2018/03/27

私の心の中に咲いた桜 

●海外と日本との大きな違い

シンポジウムがあった24日、東京に桜の開花宣言が出された。


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シンポジムの会場も、なんとなく華やいでいた。大勢の報道陣が詰めかけシンポジウムが大成功に終わったことが大きいけれど、それ以上に、元気になって参加するお嬢さんが増えたからだ。


私は何度もメディアに取り上げられた、あるお嬢さんと話して本当に驚いた。ワクチンを摂取して以来、様々な食べ物に反応するため、普通の食事がなかなかできないということだったのに、この日はお寿司やケーキなどを美味しそうに食べていたからだ。


今だからブログに書けるが、友人の医師たちは「もし本当に副反応だとしたら、治療法は簡単に見つからない」と私に言っていた。


ワクチンの副反応とは深刻で、そういうものだそうだ。


お母さんにどうして急に元気になったのか伺ったら、免疫吸着療法を試したからだそうだ。


被害者の間で効果があると言われる治療法は主に2つある。ステロイドパルス療法と免疫吸着療法だ。そのお嬢さんは、どちらも試したそうだが、後者の治療法はお嬢さんによく効いたそうだ。


どこの病院で治療をしたのか尋ねると、関東近郊の有名な公立のがん専門病院だという。


そういえば、被害者を受け入れている医療機関は、信州大学静岡てんかん・神経医療センター、鹿児島大学など公立病院が多い。


講演を聴いて驚いたのは、海外では、死亡している方が複数いらっしゃることだった。被害者会の方に詳しく教えていただいたら、亡くなる原因は症状そのものではないようだ。ワクチンを疑って治療する医師がいないため、症状が悪化し落い詰められてしまうからだそうだ。自ら死を選ぶ被害者もいると聞いて、ショックを受けた。


だから目の前でケーキを頬張るお嬢さんをみて、日本の医療の底力は凄いと思った。


今まで色々あったけれど、厚労省も病院もワクチンを疑い治療する医師がいることを知っているのに、完全に研究費をストップさせたり叩き潰すようなことをしない。


私はこのシンポジウムに参加するまで、今の世の中にはもう、細川一院長のような医師はいないのだと思っていた。細川医師は、チッソ付属病院の院長でありながら、被害者を救済するために水俣病の原因を突き止め、会社を告発した人物だ。


NHKの特集番組を文字に起こしてあります
その時歴史が動いた『わが会社に非あり ~水俣病と向き合った医師の葛藤~』その1
◇ ◇ ◇
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細川医師の直筆のメモ 「人命は生産よりも優先するということを、企業全体に要望する」

(出典 NHK その時歴史が動いた 『わが会社に非あり ~水俣病と向き合った医師の葛藤~』)

当時の水俣市の人口、およそ5万人のうち、チッソに勤める人は、4千人いました。関連会社も含めると、市の就業人口のおよそ半分がチッソに関係していました。さらに水俣市の税収の半分以上がチッソからもたらされていました。水俣市は、まさにチッソの企業城下町でした。

当時、水俣市にあった唯一の総合病院も、チッソの付属病院でした。医師や従業員もチッソの社員で、その給料から社宅まですべて会社が面倒をみていました。

院長は細川一54 歳。細川はチッソと関係のない患者も分け隔てなく、受け入れ、信頼をえていました。医師、細川の想いです。「院長室を造る費用があったら、診療室や病室を一つでも増やして欲しい」

◇ ◇ ◇


この日私は、今の日本には何人もの細川一医師がいることを知った。


元小児科学会会長の横田俊平医師はその象徴だと思った。


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私の心にも桜が咲いたようだ。

2018/03/26

国際シンポジウム『世界のHPVワクチン被害は今』に参加して その7 日本は恵まれている!?

●日本は恵まれている!?

シンポジウムは大盛況のうちに終わった。


その後、懇親会の会場へ。この日は被害連絡会が結成されて5年目ということで、池田としえ議員があいさつをした。嬉しいことに、回復者が増えているという。「これからも諦めないで、前を向いて頑張りましょう」とおしゃっていた。


次に、田中康夫さんが挨拶をした。いつも被害者のお嬢さんたちを気づかっているので、皆、とても嬉しそうだった。


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(「ヤッシーだ!」と大勢の方が集まり、後ろ姿しか撮れませんでした)


懇親会の会場には、横田俊平医師もいらした。


横田医師は私も取材を受けたジャーナリストの斎藤貴男さんの『子宮頸がんワクチン事件』の中で、「被害者のために活動するようになってから、友達が去っていった」とおっしゃっていた。


◇ ◇ ◇
子宮頸がんワクチン事件 斎藤 貴男 から横田医師のご発言を引用

発言し出してから、親しかった友人たちが、忠告してくれながら、去っていくんです。『あいつらはワクチンには反対だ。先生もお立場をわきまえて。発言力がある方が、こういうことを口を出しちゃいけません』。でも、発言力があるから口を出すわけで。いずれわかってもらえるとは思いますけれども。


ワクチンはよいものだと、私は考えていますよ。それで予防できる病気は予防すべきだと信じています。それだけに、ワクチン全般がお母さんたちに信頼されなくなるのが困る。もはやそういう段階にきているんです。実は僕も、小児科医学会の会長だった当時は、HPVワクチンを推進する側に名前を連ねていました。

◇ ◇ ◇


●2枚の写真からみえるもの トランジションに必要なのはどっち!

私ですら小児科医の友人に忠告されたことがある。


だから横田医師が、肩身の狭い思いをされているんじゃないかとずっと気がかりだった。でも、私の心配は吹き飛んだ。横田医師が懇親会の会場に姿をみせた途端、大勢のお嬢さんとご家族が喜んだからだ。横田医師もとても嬉しそうだった。


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(被害者のお嬢さんと、ご家族でとった集合写真です。顔を出しなくないという方もいらっしゃるそうなので、ぼかしていますが、皆さんとても楽しそうでした)


この日、シンポジウムに参加して気づいたことが2つある。1つは、それぞれの国で被害者が訴えている症状や、報告されている被害の発生頻度などは同じということ。どこの国にも、村中璃子氏のような被害者に辛辣な医師がいることまで共通している。


もう1つは、日本だけ違うこともある、ということ。日本の被害者は、最近回復する方が増えているのだ。


なぜ日本の被害者は、回復できているのか被害者会の方に尋ねたら、海外は、横田医師のような被害者を支援する医師が少ないこと、そして、日本のように患者が高度医療に簡単にアクセスできないことが関係していると言われた。横田医師は元小児科学会の会長だ。きっと、海外の被害者のご家族は、日本は恵まれていると思ったに違いない。


昨年末、私は我が国のナショナルセンター、成育の五十嵐隆理事長が村中璃子氏のジョン・マドック賞のお祝いに駆けつけたことを知り心底失望した。でも今日、お嬢さんとご家族に大人気の横田医師の姿を拝見してふと思った。





今、小児科学会を始め、ナショナルセンターである成育、そして厚労省は、移行期医療(トランジション)をすすめようとしている。成育のワークショップに参加した時に、総合診療部部長の窪田満医師が講演の中で、ネックになるのは私たち、患者と家族の中にある「根強い医療不信」だとおっしゃっていた。


2016年年8月2日、成育で行われた『子どもサマーフェスティバル2016年』で配布された資料
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2枚の写真を比べると、トランジションに必要なものがみえてくる。そう遠くない日に必ず、横田医師の活動が評価される日が来るだろう。


2018/03/26

国際シンポジウム『世界のHPVワクチン被害は今』に参加して その6 会場から 今の医学は人を診ない、検査医学になっている

●現在の酒井七海さん

第2部はディスカッションが行われた。1部で登壇した海外の被害者のお母様の他に、実名を公表し被害を訴えてきた酒井七海さんが日本の被害者代表として、加わった。

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(出典 NHKクローズアップ現代『“副作用”がわからない? ~信頼できるワクチン行政とは~』)

酒井さんが過去に出演した番組はこちら
『私達のことを受け入れて下さい』 子宮頸がんワクチン "孤立無援の状態"全国からの訴え ニュース23

NHKクローズアップ現代 『“副作用”がわからない? ~信頼できるワクチン行政とは~』 その1


私が初めてテレビでみたのは、七海さんがまだ19歳の頃だった。月日が流れるのは早い。七海さんはもう大学生だという。ただし体の痛みなどでまともに受験勉強ができず、2浪してなんとか今の大学に入学したので、同級生はすでに社会人になっているそうだ。しかも症状が悪化しているため、大学もまともに通えていない状態だという。社会から置いていかれるような寂しさがあるようだ。七海さんは県のピアノコンクールで優勝するなど、とても優秀なお嬢さんだときいているので、心が痛んだ。隣に座っている海外の被害者のお母様が涙ぐんでしまった。


その後、酒井さんの口から語られた話には驚いた。


なぜなら今から2年ほど前にNHKが取り上げられた、七海さんを「回復者」としてカウントしていた報告が、いまだに訂正されていないそうだから。報道によれば、もともと七海さんのお父様が調査結果を調べなければ、誤った報告がなされていたことすらわからないままだった。いくら何でも遅すぎる。

◇ ◇ ◇
NHKクローズアップ現代 『“副作用”がわからない? ~信頼できるワクチン行政とは~』 その4

●予め決められた症状しか、報告できない

この調査結果に対し、不信感が広まっています。今も自由に手足が動かせないという酒井さん。症状が続いている186人に入っていませんでした。父親が公表された調査結果を調べたところ酒井さんはすでに回復したことになっていたのです。


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酒井さんのお父さん
「びっくりしましたね。治療も続けていましたので、こういうことはあり得ないと思っていました」

なぜ、酒井さんは回復したとされたのか。酒井さんはワクチンを接種した翌日に突然失神。40度近い高熱に襲われ病院を受診します。この時、医師らが作成した国への報告書です。症状は一日で治まり、回復とされました。その後、手足がしびれるなどの症状が現れるようになった酒井さん。症状に応じて別の医療機関にかかりました。しかし当時、どの医師も新たな報告をあげませんでした。報告用紙には主な副作用があげられていますが、酒井さんの症状はいずれにも該当しなかったのが大きな理由だったといいます。

◇ ◇ ◇


●被害者の母親 製薬企業は親はバカだと思っているのだろう!

この後、海外の被害者のお母様たちから、様々な意見が飛び出した。


「メルクは、親がバカだと思っている」
「企業がやっていることは間違っている」
「10年以上経っても治療法がない」
「有害事象に科学的根拠はないというけれど、副作用ではないという科学的根拠もない」
「1000人に1人という数字ではない。娘は人間です。私は最後まで闘います」



●別府宏圀医師 従来の公衆衛生の考え方でなく、個人個人がそれぞれ選択すべき

コーディネーターの薬害オンブズパースン会議の別府宏圀医師は、被害者が訴えている症状は、自己免疫疾患だろうから、このワクチンを従来の公衆衛生の考え方で推進してはいけないのでは、と疑問を呈した。「例えば食中毒ならば食べた人に症状が現れるが、個体差や特異的な問題ならば、被害者の数は少ないかもしれないが、被害者になった人にとったらあまりにも不利益だろう。HPVワクチンのような新しいタイプのワクチンは、従来の公衆衛生の考え方でなく、個人個人がそれぞれ選択すべきではないか」とおっしゃっていた。


●隈本邦彦氏 メディアの報道はおかしくないか?

その後、コーディネーターの薬害オンブズパースン会議の隈本邦彦氏が、ご自身がかつてNHKの記者として、MMRワクチン薬害事件をスクープした経験から、今のメディアのあり方を批判していらした。


それはそうだろう。


なぜなら、隈本氏の後輩の松岡康子記者は、ワクチンの被害者団体から質問書が出されているアインファーマシーの寄付講座のシンポジウムに登壇する一方で、MMRワクチンの被害報道などを批判する番組を作ったのだから。



私は今使っているテレビが壊れたら、テレビは買わないと決めている。松岡記者の取材した番組をみて、受信料を払うのがバカバカしく思えたからだ。


●横田俊平医師 「メンタルの問題にされるのは、今の医学が人を診ないで、検査医学になってしまっているから」

「ワクチンの被害を訴えると、どこの国の医師も、メンタルの問題だというのはなぜか」という質問が出たので、会場から、元日本小児科学会会長、横田俊平医師が発言した。


「今の医学は肉体の病を想定した、検査医学が主流になっているから、患者の訴えを丁寧にきいて診断するということができていないのだろう。例えば『頭痛』と言っても、今まで私が診てきた患者さんの頭痛と、ワクチンの影響と思われる『頭痛』は全く違う。患者さんは『ナイフが頭の中に突然突き刺さり、かき回されるような痛み』という表現をする。しかも頭痛が起きる前には、必ず目の奥が痛くなるそうだ。私は今まで、患者さんからそのような訴えを聞いたことがありませんでした」


横田医師の解説を裏付けるような資料が手元にある。


これは私が開示した、国立成育医療研究センターの育児心理科(現在はありません)の診療記録だ。


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器質性精神障害疑い
精神分裂病



横田医師がおっしゃるように、患者が訴える「眠れない」という症状を一つとっても、原因はいくつか考えられるはずなのに、元主治医の育児心理科医長は私が口にした症状に、適当に診断名をつけていただけのようだ。初診の後に一応、甲状腺とMRI検査をしたけれど、答申書が複数出ていることを考えると、外来に来たほとんどの患者に、「器質性精神障害疑い」と機械的に診断名をつけ向精神薬を処方し、その後甲状腺とMRIの検査で異常がなければ「統合失調症」のような病名にしていたんじゃないかと思う。もちろん必要ない向精神薬のせいで、患者は私と同様に体調不良になっただろう。


私は早産児がフォローアップ外来に行くと、すぐに「障害名」が付けられてしまうのも、横田医師がおっしゃるように、今の医療が検査医療になっているからだと思う。


(国立国会図書館のデータベースに保存されていた答申書(成育での被害事例だと思われます)を紹介しています。是非ご覧ください)
厚労省の『拠点病院事業』の問題点 その2「子どもの心の診療ネットワーク事業」の不都合な真実 (後編)

国立成育医療研究センターの育児心理科についてはこちら
成育の『育児心理科』は、なぜ『ベゲタミン』や『エリミン』を外来患者に処方できたのか? 私の副作用報告を握り潰したのは誰なのか? その1


もっとわかりやすいのは、こちらの向精神薬を多剤大量処方された被害者、akkoさんが作ったアニメだろう。





続く
2018/03/26

国際シンポジウム『世界のHPVワクチン被害は今』に参加して その5 アイルランドからの報告

●アイルランド経済は、製薬企業に大きく依存している

最後はアイルランドからの報告だった。登壇したのは、アイルランドの被害者団体『R.E.G.R.E.T』の広報担当をしている被害者のお母様だ。私が今回のシンポジウムの中で、一番印象に残ったのはこのアイルランドの報告だった。というのも、現在のアイルランド経済は、製薬企業に大きく依存し、MSDアイルランドは多くの雇用を生み出しているからだ。


【アイルランドの被害者団体の名称】 R.E.G.R.E.T
【設立年月日】 2015年



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(出典 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3325462.htm)

(『R.E.G.R.E.T』が作成した動画 これから摂取する少女と家族に向け、情報提供している)



講演を聴きながら私はいつの間にか、チッソの城下町、水俣市で引き起こされた水俣病を思い出していた。



  • 製薬企業は過去10年で70億ユーロ以上の投資を行った


  • 毎年10億ユーロを納税


  • アイルランドは世界第8位の医薬品・医療品の輸出国(2016年)


  • EU内では、最大の医薬品輸出超過


  • 輸出額の50%以上を医薬品が占める - 640億ユーロ(2014年)


  • 25,000人が製薬企業に雇用され、さらに25,000人が関連企業で働いている


  • 海外からの製薬企業約120社がアイルランドに進出


  • 世界の製薬企業トップ10社のうち9社がアイルランドに拠点を置く


  • MSDアイルランドは、現在、1,600人以上を雇用し、売り上げ 47億ユーロ(2016年)


  • なお、アイルランドの人口は480万人



◇ ◇ ◇


こちらに文字に起こしてあります
その時歴史が動いた『わが会社に非あり ~水俣病と向き合った医師の葛藤~』その1

●水俣市はチッソの企業城下町

(新日本窒素肥料株式会社、のちのチッソ)
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当時の水俣市の人口、およそ5万人のうち、チッソに勤める人は、4千人いました。関連会社も含めると、市の就業人口のおよそ半分がチッソに関係していました。さらに水俣市の税収の半分以上がチッソからもたらされていました。水俣市は、まさにチッソの企業城下町でした。

当時、水俣市にあった唯一の総合病院も、チッソの付属病院でした。医師や従業員もチッソの社員で、その給料から社宅まですべて会社が面倒をみていました。

◇ ◇ ◇


●アイルランドのロビー活動

アイルランドも日本と同様、製薬企業のロビー活動が活発だという。


製薬企業は大規模な国立病院に対し、医師や看護師雇用のための資金を提供していて、国立病院に勤務するベテランの医師の3分の1は製薬企業から直接資金を得ているという。そのため、被害者が団体を設立し活動を活発化させと、国立医療機関などから「感情的なテロ行為」と、バッシングされるようになったという。


昨年2017年、アイルランドでは健康や女性の権利に関連した組織が集まり、HPVワクチン推進連盟が設立された。HPVワクチン摂取を支持するとともに、誤った情報を改めることを目的に活動するという。


●被害者の少女が、がん学会の会場で『罪の意識はないのですか?』

ここまでは日本とよく似ているが、一つだけ違うことがあった。


それは、被害者がとても果敢だということだ。


例えば、こちらの動画には、被害者のレベッカ・ボリッジさんが、がん学会の会場で、メルクの顧問のマーガレット・スタンリー教授「あなたには罪の意識がないのですか」と問いただす姿が写っている。




「このワクチンを推奨した結果、多くの少女が被害にあっているのです。あなたは罪の意識がないのですか」


●治療を受けに、海外の病院に行くことも!

アイルランドの被害者が不幸なのは、国内に治療を受けられる医療機関がない、ということだ。日本の被害者も同じように治療を充実を求めているが、比べものにならないくらいないようで、時には海外に行くこともあるという。そのため、適切な治療を受けられないまま、症状が慢性化し、中には「慢性のライム病」「慢性の膵炎」になってしまったケースもあるそうだ。


当日会場には、日本全国から被害者が大勢駆けつけていた。以前は、ほとんどのお嬢さんが車椅子だったが、回復している方が多くホッとしたばかりだった。


私はアイルランドの被害者がとても気の毒になった。日本には、こっそり手を差し伸べる医師や医療機関もあるし、皆保険制度のおかげで病院を選ぶこともできる。元気になった被害者とお話しし、(薬害被害者にとって)日本の医療に良い面があるのかもしれないと考えた。


続く
2018/03/26

国際シンポジウム『世界のHPVワクチン被害は今』に参加して その4 イギリスからの報告

●イギリスからの報告

次はイギリスからの報告だ。登壇者はマンディープ・バディアルさんという被害者のお母様で、15年以上製薬企業で働いていた経験を活かし、現在は被害者団体(AHVID)の科学部門を担当しているそうだ。


【イギリスの被害者団体の名称】 AHVID
【設立年月日】 2015年の初め



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(出典 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3325462.htm)


●ドキュメンタリー映画『Sacrificial Virgins』が世界中で高く評価される理由 「真実と正義を求める」調査を行ったことが認められたから


イギリスの被害者会はとても活発だ。もちろん、ワクチンを製造販売しているグラクソ・スミスクライン社がイギリスに本社を置いている、ということとも関係しているだろう。


こちらのドキュメンタリー映画『Sacrificial Virgins』は、AHVIDが協力した作品で、2018年3月4日、オーストラリアのブリスベンで開催されたウオッチドッグ映画祭で最優秀作品賞に輝いて以来、世界中に拡散されている。受賞した理由は、製作者をはじめ監督や編集者が、「真実と正義を求める」調査を行ったと認められたからだそうだ。挑戦的でエキサイティングな映画を上映することで有名なクイーンズワールド・フィルム・フェスティバルにも採択され、2018年3月からはニューヨークで上映されることが決まっているという。


この日、会場でも一部が紹介された。









●報告制度があっても機能していない

94人のAHVID会員アンケートから、イギリスのイエローカード報告(アメリカのVAERSに似た制度)が、被害者の救済に、あまり役立っていないことがわかった。


  • 被害者を約858人の医師や専門家が診たが、イエローカードを提出したのはたったの13人


  • 89の家族は、イエローカード報告制度を知らなかった


  • 7人の保健医療専門家はイエローカードを提出を拒否した




●AHVID会員アンケート調査から実際にわかったこと

実際に多くの被害者の身に起きたのは、日本と同様、速やかな救済ではない。なぜなら、ほとんどの場合『心の問題』にされ、適切な時期に適切な治療を受けられなかった。



  • 患者の80 %が心因疾患だと告げられ、80 %が実際に「あなたの頭に中で起きていること」と言われた


  • CFS/ME、POTSおよびSRPSの診断が典型的に行われるには、患者が強く診断を求めたとしても最短で3年から6年かかる




続く