2018/04/19

精神医療の#MeToo セクハラ被害者の声を集め、議員や関係省庁に声を上げていきます

●弁護士さんが呼びかけた電子署名 あっという間に1万筆以上

週刊新潮が報じた財務省トップ、福田淳一財務次官のセクハラ問題が世間を騒がせている。





福田氏側が、セクハラ告発の女性に名乗り出ることを求めると、女性弁護士さん達が反発。ネットで署名を呼びかけると、あっという間に1万筆以上が集まった。




そして今日19日午前0時、福田氏の「抱きしめていい!」「浮気するか」「胸触っていい?」などの発言を録音したのは、テレビ朝日の女性記者であることが判明した。つまり、セクハラを告発した女性記者は実在したのだ。セクハラを訴え出ても、会社がもみ消したから週刊誌に情報提供したそうだ。





●精神医療の性被害はもっと悲惨で深刻

一般社会でも声をあげるのが大変だが、それ以上に大変なのは精神医療における性被害だ。


鹿児島の精神科医の事件が波紋を呼んでいるそうだ。拡散大歓迎ということなので、私も紹介する。


鹿児島の精神科医の問題は、ご遺族が高検に上申書を提出し、記者会見をするなどの行動を起こした結果、関係省庁(厚生労働省や法務省等)にも知られるようになっているようだ。そして、その事件に関心を寄せる国会議員らも現れ始めたとのこと。もはや、 単なる一地方の事件から 、国レベルの問題になりつつあるようだ。


私も国立成育医療研究センターに要望を何度かしてみたが、精神科で起きたセクハラやドクハラの問題を本気で解決しようという姿勢が感じられなかった。世間ではこれだけセクハラ問題が社会問題になっているにも関わらず、だ。


●ナショナルセンターは、説明責任を果たさないのか?

それどころかセンターに所属していた小児科医が、児童買春容疑で逮捕された事件についても、ほとんど沈黙している。嵐が過ぎ去るまで、ひたすら沈黙を続けウヤムヤにしようとしているようだ。報道が真実なら、真実だと説明するべきだし、冤罪に近いのなら、違うと説明するべきだ。





だから、この後に及んで被害者を救済しようとしている市民団体は、サイエントロジーなどと批判するのはやめたほうがいいと思う。週刊誌に記事を書いてもらったり、政治家に陳情しなければ、改善に動こうとしないのはなぜ?医療に対する根強い不信があるのは、誰のせいなのか考えるべきだと思う。


●患者の秘密を握る精神科医と患者の間には、圧倒的な力関係があり、両者の性的関係に合意は存在しない 知識のある医師が患者に性的言動を続けるのは、性暴力と同じ

多くの被害者を生み出してしまった鹿児島の精神科医の事件の全貌が各方面に知られることにより、大きな反響が起きています。

この南日本新聞の記事では、とても重要な専門家のコメントが書かれています。「患者の秘密を握る精神科医と患者の間には、圧倒的な力関係があり、両者の性的関係に合意は存在しない。知識のある医師が患者に性的言動を続けるのは、性暴力と同じだ」

そうです。もはやそこには合意は存在せず、性暴力そのものなのです。

そして、この問題について関心を寄せ、真剣に取り組みたいと考える国会議員や役人たちも出てきました。これはまさに来たるべき時が来たと言えるでしょう。主治医であった精神科医から性的アプローチをかけられた方、性的関係を持たされた方の声を集め、議員や関係省庁に声を上げていきます。

①いつ
②どこの精神科医療機関で
③どの精神科医に
④どんなことをされたのか
⑤特に脅しや特別扱いをほのめかす言動はあったか
(例:断ったら薬を出してやらない、言うことを聞いたら特別にお薬をあげる)
⑥その結果治療にどのような影響があったか

これらについて以下に報告して下さい。合意があったかどうかはもはや関係ありません。
mail: info@cchrjapan.org
電話:03-4578-7581
FAX:03-4330-1644
手紙:〒160-0023東京都新宿区西新宿7-22-31-711
市民の人権擁護の会日本支部



女性セブン『鹿児島発セクハラ医師 麻薬取締部が捜査! 鬼畜の診察室』を読んで 前編

女性セブンVol.30 2017年8月17日号
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上記の女性セブンに掲載された、鹿児島のセクハラ医師が女性患者に送りつけたという下着の写真↓

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精神医療における深刻な性被害についてはこちらから
2018/04/18

超低出生体重児の長期予後  いったん特別支援学級に行くと、普通学級に戻るのは難しい 子どもの生き方まで変えてしまう可能性がある

●男の子が車ばかりで遊んでいると、『発達障害』!? 

『発達障害』が過剰診断されている、という問題は、『発達障害』の専門家からもすでに指摘されている。こちらの榊原洋一氏の記事が、ネッとで話題になっていたので読んでみた。書いてあったのは、私が国立成育医療研究センターの発達検診で毎回遅れを指摘され、落ち込んでいた頃、かかり付けのクリニックの先生が言ったことと同じだ。


クリニックの先生は成育の発達検診医の言うことにいつも首を傾げていた。「この子は僕が言っていることがわかっているから、それでいいと思います。僕は甘いかもしれないけれど、指示が通れば『OK』でいいと思うけれどなぁ。療育が必要だとは思えないなぁ…」


何か変だよ、日本の発達障害の医療 【後編】過剰診断・治療  榊原 洋一(CRN所長、お茶の水女子大学名誉教授、ベネッセ教育総合研究所常任顧問) CRN 子どもは未来である - チャイルド・リサーチ・ネット 2018年4月13日掲載

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私のところにこられたお子さんも、集団の中で指示が入りにくい、こだわりがある、という理由で診断がつけられてきています。しかし、私がそのお子さんと一対一で話をすると、私の意図をすぐに理解でき、また子どもの社会性の現れを示す行動である「他人の顔の参照」などの行動が十分に見られるのです。また、こだわりの内容を聞いてみると、自動車ばかりで遊んでいる、遊び方に決まりがあるなどの行動の特徴はあるのですが、こうしたこだわりは普通の子ども(定型発達児)にも見られるものなのです。(中略)

子どもの行動の一部あるいは、チェックリストだけで診断を受け、私が自閉症スペクトラムとは見なせない、と判断した子どもは、念のためにその後の経過を確認していますが、その後問題なく幼稚園や普通学級に通っている子どもがほとんどなのです。

どうしてこんなことになっているのか、私にも訳が分かりません。もしかすると、私の診断の目が節穴で、見逃しているのではないか、などと心配になるくらいです。

私自身の心配だけであればそれでよいのですが、以前のこのブログ「何か変だよ、日本のインクルーシブ教育」で書いたように、自閉症スペクトラムなどの発達障害、と診断がつくと、インクルーシブではなくエクスクルーシブに特別支援学校に行くことになります。いったん特別支援学級(学級)に行くと、普通学級に戻ることは難しいこと、つまりその子どもの人生の生き方まで変えてしまう可能性があると思うと身震いしてしまいます。

過剰検査や過剰診断については、以前から私の悩みの種でしたが、最近「過剰治療」もあるのではないかと、あらたな悩みが増えました。(以下略)


当ブログの関連記事です
小さく生まれた子供を社会でどう支えるか「その11」 子どもの生きる力を引き出すのは医療なの?教育なの?

小さく生まれた子供を社会でどう支えるか「その13」 退院後の子どもの支援を通して考える 真の国際化とは

小さく生まれた子供を社会でどう支えるか「その14」 母親を追い詰めるもの



しかし当時の私は、クリニックの先生がそう言っても安心できなかった。成育で毎回、毎回「遅れがある」(それも『グレーゾーンの上の上』という些細な遅れ)と言われるからだ。これ以上、何をどう、努力したらいいのかわからなかった。


だから渋る先生を説得し、市の療育センターに紹介状を書いてもらい見学に押しかけた。


ところが、療育センターでも「ここに来なくてもいいですよ」という感じで対応された。


それも私が納得するように職員さん達は、ある配慮をしてくれた。息子を障害を抱えたお子さん達の輪の中に入れ、一緒にダンスをさせたのだ、、、。


「ほら、お母さんみて!息子さんはあんなに上手に歌えるし踊れるじゃない!大丈夫よ!」


今になって思う。


きっと療育センターの職員の方たちは、私をそのまま帰すわけにもいかないから皆で作戦を練ったのだろう。


私は息子が楽しく踊る姿をみて固まった。


障害への差別や偏見があるのは、私自身じゃないかと気づいたからだ。


その日私は家に帰って落ち込んで泣いた。


●『発達障害』の過剰診断 ベルトコンベアーに乗せられたら容易に抜け出せない

今、あの頃よりも、もしかしたら、過剰診断が増えてしまったのかもしれない。


『発達障害』の啓発が盛んで、「悩んでいるお母さんがいたら、専門家のところに相談にいかせたほうがいい」というような空気ができているからだ。でも、血液検査のような検査法がないし、「親が困っているから」という程度で「障害名」をつける専門家だっているのが現実だ。


一度もあったことがない新生児科医師が私に送ってきたメールを公開しています
超低出生体重児の就学(教育)問題  『障害名』をつけるのは最後の手段にするべき 教育問題は、教育の専門家で議論して欲しい その1


中には発達検診とは名ばかりで、ろくに子どもを診ないで、すぐに「障害名」をつけ、薬を処方して終わり、という医師もいるとききます。私が求めているのは、教育的支援で、「障害名」ではありません。非常に困っています。


A医師
これは私もよく分かる部分です。ADHD、アスペルガー、自閉症などとすぐについて、私の外来で涙ながらにその時の話しをしてくれるご家族はいます。


私は早産児は発達にはムラがあり、独特なところがある。これを小児精神や発達の先生がみると ADHD、アスペルガー、自閉症と診断してくれるけど、どうも早産児でないこれらの疾患のお子さん達とその後の経過も違うし、あんまり間に受けなくていいと感じています。と話すことが多いです。



今は、あの頃のように専門家と呼ばれる人の中に、「療育は必要ありません」とか「発達障害じゃありません」はっきり言える人がどれだけいるだろう?


●一番の療育は、外に出て、人や自然と触れ合うこと

療育も検査も、とにかく受ければいい、というものでもないと思う。


息子のような超低出生体重児は、冬の時間が長い。発達が著しくなる春や夏のような時期があるとしたら、小学校高学年以降だと思う。その時までに、『訓練』『検査』『勉強』の繰り返しだと、子どもが嫌になるかもしれないからだ。


運動生理学者で教育者の夫は、息子のような子どもの場合には、外にどんどん出て行くことが大切だ、それが一番の療育になる言っていた。今になると、その通りだと思う。


人の善意ほど、タチが悪いものはない。


私は今こそ、早期発見・早期支援の弊害についても、きちんと社会に知らせるべきだと思う。

2018/04/15

 「『娘は発達障害かも』。ネット情報でそう思い込んだママの苦悩」を読んで 超低出生体重児の母親には、何を言ってもいいのか! 

●何気ない一言が、母親を追い詰める

女子SPA!に、イラストレーターの藤田あみいさんの「『娘は発達障害かも』。ネット情報でそう思い込んだママの苦悩」という記事が掲載されていた。


◇ ◇ ◇
「娘は発達障害かも」。ネット情報でそう思い込んだママの苦悩 女子SPA! 2018.04.11

「産後うつ」という言葉がよく知られるようになった昨今。イラストレーターの藤田あみいさん(32)は、現在4歳になる娘さんの出産後、うつと強迫性障害という病になってしまいました。

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ネット情報に惑わされ、「娘は発達障害ではないか?」という強迫観念に取りつかれてしまったのです。その体験を記した『懺悔日記』(マガジンハウス)を上梓した藤田さんに、当時を振り返って頂きました(以下、藤田さんの寄稿)。

ネットにあふれる「自閉症」「発達障害」の文字

娘が生後8ヶ月を過ぎた時、私は育児ノイローゼに陥った。両親は遠方に住み、親族も近くにいない。なんなら友達もいない。夫は仕事で忙しく、顔をあわせることがあまりない。当時はその状況を恨めしく思うことはなかったが、振り返ってみると今でいう「ワンオペ育児」というものだった。

ノイローゼのきっかけは些細なことだった。とある保育園を見学しに行った時に、そこの園長先生に「この子人見知りしないわね、これからかな」と言われた。その時は「はい、しないんです、全然」と平然を装ったが、なんとなく胸がざわつくのを感じた。ざわつきをおさめたくて帰宅後インターネットで「8ヶ月 人見知りしない」と検索したら「自閉症」「発達障害」というワードが鬼のように出てきた。(以下略)

◇ ◇ ◇

藤田さんが病んでしまったのは、保育園の園長先生が投げかけた「(この子は)人見知りしない」という些細な一言だったそうだ。


当時、藤田さんは慣れない育児に追われていた。自宅近くには頼る家族や親戚がおらず、綱渡りのような日々だった。そんな不安の毎日の中で、何気ない一言が突き刺さった。いつしか「発達障害があるのかもしれない」と思いつめ、気づいた時には、簡単に抜け出せない、深刻な鬱に陥っていたそうだ。


●超低出生体重児の母親は、少なく見積もっても、10年は不安の中にいる

私は「とうとう、こういう記事が出てきたのか!」と思った。


早期発見・早期支援の名の下に、医療者や支援者は盛んに啓発を行っているけれど、そのカゲで嫌な思いをしている母親もたくさんいる。「発達障害かもしれない」で、どれだけの母親が追い詰められてきただろう?


ただ一方で私は藤田さんを羨ましく思う。


藤田さんのお子さんは超低出生体重児じゃないからだ。子どもの発達に悩む時間は、私たちよりもきっと短いだろう。


一般的な傾向として、超低出生体重児がキャッチアップするのはおよそ10年ぐらいとされている。


一口に超低出生体重児といっても、在胎週数や出生体重は様々だ。息子は在胎24週で、出生体重が800g程度なので、ちょうど正常に発達するかどうかのギリギリのライン。キャッチアップは遅くなるかもしれないが正常発達に近づくかもしれないし、その反対にいわゆる「発達障害」のカテゴリーに入るかもしれない。


どんな子どもでも、ある程度の年齢になるまではわからないが、超低出生体重児は少なく見積もっても10年ぐらい経たないとわからない。


おまけに超低出生体重児がどのように育つのかは、現段階では解明されていないから、専門家でもハッキリしたことを言わない(言えない)。


つまり、超低出生体重児の母親になると、10年から15年ぐらいはずっと悩み続けなくてはいけない。追い詰められる悪条件が、二重三重と重なっているから、悩むことが宿命なのだ。


●根拠もなく「発達障害じゃないですか?」と不用意な発言をするのは、無知で無理解な一般の人たちじゃなく医療関係者

しかも(藤田さんのお子さんと違い超低出生体重児は)専門家の報告書に「発達障害が多い」と書いてあるためか、回りくどい言い方でなく、「あなたのお子さんは発達障害じゃないですか?」なんてストレートに言われることも珍しくない。そのような言葉を口にするのは、無知で無理解な一般の人たちじゃなく、医療関係者だ。


低出生体重児の長期予後 日本産科婦人科学会

3.知能発達

自験例の,障害を合併していな い 6 歳児の知能検査の結果においても,IQの平均値は出生体重1,000g 未満児100.4±15.2,出生体重1,000~1,499g 児109.1±13.7,出生体重2,500g 以上児118.7±8.7と出生体重が少ないほど,IQの平均値は低かった.また,超早産児や超低出生体重児の中でも特に体重の少ない児は,遅滞(IQ70未満),境界知能(IQ70以上,85未満)例の頻度が高く,正常知能(IQ85以上)例が約半数以上となるのは,在胎26週以上,出生体重600g 以上であった10).



私は「超低出生体重児と母親には、人権がないんじゃないか」と思うような出来事に度々遭遇した。


医療関係者は、超低出生体重児の親には何を言ってもいいと思っているのだろうか?


別に私だけじゃなく、(超低出生体重児のお母さんたちは)多かれ少なかれ藤田さんと同じような経験をしているはず。でも、周産期医療に携わる関係者の受け止め方は違うようだ。私は学会などでこの問題を取り上げたという話を聞いたことがないもの。


私たち家族がどれだけ傷つき、嫌な思いをしてきたのか、わかっているんだろうか。


●国立成育医療研究センターは、この問題を看過するのか

さて、国立成育医療研究センターの公式サイトには、女性が健やかに輝き続ける社会を実現するための取り組みをしている、と書いてあるが、この問題をどう考えているんだろう?


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2018/04/13

議員会館へ 『こころのケアに改善を』

●私が、「資料の中に入れて下さい!」とお願いした理由 関心がない方でも、立ち止まるきっかけになるかもしれないから

先日、国会議員が主催する勉強会に出席させていただいた。


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このブログのテーマの一つ、 『心のケア』、 『メンタルヘルス』、 『精神医療』の改善を求めるためのものだ。


会合が始まる前に、主催する国会議員の控え室に案内していただき、私も資料配布などのお手伝いをした。


資料の中には、このブログにも掲載した記事が含まれていた。


私はある記事を「どうしても配って欲しい!」と以前から強くお願いしていた。そのコピーもバッチリ入っている!


この会議に参加するのは、複数のお役所の方々(官僚)や著名な国会議員の方々だった。


議員会館では、こうした勉強会はたくさん開かれている。


議員さんはただでさえ忙しい。その上今、国会は紛糾している。


秘書さんが資料だけを受け取り、帰ってしまうかもしれない。


どれだけの方が、真剣に考えてくださるだろうーーーーーーー


だから、私はある週刊誌の記事をどうしても入れて欲しいとお願いした。



その記事には、ハッとするような写真が掲載されているからだ。


たとえこの問題に興味がなくても、資料をめくって、その写真を見つけて下さったら、最後まで読んでくださるかもしれない。私が強くお願いしたのはそんな考えからだった。


10年近く続けてきて、やっと国会にたどり着いたのだ。この日集まって下さるのは、日本の中枢に関わる方々だ。一人でも多くの方々に精神医療の闇に気づいて欲しかった。



開始時間が近づくにつれ、人が集まり出した。ありがたいことに、ほとんどの方が来てくださったようだった。


●涙ぐんで「同じ女性として、この問題を看過することができません」と言ってくださった女性議員

登壇者の講演が始まると、目の前に着席していらした国会議員の方々の表情が険しくなり、どんどん真剣になっていった。


よく新聞やニュースで目にするような、寝ている議員さんは一人もいない。私の目の前に座っていらした年配の男性議員さんは、信じられないことに赤ペンでびっしりメモをとっていらした。それも、いつか本屋さんでみた「東大生のノートはなぜ美しい」に出てくるような綺麗な箇条書き!


結局、官僚の方々は途中で退席することはなく、国会議員の方々も途中退席されたのは、2、3人ぐらいだった。


この会合の感想を一言で言うと、「参加者の方々があまりにも真剣で、びっくりした」だ。


誘ってくださった方に、「主催者の議員さんは、真剣にこの問題に取り組んでいる」と教えていただいたが、その言葉に嘘はなかった。


最後に、主催者の議員さんが、(一人だけ出席していらした)女性議員の方に、感想をお願いすると、その議員さんは涙声で「同じ女性として、この問題を看過することができません」とおっしゃっていた。


私は今までその女性議員さんを知らなかったので、(主催者の)政策秘書の方に、お名前や経歴、選挙区などを伺った。立ち振る舞いも上品で、女性の私が惹きつけられるような綺麗な女性だったからだ。


すると「もともと医療に詳しい方なんです。だからお声がけをしたんですよ」と教えてくださった。



登壇者の女性の「娘は死にたくてクリニックに行ったわけじゃない。生きたいから行ったんです」という一言が、ずしりと響いた。


今度こそ変わるだろうか。いや、変わらないといけないだろう。
2018/04/10

週刊文春「東電元副社長が懺悔告白『5000万円女性トラブル』」と『周産期医療の崩壊をくい止める会』の募金活動  その5

●文春に寄せられたのは『石崎氏』に関する情報だった



前回で終わるはずだったが、私は大きな勘違いをしていた。実は、文春の記事を初めて読んだ時に、東電が情報提供したのかと思ってしまったのだ。タイトルが「『東電副社長』の懺悔告白」で、石崎氏が不倫相手のA子さんに『5000万円』という大金を要求されたと語っていたからだ。


でも、よく読むと違う。そもそも記事の書き出しは、「この半年間、悩み続けてきました。恐怖で眠れないこともありましたし、どうしたら死ねるかという考えもよぎりました」という石崎氏の深い後悔の言葉から始まっている。


それに「3月初旬、この石崎氏についての情報が本誌に寄せられた」と書いてあった。


つまり、情報提供はA子さん、あるいはA子さんの知り合いからだったのかもしれない。だとすると、2人を知る人物の証言は、A子さんを陥れるためのものじゃなく、多くの人が思っていることなのかもしれないーーーー


【2人を知る人物の証言】

  • 石崎氏は表裏がない人

  • A子さんは名前を売ることに熱心で、自分は被災者だとアピールする

  • イベントで石崎氏に対し、『あなたは加害者』と罵倒したり、発言の揚げ足をとって吊るし上げたこともある



●A子さん 「ただの不倫話にして欲しくない 世に問うて欲しい」

そこで、私はユーチューブにアップされていたA子さんの講演を聴いてみた。


https://www.youtube.com/watch?v=TeAoD5sjQHM


最初から最後まで聴くと、文春がA子さんに事実確認をした時の回答が、急に生々しく思えた。



ーーーーーー石崎氏から200万円の資金援助を受けていたのか

(A子さん)私や会へのサポートのお金だと思います。200万ではなく、95万円です。私からお金の無心をしたことは一切ありません。


ーーーーーー「電気新聞」の謝礼金100万円は受け取ったのか

(A子さん)謝金は50万ずつ2回振り込まれました。石崎から『いいから貰っておきなさい』といわれました。こうやって高額のお金を支払って被災地の方を黙らせるのかと頭をよぎったことを記憶しています

取材を受けたのは、東電の姿勢や石崎の被災地に関する姿勢を世に問うて欲しかったからです。ただの初老の男と中年の女の不倫の話で終わらせては困ります



●A子さんが紹介する差別経験のエピソードは、全てが事実なのか?

A子さんが、「世に問うて欲しい」とおっしゃっているので、私は正直な感想を書こう。


私は先ほど引用した2人を知る人物が文春に語っていることは、決して大げさじゃないと思った。


A子さんは、講演の中で南相馬市民だということがわかると、こんなひどいことされた、ここでも、あそこでも、というように語っている。


でも、私には全てが事実だと思えないのだ。


実は私の住む街には、福島出身の方が多いそうだ。買い物をしている時に、親しくなった店員さんに教えていただいたことがある。


私もA子さんと同じ南相馬市出身の方にあったこともある。それも、A子さんが東京で不動産屋さん巡りをしていた2013年の春。地元の居酒屋さんでアルバイトをしていた大学生だった。お店の方が、「この子は南相馬出身なんですよ」と言ったら、近くにいたお客さんが、次々と声をかけていたからよく覚えている。


もちろん皆「ご家族はお元気?」とか「大変だったわね」とか「勉強も頑張るんだぞ」などの温かい言葉だった。私もすすめられた福島のお酒を飲んだもの。


息子の同級生のお母さんの実家は福島だったけれど、心配する人はいても差別する人などいなかった。そのほかにも、知り合いの知り合いも含めると、福島の出身者が何人もいるけれど、A子さんが紹介しているエピソードのようなことをきいたことがなかった。


それよりも専門家でもないA子さんが、どうして特定の医療者の考えを広めてしまうのかとても不思議だ。さらに言えば、A子さんばかりを取り上げるマスコミに違和感を覚えた。


●A子さん 私は東電からお金をもらっていない

それに、A子さんはこの講演で大きな嘘を付いていた。それも、今回の記事になった石崎氏との2人で定期的に行なっている講演についてだ。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=7&v=TeAoD5sjQHM
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(1時間28分過ぎ)毒舌の番場と、謝る石崎のコンビでいろいろなところで活動するようになっちゃったんですけれど、私は東電との2人講演を猛省しています。東電は地元の馬場(住民)に寄り添っているってすごい評価が上がっちゃったんですけれど、私は地元から『憎い東電に魂を売った』とすごく叩かれるようになりました。うちの母まで『東電からお金をもらっているの?』と尋ねるので、『もらってないから』って言っています



この講演は、今年の2月18日に行われたそうだ。


ということは、すでにそれぞれが弁護士を立て交渉している最中だ。しかも石崎氏の証言が事実だとすれば、この2人の講演は、A子さんの収入を増やすために、石崎氏から提案したものだ。


なんかもう私は上手く言葉にできない。


こちらの小松理虔さんという福島から情報発信している方が上手く表現していらした。





小松さんのブログ記事を読んでみると、さらに詳しい地元の様子が…。小松さんはA子さんの「差別されたという体験」は、他ではあまりきかないとおっしゃっている。





何れにしてもマスコミは、一人の人や、特定の集団につながる意見ばかりを取り上げるようなことをやめたらいいと思う。それこそがメディア戦略の狙いなのだから。


●私が、石崎氏の「福島のために何かしたい」という言葉は嘘じゃないと思う理由

最後に、私は石崎氏の肩を持つわけじゃないけれど、石崎氏の「福島のために何かしたい」という言葉は嘘じゃないと思う。父の友人が私のことを電気新聞のコラムで取り上げたい、とおっしゃったのは、石崎氏と同じような気持ちがあるからなんだと思っている。