2018/02/17

朝日新聞の「『HPV政策、国民に見える議論を』森臨太郎氏に聞く」を読んで 前編

●『コクラン』の日本代表森臨太郎医師 「科学的な検証が十分にされたとは言いがたい」「製薬企業のロビー活動をバックに政治主導で導入された」

朝日新聞に掲載された、国立成育医療センターの森臨太郎医師のインタビューを興味深く読んだ。


実は私はずっ〜と、森医師は今回の『子宮頸がんワクチン事件(騒動)』をどのように考えていらっしゃるのだろう、と思っていた。


というのも森医師は、あの『コクラン』の日本代表だから。


「HPV政策、国民に見える議論を」森臨太郎氏に聞く  2018年2月15日 朝日新聞
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記事を読んで、やはり森医師は違うと思った。「ロビー活動」にもきちんと言及していらっしゃるからだ。


ワクチンを推進する医師の中で、それもナショナルセンターのような医療機関に所属する立場のある医師で「ロビー活動にも反省すべき点がある」ということをハッキリとおっしゃる方をこれまで見たことがなかった。例えば、日頃利益相反にとても厳格な勝俣範之医師も、なぜか「子宮頸がんワクチンのロビー活動」には歯切れが悪い。その一方で村中璃子氏のマドックス賞を『ネイチャーが表彰した』とツイッターでいち早く拡散する姿勢に違和感を覚える。





『ネイチャーが表彰』は流石に言い過ぎだろう。


●バズフィードジャパンが伝えなかった事実 村中さんの授賞式の会場は「王立薬剤師会の会議室」だった

村中さんの華々しい受賞のニュースが伝えられてから、数ヶ月たった今になり、第一報のバズフィードジャパンなどでは伝えられなかった賞の成り立ちや背景について、わかってきたこともある。





例えば、『葉月のブログ』では村中さんの授賞式の会場が、王立薬剤師会の会議室だったことだけでなく、その部屋が、「新薬のプロモーション時には、ディナールームにも変身できる機能が付いている」ということを紹介している。


ジョンマドックス賞はどう考えても薬屋さんがバックしている 葉月のブログ 2018年02月09日


試しに「王立薬剤師会の会議室」にアクセスすると…確かにあの、見覚えのあるハンガーラックが置かれていた部屋だ。


http://londoncityselection.co.uk/our-venues/the-royal-pharmaceutical-society
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続く
2017/11/27

『ハーメルンの誘拐魔』を読んで 後編 薬の怖さをよく知っているから、被害者の訴えを素通りできない

●単行本にしか掲載されていない解説

ところが、そういう中山さんの姿勢に「偏っている」と指摘する人物が登場する。最後の『解説』が面白い。単行本化にあたり、三省堂書店の新井見枝香さんが書いたそうだ。



新井さんが言わんとしていることは、私が周産期医療をテーマにした熊田梨恵氏の著作、『救児の人々』から自分のインタビューを削除したもらったことに通じる内容だと思う。「医療に関する事件や訴訟について本を読んだことが人生を変えた」というのは、まるで私のことのようだ。


週刊文春『カリスマ美人女医』 宋美玄氏の「有名病院留学」詐称疑惑報道を読んで その2


●小児がんの患者さんの親御さんが、被害者と報道に心を痛めている理由

私は先日、小児がんのお子さんの親御さんに子宮頸がんワクチンの被害をどう思っているのか教えていただき驚いた。


これまで私は、小児がんの患者会の方々は、被害者や被害報道などを苦々しく思っているんだろうと思っていた。それでも、私のブログを広めてくれたのは、『牧本事件』があったからーーーー実はそんな風に思っていた。子宮頸がんワクチンが薬害問題になれば、ただえさえ小児のがんには使える抗がん剤が少ないのに、認可などにも影響があるかもしれないからだ。


『牧本事件』と『日本にサルコーマセンターを設立する会』 報道の検証 その1


ところが私の想像は間違っていた。小児がんの治療を受けると、薬の怖さがよくわかるそうだ。だから、被害者の訴えをとても素通りできないのだと教えてくれた。今は治るようになったと言われる小児がんだけれど治療で使われる抗がん剤は副作用がとても強い。だから薬が良いものかどうかわからなくなることもあったそうだ。


そういえば、治療にあたる医師も同じことをおっしゃっていた。


良かった。医師も患者さんたちのご家族も、必ず出るという被害に心を痛め、ずっと見守ってくれたんだ。被害者が求めているのはお金ではない。そういう温かい気持ちだろうから。


●『コウノドリ』と『ハーメルンの誘拐魔』

ところで今、テレビでは『コウノドリ』が放送されている。ネットニュースなどでは、高視聴率だということが繰り返し流れる。


私が『コウノドリ』に心が動かない理由  前編


でも不思議なことに、私は現実社会で『コウノドリ』をみている人に出会ったことがほとんどない。夫の学生は何百人もいるというのに、大学生はドラマというよりも、テレビをみないから(それ以前に、医療問題にあまり関心がないし、テレビも買わない)話題にもならないのだ。つまり今の時代は、人気があるといっても、以前のような20パーセントを超えるような視聴率ではなく、せいぜい12、3パーセント。ということは、ある特定の層しかみないんじゃないかと思う。


一方、昨日街の本屋さんに出かけたらネットに書いてあった通り、『ハーメルンの誘拐魔』は一番目立つ場所に置かれていて、本当に売れていた。私が手にしたら、もう2、3冊だけしか残っていない。ネットにはすでに何百という読者のレビューがあり、その多くは作品を評価する内容だったり、製薬企業のロビー活動を初めて知ったというものだ


一部のブロガーは献本されて書いただろうが、だからといって、全ての感想が宣伝の賜ではないだろう。


ネットの書き込みなどを時系列で追っていくと面白い。この本は書店の店員さんに強く支持され、口コミで広まっていたようだ。これは今の時代の売れる作品によくみられる現象だと思う。


つまり『子宮頸がんワクチンの問題』は作者の中山さんの狙い通り、静かに深く、私たちの社会を揺さぶっているのかもしれない
2017/11/27

『ハーメルンの誘拐魔』を読んで 前編 被害者を公然と批判する医師や『福島県立大野病院事件』が登場

●どこかで見聞きしたようなことが書いてある小説

昨日、子宮頸がんワクチンにまつわる医療界の闇を描いた社会派ミステリー、『ハーメルンの誘拐魔』を購入。

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面白くて、あっというまに読み終えた。この数年間、どこかで実際に見聞きしたようなことが書かれていたからだ。まるで私自身が小説の主人公になったかのようだった。


著者の中山七里さんは、一切取材をしないそうだが、それでもネットなどは見ているんじゃないかと思う。


●被害者を公然と批判する医師や『福島県立大野病院事件』も

なぜなら、被害者が被害を訴える手段としてブログを活用したことから始まり、被害者と対立する産婦人科学会のリーダーの人物設定などがリアリティーに溢れている。時事問題なども織り込んであって取材なしで書かれたとは思えない。


※ 小説にも登場する被害者団体主催の院内集会の様子 (2014年2月6日撮影)
子宮頸がんワクチン 被害者の声をききに議員会館へ その1
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例えば私がブログを書き始めたきっかけの一つになった、『福島県立大野病院事件』も作品で触れられている。これまで医療問題に関心がなかった人たちにも、現役の産婦人科医が、逮捕・起訴され、医療界を震撼させた実際の事件が、子宮頸がんワクチンのロビー活動と全くの無関係でないことがわかるだろう。



『医療崩壊』と『メディア戦略』 世の中を動かすには『ワイドショーに出ないといけない!』その1

『医療志民の会』について 『がん対策基本法』から『医療志民の会』そして『公費助成運動』『医学部新設推進』へ


この他にも小説には、子宮頸がんワクチンの定期接種化を推し進め、被害者会のリーダーを公然と『詐病ビジネス』と批判する日本産婦人科協会会長そして、ネットに辛辣な書き込みをする医療者も登場する。





それでは、小説に出てくる、日本産婦人科協会会長の言葉を引用しよう。


日本産婦人科協会会長
「決定的だったのが2006年2月、福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた女性が死亡したことで担当医が逮捕・起訴された事件です。正直いえば、今時帝王切開なんて珍しい手術でも何でもない。それがああも、容易く刑事事件に発展するのでは堪ったものではないよ。あの事件によって産婦人科医の減少に拍車がかかったのは否めません」



この後会長は晩婚化の影響で高齢出産が増えていることをあげ、高齢出産自体がリスクであるのに、妊婦と産まれてくる子供に万が一のことがあれば、たちまち医師が一方的に責められるのは不条理だ、というようなことを訴えるのだ。


ところが産婦人科協会会長の言葉を聞いた刑事は、会長の言葉に同情しつつも、すんなりとは受け取らない。


なぜ医師が被害者親子に公然と冷たい言葉を投げかけるのかいうと、「娘の回復を祈る母親のイメージを覆す」ため。お金の論理にすり替えるのは一番手っ取り早いからだろうーーーー


こういった感じで、『ハーメルンの誘拐魔』は、始終一貫して被害者よりの視点で書かれている。


それは私だけの感想ではなく、多くのレビューにも書いてある。前回紹介したように、著者の中山さんがインタビューで「被害を知って欲しくて書いた」とおっしゃっている。ミステリーというよりも「薬害」問題に重きが置かれた小説だ。


続く
2017/03/16

『医療志民の会』について 『がん対策基本法』から『医療志民の会』そして『公費助成運動』『医学部新設推進』へ

※『医療志民の会』という任意団体について以前書いた記事へのアクセスが増えております。多数のお問い合わせをいただいたので、新しい情報を付け加え再掲載しました。『医療志民の会』とは2009年4月に誕生した任意団体で、医療をよくしたいと願う医師や市民、政治家が集まってつくられた任意団体のことです。現在は活動を休止しているようです。

〜『がん対策基本法』から『医療志民の会』そして『公費助成運動』『医学部新設推進』へ 〜

【2005年10月〜2016年3月】
アインファーマシーズの寄付講座『東京大学医科研所先端医療社会コミュニケーションシステム』が東京大学医科学研究所に設置される。
http://expres.umin.jp
(※肩書きは当時)
●特任教授  上昌広
●客員研究員 久住英二(2008年2月からナビタスクリニック立川院長 2014年1月より医療法人社団鉄医会理事長)


※2016年3月22日、『全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会』が東京大学とアインホールディングスに対し、医療法人社団鉄医会ナビタスクリニックの利益相反などを問う公開質問書を提出
「東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携部門」に関する公開質問書
「東京大学医科学研究所先端医療社会コミュ二ケーションシステム社会連携部門」に関する公開質問書(アインホールディングス版)

※参議院議員時代の鈴木寛氏の政策実務活動歴には、業績として『ナビタスクリニック』が掲載されている
http://suzukan.net/gyoseki.html


【2006年6月】
がん対策基本法が議員立法で成立する
『NPO法人健康医療開発機構』が設立される
http://www.tr-networks.org/usr/NPO-usr-103.html
(※肩書きは当時)
●事務局 上昌広(東京大学医科研)    
●理事  土屋了介(国立がんセンター中央病院院長)


【2006年か2007年頃】
新日本有限責任監査法人の子会社である新日本パブリック・アフェアーズ株式会社が、グラクソスミスクライン社との間でロビイングの委託契約を締結
http://shueisha-int.co.jp/vaccine/vaccine09.html)

【2006年11月】
『現場からの医療改革推進協議会』
 第1回シンポジウム
(http://plaza.umin.ac.jp/expres/genba/symposium01.html)
(※肩書きは当時)
●発起人 土屋了介(国立がんセンター中央病院 院長)
●    黒岩祐治(フジテレビ報道局解説委員)
●事務局 上昌広 (東京大学医科学研究所)
●    鈴木寛 (参議院議員)


【2008年2月21日】
『医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟』
設立。
http://medg.jp/mt/?p=438
(※肩書きは当時)
●会長    尾辻秀久参議院議員(自民党)
●会長代理  仙谷由人衆議院議員(民主党)
●副会長   坂口力衆議院議員(公明党)
       塩崎恭久衆議院議員(自民党)
●幹事長   鈴木寛参議院議員(民主党)
●幹事長代理兼事務局長 世耕弘成参議院議員(自民党)
●副幹事長  西田実仁参議院議員(公明党)
●事務局次長 萩生田光一衆議院議員(自民党)
       足立信也参議院議員(民主党)


【2009年4月】
麻生太郎政権でまとめた「日本経済再生への戦略プログラム」の中に、(主にがん医療において)未承認薬などの審査を迅速にするよう提言が盛り込まれた。
(http://nk.jiho.jp/servlet/nk/release/pdf/1226482506651)
日本経済再生への戦略プログラム (中間報告案) 2009年3月30日 自由民主党政務調査会 日本経済再生戦略会議
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●海外では承認されているが国内では未承認となっている医薬品ががん等の分野で存在。(約14の未承認薬、他に600件程度のいわゆる適用除外)

●がん・小児等の未承認薬などの集中治験(臨床研究)審査体制を早急に確立(上記600件程度の中から選定して実地)スーパーファストトラックの創設 : 優先審査

●未承認薬などの治験を3年以内に終了。

●スーパーファストトラックの対象となる未承認薬等については審査期間を6ヶ月までに短縮(従来の審査期間 : 12ヶ月)。

●その他の医薬品についても承認までの期間を2.5年、医療機器についても1.5年以内に整備


【2009年4月15日】
自民党の日本経済再生戦略会議(会長=町村信孝前官房長官)が、未承認薬支援を了承。
(http://nk.jiho.jp/servlet/nk/gyosei/article/1226551178639.html?pageKind=outline)


【2009年7月21日】
長妻昭厚生労働大臣へ以下の23団体が、子宮頸がんワクチンへの公費助成を求め、要望書を提出。子宮頸がんワクチンの公費助成運動の共同代表、女優の仁科亜季子氏癌研究会顧問の土屋了介氏も同席。
http://shueisha-int.co.jp/vaccine/vaccine09.html
●医療構想・千葉
●医療法人社団 ゆうあい会 ゆうあいクリニック
●財団法人日本対がん協会
●子宮頸がんから女性を守るクリック募金
●子宮頸がん征圧をめざす専門家会議(子宮頸がんゼロプロジェクト)
●子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会
●市民のためのがん治療の会
●社団法人ティール&ホワイトリボンプロジェクト
●社団法人日本産科婦人科学会
●社団法人 日本病院会
●全国医学部長病院長会議
●全国骨髄バンク推進連絡協議会
●特定非営利活動法人 子宮頸がん啓発協会 Think Pearl
●特定非営利活動法人 子宮頸がんを考える市民の会
●特定非営利活動法人 日本婦人科腫瘍学会
●日本癌治療学会
●日本臨床腫瘍学会
●八王子内科クリニック
●らんきゅう 子宮がん・卵巣がん患者による患者のためのサポートグループ
●卵巣がん体験者の会スマイリー
●リボンムーブメント
●リレー・フォー・ライフin福岡実行委員会
●『I know』プロジェクト。



集英社インターナショナルで「子宮頸がんワクチン問題を追う」を連載しているジャーナリストの斉藤貴男さんは「医療機関や学会をさて置けば、草の根的な市民グループが目立っていたのが大きな特徴」と感想を述べておられた。


私はこのメンバーに見覚えがあった。


こちらは、県立福島大野病院事件の後の2009年4月11日に設立された『医療志民の会』という会だ。私も設立シンポジウムに参加したからよく覚えている。医療崩壊をくい止めたいと願う医療者、患者、市民が参加した草の根の運動だった。

医療志民の会ニュースblog
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前の年(2008年)に民主党から出馬宣言した、元薬害肝炎原告団の福田衣里子氏が参加していたのが印象に残っている。その他にも政治家が参加していたが、当時民主党に所属しておられた鈴木寬議員梅村聡議員、薬害エイズで有名な川田龍平議員などいずれも民主党に関係のある政治家が多かったように記憶している。(自民党の橋本岳議員から応援メッセージあり)シンポジウムの司会をしておられたのは、現神奈川県知事の黒岩祐治氏

医療志民の会 参考資料2  発起人一覧
http://lohasmedical.jp/blog/kawaguchi/PR.pdf
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(※肩書きは当時)
●上昌広(東京大学医科学研先所)
●黒岩祐冶(フジテレビ報道局 解説委員)
●土屋了介(国立がんセンター中央病院院長)
●久住英二(ナビタスクリニック立川院長)


(※当日の様子を伝える報道。今と違って、医療者と市民とが同じ方向を向いていたことが伝わると思います。↓)
「医療崩壊食い止めたい」 患者や医師が立ち上がる 2009/4/13 j-cast 


興味深いのは、この『医療志民の会』が「子宮頸がんワクチンの公費助成」や「医学部新設」をすすめてきた、ということだ。例えば、『子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会』という公費助成を求める任意団体のwebサイトが、アーカイブに残されている。発起人をよくみると、『医療志民の会』のメンバーと似ていることがわかる。それもそのはず、『子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会』の事務局長木戸寛孝氏(世界連邦21世紀フォーラム代表)は『医療志民の会』の事務局長でもあるからだ。

子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会 発起人一覧 
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※追記 
http://www.minerva-clinic.jp/blog/14-2朽ちた権威/
※仲田洋美医師のブログの情報を参考にまとめました
●子宮頸がんワクチンのロビー活動を、元国立がんセンター中央病院長で現在、神奈川県顧問の土屋了介医師にお願いしたのは、慶應義塾大学医学部名誉教授で現在、内閣官房参与(第2次安倍内閣。少子化対策・子育て支援)の吉村泰典医師

内閣官房参与の吉村医師は、改ざんグラフを持ち込み、出産を誘導したとして、現場の研究者から猛反発された
※田中重人東北大学文学部准教授が提出した質問書
改ざんグラフを持ち込んだ吉村泰典内閣官房参与と関連専門9団体への質問状

●実際に23団体を取りまとめたのは、新日本パブリックアフェアーズの座間恵美子氏

●座間氏は、新日本パブリックアフェアーズだけでなく、新日本有限責任監査法人にも所属している

●新日本有限責任監査法人は、上昌広特任教授の寄付講座の寄付元、アインファーマシーズの監査を行っている




【2009年8月】
厚労省「薬事・食品衛生審議会」の「医薬品第二部会」で、グラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」を優先審査に回すことを了解。


【2009年10月】
グラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」4ヶ月のスピード審査で承認される。


【2013年9月〜2016年11月】
黒岩祐治神奈川県知事が、日本版ACIPを目指し『神奈川県予防接種研究会』を設置する。

(当初の構成員が記載されている、当ブログの記事http://sakura4747.blog.fc2.com/blog-entry-821.html
(※肩書きは当時)
●横田俊一郎(県小児科医会会長)
●片岡正(かたおか小児科クリニック院長)
●久住英二(ナビタスクリニック川崎内科医師)
●岩田眞美(横浜市健康福祉局健康安全部医務担当部長〔健康安全課長〕)
●小山万里子(ポリオの会代表)
●高畑紀一(+Actionfor Children代表)
●東恵子(特定非営利活動法人シャーロックホームズ理事長)
●川口恭(ロハス・メディカル発行人)


※その後2015年9月2日、『全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会』から黒岩知事に、久住氏と川口氏の利益相反行為を問う公開質問書が提出される
http://consumernet.jp/?p=2584


【2015年11月】
政府は国家戦略特区に指定している千葉県成田市に、医学部を新設する計画を正式に認める。


【2016年】
3月に国際医療福祉大学が文部科学省へ医学部の設置認可申請を行い、8月31日付で、文部科学大臣より正式に認可される。
(国際医療福祉大学の医学部の新設について文部科学大臣より正式に認可されました 千葉県成田市)
2017/03/14

菅野完著『日本会議の研究』を読んで 『愛国心』といえば終戦時の陸軍大臣、阿南惟幾を思い出す

●第2の加計学園の疑惑へ

思ってきた通り森友学園の疑惑から、加計学園の疑惑へと飛び火している。おそらく次の国際医療福祉大学の問題が大々的に報道されはじめるのももうすぐかもしれない。



●『日本会議』は単なる草の根運動じゃない?

『森友学園』の問題を追ってきた菅野完氏の『日本会議の研究』を購入した。『森友学園』が運営する塚本幼稚園の幼稚園児教育に驚いたからだ。


(※ 菅野完氏の活動に関して、批判があることも承知しておりますが、今回は省かせていただきます)

感想を一言で表すなら「日本会議を単なる草の根運動だと思っていたら大変なんだ」だ。面白いことに、子宮頸がんワクチンのロビー活動や医学部新設推進活動によく似ている。どちらも安倍首相につながる人脈なので、偶然ではないだろう。


自己紹介にあるように、アルジェリア人質事件で父の友人は亡くなった。私も父も母も、安倍首相には感謝している。政府専用機を出してくださったからだ。


でも、でも、そういう私でも、一連の報道を知れば急ブレーキがかかる。


ただ『韓国人』だから、『中国人』だから、嫌い、ダメだなんて!そんなことを堂々という人達が教育に関わるなんてショックだ。私たち日本人は世界からみれば小さな集団なのだ。子供たち世代は、アジアの中でどう生きていくんだろう。海外に出ていった時に同じことをされるかもしれない。


●愛国心といえば終戦時の陸軍大臣阿南惟幾を思い出す


学生時代の同級生のお祖父様は阿南惟幾。終戦時の陸軍大臣だ。『日本のいちばん長い日』という映画で役所広司さんが演じている。阿南惟幾といえば、日本の無条件降伏に最後まで反対し本土決戦を強固に主張したことで知られるが、同時に陸軍の暴走を阻止するために自決をしたことで知られる。我が国の現在の平和があるのは、終戦時の陸軍大臣、阿南惟幾の力が大きい。



日本のいちばん長い日 解説・あらすじ ヤフー映画

1945年7月。太平洋戦争での戦況が悪化する日本に対して、連合軍はポツダム宣言の受託を迫る。連日にわたって、降伏するか本土決戦に突き進むかを議論する閣議が開かれるが結論を一本化できずにいた。やがて広島、長崎に原爆が投下され、日本を取り巻く状況はさらに悪くなっていく。全国民一斉玉砕という案も取り沙汰される中、阿南惟幾陸軍大臣(役所広司)は決断に悩み、天皇陛下(本木雅弘)は国民を案じていた。そのころ、畑中健二少佐(松坂桃李)ら若手将校たちは終戦に反対するクーデターを画策していた。


私は阿南さんと同級生だったから、彼女のお祖父様に興味を持つようになった。それまでにも戦争に関する本やドキュメンタリーもたくさん目にしたが、市民の側からみた戦争の悲惨さを描かれたものばかり。阿南惟幾のような日本軍の幹部は、極悪非道な人達なのかと勘違いしていたので、受け付けなかった。私たち世代の受けた教育は、『日本会議』の方々が批判するように、確かに反省すべき点が多々ある。


しかしそんな私が思わず本を手に取りたくなるほど、阿南さんは聡明な女性だった。


今、阿南惟幾というと、頭に浮かぶのは「愛国心」という言葉だ。


そして私の仲人も元特攻兵だった。大学教員の仕事の他に幼稚園の園長先生もしていらした。戦争の話を皆の前でしたことはほとんどないそうだ。


またアルジェリア人質事件の時に、大々的に報道されたが、父の勤めていた会社も戦争や軍と関わりがある。


●友達しか信用できないから、排斥へとつながるのか?


だからこそ、森友学園の教育方針には抵抗を感じる。お友達を重用する安倍首相にもガッカリだ。

もっともお友達が好きなのは、安倍首相だけじゃなく、私にメルマガを書くようすすめて下さった元政治家(一連の学園疑惑の中にも登場する方)の方にもいえるだろう。

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私の疑問は、その方が文科省の要職にあり公教育の疲弊を知っていたのに、子宮頸がんワクチンの推進や医学部新設などに力を注いでおられたことだ。なぜなんだろう?


先日ある議員さんが文科省にいくとおっしゃるので、私はある書類を持っていって下さいとお願いした。超低出生体重児や小児がんの子供たちの教育問題がなかなか改善しないのは、予算が削減され教育現場に余裕がないから、ということもある。


文科省は、財務省に教職員5万人を削減するようにいわれ、激怒していると報道された。文科省の中にも今回のお友達学園疑惑を、苦々しく思っている方がいるはずだ。


子どもには「お友達と仲良くしなさい」と言い続けてきたけれど、友だちしか信頼しないということも怖いと思う。いつしか「排斥」へとつながってしまうのかもしれないからだ。