2016/05/26

小児の治験 薬害被害者になって 『子どもは小さな大人ではない』という意味を知る その2

●ナショナルセンターの心の専門家 安易に向精神薬を処方する一方で、断薬の方法を知らない


こちらは私も取材に協力した、東京新聞(2012年09月03日 )の記事。産後うつと、中川聡さんを取り上げている。


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私のような被害者は、断薬するために必死に勉強しないといけない。成育のような国を代表する医療機関の心の専門家でも、患者の同意を得ず、向精神薬を簡単に処方する。しかしその一方で、断薬の方法を知らない。特に私の主治医となった児童精神科医は、古い考えの医師だったから、「統合失調症」の患者には自己決定権など必要ないと考えていたようだ。


●なぜ小児に治験に、莫大な費用がかかるのか


仕方がないから、治験に関する文書にも目を通すようになった。当時読んだ資料を、一部文字におこした。最後に引用させていただくので、興味がある方は読んで欲しい。はじめて読んだ時は驚いてしまった。子どもの身体は発展途上だから、CYPが劇的に変化するそうだ。


牧本医師の講演で印象に残ったのは、薬の開発だけでなく、治験に莫大な費用がかかることだった。CYPをみても、これだけ複雑に変化するなら、時間やお金がかかることも納得できる。私が小児の治験の重要性を知ったのは、皮肉なことに薬害被害者になったからだ。自分が薬の副作用で苦しんだからこそ、わかることがある。息子が産まれてNICUに入院した時に、山のような同意書にサインをした。けれどあの時私はどこまで理解していたのだろう。


今は、厳しい環境の中で、地道に誠実な研究を行ってきた薬の専門家に感謝せずにはいられない。


◆  ◆  ◆


第27回 日本TDM学会・学術大会 「小児の薬物動態、用量設定とTDM」 国立成育医療研究センター臨床研究センター 中村秀文

子どもは小さな大人ではない。


低出生体重児・新生児から思春期までの幅広い年齢群が含まれており、その薬物動態は発達に伴う生理的変化の影響を受ける。成人における個人差に加えてさらに発達の要素が加わるわけである。


薬物分布も、成人と小児で異なることがある。水溶性の薬物では、新生児あるいは未熟児など水分率が高いために、アミノグリコシドなどのように体重あたりの投与量が高めに設定されているものもある。また、新生児は生理的に血中アルブミン濃度が低い。このため、アルブミンとの淡白結合率が高いフェニトインのような医薬品では、血中濃度の評価に注意を要する。すなわち、低アルブミン血症では、フェニトインの総血中濃度は下がるけれども遊離の血中濃度は、血中アルブミン濃度が正常な場合とさほど変わらない。


薬物代謝酵素の活性の成熟における変化についても少しずつ解明されつつある。例えば、フェニトイン(商品名 : アレビアチン)の代謝をつかさどるCYP2C9は、胎児期にはほとんど存在せず、出生後一周間以内に発現を開始する。


一方CYP 1A2の発現は遅く、生後1-3ヶ月で初めて発現を開始する。


成人の肝臓で最も豊富に存在するCYPであるCYP 3A4は胎児の肝臓にはほとんどなく、CYP3A7が主なCYP3Aである。出生後は、CYP3A7は生後1週間をピークにその後徐々に消失し、一方CYP3A4 は生後一週間以内に発現し、生後3ヶ月の間に急速に増加する。CYP3A4により主に代謝されるカルバマゼピンのクリアランスはむしろ成人より小児期が高いために、体重当たり投与量は小児期のほうが高い。


出生後は、日齢の増加にともない次第に心拍出量が増加し、また末梢血管抵抗が減少していく。このために日齢とともに腎血流量は徐々に増加する。そして体表面積あたりに換算した腎血流量は出生後30週位までに成人の値に近づくとされている。


糸球体濾過量(GFR)は、妊娠34週以降は妊娠集数と相関して増えていくといわれている。出生後のGFRの増加は生日よりもむしろ妊娠後週数と良く相関するようで、満期産児では体表面積に換算したGFRは出生後2.5-5か月位までに、ほぼ成人に近づく。


近位尿細管におけるp-アミノ馬尿酸の体重あたりで補正した排泄能は新生児期には低く出生後30週位までに成人値に達する。その他の、排泄機能についての発達による変化についてはまだ解明されていないことが多いが、一般的にみると多くの薬物の(体表面積で補正した)尿中への排泄能は、生後6ヶ月から2 歳位までに成人値に近づくということがいえる。これら発達による薬物動態の変化を念頭に置いて、薬物の用量設定やTDMはおこなわねばならない。


また、添付文書についても小児についての記載は乏しいものも多いため、鵜呑みにできないことも多い。例えば、ゲンタマイシンの添付文書を見てみると、用法・用量の項に「小児では1回0.4~0.8mg(力価)/kgを1日2〜3回筋肉注射する」とある一方で、使用上の注意の項には、「低出生体重児、新生児における筋肉内注射での安全性は確立していない」とあり、さらに、「低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児における点滴静注で使用しないこと」とされている。


実際には、筋肉内投与を行うことはなく、点滴静注で投与することが世界標準であり、投与量も添付文書に記載された用量より多く、特に低出生体重児では、細かい調整が必要である。


腎排泄の薬の投与量設定にしばしば用いられるクレアチニンクリアランスも小児では正確に測定できないことが多い。また血清クレアチニン値も成人値よりも低く、正常値の幅の中でも、その変化から腎機能の変化を用心深く読み取る注意が必要である。

(以下略)



※ TDMとは

薬学用語解説 公益社団法人日本薬学会
therapeutic drug monitoring、治療薬物モニタリング


◆  ◆  ◆
2016/05/26

小児の治験 薬害被害者になって 『子どもは小さな大人ではない』という意味を知る その1

●薬害被害者になってみえてきたこと 小児医療の治験の重要性


コメントで紹介していただいた記事を読んで考えた。牧本事件の影響で、困ると思うことが大きくわけて2つある。一つは、牧本敦医師のように、社会への働きかけをしようとする医療者がいなくなってしまうこと。もう一つは、「拠点病院の研究者たちには、何もしなくてもカネが降ってくる」などと批判されたため、小児の治験が誤解されることだ。


私は超低出生体重児(1000g以下で生まれた未熟児)の母親だから、小児がんのお子さんの親御さんと同様に、社会の理解がすすまないことに悩んできた。


●社会の理解がすすまないことが、私の心の問題なのか


息子が生まれた国立成育医療研究センターは、我が国の小児医療を牽引する医療機関だ。しかし当時、国がんのような活動は行われていなかった。


牧本事件を知ると、国がんとはあまりにも対照的だと思う。なぜなら私は育児の悩みを、私個人の『心の問題』にされ精神科に送られてしまったからだ。しかもその時に投与された薬が、統合失調症の治療薬だった。もちろん健康な人に投与する薬じゃない。だから、ある時突然色が変わって見えたり、頭を強く殴打して救急のお世話になったこともある。


この時投与された向精神薬のリストを医師の友人達にみせると、皆「怖い」と言う。そういう薬を、私や家族が知らない間にバンバン投与された。無駄な医療費はかかるし、思い出したくないほど辛い経験だった。


もちろん私は泣き寝入りするよう性格ではない。このように成育には、診療記録などを請求し、厚労省に副作用の報告もした。


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2011(平成23年)10月1日  厚生労働科学研究費補助金 医薬品・医療機器等 レギュラトリーサイエンス 総合研究事業 「患者から副作用情報を受ける方策に関する調査研究」の副作用報告システムへの報書


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●精神医療の被害者は自ら動かないと、救済されない


ただ唯一、良いことがある。


それは被害者になって、勉強したことだ。とくに、代謝酵素(シトクロムP450:CYP)の重要性なんて、被害者にならないとわからなかったんじゃないのかな。

◆  ◆  ◆

代謝酵素(シトクロムP450:CYP)  役に立つ薬の情報~専門薬学 | 薬・薬学・専門薬学・薬理学など から一部引用
http://kusuri-jouhou.com/pharmacokinetics/cyp.html
薬は体にとって異物であるため、代謝酵素によって代謝される。この時、薬を代謝するための酵素は主に肝臓に存在する。そのため、薬物代謝は主に肝臓の働きを考えれば問題ない。


◆  ◆  ◆


厚労省に動いてもらうためには、一人で活動してもなかなか改善されない。ポイントは、集団で働きかけることだ。


そこで私が声をかけたのが、新聞報道で知った中川聡さんだった。中川さんは、奥様を精神医療の多剤大量処方で亡くしたご遺族で、奥様の死を無駄にしないために裁判に訴えたのだ。中川さんは、その他にも様々な活動をしていらした。


その1つが各地で行う勉強会だ。私が中川さんの勉強会に参加した時に、教えていただいたのが、先ほどのCYPだった。一昔前の精神医療では意思疎通が出来ないような患者さんがほとんどで、私のようにモノを言う患者などいなかったのだろう。そのため、危険な多剤大量処方も漫然と行われてきたそうだ。


続く



2014/10/27

ワクチンの安全性と遺伝子の研究 より安全により確実なものへ

先週の土曜日、息子のインフルエンザの予防接種にいってきた。


待合室に貼ってあった価格表をみて「水ぼうそうが無料か〜。息子は自費だったなぁ〜」なんて思ってしまった。


ところで今日、「新三種混合接種後の熱性けいれん、関連遺伝子変異を特定研究」という報道があった。こういう研究がどんどんすすめばいいですね。


しかし最近、サプリを販売する某有名化粧品メーカーが遺伝子検査をはじめたという報道があったばかりだ。


私が普及して欲しいと願うのは、CYP検査だ。あってもいいけれど、なくてもいいサプリのための検査のほうが需要があるのか、と思ってしまった・・・・。


こういう報道をみるにつけいつも思う。本当に命や健康を守るために必要なことに、日本人はお金を使おうとしないと思うからだ。


なぜなんだろう?


「CYPはまだまだ重要性が一般社会に知られていないんだよ」と夫が言っていた。これからはとても重要になるのに。残念だな。


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CYP とテーラーメイド治療の話 六号通り診療所所長のブログ より一部引用


つまり、CYPについて言えば、
その人の体質に、
CYPの活性が欠落しているような変異がないかどうかを、
予め調べておき、それに基いて薬の量を決める、
というような考え方です。

ここまで読まれた皆さんはお分かりのように、
当然そうしたことは行なわれるべきであり、
薬の不適切な使用による、
副作用も減ると共に、
効かない薬を使うような無駄も減る筈です。

実際、循環器専門の大病院などでは、
抗凝固剤の適切な使用のために、
CYPの変異や活性などを調べて、
それに基く薬剤の選択を行なっているようです。

しかし、患者さんの多くは、
そうした検査は一切することなく、
同じ薬を投薬されています。

こうした検査は健康保険の対象にはならず、
ごく一部の専門施設でしか、
行なうことは不可能だからです。

こうした不公平が定常的にあるのが現在の医療であり、
僕はいつも釈然としないものを覚えます。

仮に心筋梗塞になったとすれば、
循環器専門の大病院に掛かれば、
安全に体質に合った薬が処方され、
うっかり地域の中規模病院に運ばれれば、
健康保険のみで検査と治療とが行なわれて、
適性を見ることなく薬が出され、
もしあなたがCYPの欠落の体質があれば、
却って薬で危険になる可能性もあるのです。

薬を安全に使うことは、
医療の骨格を全て国が決めている以上、
国の義務でもある筈です。

とするならば、
こうした体質のチェックにこそ、
もっと不公平でない体制が組まれるべきではないでしょうか?

皆さんはどうお考えになりますか?



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新三種混合接種後の熱性けいれん、関連遺伝子変異を特定 研究 AFP=時事 10月27日(月)13時40分配信



【AFP=時事】麻疹(はしか)、おたふくかぜ、風疹(ふうしん)を予防する新三種混合(MMR)ワクチンの接種後に熱性けいれん(短時間のひきつけ)を起こす子どもが少数存在する理由を説明する遺伝子的な手掛かりを発見したとの研究論文が、26日の米科学誌ネイチャー・ジェネティクス(Nature Genetics)で発表された。


予防接種の拒否、米国で増加


 デンマーク・国立血清学研究所(Statens Serum Institut)のビャルケ・フィーンストラ(Bjarke Feenstra)氏率いる研究チームは、MMRワクチンの接種を受けた子ども約1000人に1人の割合で熱性けいれんが発生することを発見した。


  研究チームによると、MMRワクチン接種後2週目に熱性けいれんリスクの上昇を示す2個の遺伝子変異の存在が、今回の研究で明らかになったという。これら2個の変異は、ウイルス侵入時の免疫系の反応で重要な役割を担う遺伝子に存在する。


 研究ではさらに、一般的な熱性けいれんに関連し、MMRワクチンとは関係のない変異も4個見つかった。これらの変異は、神経細胞間の重要な情報伝達経路である「イオンチャネル」の制御に関与する遺伝子に存在しており、4個すべてを持っている子どもは、変異数が最も少ない同条件の子どもに比べて、熱性けいれんを起こす確率はほぼ4倍高かった。


 6個の変異によって説明されるのは、発作の遺伝子的原因のごく一部以上のものである可能性は低いと研究チームは指摘。また、MMRワクチンを廃止する必要はないとも主張しており、同ワクチンの使用は人命を救うことに「大きな成果をあげている」と評している。



 今後のさらなる研究により、他の遺伝的原因の解明も少しずつ進むと思われ、予防接種後の熱性けいれんリスクが高い子どもを特定することを目的とした、診断的検査の開発にも期待が寄せられている。


 フィーンストラ氏は、今回の研究結果を通じて熱性けいれんの研究は新たな道が開かれるはずとしており、すでに有効で安全なMMRワクチンもその効果を高める可能性があるとAFPの電子メール取材で語った。


「MMRワクチンは公衆衛生における成功例の一つで、年間100万人以上の子どもの命を救っていると推定される。今回のような研究で得られる知識は最終的に、ワクチンのさらなる安全性向上につながる可能性がある」


【翻訳編集】 AFPBB News


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2014/09/24

新しい提案を考える 『遺伝子』をもっと身近に!

被害者が必ず口にする言葉がある。「私のような被害者を、これ以上出したくない。同じ思いをして欲しくない」「私の被害をいかして欲しい」。


市民運動「ワクチン反対の会・神奈川」

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裁判がはじまっても勝つとは限らないし、何年かかるのかもわからない。しかし一方で、被害者にとったら闘うこと、そのものが生き甲斐になるので、否定もできない。ただ、私は裁判があろうとなかろうと、やっぱり支援したいと思っている。最後まで責任を持ちたいからだ。


国はワクチンをすすめる方向に向かっている。医療を産業にしようと考えているーーーーー


以外に思うかもしれないけれど、この動きをとめられないことは、被害者はよくご存じなのだ。


被害者がツイッターで意見を言えば、どうしてもネガティブに傾きがちになる。医療者ではないのだから、不確実な情報に飛びつくことだってあるだろう。先の見えない不安を抱えているから当然だ。それをわざわざ、「デマ」「不安を煽っている」と指摘する人までいる。


こんなことをしていて、何か生み出されるんだろうか。話をすると別人のように冷静な方なのに。


「こんな空気を変えたい!」と、急に思い立った。


斉藤さんの配信されたばかりの記事を読んだ時に、私の4年間に、ようやく区切りがついたと思ったからだ。


HPVワクチンの推進の方法は、間違っていたと思う。でも、過ぎたことは仕方がない。被害者の方が感じるくらいだ。推進してきた医師がこれ以上、罪悪感を抱えてしまうのもよくない。


市民運動「ワクチン反対の会・神奈川」のFBにあった地下室の写真を見た時悲しく思った。黒岩知事はどうしちゃったんだろう。お友達しか大切にしないの?それとも「反ワクチン」には冷たくしてもいいと考えておられるの?


だから、次に行こうと思う。友人のメールが頭から離れないことも理由の一つだ。結局、前にすすんでいかないと、ワクチンで防げるはずの、彼の患者さんのような犠牲者が増えてしまう。それはとても悲しい選択だ。


※    ※    ※



普通に生活していてB型肝炎になる可能性はかなり低いですが、国策としてはワクチンはしておいた方が良いと思います。


B型肝炎は帯状疱疹のように感染後治ったかのうように見えても、肝臓の中に潜んでいて将来問題を起こすことがあります。


それと外国から入ってくる肝炎が多くなっています。外国産が次第に増えているのは国内の日本人間でも増えているのではないかと思われます。そのほとんどはsexualに感染しますが、若い女性に感染するとまた問題が起きてきます。


ユニバーサルワクチンにしていないのは日本と北欧くらいのもので、しかも日本は隣に数億人の感染者を有する中国があるわけですから、国としてはprotectするべきだと思います。医療関係者は学生も含めて当然全員ワクチンをします。


http://japan-hepatitis-day.org/about_whd.php


昨年、40歳代の初感染男性が亡くなり、今年は30歳代の男性で、キャリアからの肝炎悪化で亡くなりました。


ちなみに私は患者の針を刺して抗体陽転。



※    ※    ※



B型肝炎は主に「性交渉」で感染することで知られている。だから、中国大陸でB型肝炎が増えると、どうして日本で増えると考えられるのかが、まだよくわからないけれど・・・。でも、彼がそこまでいうなら、と思う。


それに国も、B型肝炎を定期接種にしたいと思っているだろう。


でも、もしかしたら、また同じような副反応騒動がおきるかもしれない。HPVワクチンの被害も、被害者が満足するような治療体制がすぐに整うかわからない。そんな中で推進すれば、反対運動が激しくなり世論を分断するかもしれない。


そこで、考えたのが「遺伝子検査」の普及だ。


私は日本の国民皆保険はほとんど破綻していると考えている。今後どうするかと考えた時に、「創薬」という道は間違っていないと思っていた。


斉藤さんの記事にあった「メガファーマのノウハウを吸収できれば」という考え方も。「騙された」とどこかで思っていることと、これからのことは別に考えなくてはいけない。ちなみに、医療と同じくなくてはならない日本の「資源開発」も、もともとは海外の技術だった、と父が言っていた。


科学技術に国境はない。


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第二回 ワクチンビジネスの作法 HPVワクチンの起爆剤にしよう 子宮頸がんワクチン問題を追う ジャーナリスト斉藤貴男



日本のワクチン業界は確かに閉鎖的だった。競争にさらされていないので時代に対応した再編成も進まず、メーカーの規模も小さい。戦前の体質を色濃く引きずってもいるようだ。

(中略)

「だから、市場をオープンにして、外国産のワクチンが入ってくれば、外資と国内メーカーの提携も進んでいくだろう。メガファーマのノウハウを吸収できれば、これから拡大していくに違いないアジアのマーケットにも展開していけるはずだと、バイオ課は考えたわけですね。HPVワクチンをその起爆剤にしよう、と」



※    ※    ※



薬害被害者代表にも尋ねてみた。「遺伝子検査を普及させるという考えはどうですか?今でも賛成ですか?」。すると「普及させて欲しい」と教えてくれた。今、基本的なCYP検査だけだと、一万円ぐらいでやってもらえるそうだ。数年の間に、ずいぶん安くなったんだね。


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八咫烏 CYP検査 テーマ:薬の知識 2012-03-05


是非、皆さんも一度検査されることをお奨めします。 

http://www.medibic.com/product/okusuri.html

こちらの検査で、CYPの遺伝的体質が分かります。

ここの検査では、
CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6
の4つが検査できるようです。

代謝薬品で一番多いCYP3A4が入っていないのは、これが欠落した人は殆どいないためです。

精神科領域で特に問題となるのは、
CYP1A2
フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)、ジプレキサ、3環系抗うつ剤
CYP2C9
フェニトイン
CYP2C19
ジアゼパム(セルシン、ホリゾン)
CYP2D6
SSRI、抗うつ剤、抗精神病薬(非定型、フェノチアジン系)

詳しくはこちら
http://seishiniryohigai.web.fc2.com/seishiniryo/kusuri/cyp.html

遺伝的に、CYP1C19は、10人に1人はこのCYP酵素を持っていないことです。
ジアゼパムは、要注意です。

さらに、気を付けなければならないのは、薬の中には、CYPの代謝を阻害する薬があるという事です。
要注意は、SSRI、ルボックスとパキシルです。
これらの阻害作用は強い。
また、フェノチアジン系(クロルプロマジン、ピレチア、プロメタジン、ヒルナミン)などもCYP2D6阻害作用があります。

ルボックスとジプレキサの併用などとんでもありません。

ちなみに、CP換算とかジアゼパム換算は、こうした体質や相互作用は考慮されていません。

3万5千円位かかるようですが、これでわかる遺伝的体質は一生変わらないので、検査お勧めです。

アメリカでは、添付文書に遺伝体質ごとの用量の記載が始まったとの情報があります。




※    ※    ※



最後にもう一度、西岡久寿樹先生のご発言と、2010年のMRICのメルマガ、そして中村祐輔先生のブログを引用させていただく。


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世界初のがん予防ワクチンとは  子宮頸がんワクチン問題を追う ジャーナリスト斉藤貴男


今回はHPVワクチンを打ったという共通項がはっきりしているわけですからね。だけど、じゃあ全員に症状が現れるのかといえば、それは違う。我々の実態解明班のチームでは、接種した子たちのゲノムを解析し、何か起こった子と何も起こらなかった子の遺伝情報を比較対照してみるつもりです


※    ※    ※



vol 64 新型インフルエンザワクチンの副作用対策: 米国のゲノム研究 


マサチューセッツ大学医学部、研究員、医学博士
林 恵美子
2010年2月22日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp


 ワクチンによる重篤な副作用を呈した患者、例えば、インフルエンザ脳症患者の白血球DNAを積極的に収集し、ゲノム解析によりその遺伝的背景(遺伝的なリスク)を明らかにすることは確実に一定の割合の患者の重篤な副作用や脳症を未然に防ぐことが可能となるであろう。例えば、AIDS患者におけるHIV治療薬(ネビラピン、アバカビル)に対する副作用と患者白血球のHLAとの関連が解明されており、薬疹や失明、死を防ぐことが可能となっている。


米国FDAは、ホームページ上で副作用回避のために投与前の遺伝子診断を奨励している。このように、インフルエザ脳症やワクチンによる副作用の高危険群を同定することが必要不可欠である。副作用に対する詳細な解析、さらに副作用の少ないワクチンの開発と製造を行うためにも、より多額の研究開発予算が必要である。



※    ※    ※



がん免疫療法(4):変革期のがんワクチン療法-2 中村祐輔のシカゴ便り


特定のHLAが非常に多い日本では、これまで試みられてきたペプチドワクチンをうまく利用することが、患者さんの利益にも、医療費の高騰を避けることにもつながると思うのだが、海外ブランドを尊ぶ傾向の強い人たちを説得するのはなかなか難しい。


※    ※    ※



被害が出てしまったことは変えられない。でも、「被害者が出てきて下さったことで、より安全に、より確実になった」。そんなふうに、未来は変えていけるはず。


検査がすぐに普及しなくて、重要性だけでも広まれば。「遺伝子」というキーワードは、推進派も薬害被害者も薬の専門家も、亡くなっていった友人も、私達皆を『有機的』につなげる。


これから提案してみようと思う。何年かかるかわからないけれど。





2014/08/05

薬の副作用の解明も『遺伝子革命』 被害者がもっと普通に社会参加できる世の中になって欲しい

今日は朝10時から、神奈川県予防接種研究会で被害者の方々の聞き取りがあるそうだ。一日も早く被害者とご家族が望むような支援がはじまるよう、みかりんさんのシンポジウムの原稿を再度掲載させていただく。


最近私は被害者は、本当は『弱者』ではないかもしれないと思うようになった。自分がそうであったように、踏みつけられる度に強くなるからだ。被害者はどんな高い壁もいつか乗り越えるかもしれない。『一株運動』の教訓とは、「初期に適切な対応をしないで逃げてしまうと、取り返しのつかない溝をつくる」ということだと思っている。


企業の社会的責任とは ユージン・スミス氏とチッソそして『フェア&リーズナブル』


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ある医療系メルマガで、2010年2月に配信された記事がSNSで話題だ。最後に引用させていただいた。


その他に、薬害被害者代表の方の書いたブログ記事とHPVVの被害を解明しようとしておられる医師のインタビューも引用させていただいた。立場は違っても訴えていることは同じではないだろうか。被害を少なくしよう、医療を良いものに変えましょう、とおっしゃっておられるのではないだろうか。


記事が配信された2010年。『遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える』という本を夫と一緒に読んだ。ある方にプレゼントされたからだ。



遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える
(2011/01/21)
フランシス・S・コリンズ

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内容紹介

未来への鍵は、
あなたの遺伝子が握っている

癌、心臓疾患、アルツハイマーなど、わたしたちを脅かすリスクについて事前に知ることができるとしたら……? 個人個人の遺伝子を解析し、それぞれに適した治療や薬を処方する「パーソナルゲノム医療」時代はすぐ手の届くところまで来ている。世界を代表する科学者が遺伝医療の未来をユーモアたっぷりに解き明かす、希望にあふれたサイエンス書。

■JMMをはじめとする各媒体、政府諮問機関などで医療改革問題に関して発信をつづける上昌広氏(東京大学医科学研究所・客員准教授)による、日本におけるパーソナルゲノム医療の可能性に関する解説(8ページ)付き。



これからはいよいよオーダメイド医療の時代になるのかもしれないと思った。それがいいのか悪いのかわからないけれど、私達個人の思いとは別に、時代はどんどんすすんでいくだろう。勉強しないと怖いなぁと感じた。


例えば、がんになるメカニズムはまだ解明されていないという。「リスクが高い」ということが、すぐに「発病」につながるわけではない。だから、今の段階で検査をするのがいいかよくわからなかった。


私の親族はがんをはじめ、深刻な病を抱える者が多かった。私も検査をしたら、特定の病気にかかりやすいことがわかるかもしれない。でも、今、それを知ってどうするんだろう?と思う気持ちがある。


中には遺伝子をもっていても生活習慣の改善で発病、発症、進行が予防できる病もあるだろう。リスクがあることを知ったら私はかえって不安になり、毎日の積み重ねがおろそかになるかもしれない。


ただ、例外もある。例えば、女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが受けた「予防的乳房切除」のような場合だ。私も同じように手術を考えるかもしれない。そういうことをいろいろと考えた。


アンジェリーナ・ジョリーが受けた「予防的乳房切除」とは何か? WIRED.jp


興味深いことにこの本でも、「精神科の診断はあてにならない」というようなことが書かれていた。


日本の精神医療は先進国の中で遅れているという。改革しないと取り残されていくだろう。


新聞報道で裁判をしている中川聡さんを知った時に、ある医療系メルマガに紹介したのは、私に強い危機感があったからだ。精神医療の被害をこのまま看過すると、社会保障費を圧迫していくだろう。子どもや孫世代に重い負担を背負わせることになると思ったのだ。


中川さんのブログ記事から引用させていただく。中川さんが専門家に一目置かれているのは、きちんと薬の勉強をし、批判だけでなく新しい提案をしてきたからだ。私は自分が断薬に苦労したから、中川さんがすすめる検査が広まればいいと思っている。


『薬害裁判』が悪い『煽るような報道』が悪いとっても被害は必ずうまれる。救済までには長い時間がかかる。そろそろ、次の段階へ。では、どうすればいいのだろうか?


この前ある専門家に「いろいろ検討しているけれど、未知の副作用をすぐに見つけ出すのは難しい」と言われた。


最近、私は水俣病における『猫400号』実験のことを考えている。私も、すぐに結果を表に出さなかったのは、何も「隠蔽工作」のため、だけじゃないかもしれない、と思うようになった。


水俣病 wikipediaより一部引用


1959年の10月に新日窒附属病院の細川一院長は、院内ネコ実験により、アセトアルデヒド酢酸製造工場排水を投与した猫が水俣病を発症していることを確認し、工場責任者に報告している(猫400号実験)。しかし、工場の責任者は実験結果を公表することを禁じた



治験が成功するのだって、優秀な専門家を集めても、6年から7年はかかるといわれている。夫が息子のことを、研究者として取り上げないのも同じだろう。やはりある程度時間がたたないと「わからない」ということだ。


じゃあ、何かもっと違うことで、できそうなことは、と考えてみる。遺伝子検査はどうかな。


とにかくできることから、何かを変えていって欲しい。被害者が何年も活動しなくても、もっと普通に社会参加できる世の中になって欲しい。


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八咫烏 CYP検査 テーマ:薬の知識 2012-03-05


是非、皆さんも一度検査されることをお奨めします。 

http://www.medibic.com/product/okusuri.html

こちらの検査で、CYPの遺伝的体質が分かります。

ここの検査では、
CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6
の4つが検査できるようです。

代謝薬品で一番多いCYP3A4が入っていないのは、これが欠落した人は殆どいないためです。


精神科領域で特に問題となるのは、
CYP1A2
フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)、ジプレキサ、3環系抗うつ剤
CYP2C9
フェニトイン
CYP2C19
ジアゼパム(セルシン、ホリゾン)
CYP2D6
SSRI、抗うつ剤、抗精神病薬(非定型、フェノチアジン系)

詳しくはこちら
http://seishiniryohigai.web.fc2.com/seishiniryo/kusuri/cyp.html

遺伝的に、CYP1C19は、10人に1人はこのCYP酵素を持っていないことです。
ジアゼパムは、要注意です。

さらに、気を付けなければならないのは、薬の中には、CYPの代謝を阻害する薬があるという事です。
要注意は、SSRI、ルボックスとパキシルです。
これらの阻害作用は強い。
また、フェノチアジン系(クロルプロマジン、ピレチア、プロメタジン、ヒルナミン)などもCYP2D6阻害作用があります。

ルボックスとジプレキサの併用などとんでもありません。

ちなみに、CP換算とかジアゼパム換算は、こうした体質や相互作用は考慮されていません。

3万5千円位かかるようですが、これでわかる遺伝的体質は一生変わらないので、検査お勧めです。

アメリカでは、添付文書に遺伝体質ごとの用量の記載が始まったとの情報があります。


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集英社インターナショナルに掲載された西岡久寿樹先生のインタビューももう一度引用させていただく。


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世界初のがん予防ワクチンとは  子宮頸がんワクチン問題を追う ジャーナリスト斉藤貴男


今回はHPVワクチンを打ったという共通項がはっきりしているわけですからね。だけど、じゃあ全員に症状が現れるのかといえば、それは違う。我々の実態解明班のチームでは、接種した子たちのゲノムを解析し、何か起こった子と何も起こらなかった子の遺伝情報を比較対照してみるつもりです



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vol 64 新型インフルエンザワクチンの副作用対策: 米国のゲノム研究 


マサチューセッツ大学医学部、研究員、医学博士
林 恵美子
2010年2月22日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp


 2009年4月、メキシコ及び米国から感染が確認された新型インフルエンザは、今や全世界的レベルで感染が拡大し、現在(2010年1月12日)までのところ少なくとも1.4万人が死に至っている。


アメリカ疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)においては、米国内の実際の死者数は、受診しないケースや誤診の可能性を考慮すると、発表された死者数の約2.7倍と見積もっており、世界レベルとなるとさらに多くなると思われる。


 新型インフルエンザは、豚インフルエンザウイルスA(H1N1型)による感染により、突然の高熱、咳、咽頭痛、倦怠感に加えて、鼻汁・鼻閉、頭痛等であり、季節性インフルエンザと類似している。


ただし、季節性インフルエンザに比べて、下痢などの消化器症状が多い可能性が指摘されている。また、感染対象者の多くは10-24歳が大半で、感染者に対しては抗インフルエンザウイルス薬(タミフル・リレンザ)が処方されている。一方、その感染予防策として、抗インフルエンザワクチンが有効であるが、その副作用も無視できない。本寄稿においては、日本における新型インフルエンザワクチンに対する取り組みとその副作用、さらに副作用対策について述べたいと思う。



 我が国における新型インフルエンザワクチンに関しては、がんワクチンの寄稿でも既に述べたが、諸外国に比べて遅れをとっていると言わざるを得ない。海外で使用が認可されているのにも関わらず、Sanofi Aventisサノフィ・アベンティス(フランス)、MedImmune(アメリカ)、CSL Biotherapies(オーストラリア)、Solvayソルベイ(ベルギー)、Baxterバクスター(アメリカ)などにおいては、日本国内では入手できないワクチン製造が日夜行われている。


特に、GlaxoSmithKlineグラクソ・スミスクライン(イギリス)やNovartis Pharmaノバルティス ファーマ(スイス)といった大手製薬会社においては、新型インフルエンザワクチンに対する開発が精力的に行われている。これらのワクチン開発にかける研究費は、日本国内のワクチン研究開発費総額のおよそ10倍に達する*1。さらに、世界的にはワクチン産業が成長市場となっており、2008年の約1兆8000億円の世界市場が、5年後にはその倍に増加することが見込まれている。


しかしながら、日本国内の市場はわずか800億円程度に留まっている。なぜ日本政府はワクチンの開発、ならびにワクチン産業へ力を注がないのか。我が国独自のワクチンを製造し、ワクチンを通じて諸外国へ貢献するくらいの余裕がほしい。



 新型インフルエンザワクチンの開発には、その副作用の原因解明が不可欠である。副作用は約100万人に1人の割合であり、2009年10月19日から2010年1月5日までの間に、2001名に副作用があったと報告されている*2。



 その内訳として、重篤報告数315名、死亡報告数107名である。副作用としては、以下の症状が挙げられる。1)アナフィラキシーanaphylaxis(誘発性の全身性過敏症)、2)ギヤン・バレー症候群Guillain-Barre syndrome(末梢神経、脊髄根、脳神経の急性免疫関連疾患。四肢、体幹、呼吸、咽頭、顔面の筋肉の比較的対称性の上行性脱力を呈する)、3)チャーグ・ストラウス症候群Churg-Strauss syndrome(主に小血管を障害し、血管とその周囲に肉芽腫を伴う血管炎の症状や徴候で喘息、発熱、および好酸球増加を生じる)、4)スチーブンス・ジョンソン症候群Stevens-Johnson syndrome(多型紅斑の水痘型の一型で、粘膜や身体の大部分に広範に生じる)である*3。



  ワクチンによる重篤な副作用を呈した患者、例えば、インフルエンザ脳症患者の白血球DNAを積極的に収集し、ゲノム解析によりその遺伝的背景(遺伝的なリスク)を明らかにすることは確実に一定の割合の患者の重篤な副作用や脳症を未然に防ぐことが可能となるであろう。例えば、AIDS患者におけるHIV治療薬(ネビラピン、アバカビル)に対する副作用と患者白血球のHLAとの関連が解明されており、薬疹や失明、死を防ぐことが可能となっている。



米国FDAは、ホームページ上で副作用回避のために投与前の遺伝子診断を奨励している。このように、インフルエザ脳症やワクチンによる副作用の高危険群を同定することが必要不可欠である。副作用に対する詳細な解析、さらに副作用の少ないワクチンの開発と製造を行うためにも、より多額の研究開発予算が必要である。



 現在、新型インフルエンザは一見、終息に向かっているかのように思えるが、季節性インフルエンザによって毎年約1万人の死者を出しているように、数年後には、新型インフルエンザが季節性インフルエンザにとって替わることが予想される。米国では、2010年1月9日から8日間を「インフルエンザ予防接種の週」とオバマ大統領が宣言したことからも*4、


今もなお、新型インフルエンザの感染を重要視していることが分かる。したがって、我が国においても、新型インフルエンザワクチンの研究開発、ならびに副作用の解明に、産学官が一体となって取り組む必要がある。



*1「安心をもたらすワクチン政策を」 日本経済新聞(2009年11月1日)
*2 厚生労働省 医薬食品局安全対策課 平成21年度薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会 安全対策調査会(第7回)及び新型インフルエンザ予防接種後副反応検討会(第4回)(第4回合同開催)2010年1月8日開催資料より
*3 ステッドマン医学大辞典改訂第5版より
*4「Presidential Proclamation- National Influenza Vaccination Week」
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/presidential-proclamation-national-influenza-vaccination-week


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「みかりんのささやき」より転載させていただいた。いつの時代でも被害者の思いは同じではないだろうか。被害者とご家族は何をして欲しいのか、何を求めているのかがよく伝わる文章だと思う。


本日のシンポジウム 指定発言 2014-07-27

本日はシンポジウム「医薬品の安全監視を考える~『子宮頸がんワクチン』被害からの問題提起」において、被害者連絡会代表として指定発言を行いました。


以下がその文です。

 
初めに、子宮頸がんワクチンを中止にし、接種者全員の調査をし、子供たちに今何が起こっているのかを調べること。これを国が行うことが責務です。


 私の娘は、子宮頸がんワクチンサーバリックス接種直後から、体のいびれや痛みが現れ、片腕は真っ赤に腫れ、翌日には入院しました。検査に異常がなくとも、その症状は激烈で、熱や吐き気はもちろん、1から10までの数字すら数えられない、自分の名前や家族がわからない、記憶障害で先ほどのことも覚えていない、睡眠障害で寝ながら体を動かして歩き回り転ぶ、嚥下障害、不随意運動、激しい痛みで歩けない、突然倒れる。症状は40にも及ぶほど。それがが取っ替え引っかえ、または同時にいくつも現れ、地獄のような厳しい生活を余儀なくされました。このワクチンを打つ前まで健康だった娘が、廃人のようになったのです。


 この状況が、私の娘だけに起こっている事だとは到底思えませんでした。



 これは本当に大変なことが起こったと思い、記録しておくことは重要だと考えました。日記のように娘の症状を日々書いていましたが、夫がブログを開設して記録として一般公開するべきだと提案しました。
 

そして、「みかりんのささやき」という私のブログは誕生したのです。


 毎日、娘に起こった出来事を記録としてブログに書くようになりました。「絶対に娘だけにこんな事が起こっているはずはない、ほかにも同じように苦しんでいる人がいるはずだ」毎日そういう思いの中で書いておりました。そして、このワクチンは子供をこんなにまで、ひどい状況にしてしまう。それを多くの人に知ってもらいたかったのです。


全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会が設立したのは去年の三月ですが、その前から既に私のブログには同じような状況に苦しむお嬢さんのお母さん数人から、私のブログにメッセージを寄せていました。


 今事務局長をしている日野市議会議員の池田さんとも、このブログを通して知り合ったのです。


 娘の症状をいくら小さい声が訴えても、それを取り上げてくれるところは当時はありませんでした。厚労省には報告してもらいましたが、その後何かアクションがあったわけではありません。


 ですから、私が、ネットという世界で症状を訴えていたのはとても良かったと思います。私自身、娘のこの症状を治すヒントはないかと、時間があればネットで検索をし、探していました。それが、同じように苦しむ家族や、問題視する医師、救済に手を挙げて奔走してくださる数々の議員さんたちを繋げたのです。


 このブログが多くの人に子宮頸がんワクチンの被害を気付いてもらうきっかけになり、今では子宮頸がんワクチンの副反応は激烈で重篤な被害が多く発生していることが知られるようになってきました。また、被害に遭っているご本人や親御さんたちが辛い日々と改善に向けた取り組みをブログやツイッターで伝えるようになりました。


 これは、患者の声なのです。


 国に届かない患者の生の声を私たちは常に伝え続けてきました。それを拾える国の制度が無い、または機能していなかったからに他ありません。ワクチンの被害は、その症状が一つではありません。多分過去の薬害の被害も同様でしょう。


一度報告したら終わりという制度も間違っています。被害に遭った人の症状を追いかけ、患者の声を安全対策にどう生かすか。それを国が行うべきなのです。


国が法案を通しておすすめし、国民に打たせたものです。


 副反応が出れば、治る道を患者は日々もがきながら溺れるように探しています。国はその溺れかけている患者に手を差し伸べるべきです。副反応は必ず起きるものだと言い、その裏でなかなか救済はしない。特に個人で訴えれば、無視されるでしょう。


 情報を与えずに効果があるという巧みな言葉を使い、いま被害は深刻化しています。患者の生の声に、どうか国は耳を傾けて欲しいと思います。


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