いと思いますが、精神的に弱っていないから言えることです。
洗脳が解けた時の二次被害は想像を絶すると思います。
このカウンセラーを擁護する人は、オウム真理教を擁護しますか?
この事件を見て、私は臨床心理士を信用できなくなりました。

asdf | 2日前
精神科医や臨床心理士、心療内科医のカウンセリングを受けたことがありますが、結論から言うとまったく信用ならないものだと自分は思いました。
まずはただ話を聞くだけの臨床心理士、心理カウンセラー、まったく的を得ないことを言った心療内科医や、症状もあまり把握せずにすぐに薬を処方しようとする精神科医など、全部で5〜6人ですが1人として納得できる人には巡り会わなかった。
その時はただの落ち込みで、精神疾患でなかったので、冷静な判断ができたから、こんな人たちはまったく頼れないと思ったのですが、本当に心を病んでしまっている人たちは、藁をもすがる気持ちだったであろう。
精神的に病んでいるのはこのカウンセラーの方であろう。
精神科医の知り合いが自嘲気味に、医学部に入って精神科医を目指す学生は、自分が精神的にちょっと問題を抱えている奴が多いって言っていた。

lad***** | 2日前
14年前に臨床心理学を専攻した者ですが、衣川氏の解説がとても分かりやすくて最後まで読んでしまいました。講義で聞いた内容は、転移を防ぐための方法やその具体例ばかりが印象に残り、こういう生々しいケースは教えられることが無かったので、蕁麻疹になって現れるというのは興味深かったです。勇気ある女性の告発が、未然に防ぐことや理解に、もっと役立ちますように。

rur***** | 2日前
医療職をしているから臨床心理士とはよく会いますが、大学院にまで出てるので基本的に親に恵まれて何も苦労していない人の方が圧倒的に多い。だから知識としてクライアントのことを理解しているだけで、実際は同じ目線に立つことは出来ていない印象です。病院、施設、学科で働く臨床心理士は、お抱え弁護士や社労士のようになっており、完全に組織側についています。知られたら困る情報が組織側に漏れていて、その情報を元に隠蔽したりしているので、少しは注意した方がいいと思います。



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2018/10/10

『超低出生体重児』と数学  なぜ、超低出生体重児は数学が苦手なのか? 学力を向上させる方法を探して  その6

●学研の『中学ひとつひとつわかりやすく』シリーズが売れている理由 日本の公立校はいつまでも『昭和時代』のまま!? 課題ぐらい『基本』、『標準』、『応用』に分けてもいいのでは?

私は公立校を選んで良かったと思っているが、それは私立より融通がきくからだ。無理やり詰め込んで勉強をさせることには抵抗があるから、この方法が最善だとはちっとも思わない。本当は、課題を出すなら、生徒の習熟度に合わせ、問題集を『基本』、『標準』、『応用』の3つのコースに分けするぐらいのことはしたらいいと思う。


今、学研の『中学ひとつひとつわかりやすく』シリーズがベストセラーになっている。本屋さんに行けばわかると思うが、「わかりやすい」参考書はちょっとしたブームだ。伸び悩む学生ばかりでなく、社会人にも人気があるからだ。




これは中学2年生の数学のテキストの初めに書いてある永見利幸先生(監修者)の言葉だ。永見先生は京都の京華中学・高校の先生で、数学を教えて20年のベテラン。伸び悩む生徒の指導が得意だそうだ。私は、こういうテキストが売れているのは、日本の公教育ができない子どもや勉強嫌いをわざわざ生み出している証じゃないかと思う。


「中学ひとつひとつわかりやすく」中学2年生数学  永見利幸先生(監修者)
先生から、みなさんへ

皆さんが学ぶ中学2年の数学では、中1で学習した内容をさらに発展させて、いろいろと興味のある内容を学びます。少し内容も難しくなってきます。よく聞くのは、
「1文字だった方程式の文字が2文字になってわからない。」
「関数って難しい。」
「証明ってめんどうで、書き方がさっぱりわからない。」
「どこかで、つまずいてしまったみたいだ。」
という声です。

それならば、勉強すればいいと言われますが、
「でも、ひとりじゃ教科書を読んでもわからないし、解答を見てもわからない。」
とか
「問題はどんな問題を解いたらいいのかわからない。」
という皆さんの悲鳴が聞こえてきます。

そうですね。わからないところに戻って、自分で勉強しようとして、難しいことがたくさんあります。でも安心してください。この本は君たち専属の先生です。困ったときに、わからなくなったページを開けば、いつでもわかりやすく教えてくれます。

問題も厳選してありますから、解法のパターンを簡単に、身につけられるようになっています。解答も見やすく、別冊になっていて、わかりやすく書かれています。

数学は思考力を身につけないといけない…と言いますが、基本事項を暗記していないと、問題は解けませんし、考えるにも道具がないと考えられません。そんな基本事項をしっかりと教えてくれて、道具にしてくれるのが、この本です。皆さんの専属の先生に会うためにページをめくってください。そして、鉛筆を持って実際に書き込んでください。優しい先生に丁寧にわかりやすく、教えてもらえて、数学ができるようになり、身近に感じられるようになります。



残念ながら今の公立中学には、こういった指導をしてくれる先生はほとんどいない。文部科学省がギチギチにカリキュラムを組んでしまうからだろう。ノルマをこなすのに精一杯で、先生に情熱があったとしても、一人一人を丁寧にみる余裕がないからだ。


●公教育の使命とは 振り落とされた子ども達は本当に、「できない」子どもなのか?

私は公教育とは、できるだけ多くの子ども達に、基礎学力をつけさせるためにあるんだと思っていた。しかし今はその反対で、力のない生徒をわざわざ作り、振り落としていくような感じがする。日本の公教育は、いつまでも「昭和時代」のままで、いまだに高度成長期を引きずっているんじゃないだろうか?人口が減少するといわれているんだから、底上げに力を注ぐべきだと思うけど。


振り落とされた子ども達は本当に、「できない」子どもなんだろうか?


そんなことはないだろう。



大学教員の夫は最近、中高一貫の私立高校の教壇にも立っている。付属高校がいつの間にか進学校になり、進学指導に力を入れるから、出前授業をしている。大勢の多感な年頃の学生と接する夫は「中学生は未知数。まだたくさんの可能性がある」といつも言う。


私は今の文部科学省はおかしいと思う。「大丈夫。君には可能性がある。諦めずに先生と一緒に頑張ろうよ」というのが、公教育の使命だと思うからだ。


そして文科省の指導や、公教育のあり方などにはほとんど触れず、子どもの「できないこと」だけを問題にする専門家の姿勢は、もっとおかしいと思う。彼らがしてきた研究は、本当に子どものための研究といえるんだろうか?


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2018/10/10

『超低出生体重児』と数学  なぜ、超低出生体重児は数学が苦手なのか? 学力を向上させる方法を探して  その5

●中学に入学してから 私が「勉強をしなさい」と言わなかった理由

息子の成績は中学に入った途端下降線の一途をたどった。


でも私は無理に勉強をさせようとは思わなかった。


入学した中学は生徒数が多く、歩く距離もそれまでの2倍に増えた。その上息子は運動部に入部し、通うだけで精一杯という感じだった。入学して数ヶ月間は疲れて勉強までとても手が回らないようで、数学の授業にすぐについていけなくなった。そのため数学だけでなく授業で出されは課題なども、全く手をつけないか、答えを丸写して提出するようになってしまった。


●体力的にも精神的にも限界で、学校に行けば行くほど、学力が身につかなかなった 別に学校に無理に行かなくてもいいんじゃない!?

それでも私は息子がイジメられていたことも薄々わかっていたこともあり、無理やりさせるような気持ちにな買った。あれもこれも頑張ることは大人でも辛くて無理だろう。ずっと通っていた公文を辞めさせることにした。


そのため1年生の2学期の面談では、担任に「無理にでも、勉強をやらせてください」と言われた。私は担任の提案を「今はできません」と突っぱねたため、放任主義だと勘違いされたかもしれない。


私は自分がどう思われようとどうでも良かった。超低出生体重児は、パンダのような希少動物を飼育するようなものだから、説明してもわかってもらえない。それにその頃は、学校に行けば行くほど、勉強ができなくなり、私には何のために中学があるのかわからかなった。いっそのこと学校を辞めたいと思っていた。自宅学習の方が息子のためになるからだ。



●きっかけは意地悪な友達

そんな息子が勉強をするようになったのは、クラブの仲間に期末テストのたびに、「テストどうだった?」ときかれるからだった。仲間が息子に点数を尋ねるのは、 自分よりもできないことを知っているからだろう。この頃から、テストの点数を気にするようになり、このままでは普通高校に行けなくなるという危機感も芽生え、次第に机に向かう時間が増えた。


【中学2年生 学校から課題として出された数学の問題集】

基本問題だけでも四苦八苦しているので毎回応用問題には手をつけられず、半分以上白紙のまま提出
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【中学3年生 学校から課題として出された数学の問題集】

基本問題はなんとかこなせるようになったが、相変わらず発展問題はできない
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【中学3年生の夏休みから、基本がなかなか定着しないので、公文の問題集を購入し復習することに】
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【高校合格後も何度も復習し、数学検定3級の問題をなんとかクリアできるように】
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●近道はひたすら反復練習を繰り返すこと どんなに酷い点数を取っても、今日から新たなスタートが始まると思えばいい!

どんなにできなくても落ち込まないことが大切!もし一桁の点数をとっても、今日からまたスタートだと思えばいい。同じ問題を繰り返し、反復練習することが大切。こちらの先生は、同じ問題を7回繰り返すように指導しているそうです。


続く
2018/10/09

『超低出生体重児』と数学  なぜ、超低出生体重児は数学が苦手なのか? 学力を向上させる方法を探して  その4

息子は小学校の低学年の頃、加減乗除の計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)を理解するにとても時間がかかった。夫は今までいろいろな子どもを見てきたが、息子が全く数に興味を示そうとしないことに驚いたと言っている。


超低出生体重児の予後に関する研究報告には、息子だけでなく、多くの超低出生体重児に同じような傾向がみられると書かれているので、これは早産の影響によるものなのかもしれない。ただ全ての子どもが、克服できないわけではないと思う。息子はかなり時間がかかったが、学力が緩やかに向上していった。


それでは数の概念を理解するために、試した方法をまとめる。


●暗記に頼らないで、時間をかけて数の概念を理解させる

小学1、2年の担任は新人で、民間の英語教室の先生をしていたそうだ。そのためか、教え方もマニュアル型で、このようなカードをつくり、暗記をさせ無理やりにでも覚えるよう指導した。


暗算用の暗記カード 表に「1+9」、裏に答えの「10」が印刷されている

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しかし息子のように、もともと数に全く興味を示さない子どもは、これでは計算の仕組みがわからない。


例えば「8」という数。「8」は「5」に「3」を足した数であり、「10」になるには「2つ」足らない、とこのように頭でイメージできないといけないだろう。


10までの数をイメージさせるために作った白黒の図

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繰り上がりの足し算、引き算はなんとかこなせても、分数や小数など、少し計算が複雑になるとついていけなくなるのが目に見えている。そこで私は担任を説得し(というよりも、ダメだと言われたら学校を辞めてもいいと思っていた)息子のペースで勉強をさせて欲しいと「宿題を減らして欲しい」とお願いした。


結果的にこの時の決断が、今につながっていると思う。


●一番効果があったのは『100玉そろばん』

これは中学1年の頃まで使っていた、100玉そろばんという知育教材だ。


私もカードを作ったり、ドラえもんの漫画など色々と試したが、一番、効果があったのがこの100玉そろばんだった。


木製シリーズ よくわかる100だまそろばん 学研ステイフル(Gakken Sta:Ful) Amazon

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●指を使うことは無理にやめさせなくてもいい

息子は、簡単な計算もなかなか暗算ができず指を使って足し算、引き算をしていた。この方法はネットなどでは、「計算が遅くなるから早くやめさせた方がいい」と言われている。気になって、何度もやめさせようとしたが、なかなか上手くいかない。すると夫に、「もう癖になっているから、無理にやめさせるとかえってストレスになる。気にしなくていい」と言われ様子をみることに。中学生になっても指を使うので半ば諦め掛けていた。でも、高校受験を意識し自分からすすんで勉強をするようになったら、いつの間にかしなくなっていた。


●教材の色や形より、教材を使いながら、根気強く指導することの方が大切 

私が白黒のカードを作ったのは、カラフルな教材では、気が散る、というアドバイスをネットで見かけたからだ。しかし夫は息子の場合、白黒であろうとシンプルであろうとあまり関係ない。集中できないのは、気が散るからじゃなく、もともと数に興味がないからだ。だから、理解して「計算ができて嬉しい」とか「面白い」と思えるようになるまで、根気強く指導することの方が重要だと言っていた。


●数の概念は、日常生活の中で自然に身につくことも

『億』『兆』という大きな数、『分数』は理解するまでにとても時間がかかった。しかしこれらも結局、特別な訓練(療育)などではなく、日常生活の中で自然に身についていった。やはり数に興味を持たない子どもは生活の中で、数を意識させることがとても大切だと思う。

【大きな数】

都知事をはじめ、政治家のお金の問題がニュースで報道され、『1000万』『億』という大きな数字に興味を持つようになった。






【分数】

いつも乗っている京王バスが、夏休みなどの指定日になると通常の110円(ICカードは103円)が、半額の50円になるという「ちびっこ50円」という割引キャンペーンを始めた。バスが大好きな息子は、「ちびっこ50円」で、『2分の1』『50%』が理解できるようになった。

京王バス ちびっこ50円 キャンペーン
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続く

2018/10/09

『超低出生体重児』と数学  なぜ、超低出生体重児は数学が苦手なのか? 学力を向上させる方法を探して  その3

●日本人が英語を習得するのに必要だとされる時間は3000時間 数学には目安があるのか?

ビリギャルを指導した坪田氏の指摘は、日本の教育制度が生み出す悲劇だと思う。



もともと日本の公立学校は習熟度別の教育を取り入れていないから、成績が悪くても落第させず卒業させてしまう。そのため、未熟児でなくても高校に入って急に数学が苦手になる生徒が多いそうだ。人の何倍も苦労しなければならなかった息子を見てきた私からすれば、もったいないと思ってしまう。


米国の調査によれば、日本人が英語を習得するのに必要な時間は3000時間とされているそうだ。スキーの上達にも目安になる時間があるそうだ。息子が同級生よりもスキーが上手いのは幼い頃から続けてきたからだ。


数学にも英語の学習のように目安があるといいのに。


そう考えて探してみたが、数学には「目安」が見当たらなかった。


なぜなんだろう?


私は、ひょっとすると、ここに数学が苦手とされる原因が隠されているんじゃないかと考えた。


色々調べてわかったことがある。


数学も、英語の構文のように、公式を覚えないと解けない。その意味では暗記科目と言えるだろうし、覚えるまでに、大まかな目安になる「時間」はあるだろう。しかし数学は公式を覚えるだけでは不十分で、その他に、2、3の手順が必要になる。グラフや図を正確に書くことも求められるし、文章題では、答えを導き出すために条件を当てはめる作業が必要になってくるからだ。人によって理解度もまちまちで、中には理解するまでとても時間がかかる人もいる。しかしだからと言って、その人たちの能力が劣るとは必ずしも言えないそうだ。そのため、英語のように「目安」を出しても、あまり意味がないという。


STAP細胞の若山照彦博士の小学校時代の成績はほぼオール『2』
若山照彦 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小さいころから学校の成績は悪く、小学校の成績は5段階評価でほとんどが2だった。小学校6年間で理科に4が1つついたのみだった。高校では数学は1位となったものの、他の科目の成績は悪いままだった。地元の公立高校(神奈川県立逗葉高等学校)から1浪して、受験科目に英語のなかった茨城大学農学部に進学。



息子は、公式を覚えるだけもとても時間がかかった。練習問題をたくさん解かないと、公式の意味を理解できないからだ。息子は、数学のセンス(数字や数への興味や関心)が全くといっていいほどなかったので、基礎学力が定着するまで、人の何倍もの時間が必要だったというわけだ。


●日本の教育の特徴 習熟度別の教育ではないから詰め込みになりがち 常に誰かと比較され、順位をつけられるから、数学嫌いを増やしてしまう 

残念ながら我が国は、こういったことを知らない人も大勢いるそうだ。日本は習熟度別ではないし、一定の年齢になれば卒業させなくてはいけない。どうしても詰め込み教育になりがち。その上、学校でも塾でも、常に順位をつける教育を行う。だから日本の子どもは他の国に比べ、能力が高いにもかかわらず、数学嫌いが多いという。


数学の「できない子」を強制的に生み出す日本の教育 2016年6月21日  ニューズウイーク日本版 



私は私自身が数学が苦手でとても苦労したため、数学ができる人とできない人は何が違うのか、純粋に知りたかった。


今、高校受験では、親も学校訪問をしないといけなかったりする。初めは面倒だと思ったが、たまたま参加した高校の公開授業で、数学が面白いと思った。受験相談などで、数学の学力を向上させる方法などを質問するうちに、不思議なもので、私自身の数学に対する苦手意識がなくなっていった。学生時代のように、強迫観念から勉強するのではなく、数学という学問を、純粋に知りたいと思うからだろう。


つまり、私のマイナスの経験が、結果的に息子に幸運をもたらした、というわけだ。


だから、なんで医療者は「数学の成績が悪い」などと簡単に結論づけるんだと思ってしまう。でもまぁ、勉強で苦労したことがない人ばかりが集まって決めてしまうから、できない人の気持ちなんて、わからないのかもしれない。報告書を読むと、勉強ができない人のことを、単純に「能力が劣る」と考えているんだろうと感じる時があるから。


●周産期医療には、いまだに『優生思想』があるのでは? 好きで小さく生まれたわけではないのに、なぜいつも、学業成績を『正常』と比較されなくてはいけないのか?

あるいは私は周産期医療には、いまだに『優生思想』があるんじゃないかと思っている。なぜなら、いつも当たり前のように、正常発達の子どもと比較するからだ。学業に関しては、『正常』と比べるのではなく、一人の子どもの到達度の変化をみてもいいだろう。好きで小さく生まれたわけではないのに、「計算力が劣る」「読解力が低い」などと比較される子どもの気持ちを考えないのだろうか?先ほどのヤフーに書き込んだ女の子の気持ちを想像すればわかるだろう。私はこの方法は、子どもの心を傷つけるし、倫理的に問題があると思っている。


極低出生体重児の思春期以降の予後に関する多施設共同研究 

研究責任者:板橋 家頭夫
研究担当者:中野 有也
研究費:厚生労働科学研究費補助金(分担研究:主任研究者 森臨太郎先生)
概要:極低出生体重児の救命率が向上するにつれ、その長期予後が注目されています。パイロットスタディである「極低出生体重児の思春期以降の予後に関する研究」をうけて、極低出生体重児の青年期の体格や健康状態、生活習慣病のリスク、学業の状態などを、多施設で検討することを目的に施行されている。この研究は昭和大学病院に加え、東京女子医科大学小児科、埼玉医大総合医療センター小児科、富山大学小児科、大阪府立総合医療センター新生児科、聖隷浜松病院新生児科、東京都立墨東病院新生児科と連携して遂行します。

(研究協力者募集)
対象1:昭和大学病院および各連携施設(東京女子医科大学小児科、埼玉医大総合医療センター小児科、富山大学小児科、大阪府立総合医療センター新生児科、聖隷浜松病院新生児科、東京都立墨東病院新生児科)において1993年~1996年に1500g未満で出生し生存退院しえた極低出生体重児出身の青年
対象2:1993年~1996年に正期産正常体重児として出生した青年


極低出生体重児にみられた算数文章題解決の困難性 ―諸検査および諸要因からの検討― J-Stage

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※ タイトルにズバリ、「算数文章題解決の困難」と付けられた研究報告。超低出生体重児の就学に関する報告書は、英語の査読ありの論文ではなく、なぜか大学の『紀要』に掲載されるものも多い…。



続く