2014/09/16

『家族の再生』 今まさに悩んでいる男性の皆さんへ

ブログを書いてみると、自分自身のことがみえてくる。私が訴えてきたことは思ったよりも一本の線になるような気がする。「多様な意見を取り上げないと、新たな人権侵害を生んでしまう」ということだったんじゃないかな。


パパのラブレター 子供たちと離れて暮らすパパの日記パパのラブレター 子供たちと離れて暮らすパパの日記
(2010/06/28)
佐藤ミツアキ

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本書は、若い夫婦が突然、離婚の危機に立たされて、戸惑う父親の立場から描いた、家庭。わけても二人の幼い子供たちの「交流」を通じて、父親は自立し、さらに愛情を深めていく。 離婚とはなにか、夫婦とはなにか、そして子供たちと元親はどうすればいいか、切ないテーマを著者は素直に描いている。 タレントの浜村淳さんは、「愛する子供たちへの思いに溢れた、切なくて、涙がこぼれおちる一冊だ」と賞賛した。


DV法について、疑問を持っておられる方が、ブログにアクセスして下さっているようなので、新しく記事を書いた。今日は、「どうして書こうと思ったか」を、記録に残しておこう。


DV法は本当に正しいの? 暴力をみて育つということ 暴力を奮う男性『だけ』が悪いんですか?


今年の夏のはじめ。ある男性と話していた時だった。


それまでずっと「離婚による家族の引き離し問題」や「虐待冤罪問題」などについて熱心に話していたのに。私が『ハーグ条約』の話題を持ち出した途端、急に沈黙してしまう。『ハーグ条約』は、この問題を議論する時に、避けては通れないはず。「あれ?おかしいな」と直感で感じた。


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ハーグ条約 【はーぐじょうやく】 kotobank 知恵蔵2014の解説より一部引用


オランダのハーグで採択された、国家間の不法な児童連れ去り防止を目的とした多国間条約である「国際的な子の奪取の民事面に関するハーグ条約」の通称。


「国境を越えて子供を不法に連れ去る、あるいは留め置くことの悪影響から子供を守る」ことを目的としている。親権・監護権(養育権)を持つ親のもとからその同意なくして他の親が16歳未満の子を、国境を越えて連れ去りまたは隠匿をした時、両国がこの条約に加盟していれば、子を奪われた親はその国の政府を通じて相手国に子の返還や面会を請求できる。


両親の離婚などによって生じる「子どもの国境を越えた移動」そのものが子どもの利益に反するものであり、子どもを養育する「監護権」の手続きは奪取以前の常居所地であった国で行われるべきだとの考えに基づいて、子は移動以前の常居所地であった国へ帰還させるのが原則である。また、別れて暮らす親子が面会する権利の実現を目指すものでもある。



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後から、人づてにきいた。


実はその男性もまた、お子さんと会えなくなってしまったそうだ。こんな誠実な男性までも。私はその時のショックを今もひきずっている。


人の善意ほど恐ろしいものはないかもしれない。「カウンセラー」をはじめとする専門家が増えたけれど、中には深く考えずに、家庭をバラバラにしてしまうよう誘導する人もいるからだ。


それが悪意ではなく、善意によるものだから、たちが悪いのだ。


30代、40代向けの女性誌には、離婚をすすめる特集が定期的に掲載されている。それだけ離婚を考える女性は多いのだろう。


でも、ほとんどが女性側の意見。男性や子どもの立場に立ったものって、どれくらいあるんだろう。私は『火宅』のような家族をみて育ったから、ずっと疑問を持っていた。もともと日本の子育て政策は、女性が子育てをすることを想定して決められている。だから、いざ離婚となると、男性は圧倒的に不利だし、男性を支援する取り組みは社会に少ない。


今は、家族の再生のためのカウンセリングも増えたそうだ。でも、ある男性のブログを読んだ時「やはり」と思った。読んでいて胸が苦しくなった。


例えば、カウンセラーからこんなことを言われ、奥さんとの面会をある時突然、打ち切られたら?


「奥様から、私に連絡がありました。あなたは本当に反省しているんですか?あなたはまた嫌がることを言ったそうですね。奥さんは苦しんでいるんですよ。もう面会はやめましょう」


私も、行き違いが原因で通院していたクリニックを突然放り出されたことがあった。男性のブログを読んでいたら、当時のことを思い出し涙がこぼれた。


ブログを書いていた男性は暴力を奮ったわけではなかった。仕事のストレスで、言葉がきつくなってしまったのだ。それを奥さんに「ハラスメント」「暴言」と言われたそうだ。


男性はもちろん後悔しているし、反省もしている。だけど、どうやって奥さんと向き合っていいのかわからなくなってしまったのだ。奥さんに「ハラスメント」とまた言われるかもしれないと思うと、恐くなってしまうのだ。


そういう男性の気持ちを、良い方向に導くのだってカウンセラーの仕事だと思うけれど・・・・。そのカウンセラーがしているのは「あなたのここが悪い」「またこんなことをした」と指摘しているだけのように感じる。


男性は罪悪感があるから、第三者のカウンセラーに「悪い」と言われたら、沈黙するしかない。私には、女性と女性の味方しかしないカウンセラーが、男性の心を消耗しているように思えてしまった。これもまた、形を変えた「ハラスメント」と同じではないだろうか。


自分で間を取り持つと決めたのに、有無を言わさず一方的に打ち切るなど、してはいけないのだ。それに本当は女性の側にだって、改めないといけないことがあるんはずだ。


私の同級生には、離婚で親権を手放したために、子どもに会えなくなってしまった男性がいる。心労から体調を崩し、何度も倒れてしまった。その男性に限らず離婚し、子どもと会えなくなった男性は、「子どものことを思い出すだけで泣けてくる」という。男性にとっても、離婚や子どもと別れるということは、それほど精神的な負担がかかるものなのだ。しかし男性のこうした気持ちは、なかなか社会に知られていない。


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『子どもに会えない父親たち ~どう築く 離婚・別居後の関係~』 2014年1月23日 クローズアップ現代


1か月前。父親が9歳の息子を巻き添えに焼身自殺した事件。父親は妻子と別居中でした。


知人
「子育てに積極的に参加されてる子ぼんのうなお父さんっていう。ショック。」


今、子どもと離れて暮らす父親が引き起こす事件やトラブルが相次いでいます。親が、わが子を連れ去ったなどとして検挙されたケースが、この1年間で30件以上。


離婚する夫婦が年間23万組に上る中、別れた親子の関係をどうしていくのか大きな課題となっているのです。仕事よりも家庭。父親の意識の変化が、子どもに会えない状況を耐えきれないものにしています。


妻子と別居中の男性
「冷静になれなんて無理な話なんです。わが子に会いたい、会いたい、どうしても会いたい。ストーカーになりかねない。」


一方、父親と別れた子どもたちの心にも大きな影響が及ぶことが指摘され始めています。


神戸親和女子大学 客員教授 棚瀬一代さん
「(子どもが)離婚のはざまでどれほど深刻に傷を受け苦しんでいるか。認識がまだまだ浅い。」


離婚や別居で子どもに会えない父親たち。現代の親子を巡る新たな課題を考えます。



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私も祖父の暴力をみて育ったし、曾祖父には別の家族がいた。でも、それでも幸せだと思って生きてきた。


家庭の数だけ事情があるだろう。たとえ暴力を奮われても、私には男性だけが悪いとは思えなかった。すべてとはいわないけれど、男性だけを悪いと一方的に決めつけて解決できるとは私には思えない。


『ハーグ条約』に沈黙してしまった男性に出会ってからずっと考えてきた。こんな誠実な男性までも、子どもに会えなくなってしまう今の社会は、歪んでいると思うからだ。


だから、人生の再生に向け、一生懸命がんばっている男性を応援したい。そういう気持ちを込め、思い切って自分の体験を書いてみた。私が落ち込んでいた時、そっと手を差し伸べてくれる人がいた。同じことが私にできるとは思わないけれど、もしも読んで元気になる人がいたら。


今まさに悩んでいる男性の皆さんへ。エールをおくります。


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子の奪い合い、歯止めかかるか ハーグ条約に日本加盟 2014年4月3日 朝日新聞デジタル 


結婚が破綻(はたん)した夫婦のどちらかが国外に子どもを連れ出し、相手から返還を求められた場合、原則、子を元の居住国に戻さなければならなくなった。日本が1日、ハーグ条約に加盟したためだ。国際結婚した日本人の離婚は年約2万件。国境を越えた子の奪い合いに、歯止めはかかるのか。


 「日本は、ハーグ条約に加盟します。私には、娘に会う権利があります」。先月、千葉県の女性(34)は、娘(14)と暮らす米国人の元夫の両親に手紙を送った。「彼女は米国市民。二度と連絡しないで」。メールで返事が届いた。


 元夫とは九州の米軍基地で出会い、妊娠して結婚したが、生活費を渡してくれなかった。紙おむつも買えず、基地内にある病院の乳児健診で「虐待している」と疑われた。元夫は2001年、女性に無断で当時8カ月の娘を米国に連れて行き、両親に託した。


 2年後、女性は元夫の両親の家をつきとめ、娘に会いに渡米。その後、娘に会えたのは3回だけで、5年前、完全に拒まれた。


 条約は、子どもの返還については今月1日以降の事例から適用されるが、それ以前の事例でも、子との面会について、国が居場所の特定などで支援できる。


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