2017/05/04

紫綬褒章 落語家・柳家さん喬さん

数日前父から連絡があり、親戚の叔父、落語家の柳家さん喬さんが紫綬褒章を受賞したことを教えてもらった。


春の褒章722人・32団体 落語家の柳家さん喬さんら 日本経済新聞 2017/4/28


私がはじめて叔父さんの落語をききにいったのは大学生の時だった。はじめて叔父さんの落語をきいた時から、すごい才能の持ち主だと思った。だけど才能以上にすごいのが努力家だということだ。テレビ出演など目立つことをせず、ひたすら精進を重ねてきた。


息子の発達に悩んでいた頃、気分転換に叔父さんの舞台を久しぶりにみにいった。それが唐茄子屋政談だった。


『牧本事件』を追う その3 患者でも、患者家族でも、遺族でもない私にできること


あの時私は舞台をみながら考え直した。


(超低出生体重児で産まれた)子どもの成績が悪いと親はあせって、高額な会費を払ってでも、学習塾などに頼りがちだ。もしかしたら「何かの障害があるかもしれない」と不安になる。


でも、目の前にいる叔父さんは努力家だ。才能はもちろんあるけれど、ひたすら努力してきた姿を知っている。だから、私も音読や計算問題をコツコツやらせることにした。


そういった地道な努力が、今、想像以上に効果をもたらしているのだろう。


叔父さんには感謝をしないといけない。


昨日、息子に新聞記事をみせて教えてみたけれど、どこまで伝わったのか…。
2016/12/25

メリークリスマス

今日はクリスマスなので、クリスマスツリーの写真です。


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吉祥寺のL.L.Beanの前のある、大きなクリスマスツリーをパチッととりました。家にもあるトートバッグがツリーの飾りとしてぶら下がっています。L.L.Beanらしくていいなぁ、と思いました。


武蔵野というと、東京といっても都心とは少し違う。


吉祥寺は井の頭公園が駅の近くにあり、このツリーのようなイメージがあるのです。


明日から少しお休みします。


2016/01/21

噺家さんとお正月

先週、親戚のおじさんの落語をききに行った。


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今回は、お正月だったので、「色物」としてコマ回しがあったり、お正月らしい出し物があって面白かった。テレビは皆がみなくなって、雑誌も売れないというけれどやっぱりお客さんで会場は一杯だった。


いつも楽屋を尋ねるのが楽しみ。


今回は、お正月ということで叔父さんに手ぬぐいや飴をいただいた。そういえば、お相撲さんや噺家さんは、贔屓の方に配るものだときいたことがある。いただいたのは、初めてでとても嬉しい。


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干支の飴の中には、おみくじが入っていて大吉!今年は、春から縁起がいいみたい!

2015/06/18

私の主治医だったB先生へ 『Just The Way You Are(素顔のままで)』をききながら




I want you just the way you are.

僕はそのままの君がいい



ビリージョエルの『Just The Way You Are(素顔のままで)』ときくたびに思う。女性ならこんな風に「流行を追わなくてもいい。髪の色もかえないでいい。そのままの君でいいんだよ」と言われてみたいだろうな。


でも、人生は歌のようには上手くいかない。自分が好きになった男性が自分を好きになるとは限らないし、恋がすぐに冷めてしまうかもしれない。


自死遺族のシンポジウムに出席し、精神科医の野田正彰先生に「要望書を読んでください」と直談判した後、夫の勤め先の大学の健康保険組合にレセプトの開示請求をした。


第4回 自死遺族等の権利保護シンポジウム その1  野田正彰先生に直談判!


私が 診療報酬明細書(レセプト)を開示請求した理由 



自死遺族のお話をきいて、何かできないか考えたからだ。壇上でお話をしてくださった自死遺族は私より少し年上のお母様だった。お嬢さんは、私の自宅からそれほど遠くない街で一人暮らしをしていたそうだ。社会人になったばかりで、これから、という時だった。


その日、ささいな行き違いからお嬢さんと口論となった。夜遅く、メールで言い合いになったという。


私にも経験がある。すれ違っていく時って確かにある。メールだとたった一つの言葉のために、二度と取り返しがつかなくなることもあるね。


お母様は、これ以上メールを送ったら傷つけあうだけだからかと、メールを送るのをやめたそうだ。その判断は親として、賢明なものだったと私も思う。そういう時に一番必要なのは心を落ち着かせる時間だと思うからだ。


でもその晩胸騒ぎがして、朝一番でお嬢さんに電話をかけたらまったくつながらない。急いで一人暮らしをしているマンションにかけつけたものの内側からチェーンがかけられていて、部屋に入れない。なんとか管理会社に連絡をし、部屋に入ったら、誰もいない。


なんだ、出かけたのかとホッとしたのも束の間、背中に視線を感じる。おかしい、と振り向くと、クローゼットの中で縊死したお嬢さんの姿を見つけたそうだ。


私はお話をうかがいながら、泣いていた。自分のこどもが縊死した姿をみるなんて想像するだけで・・・。


お母様はポツリとおっしゃった。「亡くなった娘の部屋から、クリニックの診察券が17枚も出てきたんです。自死するのは薬の影響もあるんだと思います。薬を飲んでから変わったと思います。なんとか、薬を処方するのを、少なくするとか、やめるとかできないでしょうか」。


私は元主治医のB先生を思い出していた。B先生は精神科医ではないけれど、私にベンゾジアゼピンを処方していた。「一生服用しても大丈夫。いつでも病院においでよ」と私に言っていた。親切なやさしい医師だとたまに思い出すこともある。


でもーーーーーー。


断薬の方法や副作用を知らないで処方することが、本当のやさしさや誠実さなんだろうか?


自死遺族が人前で話をする機会はなかなかないそうだ。涙ぐみながらお話するお母様の姿に、そうだろうな、と思った。あれから私はこのままでいいのか思うようになった。気軽に処方する医師を、少なくしていくことも必要じゃないかと思ったからだ。17枚の診察券を16 枚にすることはできるだろうと思った。


亡くなったお嬢さんが探していたのは、もしかしたら薬じゃなく、ビリージョエルの歌のように「あなたはそのままでいいんだ」と受けとめてくれる人だったかもしれないから・・・


レセプトの開示請求は夫に内緒で行った。


向精神薬の被害についての研究に協力すると決めた時から、研究の独立性を考えていたこともある。もう一つ理由があった。夫に相談したら、「B 先生にはお世話になったじゃないか。B 先生が嫌な思いをするからやめなさい」と反対するだろうと思った。


不安は的中した。


先週、夫がムッとした顔で私に言った。「どうしてレセプトの開示を請求したんだ」と怒って私に言う。どうやら、B先生から連絡があったようだ。


でも私が研究の協力要請書と、自死遺族のシンポジウムの話をしたら、夫は私を理解してくれた。B先生にも伝えてくれたようだ。詳しくきかなかったけれど。


ただ一つだけ私から最後にB先生に伝えて欲しいとお願いしたことがある。「自分で処方した薬には最後まで責任を持って欲しい」。


レセプトを請求すれば、開示請求を要請された医師を傷つけることになるかもしれない。それに、夫の勤め先の大学は私の母校でもある。私学の中でも大きな大学だから、ちょっとした政令都市並み何十万もの校友が全国におられる。だから開示請求するには、それなりに覚悟が必要だった。


けれども誰かが、批判を覚悟でこういう実力行使のようなことをしていかないと、何も改善されない。健康保険組合の方はとても協力的だった。夫が、「精神医療の問題は、社会に認知されていて、このままじゃないけないと皆よく知っているんだろう。だから、サクラがやってきたことも、これからやろうとしていることも良いことだと思ってくれたのだろう」と言っていた。


今日、やっとレセプトが手元に届く。これまでいろいろあったなぁ。


B先生がどういう気持ちで、応じてくれたのかわからない。けれど、ここに書いておけば読んでくれるかもしれない。もう、二度とあわないかもしれないから。


今までどうもありがとう。






2015/04/04

東京国立博物館でお花見

毎年桜の時期になると、東京国立博物館に行く。毎年この時期は、博物館の裏にある日本庭園が解放され、桜がモチーフの展示物が展示されるからだ。いつも東京の桜が満開になる時期に、私は東京にいない。でもここに行けば、桜が散ってしまっても、お天気が悪くても、満開の桜をみている気分になる。


東京国立博物館 博物館でお花見を


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上野の桜はもう散り始めているから、花びらで覆われた地面を写したほうがきれい。


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国立博物館の日本庭園はどこか違う気がする。建物の重厚感にあうよう設計されているから、桜が散ってもやはり絵になる。


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庭園が解放される時には、コーヒーやマフィン、ビスケットなどのお菓子を売っている販売車がやってくる。毎年ここで、桜が咲く庭園を眺めながらお茶をするのが楽しみ。


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こちらは館内からみた庭園。博物館の窓は、外の景色が絵のようにみえるよう、つくられているみたい。「ここから外に出られます」という案内を目にすると、庭園が解放されていることを知らない人も、思わず外に出てみたくなるみたい。こういう心遣いを知ると日本の博物館も、頑張っているな、と嬉しくなる。


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扉を開け、外に出るとこんな感じ。


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私は仏像をみると、なぜかほっとする。(これはレプリカだそうです)


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こちらが桜の印のついたお花見の時期に公開されている展示物。


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お花見がテーマの浮世絵がたくさん展示してある。町人や遊女など、江戸時代の様々な階層の人達が思い思いに桜を楽しんでいる。当時の版画をみていると今とは別の世界の東京が広がっている。江戸時代の東京は、一体どんなところだったのかまるで想像ができない。タイムマシンがあったら、一度でいいから江戸時代の東京でお花見をしてみたい。毎年そう思いながら、浮世絵の展示室をあとにする。


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最後に長い間、改修工事をしていた『東洋館』に。ここに来ると、亡くなった陶芸家で、人間国宝の三浦小平二先生を思いだす。私が通っていた幼稚園の園長先生のご主人が三浦先生だった。幼稚園には、三浦先生が集めていた中国などの仏像が並んでいた。そのため、私がかく絵は仏像が多かった。私が仏像が好きなのは、三浦先生の影響だ。東洋館には青磁も並んでいるから、とても懐かしく感じる。


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「上野の博物館に行くと、本物のエジプトのミイラもが展示してあるんだよ」と小学生の頃、親戚のお兄さんに教えてもらった。怖いものみたさでみにきたことを思い出す。同じ上野にある科学館にも、日本のミイラが展示してある。しかし、東洋館のほうが子どもが想像するようなミイラだ。


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このミイラをみて以来、エジプトにどうしても行きたくなって、大学生の時にエジプトに出かけた。あの当時もテロの危険があったけれど、今は比べものにならないほど危険になってしまった。気軽に旅行できなくなっていくかもしれない。だから、本物に触れられる博物館というものは、貴重なんだな、と思う。