2017/08/12

「『プレ金の経済効果5000億円』と試算のシンクタンクが解散」というニュースを読んで ロビイストには書けない手紙 前編

●『子宮頸がんワクチンのロビー活動』 周産期の著名な医師よりも、私の方が詳しい!?


パブリック・アフェアーズ戦略パブリック・アフェアーズ戦略
(2013/05/02)
西谷 武夫

商品詳細を見る


先月あるメディア関係の方が教えてくれた。その方は、私のブログ記事を、ある著名な医師に紹介したそうだ。我が国を代表するような、名医であるその先生は、私が何年もかけ調べてきたワクチンなどの『メディア戦略』に関心があるという。


『医療志民の会』について 『がん対策基本法』から『医療志民の会』そして『公費助成運動』『医学部新設推進』へ

『HPVワクチン』を推進した任意団体と『牧本事件』

私が探し続けてきた人は、新日本パブリック・アフェアーズの座間恵美子氏か?


私は少し驚いた。その先生は周産期医療ではとても有名だ。それなのに、子宮頸がんワクチンのロビー活動について詳しいことをご存知ない。驚くことに、私の方がよく知っているというということだった。


なるほど。


だから『パブリックアフェアーズ戦略』は別名『見えないビジネス』なのか、と改めて思う。





私は「騙された感」が未だにぬぐいきれない。

◇  ◇  ◇
「見えないビジネス」を教育から排除しよう
子宮頸がんワクチンの真実!主役はロビイストとPR会社?

寺島
ワクチンの承認とか定期接種化、これはやはりロビイストの活動、これが大きく効果があったということですか?


平井
はい。「大きかった」とは言えると思いますね。働きかけるプロですから。いろいろな市民団体を作ったり、患者団体にお金を出すということも間に入ってコーディネートしたりとかしているらしいですし、勉強会をやったりシンポジウムをやったりとかメディアを使ったりとか、本当に上手い、宣伝のプロであり、黒子でもあるんです。見えないビジネスの一つなんじゃないですかね。

◇  ◇  ◇

そしてもう一つ。偶然なことに、このロビー活動に関係する出来事があった。


かれこれ7、8年以上、知りたくてたまらなかったことを、知るチャンスがとうとう訪れたのだ!


●『子宮頸がん』ワクチンのロビー活動と『小児がん』の啓発活動 どこからどこまでが、プロのロビイストの仕事なのか?

子宮頸がんワクチンのロビー活動が活発に行われていた2009年頃、小児がんの啓発活動も盛んに行われていた。


例えば、小児がんの啓発活動『レモネードスタンド』を、日本のテレビ局が取り上げ出したのも同じ時期だった。





私は夫が研究などのお手伝いをさせていただくこともあったから、もともとがん治療に関心があった。私自身は、患者や家族でもないけれど、『レモネードスタンド』を取り上げたテレビ番組を何度もテレビでみたし、乳がんの治療薬開発をテーマにした『希望のちから』という映画のDVDを買って、今でもiPhoneに入れて持ち歩いている。





NHKのクローズアップ現代で取り上げた『小児がんの晩期合併症』をブログに文字起こししたのも、純粋に関心があったからだ。


だから啓発活動などをお手伝いするようになって、いつのまにかロビー活動に迷い込んでしまったんだろう。


プロのロビイストが考えた『パブリックアフェアーズ戦略』とは、簡単にいうと、私のような市民を利用し、社会運動や社会貢献のようにみせかけ、『ビジネス』を盛り上げていくのだ。社会にとって必要であったとしても、『ビジネス』であることに変わりはないのだ。


しかもロビイストは黒子に徹し仕事をするため、「私はロビイストです」なんて言わない。よ〜く、みていかないと誰がロビイストなのかはわからないのだ。


マスコミの方には、「ロビー活動に詳しい」と紹介していただいた私だけれど、ハッキリと、どこからどこまでがロビー活動だったのか、よくわからない。だから未だに誰かに出会うたびに「この人はロビイスト?」と疑う自分が嫌になる。


でも今年の夏の初めだった。小児がんの治療に関わってきたある先生に、直接尋ねる機会が訪れた。


続く

2017/08/06

女性セブン『鹿児島発セクハラ医師 麻薬取締部が捜査! 鬼畜の診察室』を読んで 後編

●「お嬢さんが好きだった」「患者と関係を結んだのは初めてだった」は全部嘘だった! 続々と声を上げ始めた被害者

綾子さんの死の真相を知った岡田さんは、綾子さんが亡くなってからおよそ1ヶ月後、ご家族とともにX氏の病院を訪れたそうだ。X氏を問いただしたこの時のやりとりが、先日、『とくダネ!』で放送された録音の音声だったのだ。


2017-7-2-20.jpg


X氏はこの時、性交渉が二回あったことを認め、「私は娘さんのことが好きだった。私が患者と関係を結んだのは初めてだった」と言ったという。


ところがX氏の言葉はすぐに嘘だとわかる。今度は綾子さんとは別の複数の被害者が、次々に声を上げ始めたからだ。


●主治医から変態的な要求ばかりのメールが毎日大量に届き、精神的に不安定になっていく 往診鞄の中には大量のアダルトグッズ…

以下は元従業員Cさんの証言だ。


毎日200通近いメッセージが届き、〝僕を男としてみれますか〟とか男女関係を求めてくるものばかりでした。一度関係を持ってからは、「君だけを愛している」というLINEが毎日のように来ました。他の女性にも同じことをしているなんで、信じられません。

処方薬が大量で、依存症気味になり、精神的にもより不安定になっていきました。その関係で半ば無理やり肉体関係を持たされてしまって…。

以降は「〝こういう下着を着ろ〟とか〝●●●を入れたまま診察室に来い〟とか、変態的な要求ばかりになりました。」「診察中に体を触られることは日常茶飯事。X氏は通販でアダルトグッズをたくさん購入していて、往診鞄の中には手錠や●●●などで埋めつくされていました」



●被害者の中には、診療所で働く精神福祉衛生士の女性まで 

メールには引用するのもためらうほど、おぞましい言葉が並んでいるが、さらに驚くのは被害者が患者だけではないという事実だった。なんと被害者の中にはX氏の診療所で働く精神福祉衛生士の女性までいたという。


X氏との関係は公然の秘密で、最後は病んでしまい、X氏から薬を処方をされていた。しかも彼女もまた聡子さんと同様、自ら命を絶ってしまう。


この時、女性セブンがタイトルになぜ「鬼畜」とつけたのかよくわかるエピソードが紹介されていた。驚くことに彼女の死を知ってX氏は、「バカだなぁ」というだけで、普通に営業を続けたそうだ。


Cさんによると、X氏の診療所は、業務体系にも問題があったそうだ。


●男性患者には、診察せず薬だけ処方

X氏は毎朝、病院に来るとその日、来院する予定の患者名簿を見て、男性患者にバツをつけ、診察せず薬を処方するだけだったそうだ。


X氏自身も向精神薬を服用しており、診察を放棄してベッドで眠りこけることもしょっちゅう。(中略)この診療所は危ない、というのは従業員の共通認識で、1年で20人以上が辞めていく以上事態が続いていました。


患者さんの多くは、初めは「うつ病」などの病名がつけられているが、次第に病名が増えて行くそうだ。取材班が入手した元患者さんのカルテには「うつ病」から始まり「不眠症、円形脱毛症、虚血性心疾患、肝機能障害」などの病名が記載されていたという。


女性セブンが指摘しているが、X氏の診療はまるで患者を「薬物依存」にして正常な判断を奪うことを目的にしているようで怖い。被害女性達もX氏を拒めなかった理由について、「主治医に見放されたくなかったから」と訴えているそうだ。


●今回の事件は、氷山の一角 

最後に怖いことが書いてあった。実は今回の事件だけでなく精神科では、同様のわいせつ事件が後を絶たないという。


岡田さんは現在、被害女性達と共にX氏に対して損害賠償請求を求める提訴を考えているそうだ。被害者を支援している弁護士さんのコメントが掲載されていた。「少なくとも12名の女性が同様の被害を受けていることを把握している」という言葉にただただ驚くばかりだ。


医師なら、わいせつ事件を起こしても許してもらえるのだろか?なんと、この医師は、複数の自殺者を出しているのに診療所を再開しているそうだ。


同じ女性として到底許せる問題ではない。これからも続報をブログに掲載していくつもりだ。
2017/08/06

女性セブン『鹿児島発セクハラ医師 麻薬取締部が捜査! 鬼畜の診察室』を読んで 前編

●南日本新聞、鹿児島読売テレビ、フジテレビ、そして今度は女性セブン 『鹿児島のセクハラ医師』の続報

先日フジテレビの『とくダネ!』で放送された、鹿児島の心療内科のセクハラ事件の続報が『女性セブン』に掲載された。


2017年6月29日 鹿児島読売テレビで放送されたご遺族の記者会見はこちら↓
鹿児島の心療内科 医師が既婚者であることを隠し患者と関係を持った? 調査求め遺族が要望書 その1

2017年6月29日 フジテレビ『とくダネ!』の特集はこちら↓
鹿児島の心療内科 医師が既婚者であることを隠し患者と関係を持った? 〝性的ドクハラ″疑惑 その1


女性セブンVol.30 2017年8月17日号
『鹿児島発セクハラ医師 麻薬取締部が捜査! 鬼畜の診察室』 過剰な薬を投与して肉体関係。その後、自ら命を絶った患者も 被害者遺族が怒りの告白

2017-8-6-1.png


発売日が息子の検診日と重なったため、成育の地下の売店に向かう。本棚に一冊だけ置いてあったので迷わず購入した。


●通販で購入した下着を患者に送りつける医師!?

やっぱり週刊誌は違う。テレビ放送では伝えられなかった生々しいメールのやりとりや、セクハラ医師が患者に送りつけたという下着の写真などが多数掲載されていた。噂には聞いていたけれど、本当にこんなことがあるんだ…。


2017-8-6-2.png


私は精神医療の被害を訴える患者や自死遺族と交流があるため、様々な被害体験をきいている。『女性セブン』を読み、これまで持ち続けて来た疑惑が確信へと変わる。多くの被害者や遺族が口にしてきたように、医師の治療や投薬された薬にも、自殺の原因があるんだと思わずにいられない。


生々しい証言に愕然とするが、亡くなった方々の無念な気持ちを想うと看過できない。ブログに記事の内容を記録する。

◇ ◇ ◇

●初診は2014年3月 その年の年末に自ら命を絶つ

鹿児島県在住の岡田聡子さん(55才仮名)は、亡くなったお嬢さんの死に疑問を持っていた。娘の綾子さん(仮名 享年27才)は、’14年3月から同クリニックにかかっていたが、その年の年末(12月)には自ら命を絶ってしまったからだ。


聡子さんの証言では、福岡で働いていたお嬢さんは体調を崩して実家に戻ってきたそうだ。その頃、精神的に苦しいことがいろいろありX氏の診療所を訪れたという。初診は聡子さんも立ち会っていたので、詳しい様子が書かれていた。


X氏は丁寧な診察をせず、「このままではどうせ仕事に行けないだろう」と薄ら笑いを浮かべ薬を処方しただけだったそうだ。


●「うつ病」から始まり、病名と薬が増えていく

この時の診断名は「適応障害」で、向精神薬と睡眠薬を処方されたが、一週間後の定期診察で薬の量が急増していったという。


これは被害者の体験談によく出て来るパターンだ。評判の悪い精神科医は、初診時にX氏のような態度で患者に接し、薬の説明をほとんどしない。そして2回目の診察でいきなり薬の量を増やす。


「2種類だったのが、4種類になり、より強い向精神薬が処方されていました。初診時以降、精神的に不安になる頻度が増えていたのですが、X氏伝えても、〝それは治療が進んでいることなので安心して下さい〟と繰り返すのみでした」


●患者が悪化するのは「病気のせい」 すぐに「生活保護」をすすめる

その後お嬢さんは処方される薬が増え、症状は悪化の一途を辿る。翌月の’14年4月からはリストカットが始まり、日常生活を送ることが困難になってしまった。しかしX氏に相談しても「生活保護を受ければいい」と言うだけ。


これも私が受診した育児心理科の元主治医とそっくりの対応だ。患者の症状悪化を、「患者のせい」にしてしまい、「生活保護」や「障害者手帳」をすぐにすすめるのだ。


●処方された薬には、ベゲタミンも

聡子さんは初診からわずか3ヶ月後の7月には薬は10種類に増えていたという。その時に処方された薬の中には、私にも処方されたベゲタミンまであって驚く。ベゲタミンは別名、「飲む拘束衣」と称されるほど、強い鎮静催眠作用があるからだ。


今でもあの悪名高いベゲタミンを、外来で出す医師がいるんだ…。


ちなみに記事にもあるが、このベゲタミンは、私たち被害者の声が高まったこともあり、’16年9月に製造中止になっている。


聡子さんはこの頃には、体の震えが止まらず、錯乱状態に陥ることも多かったという。そしてとうとう12月6日午後6時、自宅のドアノブにストールをかけ、自ら命を絶った。


●天国から、ダイイング・メッセージ

友人の医師は私が外来でベゲタミンを処方されたことを知り、驚いてこういった。「ベゲタミンを外来に来るような患者さんに簡単に出すなんて、信じられません」。


人はそんな簡単に死んだりしない。お嬢さんの自殺の原因は本当に「病気」のせいなんだろうか?。


誰もが持つ疑問だろう。


その後岡田さんは真実を探し続ける。血の滲むような努力をし、やがてある重大な事実を突き止めた。『とくダネ!』で大反響を呼んだあのメールだ。亡くなったお嬢さんのスマホには、X氏からのメールが大量に残されていたのだ。


(『とくダネ!』で放送された大量のメールの映像)
2017-7-2-14.jpg


お嬢さんとX医師とのやりとりを引用する。(※ あまりにも生々しいので、一部伏字にさせていただきました)


<とりあえず、綾子ちゃんはエロい?エッチは好き?>

<縛られたり、道具を使われたりも好き?>

<●●●りながら自分で触っていいぞ>

<今日は奴隷プレイだから>

<ご褒美やるよ。●●●でいい?>

初診から1ヶ月後にはこのようなひわいなメールが日夜問わず大量に届いていた。だが、過剰な薬で正常な判断力を失っていた綾子さんは、主治医であるX氏の言われるままになっていた。



お嬢さんはX氏が既婚者で、妻と子供がいることを知らず、関係を持ったそうだ。残された手帳には、既婚者だと知ったショックが克明に綴られていた。


続く
2017/07/10

鹿児島の心療内科〝性的ドクハラ″疑惑 ブログへの反響  私の「心の傷」を回復させたもの

●次々入るコメント

鹿児島の心療内科で起きた〝性的ドクハラ″疑惑はきっと大きく注目されるに違いない。

◇  ◇  ◇
笑ゥせぇるすまん(89~93年版)公式チャンネル 笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】予告編
2017-7-9.png
◇  ◇  ◇

今までブログで様々な問題を取り上げてきたけれど、これまでにない反響があるからだ。


いくつか疑問点があったので、問い合わせてみたら…テレビ放送では真相の10%も伝えられていないと言われた。被害者の方々は、まだ冷静に被害を語れる状況ではないそうだ。今回は、単なるドクハラでなく〝性的″な被害だから深刻だ。もしこのまま社会が看過したら、生涯に渡って被害者が苦しむことになるかもしれない。胸が一杯になった。

◇  ◇  ◇
精神科医が患者に手を出すということ 精神科医の犯罪を問う 2017/7/1

勇気ある遺族や被害者らが声を出し始めてからようやく物事が動いてきました。特に、今回表に立った遺族の女性は多くの被害者や遺族、関係者を勇気付け、そして自ら先頭に立ってここまで引っ張ってきました。その勇気と行動力には頭が下がります。

普通に考えたら、精神科医が主治医という立場を利用して患者に手を出すということはあり得ないことです。特に、この精神科医は既婚者であり、複数の女性患者に性的関係を迫り、同時進行で関係を持っていました。これは、個人の欲望を満たすために一方的に患者を利用し性的搾取したことを示します。

こういう話をすると、成人した男女だから良いのではないかという声が必ず聞こえてきます。しかし、青少年に対するみだらな性行為やわいせつな行為が条例で禁じられていることを考えてみましょう。

たとえ同意があったとしても、結婚を前提とした関係ではない淫行は罪に問われます。それは、正しく判断できるだけの知識や経験のない青少年に大人が一方的につけこんで個人の欲望を満たしており、青少年に多大な悪影響を及ぼすからです。

同様のことが精神科医と患者の関係でも成り立ちます。受診するきっかけとなった精神症状や服用している向精神薬の影響で正常な判断ができない立場の患者に一方的につけこみ、個人の欲望を満たすために性的搾取することは極めて悪質です。そもそも患者は治療のために受診するのであり、治療という目的から考えても悪影響しかもたらさない行為そのものがアウトです。

しかし、これは刑事上何ら法に触れる行為ではありません。この鹿児島の精神科医の件では、まずその現実が立ちはだかりました。彼の場合既婚者であり、遺族の抗議によって患者と関係を持ったことを不適切だと認めながら、その後も変わらず患者に手を出し続け、被害者を増やし続けたのでした。それほど悪質でありながら法的な不備によって被害者が泣き寝入りするしかなかったのです。

しかしそれでも諦めることなく、本丸を攻め落とすために城壁から崩していったのです。不正請求も向精神薬の違法譲渡も本質の問題ではありません。でもそこからしか攻め込む糸口がなかったのです。

この精神科医は保健所がようやく立ち入りした今年3月以降ずっとクリニックを休診にし、雲隠れしています。本来、行政機関が機能していたら、被害者らが声をあげる必要はありませんでした。機能しないために、何らの権限もない被害者や遺族自らが動かなければならなかったのです。行政機関はこの精神科医の暴走を止めることができなかったのです。




2017-7-2-15.jpg

2017-7-2-16.jpg

2017-7-2-17.jpg
◇  ◇  ◇

ただ、「なんで逃げられなかったの?」という声もあるようだ。


同じような被害を経験したことがない人はピンとこないかもしれないので、「笑うセールスマン」というアニメの画像を貼り付けてみた。ドラえもんで有名な藤子不二雄さんの大人向けの、ブラックユーモア漫画だ。


喪黒福造というセールスマンが「心の隙間をお埋めします」という触れ込みで、何かに行き詰まっている人たちを見つけては、救済する。「絶対にこれだけはしないで欲しい」という約束を守れば、救済するという契約を結んでーーーー


もちろんブラックユーモアだから、客は誘惑に負けてしまい、かえって泥沼にハマっていく。


この漫画の見どころとは、喪黒福造が誘惑に負けてしまうような条件をつけるところにあるのだ。



●「心のケア」で私が失ったもの

ナショナルセンターである国立成育医療研究センターの「育児心理科」で、被害にあった時のことを振り返るとこの漫画を思い出す。私にとったら、「心のケア」とは、喪黒福造の「心の隙間をお埋めします」と同じだと思うからだ。


私も、「どうしてすぐにおかしいと思わず通院してしまったの?」「どうして断薬に何年もかかったんですか?」とよく言われる。


私は元々子宮筋腫のために成育の「女性外来」に行ったから、「育児の相談ができる」と「育児心理科」を紹介された時に、まさかそこが精神科だとは思わなかった。ずっと「女性外来」だと思いこんでいた。そのため、自分が服用している薬が統合失調症の治療に使う向精神薬だとは思わない。もともと精神疾患でも障害でもないから、体調は悪化していく。不調を訴えるたびに強い薬が投与され、正常な判断もできなくなっていった。密室で白衣を着た専門家である精神科医に「眠れないのが精神障害の特徴」「私に逆らったからやっぱり精神障害」と自信満々に断言されて以来、眠れないことが恐怖になってしまったのだ。


体の不調や睡眠障害がひどくなったのは、長期に渡る向精神薬の服用のせいだったのに、当時は副作用が一般社会で認知されていなかったことも災いした。いつしか簡単に抜け出せないデフレスパイラルに陥っていた。


元主治医は私が「おかしい」と声をあげた途端態度が豹変し、わざと傷つけるような言葉を口にした。怖くなって誰かに相談したくても、おかしな人だと思われたらどうしようと怖くなり、誰にも相談できなかった。


だって成育の他の外来はちゃんとしているもの。普通に生活していて、まさかこんな恐ろしい落とし穴がポッカリ口を開けているとは思わないでしょう?


病院から飛び出したものの、薬をやめたくても簡単にはやめられなくなっていた。


●「心のケア」がもたらした心の傷

さらに別の問題も抱えていた。通院をやめてから数年間は、経験したことのない症状に苦しんだのだ。病院の建物をみただけで怖くて近づけなくなってしまった。それどころか最寄の駅にも近づけない。日常生活でも突然、涙が止まらなくなったり、怒りがコントロールできなくなくなったりすることもあった。


まるで暗いトンネルを歩いているような数年間だった。


今から思えばこれが「PTSD」と呼ばれる症状なのかもしれない。


●心の傷から回復するには 泣き寝入りしないこと

私があのどん底から回復できたのは、おかしいことに、おかしいと声をあげたからだ。診療記録などの情報開示を請求したり、要望書を書いたり、泣き寝入りしなかったからだ。


街のクリニックで相談したら「それは酷い経験をしましたね。可哀想だからSSRIを処方しましょう。SSRIを服用すれば、修行なんかしなくていいんですよ」と言われた。その精神科医は親切のつもりだったようだ。私が「嫌だ」といったらキョトンとしていた。冗談じゃない!なんで被害を受けた患者が、さらに強い薬を処方されなくてはいないの?必要なのは、間違っていることを正すことなのに。


その時、逃げていないで声を上げようと決意した。この業界に自浄能力を期待しても無駄だと思ったからだ。



今回の被害者の方々にも、いつか立ち直って欲しい。この先の人生で、人としての喜びも感じられなくなってしまうかもしれない。そんな不幸なことはないと思うからだ。なんで被害者の方が小さく生きなくてはいけないのだ。


●「診察室でわいせつ行為をしたらいけない」なんて当たり前!

そもそも「診察室でわいせつ行為をしたらいけない」なんて当たり前だ。「死ね」という言葉を、メールに書くのも、医師である前に人としてやったらいけない!もしも教員だったらすぐにニュースになるのに、精神科医だけは特別なんだろうか?


これから裁判が始まる。報道は続いていくだろう。


味方になってくれるひとたちが、大勢現れるはずだ。


もう一人じゃないから希望を捨てないで欲しい。
2017/07/04

鹿児島の心療内科 医師が既婚者であることを隠し患者と関係を持った? 〝性的ドクハラ″疑惑 その4

●被害を防ぐ手立てはあるのか

(※ スタジオに場面が切り替わる ゲストはこの問題を取材した医療ジャーナリスト伊藤隼也さん)
患者側が強い疑念を抱くことになった一連の問題を防ぐ手立てはなかったのでしょうか?


森さやかさん
改めてこの医師にかけられている疑惑をみていきたいと思います。


2017-7-4-9.png

鹿児島県内で心療内科などのクリニックを開いている40代の男性院長、この医師に対する疑惑は2つあります。1つ目は〝患者への性的言動疑惑″ということで、相談を受けた弁護士によりますと、10数人の女性患者に性的言動を行っていたということです。この問題に関しましては、弁護士は民事訴訟を起こす方針であるということです。警察に相談しているところですが、今のところ被害届けはまだ受理されていない状況だそうです。


そして2つ目は〝無診察診療″疑惑。県内に住む男性に対して診察をしないで勝手にカルテを作成して自宅に薬を郵送する。この件に関しては九州厚生局麻薬取締部が家宅捜索を行なっているということです。


様々なことに対し、この院長は「体調不良で療養しており、取材に応じることができません」という言葉を残しています。


●なぜ被害が拡大したのか 行政は実態把握をしない

小倉キャスター
「伊藤さん、心療内科というところは、精神的にもきつい患者さんが多いでしょうから、薬がなかったらどうしようもない、という人も中にはいると思うんですが、そういう人たちに対して、強い薬とか出したりすることもあるんですか?」



伊藤さん
「一部には、そういう被害を訴えている方もいらっしゃいします。ただ、密室のことですよね?僕が一番酷いと思ったのは、看護師さんを排除して、二人きりで密室で診療をしている。そうすると被害を受けた方は、訴えられない。もう、ずっと長いこと悩み続けてそれ自体深刻な問題ですが、なにより一番驚くのは、なぜこういうことが起きるかというと、外からの目が入っていないんです。(鹿児島・鹿屋保健所の場合)無床クリニックへの保健所の立ち入り検査は5年に1度だけなんです。実態把握をほとんどしていません。」



小倉キャスター
「無床クリニックというのは、入院などができないクリニックのことですね」



伊藤さん
「行政は今回の問題を徹底的に検証すべきですね。遺族は今日、鹿児島県庁で午後、記者会見される予定と伝っています。この問題を知事はしっかり検証すべきだと思います」



小倉さん
「自殺した方も、この医者の診療で色々とあったようで、そのためで自殺した可能性もあるということなんでしょう?」



伊藤さん
「それはまだ何とも言えません。」



●ドクターハラスメントとは

森本さやかさん
「医師と患者はお互いしっかり話し合わなければならないんですけれども、最近よく耳にするのがドクターハラスメントという言葉です。やはり、医師の方が上の立場になってしまって、患者が何も言えない状況が生まれているですね。


2017-7-4-10.jpg

(日本精神神経科診療所協会 三木和平理事による)
〝脅し″
どんなことがハラスメントなのか、まず、「もう診ない」「薬を出さない」という〝脅し″。患者からすると、「もう診てもらえなくなるかも」という不安が起きるかもしれません。



それから〝セクハラ″
さらには〝傷つける言葉″
「素人に話しても時間の無駄」
「そんな顔をしているから病気をつくるんだよ」
などと言われたら患者は傷つきます。



もちろん、医師というのは、二つの心得があります。
ちゃんと丁寧に説明をすること。
そして、患者の害になることはしない。



もちろん多くの医師がこれを真面目にやっています。ただ、一部、こういったドクターハラスメントをする医師がいるのも事実です。」


小倉キャスター
「本来、医師も患者も対等な関係でないといけないと思うんだけれど。」



コメンテーター 古市憲寿さん(社会学者)
「こういう話は過去のことかと思っていましたが、僕の身近でも最近ありました。本人が耳が聞こえないと思ってお医者さんがすごく残酷なことを言っちゃったりとか、セカンドオピニオンなんて意味がないんだよって言っちゃったりとか、結構そういう話を身近で聞きました。未だにこういうことがあるんだな、とびっくりしました。



コメンテーター 新妻聖子さん(歌手)
「今回は心療内科なので、患者さんがもしかしたら、通院していることを隠しているかもしれません。色々なことを考えると、今回のことはすごく卑劣だなって思います。」



●ドクハラの防衛策は?

小倉キャスター
「被害を被ったら、我々はどのように対処すればいいんですか?」



伊藤さん
「まず、1人じゃないから周りに説明して味方をつくる。そして行政には実はこういう問題に対応する医療安全支援センターという場所が全国に380箇所あります。例えば、東京都には患者の声窓口というところがあります。こういう所に、勇気を持って、秘密は守られる前提で動いていますから、是非、声をあげてほしいですね。


◇  ◇  ◇
患者の声相談窓口 東京都福祉保健局

2017-7-4-11.png
◇  ◇  ◇


そしてもう一つ、重要なのは、解決しないケースもあるんです。必ず、メモを取ってさらに返事をもらうことですね。密室の診療がまだまだ行われていることもあるので、患者さんは必ずメモをとるということが、日記と同じで後で重要な証拠になりますので、是非そうして下さい。」