2018/02/22

精神医療界の#MeToo 山口龍郎事件 警察をつき動かしたもの その1

●医師たちの #MeToo  医療の世界にも蔓延するセクハラ

あのバズフィードジャパンの岩永直子氏が、医師の世界に蔓延するセクハラ(パワハラ)問題を取り上げ大反響だ。



もっとも私は岩永さんには、「ご自身が宣伝記事を書いた、ウィメンズヘルスリテラシー協会理事の、宮田俊男医師の同時セクハラ疑惑報道について、どう思っているんですか!?」と、突っ込みたいけれど。


『牧本事件』と『ウィメンズヘルスリテラシー協会』  宮田俊男理事が文春に取り上げられる 前編


それだけ医療界では、セクハラパワハラが珍しくない、常態化しているということなんだろう。







こんな状態だから、患者にしわ寄せがくるのは、ある意味当たり前だろう。今まで多くの被害者が泣き寝入りさせられてきたと思う。


続く

2018/02/22

精神医療界の#MeToo 山口龍郎事件 警察をつき動かしたもの その2


●精神科で起きたセクハラやパワハラがもみ消されてきた理由 なんでも患者のせいにできるから

その中でも、精神科の場合は特別で抜け道が用意されている。


例えば、パワハラセクハラも、患者の「被害妄想」患者の責任にすり替えることが簡単にできてしまうのだ。


山口龍郎容疑者の逮捕に医療界困惑という報道への疑問 「女性スタッフや患者さんに手を出して散々 つかまってくれてほっとしてます」 後編


●PTSD治療の権威が起こした暴力事件 『境界性人格障害』『誘惑的』『抱きつきへの欲望』と追加記載した精神科医を、厚労省がかばう理由

◇ ◇ ◇
仰天ミス 渋谷バラバラ 歌織被告は「心神喪失」! 検察側鑑定医に「カルテ改ざん」の過去 『サンデー毎日』(2008年3月30日号)
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あのPTSD患者を殴って訴えられた裁判で、カルテ改ざんが認定されたPTSD治療の権威、金吉晴医師について、国会議員が国会質問をしている。厚労省の回答を読むとよくわかると思うが、厚労省には、患者の人権を守ろうという姿勢が感じられない。裁判でカルテ改ざんを認められているにも関わらず、金医師を当たり前のように庇っている。ちなみに金医師がカルテに追加記載したのは、「境界性人格障害」の他に「誘惑的」「抱きつきへの欲望」などという、女性患者を貶めるような言葉だった。


◇ ◇ ◇
平成十八年十二月七日提出 質問第二二一号
国公立の精神科施設における治療実態に関する質問主意書   提出者  高井美穂



東京地裁は、この裁判において同患者のカルテが改ざんされたことを認定している。同センター内において内部調査が終了した後、カルテに診断名や治療法などを書き加えたとされるが、政府の見解を示されたい。


被告医師は国内のPTSDの第一人者とされ、約一億円以上の厚生労働科学研究費が同医師の関連する研究(主任研究者あるいは共同研究者として)に使用されているが、その研究の成果によって殴る治療の有効性が証明されているのか。また、同医師を中心に国内初のPTSDの指針が策定され、その後もPTSDの権威として、同医師は精神科医療を牽引しているが、そのことについて政府はどう考えているか。




平成十八年十二月十五日受領 答弁第二二一号
衆議院議員高井美穂君提出国公立の精神科施設における治療実態に関する質問に対する答弁書


三について
御指摘の東京地裁の認定した事実については、厚生労働省としては、被告医師が原告女性の診断名及び治療法等について、自分自身の行った治療の記録の整理を行うとともに、今後、他の医師が治療を行うに当たって、今回のような治療上の混乱が生じることを未然に防ぐため、原告女性のカルテに追記した適切な行為であったと認識している。

四について
厚生労働省としては、御指摘の「殴る治療」という医療行為が存在することは考えられず、そのような行為の有効性に係る研究は行われていないものと承知している。また、被告医師は主任研究者として厚生労働科学研究を行い、御指摘の「PTSDの指針」である「災害時地域精神保健医療活動ガイドライン」を策定したが、厚生労働科学研究においては、各研究分野における専門家等から構成される評価委員会による評価等により研究者を選定することとしており、被告医師についても研究内容やこれまでの研究者としての実績等が評価されて、厚生労働科学研究を行うなどしているものと承知している。

◇ ◇ ◇


●もしも殴ったのが教師や弁護士や警察官ならクビ!内科医や外科医でもクビになるのでは? なぜ、精神科医だけ特別なの!?

もしも殴ったのが精神科医でなく内科医や外科医でも責任を問われるだろうし、まして教師とか警官とかマスコミに勤務していたら、間違いなく大きく報道されて、クビになるだろう。


このように精神科で「パワハラ」や「セクハラ」を受けて訴え出ても、ほとんどの場合被害者は泣き寝入りさせられてきた。金医師の場合はさらに特別で、厚生労働科学研究の班長だったから、厚労省は責任を認めるわけにはいかなったのだと思う。


しかしこうした精神科の不都合な真実を看過してきたから、今回のような重大な事件が起きてしまったのだろう。


続く
2018/02/22

精神医療界の#MeToo 山口龍郎事件 警察をつき動かしたもの その3

●厚生局の麻薬取締部から、警察の捜査二課へ

ところで昨日、私はニュースを見て、ある重大な事実に気づいた。山口龍郎容疑者を逮捕したのは、これまで捜査に当たってきた厚生局の麻薬取締部ではない。


麻薬取締部の記者会見
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警察の捜査二課だったからだ。


鹿児島県拘置所支所に入る捜査二課
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とうとう、警察が動いたのだ!


●警察がなかなか捜査しない理由 『福島県立大野病院事件』がトラウマだから 私は福島地裁に手紙を送った市民だけれど

実は、警察がなかなか動かない理由について、以前からあることが噂されていた。


2006年2月18日に起きた所謂、『福島県立大野病院事件』で逮捕起訴された産科医の無罪が確定したことが、警察にはトラウマになっているというのだ。


『福島県立大野病院事件』とは、前置胎盤の妊婦さんが緊急帝王切開手術後に死亡し、執刀した産婦人科医師が警察に逮捕起訴された事件だ。「通常の医療行為を行っても、結果が悪ければ逮捕起訴されるのか」と医療界に大きな衝撃を与えた。私は、亡くなった妊婦さんと同じ前置胎盤だったため、福島地裁に手紙を送って被告人の無罪をお願いしたのだ。


これは当時、私が裁判長に手紙を送った時の配達記録だ。


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その私がまさか、警察に「捜査して欲しい」とお願いする日が来るなんて、思いもしなかった。


つまり今回の『山口龍郎事件』は、裏を返せば、警察が重い腰をあげるほど悪質、ということでもある。


これまでの経緯は、『精神科医の犯罪を問う』というブログに詳しく解説してあるので是非読んで欲しい。


山口龍郎事件 ようやく警察が動いた!!(ただし詐欺罪で)  「精神科医の犯罪を問う」


●証拠や証言を集めたのは、捜査機関でなく市民だった

ここに至るまでの道のりは本当に険しかった。


週刊誌などに証言や証拠が掲載されているが、これらを集めたのは捜査権のある捜査機関ではない。ご遺族と被害者、支援している弁護士と市民団体そしてメディアなどだった。


フジテレビ『とくだね!』で放送された証拠や証言
鹿児島の心療内科 医師が既婚者であることを隠し患者と関係を持った? 〝性的ドクハラ″疑惑 その1

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世の中を動かすのは、いつの時代でも市民の情熱なんだと思う。


ただ、どんなに情熱があっても限界がある。捜査権がない市民には、手に入れられないものがあるからだ。


だから本丸のわいせつ行為に関しても、警察にはきちんと捜査して欲しい!


2018/02/21

精神科医師・山口龍郎容疑者 詐欺容疑で3度目の逮捕 前編

●一度も会ったこともないのに、宅配で向精神薬が届く!? 匿名掲示板には書き込みが相次いでいた

昨年『とくダネ!』『女性セブン』で報道され、1月と2月に営利目的譲渡の疑いで逮捕された精神科医の山口龍郎医師が、今度は詐欺容疑で逮捕された。山口医師が逮捕されるのは3度目




今回の逮捕は、2017年6月29日に『とくダネ!』が放送した男性の〝無診察診療″のようだ。山口容疑者に関する疑惑は、これまでにも匿名掲示板にたくさん書き込まれてきた。この〝無診察診療″もこの男性だけでなく、何人もの患者さんに行ってきたと言われてきた。やっと詐欺容疑で逮捕された。


そう!やっと警察が動いたのだ!


もう一度、昨年の『とくダネ!』を振り返る。一度も診察していないのにカルテを偽造するなど、かなり悪質だと思う。一日も早く、本丸の、わいせつ容疑でも警察に捜査して欲しい。


●2017年6月29日に『とくダネ!』が放送した〝無診察診療″疑惑

◇ ◇ ◇
鹿児島の心療内科 医師が既婚者であることを隠し患者と関係を持った? 〝性的ドクハラ″疑惑 その3

●疑惑②〝無診察診療″ 一度も会ったことがない医師から薬が郵送されてきた?

取材班が手に入れたのは、3枚のカルテです。

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ニコチン依存症やナルコレプシーと病名が書かれていますが、カルテに記載されている本人はーーーーーー

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患者にされた男性
「眠たくならない薬っていうのはわかっていました。」
「一回も(医師に)あっていないです」


男性は診察を受けたことがないのに、カルテを作られ、さらには自宅に薬を送りつけられたといいます。

カルテの日付を見ると、どの日も男性が仕事をしている日でした。診察を受けられるはずがないのです。このカルテが意味するものは何なのでしょうか?

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被害相談を受ける弁護士
「診察なしで(薬を)宅配すればその分は自分(医師)の収入になってくるし、診察しないのに診察したことにするのは詐欺的行為だと思う」



すでにクリニックには、九州厚生局麻薬取締部が麻薬及び向精神薬取締法違反の疑いで家宅捜索を行なっています。
◇ ◇ ◇


続く
2018/02/21

精神科医師・山口龍郎容疑者 詐欺容疑で3度目の逮捕 後編

●南日本放送 向精神薬譲渡事件 精神科医を県警が詐欺容疑で逮捕


◇ ◇ ◇
向精神薬譲渡事件 精神科医を県警が詐欺容疑で逮捕 南日本放送 [02/21 16:29] 南日本放送

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鹿児島市の精神科の医師が診察をしないまま患者に向精神薬を譲り渡したとして、九州厚生局麻薬取締部に逮捕された事件で、県警は21日、この医師を診療報酬をだまし取った詐欺の疑いで逮捕しました。

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詐欺の疑いで県警に逮捕されたのは、鹿児島市常盤1丁目の精神科医師・山口龍郎容疑者(45)です。県警によりますと、山口容疑者は、鹿児島市で精神科クリニックを経営していた2014年に、県内に住む50代の男性を診察していないにも関わらず2回にわたって診療報酬を請求して、全国健康保険協会鹿児島支部から合わせて数万円をだまし取った疑いです。県警は山口容疑者の認否について、捜査に支障があるとして明らかにしていません。

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山口容疑者は、診察をせずに患者に向精神薬を譲り渡すなどした疑いで、九州厚生局麻薬取締部にこれまでに2度逮捕されています。県警では、診察をせずに診療報酬を不正に請求していたケースがこのほかにもあるとみて、捜査しています。
◇ ◇ ◇


●鹿児島テレビ 不正診察の医師 警察が詐欺の疑いで逮捕


◇ ◇ ◇
【動画】不正診察の医師 警察が詐欺の疑いで逮捕 2018年02月21日 鹿児島テレビ

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患者を診察せずに向精神薬を不正に処方した疑いで九州厚生局麻薬取締部に先月、逮捕された鹿児島市の精神科医山口龍郎容疑者が今度は診療報酬、数万円をだましとった詐欺の疑いで警察に逮捕されました。

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21日午前9時45分ごろ、山口容疑者がいる鹿児島市の鹿児島拘置支所に県警の捜査員が入りました。この約20分後に逮捕状が執行されました。詐欺の疑いで逮捕されたのは鹿児島市常盤1丁目の精神科医山口龍郎容疑者です。

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警察によりますと山口容疑者は鹿児島市で精神科の診療所を経営していた2014年の8月と9月、県内に住む50代の男性を診察せずに、うその診療報酬明細書を提出し、全国健康保険協会から数万円をだまし取った疑いがもたれています。

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山口容疑者は患者を診察せずに向精神薬を不正に処方した疑いで先に九州厚生局麻薬取締部に逮捕されていて、警察は麻薬取締部から情報提供を受け捜査していました。

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警察は捜査に支障があるとして今回の詐欺容疑の認否を明らかにしてませんが、捜査関係者によりますと向精神薬の不正処方の容疑については否認や黙秘を繰り返しているということです。

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● 鹿児島放送 違法譲渡の精神科医 詐欺の疑いで逮捕

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【違法譲渡の精神科医 詐欺の疑いで逮捕】 鹿児島放送  2018年2月21日

向精神薬を不正に患者に譲り渡したとして逮捕された鹿児島市の精神科医が、実際には診察していないにも関わらず診療報酬をだまし取っていたとして21日、再逮捕されました。警察によりますと、鹿児島市常盤1丁目の精神科医、山口龍郎容疑者(45)は、通院していた患者から別の50代の男性の健康保険証を入手し、2014年、4回にわたって向精神薬などを郵送。診察していないにもかかわらず、診察したかのように装い、報酬としてあわせて数万円を全国健康保険協会からだまし取った疑いです。警察は捜査に支障があるとして山口容疑者の認否を明らかにしていません。山口容疑者は、これまでに営利目的で患者に不正に向精神薬を譲り渡した疑いで2度逮捕されていて、今回で3度目の逮捕です。不正譲渡の相手は少なくとも数十人にのぼるとみられるほか、患者への性的言動や症状が悪化したなどの証言も複数あり、2014年には自殺した女性患者の家族らが県に徹底調査を申し入れています。
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●逮捕は今回で3度目! これまでの報道

鹿児島の心療内科 医師が既婚者であることを隠し患者と関係を持った? 調査求め遺族が要望書 その1

鹿児島の心療内科 医師が既婚者であることを隠し患者と関係を持った? 〝性的ドクハラ″疑惑 その1

女性セブン『鹿児島発セクハラ医師 麻薬取締部が捜査! 鬼畜の診察室』を読んで 前編

命日に『マトリ』が2度目の家宅捜査 『鹿児島発セクハラ医師 麻薬取締部が捜査!』の続報

1度目の逮捕
鹿児島市の医師を麻薬取締法違反容疑で逮捕 ご遺族の記者会見から半年 A医師から『容疑者』に


2度目の逮捕
山口龍郎容疑者 今度は、一度も会ったことがない男性に薬を郵送した件で再逮捕 前編