2013/12/31

年賀状の季節になると思い出すこと

こねこのななこちゃんが歌になりました。しばらく一番上に掲載します。

ちょっと ちがう(こねこ ななこ)

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東京新聞に掲載されたお母さんの言葉

「クラスのみんなも娘の急死がショックだったと思う。歌で心が癒やされるなら、うれしい」と母親は友だちのことをおもんぱかる。そのクラスメートたちも来春には小学校を卒業する。「それまでに、にしむらさんと一緒に歌える機会ができたら、親としてもうれしいですけど」と話している。


年賀状の季節になると毎年考えてしまう。子どもの写真を使うことがいいのかどうか。知り合いには子どもが欲しくてもできない人もいるからだ。もし私が出産で子宮を失ってそのうえ子どもも失っていたら、どうやって生きているんだろう。でもなぁ、小さく生まれたから成長を楽しみにしている方もいるし・・・。毎年そんなことを考えている。


プラレールカレンダー2009



家族ぐるみで仲良くお付き合いしていた女性がいる。私は子どもを産んでしばらくしてから子宮筋腫の手術を受けた。その女性も検査で筋腫が見つかり大学病院で手術をするようだと夫に聞いた。


しばらくしてどうやらただの筋腫でないようだと知らされた。詳しく話してくれないけれどがんかもしれないと夫が言っていた。頭が真っ白になってしまった。家族に病人を抱えながら、専門職と家庭を両立している私のあこがれの女性だったからだ。子どもはいないけれど家庭的で料理がとても上手だった。いつも他の誰かのために雑用を引き受けるような人だから病気になってしまったのかもしれないと思った。


その年は年賀状をどうしようか迷った。


夫と相談してやっぱりいつものように家族三人の年賀状を送った。そのほうが私達らしいと思ったのだ。


それからしばらくしてこのプラレールのカレンダーが送られてきた。病気はやはり・・・。それもまれな種類で治療法がないらしい。手術をして体が弱ってしまって家に籠もる生活が続いていたけれど、息子の写真を見て「あんなに大変な状態だったのに、こんなに元気になったんだ」と元気が出たそうだ。まさかこんなに元気になるとは思わなかったから嬉しくなったそうだ。「私も外に出てみようと」と急に思いたち、外出して買ったのがこのカレンダーだった。


私はその話をきいて泣いてしまった。彼女のことだから、私のためにそう言ってくれたのかもしれない。そういう人なのだ。「ああ、よかった」と思った。息子には「いつまでも大切にするんだよ」と言い聞かせている。


一緒にアメリカで買い物をしたことがあった。母の日がすぎたばかりなのに母の日のプレゼントを買うという。どうしてなのかきいてみたら「私は母の日のためにプレゼントがあるんじゃないと思うのよ。買い物をしていてこれはあの人にピッタリと思ったら、誕生日や母の日じゃなくてもプレゼントを買っておくの。いつも大切な人達のことを考えているほうがいいと思わない?」と言っていた。


カレンダーを見た時、あの時のことを思い出していた。息子はプラレールが大好きだったからだ。特に黄色いドクターイエロー。歩くのも大変な時に、それも感染症がはやっている季節に人混みのなかに出かけていって選んでくれたのだ。


今でもなかなか病気のことは話してくれない。もしかしたら具合が悪いのかもしれない。でも、話したくない気持ちはよくわかる。


最近、テレビや雑誌ではがんの患者さんが取り上げられるようになった。「いのちの授業」もさかんに行われている。ブログを書いたり、患者会に所属し活動する患者さんも増えた。でも、多くの患者さんは、かつての私のようにまるでジェットコースターにのっているように不安と闘っているのではないだろうか。今よくても明日どうなるかわからない。だったら良いことを考えない方が心の均等が保たれる。私は誰かに話してしまったら、両手ですくった砂がこぼれてしまうように、幸運が逃げしまうような恐怖があった。


障害のある子どもを育てているお母さんが私に言っていた。「健常児のお母さんは皆『がんばっているね 』としか言わないからね」。それがすべてなんだろう。本当に支援が必要な人や困っている人はなかなか本音を言わないものだ。だから悲しい事件があとをたたないのかもしれない。


急に寒くなり感染症がはやりだした。がんの患者さんのためにもワクチンを打って欲しいと願ってきたんだけど。上手くいかなかったなぁ。今頃どうしているんだろう。大丈夫かなぁ。少しでも私に何かできればいいんだけど。もし余計なことをして傷つけたら、と思うと思うことしかできないな。





2013/12/29

こねこのななこちゃん歌になる 東京新聞

クローズアップ現代で紹介されていたななこちゃんが歌になってユーチューブにアップされていたんだね。嬉しくて泣いちゃいました。私もとても良い詩だと思って一年間忘れずにいた。お母さんとお友達の夢がかなうといいなぁ。まち中の小学生、日本中の子ども達が一緒に歌ってくれないかなぁ。


ちょっと ちがう(こねこ ななこ)

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ななこちゃんの記事を掲載した東京新聞をご存じだろうか。私は特報の記者さんに取材を受けたんだけど親身になってくれる良い記者さんだった。東京新聞は大手だけど、こういった市民目線の記事を書いてくれる新聞社なのだ。


前日まで沖縄で取材だったそうで「カメラを忘れた」と言っていた。いつもペンを離さないからなんだろうか。差し出された名刺には指紋がついていた。だから強く印象に残っている。ちょうどその頃「特報」の原発関連の記事が話題になっていた。私が「どうして思い切った記事が掲載できるんですか?」と尋ねたら「東京新聞はあまり広告をのせないから、広告主に気兼ねすることなく市民の声を届けられるんじゃないのかな。書きたい記事を書かせてもらえるからやりがいを感じている」と教えてくれた。社会的弱者の人権を守るためには、やっぱり「利益相反」について考えることが重要なんだと思った。



東京新聞特報部の稲熊均部長が「なぜ゙東京新聞は『脱原発』を貫くのか」の講演で「権力監視の役目」を力説  板垣英憲 ブロゴス より一部転載

「なぜ東京新聞は『脱原発』を貫くのか、それは読者の支持があったからだ。少数意見に耳を傾け、疑問に応えていく基本を守る」「(福島第一原発大事故を)風化させないために、『こちら特報部福島分室』を部内に設けて、記事を掲載し続けたいと思っている」

 講演の後の質疑応答では、多くの聴講者の方々から感想と質問が途切れることなく続いた。福島県南相馬市から埼玉県に避難してきている方の参加もあった。避難してからは、ずっと東京新聞を読み続けていると言い、涙声をこらえて切々と現在の心境を訴え、「今日は東京新聞にお礼を申し上げたくてやってきました」と語る言葉が印象的だった。また「東京新聞の記事には毎日励まされています」といった声も聞かれた。




父の友人の元新聞記者はがんで最近亡くなったばかりだ。新聞記者という職業は家庭を犠牲にしないとやっていけないようなところがある。取材で全国各地を飛び回るからだ。取材対象者とトラブルになることも多いそうだが、守秘義務がある。落ち込んでも誰かに打ち明けることもできなかったりする。お酒を飲まないとやっていられないらしい。夫の知り合いの新聞記者さんもびっくりする量のお酒を毎日飲んでいるそうだ。「そんな生活を続けていたら長生きできないだろうなぁ〜」といつも思ってしまう。


今は労働環境がさらに悪化しているみたい。新聞をとる人が少なくなったからだろう。長い時間をかけて取材もできないみたい。署名記事を一生懸命書いても「マスゴミ」と批判されることもある。最近お子さんができたそうだけど「イクメン」などという言葉とは無縁だ。育児支援のことで取材をしてもらえるのは嬉しいけれど、書いてくれる記者さんの健康と生活がなんだか心配になってしまった・・・。


それからまもなくして記事になった。嬉しくて当日新聞を買いに走った。取材に協力すると送ってもらえる、ということは知っていたんだけど待ちきれなかったのだ。送られてきた新聞には手をつけず今でも大切にとってある。


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父の友人は体をこわして肺がんになってしまった。最後は管理職だったから名士として華やかな付き合いがあったようだ。肩書きがある時はいろいろな人が寄ってきてチヤホヤしていたのに、いざ病気になったら心を許せる相手は結局父だけだったみたい。私はそのことが一番悲しかった。本当は気が小さいからタバコを吸わないとやっていられなかったの。


ちなみに私がブログに何度か書いてきた『どーもの休日♪~しかしなんだね。ガンだって~』を書いておられたのは元NHKの記者さんだ。元記者さんで、末期のすい臓がんということでどうしても父の友人と重なってしまうのだ。


あの時の記者さんはどうしているんだろう?いつまでも元気で良い記事を書いてくれるといいんだけれど・・・。そんな風にななこちゃんの記事を読みながら思った。



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食物アレルギーで急逝 女の子の心 歌に生きる 東京新聞 2013年12月28日


東京都調布市の市立小学校で昨年、給食後に食物アレルギーの発作で亡くなった5年生の女の子が生前に創作した詩が歌となり、インターネットの動画サイトで公開されている。他者との違いを個性と受けとめる子ネコの歌詞が、ユーモラスなメロディーで流れる。今月20日に一周忌を迎え、家族や友だちは「明るく、みんなに愛された彼女らしい歌」と話し、心の支えにしている。 (竹島勇)



 わたしはみんなと
 
ちょっとちがう
 
ちょっとしっぽがみじかいし

ちょっとひげがながい

でもママが

「それでいいのよ」っていってたの



作曲したのは同じ調布市在住のシンガー・ソングライターにしむらなおとさん(49)。絵本や遊びを歌にするイベントを通して女の子や両親と親交があり、通夜にも参列した。そのとき目にしたのが、小四の時に制作した版画作品だった。縦十五センチ、横二十センチほどの大きさで「ちょっと ちがう(こねこ ななこ)」と題した詩とともに、笑顔のネコが描かれていた。


「愛情にあふれた人柄が伝わってきて、温かいものが込み上げた」とにしむらさん。曲を作りたいという衝動に駆られて三日後に両親の承諾を得たが、そのときには、もう曲が出来上がっていた。


両親によると、版画のモデルは「お気に入りの近所の雌ネコだろう」という。詩は自身の食物アレルギーのことを書いたという解釈も可能だが、両親の考えは違う。


女の子は三人姉妹の末っ子で家族の愛情を一身に受けて育った。食物アレルギーで悩んだりせず、いつも学校から帰宅すると「今日も楽しかった」と元気に話す子だった。詩は「ネコに対する素直な愛情表現だろう」と両親はみている。


にしむらさんはこの一年、自身のライブで歌を紹介してきた。動画サイトYou Tubeにも二月に彼女の詩であることには特に触れずにアップした。


女の子の母親は「人生で一番つらい時期でしたが、優しい娘の思いが歌として生きていると感じられ、家族は救われました」と振り返る。折に触れて遊びに来るクラスメートたちにも「歌っていてうれしくなる」と好評で、「踊りを付けてみんなで歌おうよ」と話す子もいるという。


「クラスのみんなも娘の急死がショックだったと思う。歌で心が癒やされるなら、うれしい」と母親は友だちのことをおもんぱかる。そのクラスメートたちも来春には小学校を卒業する。「それまでに、にしむらさんと一緒に歌える機会ができたら、親としてもうれしいですけど」と話している。



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2013/12/28

ワクチンの被害 本当に裁判と報道が悪いの?

担任の先生だけでなく校長先生にも本当のことを伝え、許可をしていただいたけれど悪いことをしているようで気が晴れない・・・。写真のようにはすっきりしなかった。


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25日、旅先で偶然目にした信濃毎日新聞の朝刊を見て驚いた。一面で子宮頸がん予防ワクチンの問題を大きく取り上げていたからだ。


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そして夕方。テレビのニュースで目にしたのは実名を出して訴える女の子の姿だった。


子宮頸がんワクチン "副作用"に苦しむ少女

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(副作用が出た人数が少ないからと)関心を持たない人が多い。
みんな他人ごとなので。みんなにわかってもらいたい。
私たちのつらいこと。不安なこと。



結局この日、推奨再開の判断をどうするかは先送りされた。(積極的推奨が中止されただけなので、今でも希望する人は接種できる)


子宮頸がん予防ワクチンの副反応とともに問題になっている先天性風疹症候群。国が積極的にワクチンをすすめなくなったのはMMR訴訟が原因だとされている。でも、裁判そのものや被害者の声を大きく伝えてきた報道が悪いのだろうか。


私が子宮頸がん予防ワクチンの被害をはじめて知ったのは2012年の6月だった。ある薬害団体代表の方に教えてもらった。それまでにも「ワクチンにだって被害があるんだよ」というようなことを遠回しに言われてはいたが、詳しい話を聞いたのははじめてだった。その人は「全く報道されないけれど、重い副反応が起きているんだよ」と言うのだ。被害者がいくら訴えても医師に被害が認知されていないから「心の病」とされ、精神科に送られているという。副作用の強い精神薬を処方され二重に苦しんでいるそうだ。


はじめは全く信じなかった。でも、その人が私に嘘をつく理由が思い当たらない。もしかして、まさか・・・調べてみると被害者のご家族がブログを書いていらした。その時はじめて被害は本当かもしれないと思った。


でも夫にいくら言っても信じてもらえなかった。取材を受けた新聞記者に話してみたが「そうなんですか」と逆に驚かれた。これは今に大変なことになるかもしれないと思った。被害が社会に見えない、ということがこんなに恐ろしいとは思わなかった。


だからテレビ で泣いている女の子を見た時、当事者が自分でやっと訴えられるようになったと感慨深く思った。果たして裁判や報道が悪いのだろうか。被害者とそのご家族の歩んできた茨の道を知っているから、私はそういった主張に全面的に賛成できないでいる。この国では被害者が泣いて訴えて、マスコミに大騒ぎしてもらわないと救済がすすまないのだ。そういう現実があるのだということも学校の先生方には理解して欲しいし、子ども達に教えて欲しい。教え子の中に被害者が出るかもしれないから。


今後、議論の行方は子宮頸がん予防ワクチンに科学的根拠があるかないか、ではなく、子宮頸がんを撲滅するために一人五万円をかけることが今の日本に必要か、になるのではないだろうか。以下のグラフは厚労省が公開しているものだ。宣伝に使われている「子宮頸がんは若い世代に増えています」というグラフと比較してずいぶん違う印象だと思わないだろうか。二つを比較するとよくわかるのだ。


~地域・職域連携によるがん対策の推進について ~がん検診受診率向上を目指して~
厚生労働省健康局がん対策推進室長 鈴木 健彦



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こちらが製薬企業のもの。


「『 ジャパンワクチン株式会社・グラクソ・スミスクライン社』All Women.jp 子宮頸がん情報サイト」で使用されているグラフ

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副反応が報道されてから「希であったとしてもこれだけ重いということは深刻に受け止めた方がいい。だからロビー活動やPR会社が必要だったんだとも言えるんだよ」と私のまわりにいるお医者さんや専門家は言うようになった。


「今までと言うことが違うじゃない!。被害者の映像を見るまではそんなことを言わなかったのに」と私が言ったら「だって子宮頸がんて、がんの中では少ないんだよ。これがもっと数の多いがんだったら定期接種にする意味もあるだろうけど。五万円かけても、たとえ重い副反応が出てもがんを減らせるならね」と教えてくれた。ググったら・・・本当だった。こういうグラフってなかなか表に出てこないよね。テレビという影響力を持つメディアが被害者の様子を放送することが、いかに重要かを感じずにはいられなかった。


私の曾祖母は子宮のがんで亡くなったが、私がいくら若くてもこのワクチンは必要ないと考えている。私は20代から検診をしてきたし、その他にもがんを予防するために様々な努力してきた。推進する方々は「進行が早く検診で見つけにくい腺癌には努力など意味を成さないかもしれないよ」と言うだろう。でも私が腺癌にかかる確立ってどれぐらいあるんだろう?ワクチンのリスクとベネフィットを考えた時、やっぱり必要ないと思うのだ。


いくら画期的な薬剤が登場してもすべての人に必要じゃないし、期待するほどの効果が出るとは限らない。それどころか重い副作用に苦しむ場合だってある。これからの医療はオーダメイド医療、個別化医療になるといわれている。「タダだから」とか「先生にすすめられたから」ではなく「私は私、人は人」そういうふうに判断することが大切になってくるだろう。


夫は息子が産まれた時私に言った。「医療における正解は、ある程度時間がたたないとわからない。いくつかの選択肢がある場合、論文を引っ張ってきて自分で比較検討するしかないよ」。当時の私は「医師でも研究者でもないのに、なんでそこまでしないといけないの」と反発したが、今になれば夫が言ったことは正しいと思う。


最後に個人的な意見を記しておく。私がPTAの委員をやっていた時「飛散防止フィルムを教室の窓に貼って欲しい」という要望が出た。東北で地震が起きる直前だった。皆そうするべきだと思ったけれど悲しいかな、予算がなくて断念してしまった。「命を守る」というのなら飛散防止フィルムだって大切だ。


アレルギー対策だってお金があればできることがあったはず。一人五万でなく一校で五万円だっていい。公立の教育現場はどこもギリギリの状態でやりくりしている。子宮頸がん予防ワクチンには性教育的な役割があるという。もしも教育関連予算ととらえるなら、「一人五万で何ができるか」そういう議論にすべきだったのではないだろうか。


綱渡りの状態を続けていくと、結局若い先生と子ども達にしわ寄せがいくような気がしてならない。そういう意味において、アレルギー死亡事故の責任の一端は、私にもあるように思えてならないのだ。





2013/12/23

いのちの授業 誰かを責めるのではなく、どうすればいいのかを考えよう

「学校でA子ちゃんのことを教えてもらったよ。去年食物アレルギーで亡くなった女の子だよ」と息子が教えてくれた。どれだけわかっているんだろう?チヂミにアナフィラキシーを引き起こす粉チーズが入っていたのに、それを知らないで食べて亡くなった、ということは理解しているようだけど・・・

EPIPEN 加古川 医師会 (←エピペンの使い方の動画)

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〜死亡事故検証結果報告書〜 より引用

7 事故発生の要因

検証委員会では今回の事故の直接的な原因と思われるものとして、除去食の提供(おかわりを含む。)方法と緊急時の対応に大きな問題があったと判断している。

除去食の提供では
1 チーフ調理員がA子さんに、どの料理が除去食であるかを明確に伝えていなかったこと。
2 おかわりの際に担任が除去食一覧表(担任用)で確認しなかったこと。
3 保護者がA子さんに渡した献立表に、除去食であることを示すマーカーが引かれていなかったこと。

緊急時の対応では
1 担任がエピペンを打たずに初期対応を誤ったこと。
2 養護教諭が食物アレルギーによるアナフィラキシーであることを考えずに、エピペンを打たずに初期対応を誤ったこと。

以上の内一つでも実施されていたら女の子の命を守れたのではないかと考えられる。


「クローズアップ現代でみたね。A子ちゃんのお皿は友達と同じだから間違えたの?」


「そうじゃないよ。ちょっとだけ皆と違う色のものを使っていたはずだよ。でも、もっとはっきりと違う形や色のものに変えるんじゃないかな」


クローズアップ現代 続発するアレルギー事故 学校給食で何が?

その日の献立は牛乳、わかめごはん、肉団子汁ナムル、ジャガイモのチヂミ。その中のチヂミにアレルギーを起こす粉チーズが入っていた。アレルギーのない子どもには緑色のトレー。アレルギーがあるA子ちゃんには黄色のトレー。番組を見た時「ここに出てくるトレーが本物なら、ちょっと色が似ているかなぁ」と気になったのでよく覚えている。息子もなぜ口にしたんだろうと不思議に思うんだろう。


「どうしてチヂミにチーズが入っていたの?」


「栄養士さんは子ども達が栄養をとれるようにいろいろなものを食べさせたいと思っているんだよ。体を丈夫にするには、味も大切だけど栄養も大切なんだよ。でも、トレーにのせるお皿の数が決まっているから、一つの料理にいろいろ入れるしかないんだよ。それに給食室はあまり広くないよね?だから切らなくていい粉チーズは便利なんだよ。手も汚さないし振りかけるだけで使えるからね。良いことだと思って一生懸命やっていたのに、それが裏目にでちゃったんだね。栄養士さんは悪くないんだよ」


「卵アレルギーは卵を食べないとショックを起こさないの?」


「そんなことはないよ。重いアレルギーのお友達は、ほんの少し体についただけでもショックを起こすことがあるんだよ。例えばレストランで、卵を入れて使った泡立て器やボールをよく洗って使ってもショックを起こしてしまうこともあるんだよ。だからそういうお友達がいたら、まわりが気をつけないといけないよね」


給食と食物アレルギーを考える(中) 学校現場の模索 確認や注射 態勢は? 西日本新聞 2013年10月16日 より引用

「牛乳が体にかかっただけでもショックを起こします。学校にはまだ相談していなくて不安です…」
アレルギーの子がいる親の自助グループ「福岡アレルギーを考える会」(野田朱美会長)が9月、福岡市で開いた小学校入学前の子どもがいる家族を対象にした相談会。牛乳のアレルギー反応で意識が低下し命の危険もあるアナフィラキシーショックを起こす長男が来春小学校に入学するという同市の主婦(42)は涙ぐんだ。



「A子ちゃんはどうして粉チーズが入っているのにおかわりをしたの?先生が間違えたの?」


「A子ちゃんは悪くないよ。A子ちゃんのクラスは給食を残さないようにしようとしていたから、A子ちゃんは皆のために役に立ちたくて手をあげたんだよ。その日はたまたまA子ちゃんのお家の人が印をつけ忘れてしまったんだよ。でもお家の人も悪くないよ。毎日毎日はがんばれないよ。担任の先生もうっかりしちゃったんだよ」


「報告書の完成にあたって」と題したご両親からのメッセージから一部引用

お盆に戻ってきた娘に会いに、クラスメートたちが自宅に訪れてくれました。クラスでは、給食の残菜をゼロにする「給食完食」を日々の目標にしていました。みんなと同じ物が食べられない日も多い中、何かできることがあれば周囲の役に立ちたい――家族が常日頃目にしていた、娘の物事すべてに対する前向きな姿勢、いつも誰かの役に立つ人でいたいという思いが、このような結果を引き起こす事になろうとは。残念でなりませんが、今は娘の強い遺志がこの報告書に反映されていると信じたく思います。



その日私は天皇誕生日で月曜日が休みであることをすっかり忘れ、担任の先生への連絡事項を連絡帳に記入せず夫に怒られたばかりだった。連休明けの火曜日、子どもを早退させそのまま出かけなければならなかったことを忘れていた。水曜日の終業式はお休みさせないといけなかったのだ。「じゃあ、宿題はどうするんだ。先生だって困るじゃないか!」と怒られた。言い訳も何もできないかった。私だってミスしたばっかりだもの。誰が先生やご家族を責められるだろう。A子ちゃんが亡くなったのは、こうした小さなミスがたまたま重なって引き起こされたんだと思い、恐くなった。もし自分だったら・・・。先生は今頃どうしておられるのだろうか。


「お友達の具合が悪くなったらエピペンを打てばいいんだよね。A子ちゃんはエピペンを打ったのにどうして死んじゃったの。誰がエピペンを打ったの」


「校長先生だよ」


「どうして担任の先生じゃないの」


「もっとはやく注射しないといけなかったんだよ。でも、担任の先生が具合が悪くなったA子ちゃんを心配して『 打とうか』といったんだけど、A子ちゃんが『打たないで』と言ったの。A子ちゃんはいつもの喘息だと思っちゃたんだよ。責任感がある女の子だから、もし間違えたらとか先生に迷惑をかけたくないと思って我慢したかもしれないね。だから先生も様子をみることにしたんだよ。学校の先生はお医者さんや看護師さんじゃないからわからなかったんだよ。皆一生懸命助けようとしたんだよ。担任の先生は学校中を駆けずり回って助けようとしていたんだよ。だから校長先生が打ったの。アナフィラキシーはあっという間に悪くなるから、間に合わなかったんだよ」


給食と食物アレルギーを考える(下)有識者会議座長・西間三馨氏に聞く 原因や治療法 まだ混沌 2013年10月23日 西日本新聞 より引用

正直言って、私を含めて専門家のほとんどが食物アレルギーで亡くなるとは思っていなかった。だから、医師でもない学校の先生が食物アレルギーのすべてを知っておかなければならないというのは酷です。調布市の死亡事故を受けて教育現場は萎縮してしまっています。ただ、ショック症状は血圧を上げる注射薬「エピペン」で改善できます。だから、学校の先生に言いたいのは、ショック症状が起きたらとにかくエピペンを打ってほしい。そこだけは覚えてほしい。

児童にどんな症状があればエピペンを注射するのか、先生が判断するのは困難です。そこで「日本小児アレルギー学会」では7月、アナフィラキシーを疑うケースで、エピペンを使用すべき13の症状を発表しました。「意識がもうろうとしている」「声がかすれる」などが一つでもあれば、迷わず打ってください。もしエピペンを打って、アナフィラキシーではなかった場合でも、まず子どもには害はありません。


「もし友達がアナフィラキシーを起こしたら先生を手伝うよ」


「東京都のマニュアルには5分が目安と書いてあったよ。先生は具合の悪くなった友達から目を離したらいけないね。一人じゃ大変だから隣のクラスや同じ階の先生達に来てもらって。保健室にも養護の先生を呼びに行かないといけないね。クラスのお友達と協力するんだよ。エピペンは普通の注射と違って、洋服の上から針がさせるね。洋服を脱がして消毒をしていたら間に合わないかもしれないから、そういうふうに出来ているんだよ。だからお医者さんじゃない先生は針をさすのがきっと恐いと思うの。なるべく大きな声を出して、まわりにいる大人にはやく来てもらうんだよ」



 〜死亡事故検証結果報告書〜 より引用

今回の事故は、女の子が担任に気分が悪いと訴えてからの14分間における対応が、生死の分かれ目になっている。わずかな時間の中で多くの者が夢中になって駆けずり回りながら、無我夢中で出来る限りを尽くしている。ある者は2階から3階へ、ある者は2階から1階へ、さらに1階から3階へ人を呼びに行ったりAEDを取りに行くなどの対応に追われた。しかし一人の女の子の命を守れなかった。これは事実である。


誰かを責めるのではなく、その場に居合わせた一人一人が自分の行動を振り返り、もっとできることはなかったのか、どうすれば女の子の命を守れたのかを考えて欲しい



死亡事故検証結果報告書を引用するために文字を打ち込んだ。当日の様子が頭の中で映像のように思い浮かぶ。一生懸命助けようとしてがんばっておられた先生方の気持ちを思うと、涙がこぼれてしまった。


息子にはどこまで話していいのか正直迷ったが、子どもなりに真実を知りたいのだろう。あやふやに教えたら心ない噂を信じてしまうかもしれない。包み隠さず伝え、良い方向へ導くのが大人の役割ではないだろうか。






2013/12/20

亡くなってしまったいのちを考える

今日は小学校でいのちの授業が行われるそうだ。息子が教えてくれた。


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「いのちと心の教育」について

ちょうど1年前の12月20日に市内小学校で起きたアレルギー事故を教訓に改めて「いのち」の大切さを考え、二度とあのような悲しい事故を起こさないよう、全校で以下のような学習をします。

・「いのちと心」について校長講話
・アレルギーについての紙芝居
・緊急時の対応について(「SOSカード」の使い方)
・遺族のメッセージ 



保護者は参加できないのでお花をかってきた。お花屋さんに行くまでは女の子らしいピンクや黄色がいいと思ったけれど、実際目にしたらちょっと違うかなぁと迷ってしまった。「人の役に立ちたい」と将来は夫と同じような科学者になりたかったんだよね。だから華やかでカラフルな花じゃなく凜とした感じの花を選んでみた。天国のお友達は喜んでくれるかしら。


あの日、あの時事故の現場にいらした方々はそれぞれ心に傷を受けただろう。「あなたを一人にしない」「あなたの悲しみを分けて欲しい」というようなメッセージがもっと社会に見えたほうがいいのではないだろうか。もし以前すんでいたカナダだったら、こんな日にはキャンドルが並ぶだろう。そう思うと日本はちょっと残念だと思ってしまう。日本は海外からみたら冷たい国だと思われないだろうか?


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米同時テロから1年,Webでも追悼相次ぐ 日経コンピュータ 2002/09/12


 全世界を震撼させた米同時テロからちょうど1年目を迎えた11日、ニューヨークやワシントンなど全米各地で追悼式典が開かれたが、インターネットでも追悼の意を表したりイベントを開催するWebサイトが相次いだ。ほとんどの有名Webサイトはトップページのバナー広告を自粛した。ホワイトハウス(http://www.whitehouse.gov/)は通常のトップページの代わりに、追悼メッセージを全面に掲載した。


 米ヤフー(http://www.yahoo.com/)とカナダ(http://ca.yahoo.com/)のヤフーは、トップページを白黒のモノトーン・カラーにし、バナー広告を消して追悼の意を表した(右上)。同時テロ特集ページでは、米国旗や虹、キャンドルなどのタイル(アイコン)とともに、追悼メッセージを世界中から募集して掲載する企画を実施。日本からも500以上のタイルとメッセージが捧げられた。


 インスタント・メッセンジャー大手の米ICQ(http://web.icq.com/)も、ユーザーからの追悼メッセージとともにキャンドルのアイコンを灯す追悼企画「Light a Memorial Candle」を実施(左)。1日で100万以上のキャンドルとメッセージが世界中から寄せられた。


 米AOLタイムワーナー・グループは、トップページのバナー広告の位置に、広告ではなくキャンドルの写真を掲載した。米AOL(http://www.aol.com/)のほか、雑誌の「タイム」(http://www.time.com/)、ニュース専門局のCNN(http://www.cnn.com/)、映画のワーナー・ブラザーズ(http://www.warnerbros.com/)など、グループの主要企業もそれぞれのサイトで同じキャンドルを灯した。


 書籍などインターネット通販最大手の米アマゾン・ドットコム(http://www.amazon.com/)は、ニューヨークの子供が描いた同時テロに関する絵や、「消防士さんへ おじさんを見つけたら、わたしと家族が寂しがっていると伝えてください」といったメッセージをトップページに掲載した(下)。これらは「Messages to Ground Zero」という本からの抜粋。この本の収益金はすべてニューヨークの公立学校基金へ寄付される。


 貿易センタービルへ突入した2機の航空会社、米アメリカン航空(http://www.aa.com/)は、通常のトップページの代わりに「お客様の継続的な支援や、この1年に私たちの従業員にしてくれた多くの親切に“ありがとう”と言いたい」などとするCEOからのメッセージを掲載した。2機を製造した米ボーイング社も、トップページの背景にキャンドルを並べて追悼の意を表した。


 一方、日本の首相官邸や外務省、在米日本大使館のWebサイトには、首相の談話など同時テロ関連情報へのリンクはあったものの、トップページの構成などは通常通りで特別な企画はなかった。ヤフーやAOL、アマゾンなどの日本法人のWebサイトも、通常通りだった。

(井上 理=日経コンピュータ)

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宗教学者の島薗進先生ともんじゅくんの対談をネットでみつけた。「心のケア」という言葉はあいまいで漠然としていて・・・。私も島薗先生のおっしゃる通りだと思う。公教育や医療機関は公平中立であるべきだと宗教を排除していったんだけど、それっていいことなんだろうかと考えてきたからだ。子どもが入学してはじめて地域と結びついた公立小学校の良さを知った。昔ながらの地域とか結びつきとか、近所のお寺のお坊さんや神主さんとか(神父様や牧師様、シスターでもいいんだけれど)、そういう人と人のつながりって今の時代、とても大切だと思うのだ。


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島薗さん、福島の現状を考える上で、なぜ広島の被爆の歴史を知ることが重要なんですか?(もんじゅ君のズバリ!聞きますだよ第6回) BLOGOSから一部引用



原発事故にショックを受けて、突如ツイッター上に現れたもんじゅ君。福井の高速増殖炉もんじゅの「非公式」ゆるキャラながら、フォロワー数は10万人超、エネルギー問題を解説した著書も3冊あるなど、幅広い支持を得ている「炉」のキャラクターです。
 このもんじゅ君が、各界の著名人に東日本大震災以降の活動やエネルギー問題についての考えをたずねるシリーズインタビュー。


 第6回のゲストは、宗教学者の島薗進さん。震災後、長年勤めてきた東大のウェブサイトから、柏キャンパスの放射線情報が突如消えたことを大学側に問いただしたり、原発災害についてのシンポジウムを開催したりするなど、精力的に活動されています。
 現在は上智大学グリーフケア研究所の所長も務める島薗さんに、震災で宗教が果たした役割、仏教の原発に対する態度、広島・長崎から福島へとつづく放射線被ばくの歴史などについてたずねました。


阪神大震災をきっかけに注目されはじめた「心のケア」


もんじゅ:さきほど「阪神大震災ではあまり宗教の出番がなかった」とおっしゃっていました。神戸ではあまり前面に出てこなかった宗教のもたらす「癒やし」や「救い」は、今回の東北の震災ではどうだったのでしょう。


島薗:まず整理すると、「心のケア」という言葉が日本でさかんに使われるようになったのは、阪神淡路大震災のころからなんです。


もんじゅ:たしかに、かつてはPTSDやトラウマといった言葉も一般的ではなかったですもんね。災害時に消防や医療のスタッフだけではなく、臨床心理士やカウンセラーが現地に派遣されるようになったのも、そういえば近年のことです。


島薗:そして阪神大震災のあと、酒鬼薔薇聖斗の事件や、大阪・池田小学校での小学生無差別殺傷事件、あるいは、JR福知山線の脱線事故などが起こるなかで、「心のケアといっても、臨床心理学や精神医学だけでまにあう領域なんだろうか?」という問いが意識されるようになってきたんです。 神戸と違って、東北では地域社会と寺社の結びつきが強い


島薗:ただ、阪神大震災において宗教の存在感が薄かったのは時代状況もあるでしょうが、それだけではない。あれは神戸という大都市で起きたできごとですから、人々と伝統宗教のあいだの距離がおおきかったんです。


もんじゅ:都市部ですと、むかしから住んでいる人ばかりではないですしね。


島薗:はい。ですから、お寺と地域社会のまじわりがだいぶ薄かったのでしょう。そのために震災後の伝統仏教を中心とする宗教の活動は目立たなかったし、ときには「邪魔だ」というふうにも思われた。「布教のために、そういうことを利用するな」というようにね。

 ところが東日本大震災の場合、東北では地域社会と地域の神社、お寺、教会のあいだに強い結びつきがある。地域社会のなかで宗教者がおおきな役割を果たせる。そういう基盤がありました。まずは、避難場所としてお寺が利用されていましたしね。


 そういうこともあって、地域社会のなかで、お寺、あるいは僧侶や宗教者が積極的な役割を果たしていた。心のケアの次元でもそうでした。精神科医や行政の人たちも、それに対してまったく否定的ではなくて、むしろかかわりを求めてくるようなことも起きた。


もんじゅ:なるほど。「宗教の役割」というとむずかしく考えてしまいそうになるんですが、まず困ったときにお寺さんに身を寄せるとか、その場所で近所の人たちと話すとか、顔なじみのご住職とお話を交わすとか、そういったことすべてひっくるめて「宗教のはたらき」ということなんですね。


2013/12/19

日本トラウマティックストレス学会に伝えたいこと 報道と人権と  

アルジェリア人質事件の時に報道のあり方が議論になった。「報道関係者の皆様へ」という緊急コメントが日本トラウマティックストレス学会から出されている。この学会では大規模な自然災害や事件・事故がおきるたびに提言をしている。


献花



【人為災害】アルジェリア人質事件に関する緊急のコメント


私は声明を読んで複雑な気持ちになった。私は心の専門家と称する方々に、私達の悲しみを語られることが何よりも苦痛だからだ。「母親のこころ」のケアも同様だ。医療者の中には「がんばらなくてもいいですよ」とおっしゃる方がよくおられる。こちらのことを考えての言葉なのだろう。お気持ちは有り難いしよくわかっているつもりだ。でも、超低出生体重児の母親はがんばらないと子どもが死んでしまうかもしれない。育てづらい子どもを抱える母親や事件や事故の関係者は、常に庇護されるべき弱者なのだろうか?私は自分の口で語りたいし自分で乗り越えていきたい。


そもそも「日本トラウマティックストレス学会」は薬物療法が好きな学会なのだが、以下の報道を知り驚いてしまった。製薬企業が主催で学会が後援などあまりきいたことがないからだ。こうした特定の営利企業との関係、コンプライアンス感覚を批判している議員さんもおられるようだ。日本免疫学会の姿勢と比較するとどうだろうか。


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PTSD関連学会 プライマリケア医の診療向上に期待 治療薬の登場で ミクスonline から一分引用

日本トラウマティック・ストレス学会会長の奥山眞紀子氏ら学会関係者は12月5日、「外傷後ストレス障害(PTSD)薬物療法への期待」と題したメディアセミナーで講演した。同学会はこの9月からプライマリケア医向けのガイドラインや初期対応のマニュアルを学会サイトで公表するなど、PTSDの適正治療に向けた取り組みを行っている。

この11月にはパロキセチン(製品名パキシル)が国内初のPTSD治療薬として承認されたため、奥山氏らは、プライマリケア医によるPTSDの対処や薬物治療が向上していくことへの期待感を示した。セミナーはパキシルを手掛けるグラクソ・スミスクラインが主催し、同学会の後援で開催された。

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日本免疫学会 日本免疫学会編集「からだをまもる免疫のふしぎ」の刊行について から一分引用

学会が一般向けの本をまとめるのは珍しいとのことですが、特定非営利活動法人となった日本免疫学会が社会に対して理解増進や情報開示の活動を進めていく意義はますます大きくなっています。本書の出版は、学会組織がこれからの社会で適切な位置づけを得ていくための試みともいえます。アウトリーチ活動は研究者にとっても、社会のなかでの自らの位置づけを見つめ直す良い機会です。本書の刊行が社会にも会員にも快い効果をもたらし、ひいては日本免疫学会と免疫学の更なる発展の一助となれば幸甚です。

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私も週刊誌などの報道には嫌な思い出のほうが多い。何度ため息をついたことだろう。ある事件の時には書かれたことを信じ、一年間実家に帰らなかったこともある。だからこそ書いておきたいと思った。


私達家族の心を癒やしたのは一万人もの方々が献花や記帳に訪れて下さったことだ。政府が専用機を用意して下さったことだ。友人もメールをくれたりかけつけてくれた。これらは、報道なくしてありえなかったのではないだろうか。


父の友人は報道で伝えられている通りの人柄だったそうだ。奥様と仲がよく「好きなものを選ぶといいよ」と仲良くメガネを選んでいたという、メガネ店のご主人の言葉がいつまでも心に残る。写真が公表されたから、ご主人はかけつけたそうだ。立場上悲しみをあらわにできない奥様は今頃どうしておられるだろうか。みなとみらいがテレビに映し出されるたびに思い出す。


亡くなった方の中には、まだ幼いお子さんがおられる方もいたと父に聞いた。被災地の避難所で暮らす高齢のお母様にも心が痛んだ。被災してそのうえ息子さんがテロに巻き込まれるなんて。そんなことがあるのだろうか。もし私が近くに住んでいたらお線香をあげさせていただくのに、と思わずにはいられなかった。


そういった話が家族でできるのも、報道が伝えたからだと思うのだ。残されたご遺族の思いも様々である。危険地域でビジネスをしている以上、ある程度の批判は覚悟していたのではないだろうか。すべてのご遺族やご家族が会社の対応に満足しておられるわけではないだろう。政府専用機を出していただいたのだ。「情報公開を」という批判がでたとしても仕方がないと思うのだ。私も配慮は必要だと思う。しかし、取材を受けるということは自分自身をさらすことでありストレスになる。それでも実名でインタビューに応じるのは、伝えたい思いがあるからではないだろうか。


一方で薬を使わなかったとしても「心のケア」は・・・。東日本大震災の時には、「心のケア」を一方的に押しつけているという批判があったはずだ。私にもそういう経験がある。傷ついた心にズカズカ入り込んでくるのは何もマスメディアだけではない。ケアを受けた人が「よかった」と言っているのならともかく、支援のあり方、専門家のあり方だってそろそろ問うべきじゃないだろうか?


「心のケア」の押し売りに、被災者はうんざり。
本当に必要な支援とは、マインドセットを変える具体策 

【ダイアモンド・オンライン】

ある避難所では、次々と訪れる「心のケア」チームに辟易して、「心のケアお断り」を宣告。ここを訪れたボランティアに対しても「心のケアを名乗らないでほしい」と告げた。

 実際に筆者も、この頃に訪れた被災地各地で、「いろいろなNPOがやって来るけど、どいつもこいつも心のケア、心のケアってうるせえよ!! 心のケアって聞いただけでこっちは鬱になる」という言葉を何度か聞いた。東松島から釜石にかけて、さまざまな地域で支援ニーズをヒアリングしたが、心のケアに対するニーズは聞いたことがない。

 もちろん、本当に心のケアを必要としている人もいるだろうが、大多数の人は当時もいまも、復興に向けて頑張ろうとしているわけで、そのような人たちに必要なものは心のケアではない。もっと具体的な復興支援のプランであり、気持ちを前向きにする具体策である。

 同記事を書いた獨協医科大学越谷病院こころの診療科教授・井原裕氏は指摘する。被災地には、心のケアよりも身体のケアの方が重要だと。


ちなみに父ははじめてシンポジウムに登壇した時「マスメディアの方々には、こちらの思いを伝える努力をしなさい。伝えないからわからないんだよ」と言っていた。


アレルギー死亡事故の報告書には、救急搬送されてすぐにテレビ局から問い合わせがきた事実が記されていた。救急搬送されたのが14時頃、その後15時10分にAテレビ局から、15時12分にはBテレビ局からだ。どちらも「地域の方からアナフィラキシーによる救急搬送があったと聞いていますが本当ですか」という内容だった。不思議に思い夫に尋ねたところ、大学でも何か騒ぎがあるとすぐにマスコミから問い合わせがあるそうだ。隠すことが難しい時代なんだろう。


報道関係者も様々。悪いこともあったし良いこともあった。被害者や遺族も様々だ。これまで活動してきて思うのは、省庁や政治家の方々に動いていただくには、マスメディアの協力が必要ということだ。だとしたら信頼関係を構築していくことを考えないといけないのではないだろうか。

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2013/12/18

日本免疫学会編集「からだをまもる免疫のふしぎ」と先端医療

絵本の紹介をしたいと思う。



からだをまもる免疫のふしぎからだをまもる免疫のふしぎ
(2008/05/01)
日本免疫学会

商品詳細を見る



父は日経が取り上げたこともある有名な健康オタクだ。でも専門家である夫の話などきかない。「それでさ〜豆腐は体にいいの?」などが口癖でとにかく学ぼうとしない。興味があるのは結論だけだ。困ったものだと苦々しく思ってきた。母もそうだ。雑誌に掲載されている義理の息子のインタビューより「みのさん」のことを信用してしまう。「雑誌や新聞が紹介しているから」という、ただそれだけの理由ですぐにその医師を信じてしまう。そういうのが一番危ないんだよ↓


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週刊朝日が学会を騙り広告料100万円要求か アメーバニュースから一部引用 2012年12月19日 19時30分

日本肝胆膵外科学会(宮崎勝理事長)は先日、週刊朝日から「手術数でわかるいい病院2013全国」に掲載する企画に対して、広告料として100万円以上の金銭を要求していることが判明した、と発表した。同学会は朝日新聞出版社に抗議文を送り、説明を求めるという。
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夫はもう少ししたらアレルギーの治療も大きく変わるだろうと言っていた。昨日の読売新聞で紹介されていた「経口免疫療法」もその一つだ。(下に引用させていただいた)この記事で注意しなければならないのはまだ臨床研究だということだろう。可能性はあるんじゃないかと思っている。私も花粉症なので舌下免疫療法(舌下減感作療法)を受けてみようかな〜と思ったりする。


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臨床研究とは wikipediaから引用

臨床研究(りんしょうけんきゅう, Clinical research)とは医学研究の一領域。臨床医学における問題意識に立脚して臨床現場において行われる研究を指し、「基礎(医学)研究」「社会医学研究」と鼎を成す。根拠に基づいた医療(EBM)を実践する上で十分なエビデンスが見つからない場合、もしその疑問が臨床上重要なテーマであり、倫理上の問題がなく、資金的・人員的に実際に行える規模の研究であれば、臨床研究として掘り下げることができる。エビデンスは上から与えられるものではなく、むしろ日常臨床の中から自らエビデンスをつくりあげていこうとする姿勢こそが、EBM実践の中で重要なことのひとつである。
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そういえば妊娠直前に薬を服用したくないから鼻の粘膜を焼くレーザー治療を受けた。この手術は根治を目指すものでなく生活の質を向上させるためのものだ。いずれは元に戻ってしまう。それでも妊娠初期を薬なしですごせて良かった。この先様々な治療法がうまれるだろう。どの道にすすんでも必ずリスクが伴う。後悔しないためには「免疫」を正しく知ることが大切じゃないかな。


日本免疫学会では免疫のことをわかりやすく伝えるために絵本を出している。多くの方に読んで欲しいと思う。健康に近道はなく地道にコツコツやり続けるしかない。本当の正しさや誠実さとは、地味で目立たないものなのだ。



免疫学会 絵本の紹介2



免疫学会 絵本の紹介1




日本免疫学会編集 「からだをまもる免疫のふしぎ」の刊行について 日本免疫学会

 この度、日本免疫学会は、小学生から大人まで誰もが気軽に免疫学に接することができる書籍「からだをまもる免疫のふしぎ」を刊行いたします。本書は、日本免疫学会が一般向けに制作した初めての書籍で、本書を通してひとりでも多くの方が免疫学への興味を育んでいってくだされば大いなる喜びです。

 本書の企画は、2007年に初めて開催された日本免疫学会主催のアウトリーチ活動「免疫ふしぎ未来」に際して展示パネルやガイドブックを作成したことにはじまります。学会が一般向けの本をまとめるのは珍しいとのことですが、特定非営利活動法人となった日本免疫学会が社会に対して理解増進や情報開示の活動を進めていく意義はますます大きくなっています。本書の出版は、学会組織がこれからの社会で適切な位置づけを得ていくための試みともいえます。アウトリーチ活動は研究者にとっても、社会のなかでの自らの位置づけを見つめ直す良い機会です。本書の刊行が社会にも会員にも快い効果をもたらし、ひいては日本免疫学会と免疫学の更なる発展の一助となれば幸甚です。

2008年4月 日本免疫学会(担当:広報委員会・教育推進委員会)



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小児に経口免疫療法…島大病院開始 <増えるアレルギー 患者に朗報>


 食物アレルギーの「経口免疫療法」について説明する島根大医学部の竹谷健講師(島根大医学部で)島根大医学部付属病院(出雲市)は17日、小児科で「経口免疫療法」の治療を始めたと発表した。食物アレルギーの患者に、原因となる食物に少しずつ慣れさせる治療法で、山陰地方で同療法を実施するのは初めて。文部科学省の調査によると、食物アレルギーを持つ児童生徒数は、全国的にも9年前の1・4倍に増えており、症状に悩む子供や保護者には朗報となりそうだ。(高田史朗)

 竹谷健講師(42)らのチームで、先月25日の島根大医の倫理委員会で臨床研究として承認を受けた。

 竹谷講師によると、食物アレルギーは鶏卵、牛乳、小麦、エビ・カニ類、米、ナッツ、大豆など身近な食物が原因物質となる。初めは発疹、くしゃみなどの症状が出るが、呼吸困難、意識障害などの「アナフィラキシーショック」が起きて命にかかわることもある。

 食物アレルギーを持つ子供の多くは、原因物質を取り除いた「除去食」で日常生活を送っているが、ストレスや栄養不足が懸念されるなど問題も多い。

 同病院では8月、牛乳にアレルギー反応を示す8歳男児と5歳女児を同療法で試験的に治療。入院後、2人に除去食と合わせて牛乳を少しずつ飲ませた。0・1ミリ・リットルからスタートし、男児は200ミリ・リットル、女児も50ミリ・リットルまで増やすことができた。

 男児は目標量に達したため、今後は数か月間、通院しながらこの量を維持。その後、経過がよければまず自宅で、さらに給食・外食で普通の食事を食べられるようになるという。

 同病院では臨床研究として当面5年間、同療法を実施し、計50人程度の治療を予定している。

 問い合わせは小児科外来(0853・20・2383)へ。

(2013年12月18日 読売新聞)


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太嶋薬品のサイトに国立病院機構相模原病の今井孝成先生のお話が掲載されている。新聞記事と印象が違うかもしれないが良心的な説明だと思った。まだ「朗報」かどうかわからないということだろうか。一部引用させていただく。


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BreathLet Vol.3 TOPICS 2 食物アレルギーに対する経口免疫療法

経口免疫療法とはひとことで言うと、症状が出ない程度の量の原因食物を食べ、その量を段階的に増減していきながら、最終的に耐性を獲得させて食べられるようにする治療法である【図1】。ただし、まだ臨床研究の段階であり、摂取量を増やすペースなど統一された手法は確立されておらず、全国の先進的な病院で試験的にさまざまな形で実施されているのが現状だ。

 経口免疫療法は当初、「経口減感作療法」とも呼ばれた。「減感作」は毎日食べ続けていれば症状が出ないことを指す。一方、「耐性の獲得」というのは、普通の人と同じように食べても食べなくても症状が出ないことである。この治療はあくまでも耐性の獲得を目指しているため最近は「経口免疫療法」という言葉を使うようになった。

 「いまでも誤解があるのですが、減感作の獲得と耐性の獲得とは別の状態です。経口免疫療法についての初期の論文は減感作が得られたことをもって有効としていたものが少なくありませんでした。しかし、最近の報告では耐性の獲得を評価するようになっています。経口免疫療法は減感作の獲得という意味での有効性は高いのですが、耐性の獲得率はそう高くはありません。また、最終的に到達する摂取可能量も人によってさまざまです


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2013/12/17

給食にもロビー活動が必要かも・・・

もうすぐ事故の起きた12月20日がやってくる。年末ということもあり、食物アレルギーに関する報道が増えているようだ。これから食物アレルギーは増えると言われている。


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一方、教育現場ではすべてを受け入れる準備ができているとはいえない。それ以前に的確に指導できる専門医も少なかったのか。だからトラブルが絶えなかったのかも・・・。アレルギーのお子さんはともかく、診断書はないけれど「アレルギーだ」と訴える保護者にはどう対応したらいいのだろう?子どもと先生だけじゃなく保護者向けの啓発も必要かも。


なぜ混乱が起きているかは、学校栄養士さんのブログを読んでいただくとよくわかると思う。新聞やテレビは栄養士さんにも取材をして欲しいと思った。↓


言い訳しながら報告します
現役の学校栄養士が写真とイラストで報告する、言い訳の日々。



様々なことを考えると不安になってしまう。例えば牛乳がどうしても嫌だとおっしゃる方もおられるようだ。信頼関係を構築していくには、私は当事者だけでは無理だと思ってしまう。ちなみに自分が救急搬送された時「こんな綱渡りのような状態で事故や事件にならないのかな」と不安になった。その後、私の不安は的中し大野病院事件が起き社会問題化していった。


給食にも利権と呼ばれるような悪い部分があることは知っている。牛乳が補助金でがんじがらめになっているなどその筆頭だろう。それでも、日本の給食は食育という教育だし、海外に誇れる文化の一つだと思う。消費税もあがる。「給食にこそロビー活動を」と思ってしまうのは私だけだろうか?



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食物アレルギーの子ども増加 NHKニュース 12月16日 16時29分

食物アレルギーがあると学校に届けられている子どもは45万人余りと全体の4.5%に当たり、9年前の1.7倍に増えていることが文部科学省の調査で分かりました。一方で、医師の診断書などが提出されているのは20%余りで明確な根拠がないまま対応している可能性も示されました。

この調査は、去年12月、東京・調布市の小学校で食物アレルギーのある女子児童が給食を食べたあとに死亡した事故を受け、文部科学省が全国の公立の小中学校と高校を対象に9年ぶりに行いました。

この結果が16日に開かれた有識者会議で報告され、食物アレルギーがあると学校に届けられている子どもは45万3962人と全体の4.5%に当たり、9年前(2.6%)の1.7倍の割合に増えていることが分かりました。

しかし、このうち医師の診断書などが提出されているのは21%にとどまっていて、明確な根拠がないまま対応している可能性も示されました。

委員からは「医師がしっかり検査をせずにアレルギーの可能性を示唆したことで、保護者が心配して学校に届け出るケースもあるとみられる。専門医の育成が必要だ」といった意見が出ていました。

また、50校に1校の割合で抽出して調べたところ、579校のうち519校で合わせて4244人の子どもに食物アレルギーがあるとして何らかの対応を取っていました。

このうち、アレルギーの原因となる食材を取り除いた給食を提供されている子どもは39%、原因食材を取り除いたうえで別の食品で栄養を補う「代替食」を提供されているのが22%、子どもが自分で原因食材を取り除いて食べているケースが28%、弁当を持参している子どもが11%でした。

また昨年度1年間にアレルギーの原因食材を誤って食べてしまう「誤食」が40件起き、このうち8件でアレルギー症状が出て、薬を注射したケースも2件あったということです。


有識者会議はこの調査結果も参考に議論を重ね来年3月までに具体的な対策をまとめることにしています。

■「給食施設の整備など進めるべき」

有識者会議の委員で子どものアレルギーに詳しい昭和大学医学部の今井孝成講師は「調布市の事案をきっかけに保護者の意識が高まったため届け出数が増えたとみられる。適切な対応をするためにも診断書などの提出を徹底するとともに、栄養士などの人員配置や給食施設の整備などを進めるべきだ」と話しています。


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小中高校生の20人に1人に食物アレルギー 文科省 テレビ朝日(12/16 10:55)


小学校から高校までの生徒らの約20人に1人に、食物アレルギーがあることが分かりました。

 文部科学省は、去年12月に東京・調布市の小学校でアレルギーのある5年生の女児(当時11)が給食後に死亡した問題を受け、食物アレルギーに関する全国調査を行いました。その結果、全国の公立の小中学生と高校生で食物アレルギーのある児童・生徒は約45万人で、全体の4.5%に上ることが分かりました。また、アレルギーの原因となる食材を誤って子どもに食べさせてしまったケースが少なくとも40件、確認されました。そのうち8件では、じんましんや嘔吐(おうと)などのアナフィラキシー症状を発症したということです。文科省は「調査結果を分析して今後の対策に生かしたい」としています。


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食アレルギーの児童生徒45万人、9年で4割増

卵や牛乳、小麦などの食物にアレルギーがある児童生徒は、全体の4・5%にあたる45万3962人に上ることが16日、全公立小中高校を対象とした文部科学省の調査で分かった。

 2004年の前回調査の32万9423人(2・6%)に比べて、9年間に人数で1・4倍、比率で1・7倍に増えた。

 調査は昨年12月、東京都調布市で給食を食べた小5女児が死亡した事故を受けて、今年8月、小中高約2万9000校に通う1015万人を対象に実施。その結果、食物アレルギーがある児童生徒は、22人に1人の割合でいることが分かった。9年ぶりに調査した同省は「予想以上の増加。食物アレルギーを持つ子供が増えているのに加え、調布市の事故後、意識が高まったことで、学校による把握が進んだ可能性がある」とみて、今後、有識者と詳細な分析を進める。

 じんましんや息切れ、強い腹痛など、複数の症状が出る「アナフィラキシー」の発症経験がある児童生徒は4万9855人(0・5%)。症状を和らげる自己注射薬「エピペン」を2万7312人(0・3%)が持っていた。学校でエピペンを使った事例は08年4月から今年8月までに408件あった。

(2013年12月16日11時37分 読売新聞)


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食物アレルギーの児童生徒45万人 9年で12万人増 文科省調査
2013/12/16 10:20日本経済新聞 電子版


 食物アレルギーのある公立小中高校の児童生徒が全国で約45万4千人(全体の4.5%)に上ることが16日、文部科学省の全国実態調査で分かった。2004年の前回調査の約33万人(同2.6%)に比べて約12万4千人増加。呼吸困難や腹痛、じんましんなどの「アナフィラキシー」症状を起こした経験がある子供は約4万9千人(0.5%)おり、約3万1千人増えた。


 給食を提供する小中学校579校を対象にした抽出調査では、約4千人に食物アレルギーがあり、このうち原因食品を取り除いた給食を提供されている児童生徒は61.1%だったことも判明した。

 調査結果は16日、学校給食の食物アレルギー対策を検討する文科省の有識者会議で報告。同省は「調査結果を詳細に分析し、年度末にまとめる再発防止策に反映させたい」としている。

 調査は、昨年12月に東京都調布市の市立小学校で乳製品にアレルギーのある女子児童が給食後、アナフィラキシーショックを起こして死亡した事故を受け、文科省が8月、1015万人の児童生徒を対象に実施した。

 調査によると、食物アレルギーのある子供は小学生が21万人、中学生が11万4千人、高校生が6万7千人で、いずれも前回調査から増えた。学校種別が分からない子供は約6万1千人いた。

 誤って原因食材を食べた際にショック症状を緩和する自己注射薬の「エピペン」を保持していた子供は2万7千人。今年8月までの約5年間で学校内でエピペンを使用したケースは408件あり、使用者は本人の122件が最多だった。


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アレルギー:「診断」2割 保護者申告が大半 毎日新聞 2013年12月16日 23時08分(最終更新 12月16日 23時34分)

 文部科学省は16日、食物アレルギーを訴える公立小中高校生が全体の4.5%(約45万4000人)に上り、9年前の調査の2.6%(約33万人)から増加したとの調査結果を発表した。約6%の小中学校で給食の「誤食」も起きており、一部自治体では対策が進むものの、全体では学校、保護者、医師のいずれもアレルギーへの正しい理解や対応の遅れが浮き彫りになった。

 約45万4000人のうち医師の診断に基づくものは約2割で、保護者の「自己申告」が大半を占めた。食物アレルギーかどうかあいまいな例も含まれている可能性があるという。この日開かれた有識者会議で、委員の昭和大医学部の今井孝成講師は「本来対応すべき子供がもれる」と指摘。学校での対応は医師の診断を前提にすべきだと訴えた。

 NPO法人「アレルギーを考える母の会」の園部まり子代表は、症状を緩和する自己注射薬「エピペン」について「医師から使い方を指導されずに子供に所持させている保護者もおり、医師側の改善も必要」と強調した。

 学校の抽出調査(小中579校、抽出率約2%)では、誤食は40件(発生率5.9%)。今井講師は「実際はかなりの数の誤食事故が起きている可能性がある」とみる。誤食の原因は配膳時の混入(12件)が最多だった。

 昨年12月に小学5年の女児死亡事故が起きた東京都調布市は今年2学期の給食から、食器やトレーに色を付けて区別するなど改善策を導入した。20日で事故から1年。女児の母親は「誤食事故の事例を学校や保護者が共有し、再発を防いでほしい」と訴えた。

【三木陽介、福田隆、林奈緒美】




2013/12/13

医療者による出前授業と利益相反

これは子宮頸がん予防ワクチンの被害者の女の子が書いたブログだ。一部引用させていただく。私は読んだ時涙がとまらくなった。


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私はしあわせである。 うさ飼い系女子の闘病日記

2013-10-03 22:52:00
テーマ:闘病
今日、パパとママに皆で死のうって
言いました。

そしたらパパが

「全員はいかん、
死ぬならパパと二人で死のう」

って言ってくれました。

なんか、嬉しかった(*^ω^*)

きっと私寂しかったんだと思う。

今の私は勉強しないどころか

要介護で金のかかる超お荷物。

皆に見捨てられるのが怖かった。

だから極力人に頼み事はしなかった。

でもパパは一緒に死んでくれるって

私なんかと一緒に。



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最近命の大切さを学ぶ「がん予防出前授業」が公立学校で盛んにおこなわれている。以下は荒川区でおこなわれているもの。高齢化社会になるからがんは今よりずっと身近な病になる。だからこの取り組み事態、私は良いことだと思っている。


命の大切さを学ぶ「がん予防出前授業」を行っています 荒川区

小・中学校の子どもたちが「がん予防の授業」をきっかけに、がん予防に対する関心と正しい知識をもち、がんを含めた生活習慣病の予防が出来るように、がん検診の医療スタッフが出向いて行っています。

授業の後は、子どもたち自身が健康に対する関心が高まるだけでなく、家族の健康を気遣う声もたくさん聞かれ、健康や命の大切さを学ぶ授業となっています。区は、より多くの区内小中学校で行っていくことを目指しています。



でも、気になるのは利益相反。


夫はもう二十年以上こういった講義をしてきたから私は良く知っている。研究者でない一般の方々はがんという病について何が知りたいかというと、たいてい「どうすればがんにならないか」である。それだけといってもいいくらい。知ったところで恐くなってしまうからかもしれない。健康バラエティー番組の最後が必ず「●を食べると大丈夫」で終わるのも同じ理由からだろう。研究室の先生が一般向けに講演する時も、同様のことを思うそうだ。だから夫の研究が重宝されるらしい。


荒川区の出前授業はなかなか良いと思う。でももし、製薬企業にお金をもらっていたり、薬やワクチンを普及させたいと考える人達が出前授業をしていたら?「でも今はこの薬剤を使うとがんが防げます」と、必要以上に効果があると思わせたりしないだろうか?


「ワクチンにはリスクが必ずあるんだから、教育の役割とはすすめることでなく、自分で選択させることだ」と夫が言っていた。そもそもなぜ「子宮頸がん予防ワクチン」という名前だったんだろう。果たして正しく理解されていたんだろうか?


つい最近、スーパーのレジで「テレビでこの缶詰を食べるとやせると言っていたの」と話している人を見た。どうみても、脂がのっていて太りそうなお魚・・・。運動という選択はないんだろうか。その番組は大げさだし、きっと最後しか話を聞いていないんだと思った。


私は、副反応被害をはじめてテレビで見た時、「教育の役割は自分で選択させること」という夫の言葉を思い出した。そうだよね。いくら子どもでも接種する本人が、覚悟して選択しないといけなかったんだよね。「タダだから」とか「葉書がきたから」とかまして「CMで見たから」とか、そんなんじゃダメだよね。


ブログを書いている被害者の女の子には、まったく支援がない。実は、薬やワクチンで被害を受けた時に、いくつかの救済制度があるけれど、なかなか被害が認めてもらえない。それが明らかに副反応であったとしても、救済までにはとても高いハードルがある。知り合いに裁判で闘ってやっと認めらたというお子さんがいる。お父さんはあまりにも辛いから多くを語らないそうだ。それが現実なの。今まで健康だったから、心の隙間はお金だけではうまらない。


医療では、副作用や副反応は多くを守るためなら切り捨てる。しかし、公教育ではどうなんだろう。たとえ100万人に一人であっても「大切な命に変わりはない」そう教えるのが教育じゃないだろうか?子宮頸がん予防ワクチンには性教育の一環と呼ぶべき役割がある。他の感染症のワクチンとはちょっと違う。そのため教育現場でもワクチンの啓発が行われてきた。だったらなおのこと、切り捨てるのっておかしくない?がんの患者さんは学校で講義をしているんだよ。被害を訴えている女の子達は、ワクチンをすすめる医師と製薬会社を信じてワクチンを接種したのに・・・。


私達親子は薬やワクチンがなければ生きていなかったと思っている。超低出生体重児は肺が弱いから、NICUを退院できても感染症との闘いがまっているからだ。私は副反応被害者も社会で守る必要があると思ってきた。副反応被害者の方々がいらしたからこそ、薬やワクチンがより安全に、より確実なものへと改良されていったともいえるからだ。


少なくとも、夫や友人の免疫を研究している研究者は「副反応被害者は免疫学者にとったら宝もののような存在」と言っているよ。集団防御というのなら被害者だって社会で守るべきじゃないの?


被害者の子どもがいっていた。「お医者さんや製薬会社は薬やワクチンがなくて障害をおった子供はお金になるからやさしくするけど、薬やワクチンで障害をおった子供はお金にならないから冷たい」。私はそう思われてもしかたがないし、子どもにこんなことを言わせたらもはや教育じゃないと思う。


私が挫折したのは「利益相反」やこうしたことが原因だった。自分は正しいことをしてきたのか自信がなくなってしまった。昨日このような報道があった。「無過失補償」を阻むのは何なんだろうか。推進する方々は考えて欲しい。


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子宮頸がんワクチン、社員が論文=身分伏せ「医療費減」、助成根拠に 時事ドットコム


 子宮頸(けい)がんワクチン「サーバリックス」を販売する大手製薬会社グラクソ・スミスクラインの社員(退職)が身分を伏せ、ワクチンはがんを防ぎ医療費を節減する効果があるとの論文を発表していたことが、12日分かった。


 厚生労働省の審議会はワクチンへの公費助成などを決める際の資料として、問題の論文を用いていた。
 同社によると、論文は「若年女性の健康を考える子宮頸がん予防ワクチン接種の意義と課題」と題し、2009年9月に国内の専門誌で発表された。12歳の女子約59万人に接種すると、がんを防ぎ医療費など約12億円が節減できると結論付けた。


 社員は医薬品にかかる費用と効果を分析する部門の課長だったが、論文では東京女子医大講師の肩書を使用。社員であると明かしていなかった。社員は10年6月に退職した。子宮頸がんワクチンは今春定期接種の対象となったが、副作用の訴えが出されたため、6月に接種勧奨が中断された。


 同社は「当時は明確なルールがなかったが、社員であることは明らかにすべきで、適切でなかった」とし、厚労省は「事実関係を確認する」としている。(2013/12/12-13:00)


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2013/12/12

食物アレルギー対策 輪をひろげていきましょう

今朝メールをチェックしたらびっくり。ある議員さんと友人からのもの。ふたりともがんばっているなぁ。議員さんが働きかけをしたことは今朝の朝刊が取り上げている。食物アレルギー対策はこれからだね。友人はPTAで発言してくれるそう。いつもくれるメールは短いけれど、今回はかなりの長文。しかも送信されたのは午前0時すぎ!ちょっと感激(涙)


この前私が「西日本新聞に、お母さんが私達に何をして欲しいか書いてあったよ」と言ったんだけど、その時には「私は西日本新聞を読まないよ〜」と言っていた。だから私が朗読したの。あれから、ちゃんと考えてくれたんだね。メールには「輪を広げていきましょう」と書いてあった。


他人の悲しみを、名を成すために利用する人の多いこと・・・。誠実な人がなかなかいないと失望したけれど、身近にいたんだね。本当に天国のお友達に「うん、それならいいや」と言ってもらえるようになるかもしれないね。以下がおおまかな内容。


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【アレルギー対策について】

■親子会でお菓子を配布する場合

もし、アレルギーによる事故が心配ならお菓子は配布しない方がいいのではないか。

■お菓子を配布する場合

・お便りをかならず配布。
・アレルギーがある場合は申し出てもらうよう必ず記入してもらう。

■配布する当日の注意点

・学校内でお菓子を食べないようにするため、お土産として最後に配布。
・児童には必ず家に帰ってから食べるよう指導する。

■特に注意すべき点

・低学年の児童は、自分が何を食べてはいけないのか解らないかもしれないので、
保護者が来ない児童には、「お母さんに聞いてから食べよう!」と念押しする。


事故を防ぐには、アレルギー源を口にしないことが一番


お菓子はあくまでも予算内に。
PTAでは「お菓子を配布しましょう」と言っているのはなく、
クラス委員内で理解していただきたいと考えている。
来年聞かれたら、去年はこうだったと教えてあげて欲しい。
委員以外の人達も、頭のスミに入れておいていただくと助かる。


今日出席の皆さんからしっかり理解していただいて、輪をひろげたいと思います。



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最後に、西日本新聞に掲載されていたお母さんの気持ちをもう一度引用させていただく。メールと比較すると彼女が真剣に考えてくれたことがよくわかると思うのだ。ちなみにご遺族が第50回 日本小児アレルギー学会のシンポジウムに登壇された10月19日は亡くなったお嬢さんの12回目のお誕生日だったそう。偶然なんかじゃないと思う。


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給食と食物アレルギーを考える(上) 東京・死亡事故の母語る 「理解深め見守りを」西日本新聞 2013年10月09日(最終更新 2013年10月09日 14時39分)


普段おかわりをしない娘が、なぜあの日はしたのだろう。ずっと疑問でした。今年のお盆にやっと納得できました。お参りに来たお友達が教えてくれました。クラスに割り当てられた給食全体をおかわりしながら残さず食べる目標がありました。チヂミは不人気で、おかわりする子が少なかったそうです。「なぜおかわりしたの」とお友達が聞くと、娘は「完食に貢献したかったから」と言ったそうです。常々、人の役に立ちたいと話していた娘らしいと感じました。


娘は学校給食でショック死しました。でも、食べられないのは乳製品だけで家族と普通に食事を楽しんでいました。だからこそ、娘の事故を機に食物アレルギーに対し過剰な恐怖心が広がるのを心配しています。


東京都はショック症状を和らげる注射をどのタイミングで打つかなど指針を出しました。万が一の対策は必要ですが、もっとシンプルにどうしたら食べられない食材を口にしないかを考えてほしい。詳しい献立表で担任が確認しないと給食を食べさせないルールづくりをしてほしい。アレルギーの子どもがいる家庭は何に注意しているかというと、注射の打ち方じゃなくて食べてはいけない物を食べさせないという一点に集中している。学校でも保育所でも同じだと思います。


学校の先生や教育委員会の関係者の方々が責任を感じて対策に乗り出しています。ただ、「この問題は学校がしっかりやります」と背負い込まないでほしい。保護者との情報共有や地域のお医者さんが協力することがあってよいのではないでしょうか。


私は娘に「あなたが気をつけなさい」と言っていました。アレルギーの子どもがいるお母さんたちだってミスするし、学校の先生や栄養士の方に要求するばかりでは何の解決にもならない。分厚いマニュアルをつくる必要もない。アレルギーは特別なものではない。自分たちの身の回りに存在する普通の問題だということに社会全体が理解を深め、あらゆる大人が子どもを見守るようになってほしい。


娘には科学者になる夢がありました。人体の構造、地震が起きるメカニズムなどに興味を持っていました。食物アレルギーの仕組みも理解して恐れてはいませんでした。「世の中の役に立つ研究をしたい」と話していました。その夢はもうかないません。


9月に担任の男性教師が停職1カ月になる処分が出ましたが、重いか軽いか私がコメントすることではありません。憂さを晴らすとかいう話じゃない。娘を失った悲しみは変わりません。つらいことは変わらないし、何も終わりはない。東京都も文部科学省も対策を一生懸命やろうとしている。それを見守りたい気持ちだけです。


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