2014/11/29

『2千万円でいいですか』 政治資金が還流か 舛添都知事の団体、自宅に事務所費531万円

私は一応、経営学部出身なので、政治資金の処理の仕方は気になる。「登記簿」に記載されて、会計士もいて、今まで問題にならなかったのか。政治家なのにいいのかなぁ・・・。


舛添知事は「医療崩壊」が時代のキーワードだった、2008年頃とても輝いていた。当時厚生労働大臣だった舛添知事は、崩壊が著しい小児医療に特に関心を持ち、兵庫県にある「県立柏原病院」にもわざわざ足を運んでいた。伏魔殿といわれる厚労省にたった一人で乗り込み、最後まで闘った姿が強く印象に残っている。


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「守る会」の丹生代表 国の検討委員に 丹波新聞 2008年07月18日


 県立柏原病院の小児科を守る会の丹生裕子代表 (37) =市島町喜多=が、 17日に初会合を開く厚生労働省の 「安心と希望の医療確保ビジョン具体化に関する検討会」の委員に就任する。 舛添要一厚労相から要請があった。 委員11人のうち、 非医療関係者は、 丹生代表と、 法曹関係の大学院教授の2人のみ。 「国民代表」 としての発言を期待されているという。


 先月、 同省がまとめた同ビジョン (医療従事者の数と役割、 地域で支える医療の推進、 医療従事者と患者・家族の協働を推進) を具体化するための方策を検討する。


 同ビジョンでは、 医師不足の原因の1つとされる医学部の定員を削減する1982年の閣議決定を見直すなど、 歴史的に重要な政策転換を提起しており、 細部を詰める検討会は重要な役割を持つ。


 丹生代表は、 「家族も仕事もあり、 東京での会議に何度出席できるか分からず、 また、 何を言えばいいのか分からない部分もあるが、 『患者とお医者さんはパートナー』 ということなど、 会の活動で学んだことを言いたい」 と話している。


 検討会の座長は、 日本医学会会長の高久文麿・自治医大学長。 舛添大臣も出席する。 8月末までに5、 6回の開催予定。



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安心と希望の医療確保ビジョン wikipediaより引用


舛添厚労相による委員人選

さらに、「安心と希望の医療確保ビジョン」に盛り込まれた各種施策の具体化に向けた検討を行うべく、やはり舛添厚労省主導で7月17日に『「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化に関する検討会』が発足し、短期集中的な審議が行われることとなった。同検討会の委員は以下の11名で、全員が厚労相による人選であり、厚労省医政局の色が濃かったビジョン会議本体とはまったく異なる体制に一新された。座長には高久史麿がついた。


土屋了介(国立がんセンター中央病院長)
海野信也(北里大学医学部産婦人科教授)
高久史麿(自治医科大学長)
嘉山孝正(山形大学医学部長)
和田仁孝(早稲田大学大学院法務研究科教授)
小川秀興(学校法人順天堂理事長)
岡井崇(昭和大学医学部産婦人科学教室主任教授)
川越厚(ホームケアクリニック川越院長)
丹生裕子(県立柏原病院の小児科を守る会代表)
大熊由紀子(国際医療福祉大学大学院医療福祉ジャーナリズム分野教授)
吉村博邦(学校法人北里研究所理事)



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ところが今年2月の都知事選の時に目を疑うような報道がメディアに溢れた。舛添知事は、重い障害のある自分のお子さんにはとても冷たくしておられたそうだーーーーー


週刊誌にも同様の証言がたくさんあった。それも証言しているのが、地元や親族の方々。自民党の議員さん達が舛添知事のことをあまり良く言わないのがとても不思議だった。けれど週刊誌を読んで妙に納得してしまった。


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舛添新都知事 元愛人母語る「実子への非道な仕打ち」 2014年2月10日 0時0分 女性自身 ライブドアニュース 一部引用

「あの人の顔を見ただけで激しい動悸がしてきます。しまいには吐き気も……。どうしてこんな人物をみなさんは信用するのでしょうか……」


 強い口調でこう訴える女性。彼女は、舛添要一新東京都知事(66)の元愛人・A子さんの母親だ。A子さんは'88年に舛添知事との間に男児をもうけている。当時、舛添知事は大蔵省職員だった片山さつき議員と結婚していた。A子さんとは不倫の間柄。知事とA子さんとの間にできた子供には障害があった。


彼は、この子の認知と養育費の支払いを渋り続けたが、出産2年後にようやく認め、現在は月22万円の養育費を支払っているという。


 障害児を抱える家庭は医療費に加え、家族の負担も少なくない。しかし、舛添知事は一方的に養育費の減額を要求してきたという。
A子さんの母親は、経緯をこう説明する。


「(昨年7月に)政治家を辞めて、現在のあの人の収入は月々8万円少々だそうです。”8万円少々では家族4人、家賃を払ったら生きていくのが精いっぱい”というのがあの人の言い分だそうです。こちらとしても、『はい、そうですか』と減額を認めるわけにはいきませんよ」


 舛添知事は’08年10月に厚労相に就任時、持ち株や預金など、約3億6千万円の資産を持っていることを公開している。また、個人事務所名義の土地などを加えると5億円を超える資産を有しているともみられている。舛添知事の要求した養育費の減額問題は現在、家庭裁判所で係争中だ。


A子さんの母は続ける。


「孫が生まれてしばらく経って、1度だけあの人に会いました。そのときの態度、口ぶりは一生忘れません! 開口一番、あの人が口にしたのは『2千万円でいいですか』という言葉でした。金は払うから、この子の認知はしない、養育費も払わない、今後いっさい面倒をみないという意味だったと思います。


娘と子供を切り捨てるための手切れ金として、いきなり『2千万』と言ったのでしょう。


娘はストレスで体調を崩しました。障害を抱えた子供の面倒を一生みるのがあの人の責任です。社会保障の充実を訴える陰でこんなことを平気にできる……。人の道を外れたことを平気でする男が都知事になって、本当に大丈夫でしょうか……」


 新知事の公約は、はたして本当に守られるのだろうかーー。



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火のないところに煙りは立たない。何かしらの理由がそこにはきっとあるはず・・・。若い頃から、同じようなことを何度もしてきたのだろう。幸か不幸か諫められるような人が周りにいなかったのだろうな、と思ってしまった。


舛添知事といえば「ビートたけしのTVタックル」というテレビ番組で有名になった。そのため私にはメディアを使うのが上手い、というイメージがある。


しかし今から考えれば「たった一人で闘った」という姿も、ロビイストが暗躍していたからだったかもしれない。すでにあの当時、2008年頃から活動していたそうだ。ということは、私もロビイストの一人をどこかで見かけていたのかもしれない。今年この記事を読んで気づいてしまったのだ。


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子宮頸がんワクチンにみる利益相反 その6 ロビイストはこう暗躍する ジャーナリスト 野中大樹 から一部引用

(ロビイストが)より強く働きかけていたのは、民主党ではなく自民党、公明党の議員たちだったということ。それはつまるところ、ロビー活動は2009年の政権交代以前から始まっていたことを意味しますし、利害調整のイロハを知悉しているのは民主党より自民党なのだと、ロビイストが分っていたことも物語っているのかもしれません。


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残念だけれど、政治家ならば、その前に人として、してはいけないことがあるはずだ。御自身が発したという『2千万円でいいですか』という言葉の重みを、感じて欲しい。パラリンピックを舛添知事が開催するのか、と思うと、どうしても障害のあるお子さんが頭に浮かんでしまう。


女性の心はもう取り戻せないんじゃないのかな。


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政治資金が還流か 舛添都知事の団体、自宅に事務所費531万円 産経新聞 11月28日(金)17時12分配信


東京都の舛添要一知事が代表を務める2つの政治団体が平成25年、舛添氏のファミリー企業「舛添政治経済研究所」に対し、事務所賃借料や家賃として計531万円を支出していたことが28日、総務省が公開した政治資金収支報告書で分かった。2団体の事務所やファミリー企業はいずれも舛添氏の自宅内にあり、政党交付金を含む政治資金が結果的に舛添氏個人に還流していた格好だ。


 家賃支出は少なくとも舛添氏が新党改革の代表に就任した22年から続き、すでに解散した団体も含め4年間で2千万円以上の家賃が支払われている。舛添氏は取材に「公認会計士を入れて、きちんと税務処理をしており、何の問題もない」と述べた。


 2団体は、舛添氏が代表の政党支部「新党改革比例区第四支部」と資金管理団体「グローバルネットワーク研究会」。収支報告書によると、25年は2団体あわせて531万円(月44万2500円)を家賃としてファミリー企業に支出。また、23年6月までは「舛添要一後援会」(解散)も月13万1千円を家賃負担しており、22年1月からの4年間に支払われた家賃総額は3団体で2047万7千円に及ぶ。


 登記簿や舛添氏の説明によると、舛添氏の自宅は東京都世田谷区代田にあり地上3階地下1階。このうち1階と地下の計約110平方メートルを政治団体とファミリー企業が事務所に使っている。ファミリー企業の代表は舛添氏の妻で、舛添氏と家族が全株を保有。自宅の土地・建物は25年2月以降、舛添氏の所有となっており、ファミリー企業を通じて舛添氏が家賃収入を受け取っているという。


 政治資金に詳しい神戸学院大法科大学院の上脇博之教授(憲法学)は「政治資金の原資の大半が税金である以上、使い道には慎重であるべきで、自らの懐に入る仕組みは道義的に問題がある。自宅の一部を事務所として無償提供する議員もおり、そちらのほうが良識的だ」と指摘している。



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2014/11/28

神奈川県黒岩祐治知事に望むこと 『医療化』による弊害にも目を向けて欲しい

2009年の終わりだった。ある医師からメールが送られてきた。私が書いた手記を、医療者の集まる掲示板で紹介したそうだ。手記を読んだ医師から感想が書き込まれたから転送してきたのだという。


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その中の一つ。ある医師からの意見が忘れられない。「社会を変えるなんて無謀」というようなことが書かれていたからだ。


あれから数年ーーーーーー


私はあの時声をあげて良かったと思っている。なぜなら今、日本全国で行動する支援者(ソーシャルワーカー、臨床心理士、看護師、医師)が増えたからだ。特に神奈川県での動きが活発だ。


どうして神奈川県で動きがあるのだろうか。その答えは、あの時の私達のやり取りに残されている。これは私がその医師に問いかけた疑問だ。手記を書いた目的は、このような現状を変えたかったからだった。


  • 超低出生体重児は一般的に追いつくのに10年はかかると言われている。今、無理に遅れを取り戻そうとしても、子どものためにはならない。しかし発達検診では遅ればかり指摘される。検診が逆に追い詰めていないのか?

  • 病院で検診を行っても科学的根拠があるとは思えない指導を毎回受ける。

  • 軽度の遅れしかない息子のような超低出生体重児は、発達が遅れがちだけれど、それは「発達障害」とは違うと思う。夫も専門家の一人のはずなのに、どうして「医療機関」で発達検診医の指導を受けないといけないのか。

  • 「障害名」をつけないと療育が受けられない今の制度はおかいしいのではないか.。(遅れが)軽度の子ども達には受け皿が用意されていないことが問題だ。医療者だけで支援を考えないで欲しい。


私の問いかけに対し、以下のような回答が送られてきた。


  • 私も今所属している病院のフォロー体制は頼りにならないのでは、と思っている。なぜなら発達指数をだしてくれるだけで両親を支えてくれる雰囲気ではないから。

  • (障害名をつけられるとショックを受ける)これはよくわかる。ADHD、アスペルガー、自閉症などとすぐについて、私の外来で涙ながらにその時の話しをしてくれるご家族がいるからだ。

  • 私は早産児の発達は独特だと思っている。しかし、この発達を小児精神や発達の医師がみるとADHD、アスペルガー、自閉症と診断する場合があるようだ。早産児でない子ども達とその後の経過は違う。だから「あんまり間に受けなくていい」と親御さんに話すことが多い。

  • 我々のような集中治療医は激務で退院後のフォローまで考える精神的・肉体的余裕がない。じょじょに変えていけばいいのではないか。


神奈川県では子宮頸がんワクチンのキャンペーンにも力を入れていたけれど、「発達検診」にも力を入れていたそうだ。手記を書く数年前、私はある人から教えてもらった。メールにはこのように書いてあった。


  • 神奈川県の療育相談で有名で、かつ文部科学省の研究班の仕事もしている著名な医師は、母親が相談に行くとろくに診察しないですぐにADHDや自閉症と診断する。すぐにリタリンを処方している。


福祉の現場で働く支援者に教えてもらった。今、神奈川県ではこのように訴える子どもが多いそうだ。「私には本当に障害があるんですか?」「なぜ、こんなに副作用の強い薬を飲み続けないといけないんですか?減薬や断薬はできないんですか?」


今年7月22日に放送された NHKクローズアップ現代「幼い命がなぜ… ~東京女子医大病院 医療事故の深層~」を見た時、なんともいえない気持ちになった。神奈川県の小児医療の現状について紹介していたからだ。


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NHKクローズアップ現代「幼い命がなぜ… ~東京女子医大病院 医療事故の深層~」

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こうした子どもの集中治療室があるのは、全国で29か所だけ。


限られた専門の施設を、どう有効活用するのか。


新たな取り組みも始まっています。この病院のPICUは、神奈川県内の病院から重症の子どもを受け入れ、高度な治療を行っています。しかし、このPICUにあるベッドは8床。軽い症状の患者まで受け入れる余裕はありません。


そこで神奈川県では限られたベッドを生かすため、37の病院がネットワークを構築しています。高度な医療が必要な重篤な症状の子どもは、県内2か所のPICUがある病院に集約して治療します。


容体が落ち着いた患者や軽症の患者は地域の病院に移して、役割分担を明確にしているのです。



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病院同士のネットワークが構築されたことは良いことだと思う。


しかし、退院後の支援を考える時、一番の問題は私を学会で取り上げてくれた社会学者がおっしゃっておられたことにつきるだろう。「医師の許可がなければ、何もできない構造」ここを変えていかない限り、福祉や教育と上手く連携はできないと思う。


例えば、超低出生体重児は「計算が苦手」だと言われている。「計算が苦手」という問題一つとっても、すぐに「障害」かもしれないと疑われる今の支援のあり方はおかしい。どうして計算ができないと「心理検査」をすぐにすすめられるのだろう。必要なのは「障害名」ではなく、「どうすれば計算に強くなるか」であり、教え方を工夫することでしょう?


息子は発達障害ではない。けれど母親が私ではなく発達検診医のいうことを疑わない親ならば、「発達障害」だったかもしれない。「あんまり間に受けなくていい」程度の診断が子どもの将来を変えてしまう現実にも、そろそろ目を向けて欲しい。子どもの人権は誰が守るのだろうか?


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自己決定権とは

自らの生命や生活に関して,権力や社会の圧力を受けることなく,本人自身が決定できる権利(コトバンク 大辞林第三版の解説)



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毎日、毎日、夫は算数を息子に教えてきた。大学院生の頃から、発達の遅い子どもの教育に興味があったそうだ。本当に子ども達が必要としているのは「障害名」ではなく、決して見放さない支援、教育だと思う。


超低出生体重児の就学問題 算数の教え方と教員削減 「待つ時間」も大切です

超低出生体重児(未熟児)はどうして運動が苦手なの?

小さく生まれた子供を社会でどう支えるか「その11」 子どもの生きる力を引き出すのは医療なの?教育なの?


これは長崎県のすべての公立小・中学校に配布された絵本だ。「さかなが恐くなったクジラは自然界では生きていけません」と教えるのが教育ではないのだろうか。そもそも、いじめ問題や不登校は、すべてが「子どものこころの問題」なのだろうか。カウンセラーや精神科に丸投げする前に、教員や親もかわらないといけないんじゃないだろうか?



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このブログは『超低出生体重児・虐待』だけでなく『超低出生体重児・障害なし』『小学校』『算数』『就学』などの検索ワードで訪問して下さる方も多い。メールもいただいたこともある。私と同様に「療育をしなくていいのか」「(発達検診医)の指導だけでは不安」「(病院以外に)支援が全くない」ということに不安を感じておられるそうだ。


黒岩知事にはお願いがあります。


これから神奈川の支援者の方々が県に働きかけていくそうです。世の中を変えるには、どれだけの人が実際に行動するかにかかっています。やる気と、情熱がある現場の方に、是非、予算をつけていただけたら、と思います。


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大切な10代を、薬で失った ソーシャルワーカー現場へ行く この国の福祉を、医療を、社会を、とことん疑う。激アツPSWの発信ブログ より転載


大切な10代を、薬で失った
〇月×日


ある日相談に来た、10代の若者。
大きなサングラスをかけ、耳には大きなヘッドホン。
あきらかに緊張感が高く、周囲を過敏に気にしている。


17歳。か弱い声で話し、「小学校5年のときから、統合失調症と言われ、薬を飲んでいる。」と。


自宅に引きこもっていて、友達も一人もいない。家族とだけやりとりしている。手の震えや落ち着きのなさがあり、私は見ていて切なくなった。とにかく緊張感を和らげようと、世間話なども含めていろんな話をする。


結局少しの時間で本人が場にいられなくなってしまったので、また話を聞くので来てくださいと伝えた。その後はなかなか来られず、電話で話すことが続いた。


一度親と一緒に相談に来るようにと伝えていたが、関係が思わしくないのか、本人は積極的ではない。訪問もできるからねと伝えるが、まずは話したり相談できればよいと。


薬のことも気になるし、親のことも気になるし。


なによりも。


「小学校5年で統合失調症」と診断されるって、投薬開始するって、どーーしても、納得がいかない。


当時本人は、こども医療専門の総合病院の精神科に受診。周りが感じない臭いに敏感になり苦しいと言うと、医師は、「大人で言えば統合失調症。でもまだわからない」と話したという。まだわからないのに、子どもに最初からリスパダールなどを処方している。数年前から別のクリニックに変更しているが、処方はあまり変化がない。


これまで、医療以外に本人や親が、学校、児童相談所、行政、NPO、何でもいい、相談したことはなかったのか。本人はないという。学校は、小学校から不登校となり、中学も高校もほとんど行けなかった。中学は卒業扱いにはしてもらったが、高校は中退。その後は自分でアルバイトを探して、やってみては仕事が遅くて失敗して、クビになってしまうことの繰り返しで、自信を無くしている。


まず、医師の診断と投薬への疑問。


そして、親がどこにもつなげずこの子を抱え込んでしまったことへの疑問。


学校が、もっと腰を据えてこの子に関わったり、無理ならば医療以外の、別の機関へつなげなかったことへの疑問。


親が、地域で相談できる人がいなかったのかという疑問。


そして何よりも主治医が、ただ診察と投薬だけでどこにもつなげず、発信せず、多剤大量処方をしてきたこと。


20歳間近になって、本人自身が、私たちの相談機関をようやく探してやってきた。


こんな不幸なことがあるだろうか。


教育現場よ。子どもたちを手におえないからと、安易に医療につなぎ、それで終了していませんか。結局は児童相談所や学校も、18歳になれば、学校なら卒業してしまえば、中退してしまえば、それで終わり。


そんな子たちが18歳たらずで、子どもの支援機関から放り出され、私たちのところに、症状や副作用が改善しないまま、先のことがまったくわからず、援助者もいないまま、苦しんで、続々とやってきていますよ。ほとんど社会経験や、人とのやりとりを経験しないまま。何も出来ずに、大人になってしまいましたよ。


彼らは、大事な10代を、医療のいいかげんさと、教育現場の放り出しで、家族の抱え込みで、失った。



そしていきなり、私たち、「福祉」のところに来てしまう。


こんな切ない人生で、いいわけがない。


本来、このような相談は、作業所など福祉の資源につなげることが、私たちの仕事かもしれない。


でも。


本人のやりたいこと、やりたかったことを、一緒にみつけて、福祉の資源にこだわらない、援助がしたい。


医療漬け、薬漬けになってしまった子たちを、当然のように作業所につなげて、安易に彼らを障害者に、したくない。だって、もはや本当に病気なのかも、わからないから。


もっと教育が、医療が、地域が。そして私たち福祉も、変わらなければならないと思う。


その後、青少年支援機関や行政が集まる会議の勉強会で、たまたま精神科の医師が講師で来たので、疑問をぶつけてみた。


「小学生で統合失調症なんて診断がつくのだろうか、そしてその頃から大量に薬を飲み続け、今も決してよくなっていない。こんな治療があってよいのか」と。


周囲は不登校の子どもを抱える親の会や、行政、青少年相談など、あらゆる立場の人が参加していたが、みんな、気まずそうに黙っていた。知識がなく、医療には何も言えないという雰囲気を感じた。


その医師は、「自分が主治医じゃないからわからない。また、今飲んでいる薬がわからないと答えられない」と言った。


そのとき私は処方内容は持参しておらず、うまく伝えられず、悔しい思いをした。


その医師は、それを理由に、とてもあいまいな答えをし、いいとも悪いとも言わなかった。


話にならんな。


実際に本人に会って話している、私の直観が一番正しいと思った。


自分という人格の基礎を作っていく10代。とても大事な時期に、大量の薬を飲んで、しかもよくなっていない。


この子のような状況まで、私たち福祉では抱えられません。むしろ、安易に抱えてはならないと思う。


安易に子どもを、精神科につなげないでください。


つなげてしまったのなら、責任をもって援助を継続してください。


おかしいと思ったら、別の機関につなげてください。


彼らの将来を、医療に逃げずに、ちゃんと考えてください。


それが、大人の責任だ。


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2014/11/27

紅葉の高尾山 その2

一時過ぎに高尾山に到着。


こちらは高尾山の薬王院。薬王院のおかげで高尾山は「パワースポット」と呼ばれるようになり、若いお客さんが増えたようだ。毎年夏は、山頂で「高尾山ビアマウント」開催される。京王線が夏の初めになると、中刷り広告で宣伝するため、沿線住民に大人気になった。さらに、あの「ミシュラン」が、最高の三ツ星の観光地と評価したため、海外からのお客さんも増えている。この日はアジアからのお客さんが多かった。


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混雑しているので、三号路で下山することに。三号路にはスピリチュアル・カウンセラーの江原啓之さんが修行したという「琵琶滝」がある。高尾山が「パワースポット」として有名になったのは、江原さんの力も大きいと思う。この、こぢんまりとしたお堂と滝が、いつの間にか人気の観光名所になってびっくり!


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下山して高尾山ケーブルカー、清滝駅に向かう途中にあるお地蔵様。


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高尾山のケーブルカーは「途中、608‰(31度18分)という、鉄道事業法準拠の日本の鉄道における最急勾配が存在する」そうだ。(wikipediaから引用)


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こちらは9月にリフトにのった時の写真。ケーブルカーの他にリフトもる。急勾配を登っていくので晴れた日には遠くまで見渡せる。スキー場のリフトとは違う面白さがある。


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高尾山ケーブルカー清滝駅前の紅葉もきれいだった。


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清滝駅から高尾山口までの歩道。2時ちょっと過ぎなのにまだ賑わっていた。


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2014/11/26

紅葉の高尾山 その1

11月1日の土曜日、高尾山に出かけた。朝、9時半頃高尾駅に着いた。この日は高尾駅から小仏行きのバスに乗り、終点で下車。裏高尾にある小仏から高尾山に抜けるコースを歩いた。全部で11キロちょっと。万歩計は一万八千歩。


(八王子市のサイトに高尾山周辺の観光情報が掲載されています。 地図と観光情報がダウンロードできます)


八王子市 小仏城山





JR高尾駅の駅ナカにある「一言堂(Ichigendo)」で、いつもおむすびを買う。「駅ナカはどこも似たりよったりで飽きた」とみんな言うけれど、このお店はちょっと違う。石見銀山の雑貨屋さん「群言堂」が経営していて、古い高尾駅の駅舎にピッタリ。おむすびとパンが人気の店。店内には和雑貨が置いてあり、カフェも併設されている。子どもからお年寄りまで、男女を問わずいつも混雑している。駅のホームでもおむすびやパンが買える。


「Ichigendo 」 一元堂高尾店


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これは私が今までに買ったもの。JRは、どこにでもある店を、どこの駅にもつくるんじゃなく、特色のある店を増やして欲しい!小仏に行くバスの中で、おば様達も言っていたよ。「駅ビルには買いたいものがないわね。高尾駅の一言堂ぐらいかしらね」。この辺りに住んでいるおば様は、流行り物にはぱっと飛びつくけれど、飽きたら見向きもしなくなるのだ。


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11時半頃に小仏に到着。すでにこの時間、空いている席がほとんどない。前日の金曜日、夜7時のNHKニュースで「明日紅葉が見頃なのは、高尾山です」と紹介していた。ちょうど「高尾山もみじまつり」も開催されていて、今年一番の賑わいかも。


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この辺りの山(景信山、陣馬山、小仏、高尾山)の山頂には売店があり、だいたいどこでも「きのこ汁」が名物だ。小仏には二つ売店があり、八王子側はお味噌汁で、相模湖側は片栗粉でとろみをつけている。どちらもおいしい。写真にうつっているのが「一言堂」で買ったおむすび。


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お昼を食べて高尾山へ。ここは途中にある「一丁平」。必ずパンフレットにのっている、有名な桜と紅葉の名所だ。


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写真をとっていたら、「こんなに綺麗な紅葉はなかなか見れないよ。しっかり撮るんだよ」とおじさんに教えていただく。


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2014/11/24

真実を追い求めて 『どうして解散するんですか?』に思う

いつの間にかブログをはじめて1年が過ぎた。


ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
(2008/12/11)
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面白い記事を発見。どうやら『パブリックアフェアーズ戦略』を仕掛けて撃沈されたようだ。


「#どうして解散するんですか?」Twitter上で政府・メディア関係者ほか100万人に届けられた疑問の声(追記あり)永田町ディープスロート 現代ビジネス

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自称小学4年生が作ったサイト『どうして解散するんですか?』が大人の仕業じゃないかと話題に 篠原 修司 | ブロガー


【悲報】小学4年生が作った政治系サイトが早くも小学生が作ってないとバレる #どうして解散するんですか NAVERまとめ


渦中の大学生の連載が掲載されたのは『現代ビジネス』。『NPO』『政治家(民主党)』『社会貢献』『メディア戦略』『学生(若い人)』などキーワードが似ているのは気のせい?しかも、今回、問題になっている「NPO法人 僕らの一歩が日本を変える」のサポーターにあの『新日本パブリック・アフェアーズ』が名を連ねている・・・。


#どうして解散するんですか? "NPO法人僕らの一歩が日本を変える。"ついに謝罪へ NAVERまとめ


青木大和「絶望世代が見る日本」 現代ビジネス


私が一年前にブログをはじめたのは、今、自分の意見を書いておかないと!という危機感があったからだ。後から事実が明らかになってその時はじめて「私は違うと思っていました」なんて言ったって、信じてもらえないでしょう?


もう3年になる。


2011年11月25日。私はある場所を一方的に追い出された。どうしてこんなことになっちゃったんだろうと毎日泣いた。


その頃の私は真っ暗なトンネルの中を歩いているようだった。何かがおかしい。でも何だか漠然として、理由がわからない。不信だけが大きくなっていった。いつしか友だちだと思っていた人達を、連日のように問いただすようになってしまった。その人達のことを信じていたから、不信を払拭したかったのだ。


25日の直前の9日に送られてきたメールには「(私は)隠すことなく何でもお伝えしてきました」と書いてある。「疑うあなたが悪い」ということだ。


そうなのかなぁ。でも、何かがやっぱりおかしいなぁ。


そしてとうとう25日、大喧嘩になった。


もう一人の友人だと思っていた人からの、最後のメールには、私の人格を傷つけるような言葉が書いてあった。頭が真っ白になって、パソコンの前で数時間フリーズした。体が震えて止まらなくなった。


人は大きなショックを受けると涙も出ない。あの日には二度と戻りたくないわ。


あれから、一つ一つ確かめていった。立ち直るために追い求めずにはいられなかった。


新聞記者やテレビ局の人、ジャーナリストにも会った。医師に意見をきいたり政治家のところにも出かけた。そうそう報道特集で取り上げてもらった。


そうして突き止めた真実はーーーーーー


先週ケーブルテレビで『ミレニアム』を再放送していた。『ミレニアム』は「巨悪を追求する、ジャーナリスト魂」を描いた作品で世界的なベストセラーになった。


でも、今の私は『ミレニアム』に集中できなかった。このドラマは私にはまだ生々しすぎる。楽しくみていた夫に「消して欲しい」とお願いしてしまった。


ブログをはじめたのは、私自身の安全と安心のためでもあった。今は助けてくれる人が増えたから、タブーは少なくなったけれど・・・。二度と同じ道を歩きたくない!


3年前、失意にある私にある人がポツリと言った一言が背中を押した。「偶然にしてはできすぎていない?まるでパチンと指でそろえたかのようだよね」。私だけじゃなくて、あの頃から皆が何かがおかしいと思っていたようだ。


3年たって突き止めた事実は残酷だった。最近毎日深く考えてしまう。私は「友だち」の定義がわからなくなった。私の思う「友だち」とは、「その日が遠くないことを感じて、元の同僚として、また道を探す」という「ひつじ」さんのような人のことだもの。


『いのち』を記す本のスタンスの難しさ、大切さ


「NPO法人僕らの一歩が日本を変える」のメディア戦略に怒るのが人として、当たり前の感覚だ。あの時、勇気を出し、一歩を踏み出してよかった。今のほうがずっと私らしく生きている。


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あまりに卑劣な「小学四年生なりすまし」事件に思う WirelessWire News 清水 亮(しみず・りょう) 一部引用


つまり、自分は小学生という安全地帯に逃げておいて、相手がなにもできないような状態で今回の解散総選挙を行う自民党を批判しているのです。


 こんな意見表明の方法が卑劣でなくてなんでしょうか。
 

 今回の件でおおいに失望したのは、本当に着想から実装まで、完璧に卑劣で、一分の隙もないほど姑息かつ杜撰なものを、よりにもよって慶應の学生二人、しかもうち一人は天才とまでよばれたエンジニアが関わっていたということです。


  Tehu氏には天才ならもっと頭を使って欲しかったし、青木氏が本当に日本の将来を憂いて活動するなら、こんな姑息かつ卑劣な手段を使わないでいて欲しかったと思います。


 また、この炎上が、もともと自身がいつか衆院選に立候補するためのプロモーションとして青木大和氏が仕掛けた可能性についてもネットでは言及されていますが、もしこの炎上が意図的なものならば、青木氏と Tehu氏の謝罪の言葉すら嘘ということになります。真相はわかりませんが、そう思われても仕方のないようなことをしていることは確かです。


 青木氏は20歳ですから、法的には立派な成人ですし選挙権もあります。
 しかも謝罪文もあまりに幼稚です。謝罪になっていません。一体彼らは何を企図して、どのようなゴールがハッピーエンドだと考えてこの騒動を起こしたのでしょうか。



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20歳男性が小学4年になりすまし…解散の是非問うサイト 2014年11月24日6時0分 スポーツ報知


小学4年生のユーザーが作ったとして21日からインターネット上で話題になっていた衆院解散の是非を問うサイト「どうして解散するんですか?」が、「なりすまし」によるものだったことが23日までに明らかになった。


 関与が指摘されていたNPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」の代表・青木大和さん(20)はスポーツ報知の取材に対し、「全部私1人でやりました」と認めた上で、「たくさんの方にご迷惑をおかけしました。責任を取って代表を辞任します。しばらくは表舞台に立たず考え直したい」と謝罪した。


 このサイトは「10歳の中村」が、小学生の視点から今回の衆院解散について疑問を投げかけるもの。だが、サイトの完成度が高く「小学生が作ったとは思えない」と疑念の声がネット上で続出していた。


 民主党の蓮舫参院議員は当初、ツイッターで「素朴な疑問がよくわかる」とサイトを紹介したが、後になりすましと分かると「気付かずにつぶやき、申し訳ありせん」とツイートした。


 青木さんは2012年に同法人を設立。若者の政治への関心を高めることを目的に国会議員と高校生の討論会などを企画してきた。青木さんは同法人からも退会する意向という。


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小学生自称し解散・総選挙批判して炎上 サイト作成者はネットの有名人だった!J-CASTニュース 11月23日(日)15時30分配信 一部引用


経済誌の企画で、著名な評論家とも対談


 A氏とT氏は以前から、ちょっとしたネットの有名人だった。「東洋経済オンライン」は14年1月、ふたりの対談記事を「新春U20対談 日本を変える10代」と題して掲載している。対談では「若者代表は古市さんじゃない、オレたちだ!」の見出しで、社会学者の古市憲寿氏(29)をはじめとする20代後半のオピニオンリーダーで、25歳以下について語れる論客がいないことを憂いていた。


 今回の騒動で、その対談が再注目。やり玉に挙げられた古市氏は、ツイッターで「てか、例の件、僕は対談記事の見出しに名前を使われただけで、一切関係ありませんから!飛び火もまじでいいところだ…」と困惑している。


 A氏は10月31日、同じく「東洋経済オンライン」の企画で、評論家の常見陽平氏とも対談していた。常見氏は23日のブログで、今回の騒動で見解を求められたり、一部で「あいつを持ち上げやがって」「取り上げたお前も悪い論」などがあると説明。そのうえで、A氏について、「正々堂々と『●●●●(※編注:A氏の実名)、意識高く、政治を考えるサイトつくりましたぁ!』で良かったのでは」「最初から『フィクション』『ウェブサービスである』ことをうたえば良かった」などと見解を出した。


 また、「この謝罪文は、何だ。『とはいえ累計約4000万人が政治に関心を持ったでしょ』と言わんばかりのものになっている」と批判する一方で、「失敗から何も学ばない、人の心をもてあそぶ『プロ若者』『御用若者』に君はなるな」と忠告している。



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2014/11/23

児童虐待 もしもお父さんが『恐い人』だったら

ブログを読んだ人に「もっとやさしく書いたほうがいいよ」と言われたので、そうしてみる。以前書いた文章をなおしてみた。


大阪・茨木市3歳児衰弱死 虐待ではという状況が目撃される フジテレビ系(FNN) 11月21日(金)19時23分配信

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息子がうまれた子ども病院は、日本の小児医療を牽引する小児病院だから、日本各地から子ども達が治療を受けにくる。夏休みになると、一年に一度、地方から観光をかねて検診に訪れる子どもも多いそうだ。



病院には見晴らしの良い展望レストランがあって、家族連れでいつも大賑わいだ。「やっぱり、この病院は違うねぇ〜」という声が聞こえてくる。


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息子が三歳ぐらいだった。お盆間近の8月。検診の帰り、家族連れで賑わっている展望レストランに行った時のことだ。まだお昼前だというのにほぼ満席。息子は検診を我慢したのだから、どうしても「ホットケーキ」が食べたいという・・・。待たなくてはいけないのかな、と思っていたら「こちらにどうぞ〜」とメニューを持った係のおねえさんが。


「ラッキー!」と思ってついて行くと・・・。


入り口ではわからなかったけれど、なぜか奧に進むほど静かになっていく。いつもと違う雰囲気。何かがおかしいと思いササッと観察すると、一番奥の壁側の席に入れ墨を入れたお父さんが!いっておくけれど「タトゥー」なんかじゃない。


なんで子ども病院なのに、入れ墨を入れている人がレストランに堂々と入れるのだろう。


もしも都心にある百貨店なら、こんな時には係の人が出てきてくれるだろう。他のお客さんを怖がらせないよう見えないところで対応してくれる・・・ここは病気の子どもと、不安で一杯の家族が来る場所なのに。なんでまた、と泣きたくなった。


とにかく「あのテーブルの近くになりませんように!」と心の中で念じた。


でも、お姉さんが「こちらです」とニッコリ笑って教えてくれたのは、恐いお父さんの隣のテーブル。私は「ああっ!〜」という夫の小さな叫び声を聞き逃さなかった。


そのお父さんは、居心地が悪いのかイライラしていた。一緒にいるお母さんは、下を向いて会話をしない。当時、院内で禁止されていた携帯をパチパチ操作していた。二人の間には小学生低学年くらいの子どもがすわっていた。


息子は発達検診医から、「発達が遅い」といつも言われ、私は落ち込んでいたが、この日ばかりは「しゃべれなくてよかった!」と思ってしまった。


私達の反対側には、小学校高学年ぐらいの、おめかしした女の子がお父さんとお母さんの三人ですわっていた。夏休みなのでやはり家族で検診に来ているのようだ。レストランでは「ステーキフェア」という特別メニューが用意されていた。皆でステーキを頼んだようだ。


しばらくしてお隣にステーキが運ばれてきた。皆ニコニコしている。このまま穏やかな時間が過ごせるかも、と誰もが思った時だった。


「そんなもん、俺はたのんでないよ」という怒鳴り声がレストラン中に響き渡った。一瞬でその場の空気が凍り付いた。そのお父さんは「自分が注文したものと違う」と店員さんに文句を言っているのだ。


でも、それがウソだとまわりにいる誰もがわかっていた。皆、恐いからそのお父さんをよーーーーく観察していたのだ。ばつが悪そうに下を向いたり、ソワソワしている。白衣を着たスタッフもいるけれど、「私知りません」と背中が訴えている。


しかしただ一人動じない人がいた。運んできた店員の男性だ。「これは、お客様が頼んだものです」と果敢に何度も反論している。あの恐そうなお父さんに、「違う」と言えるなんてすごい!


でも「ふざけるんじゃねぇよ〜」とさらにヒートアップ。店員さんはとうとう「すみません」と謝ってしまった。悪いことなんかしていないのに。


これが日本の現実だ。目の前で不法行為が行われているというのに、私を含めて大人は見て見ぬ振り。恐くて誰もとめられない。


さっきまで隣で楽しそうにステーキを食べていた家族は・・・ものすごい勢いでナイフとフォークを動かしていた。


子どもにこんな経験をさせたら、ダメだよね。


店員さんが違うものを運んでくるとお父さんは、大人しくなった。すると女の子はお父さんにまとわりつくようにご機嫌をとっている。その様子をみて、もしかしたら日常的に暴力を見ているかもしれないと思った。


暴力がなかったとしても、入れ墨を入れたお父さんといつも一緒なら、世の中の人が、どんな態度をとるかあの女の子にはわかるはず。今、お父さんが目の前で何をしたのかも、きっとわかっている。


こんな風に店中の人が怯える姿をみて、明るく前向きに生きよなんて、偽善じゃないの?虐待と何が違うの?


私はすぐその後、「こころの専門家」と言い合いになった。なぜなら、展望レストランがあるその病院では、「子どもの心の診療拠点病院機構推進事業」というモデル事業がはじまろうとしていたからだ。虐待を早期に発見し、保護しようという試みだった。


「目の前で不法行為が行われているのに、お父さんが恐いから、誰も止められない。それでどうやって、子どもの虐待を防ぐんですか。『絵に描いた餅』とは、まさにこのことじゃないですか!」


先日、大阪府茨木市で、難病の三歳の女の子が虐待され死亡した。


またお空に 難病の3歳児が衰弱死、殺人容疑で両親逮捕


報道によると何度も虐待されている姿が近隣住民に目撃されていたようだ。「どうして保護できなかった」という批判は多いけれど、ああやっぱりと納得してしまう情報を発見!


探偵ファイル~スパイ日記~/怒り ~BOZZ/BOZZ・渡邉文男

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近隣住民は「仕返しを恐れて通告できなかった」


(正確な情報をまたないとまだわからないけれど)同じような経過をたどる事件は多いようだ。


私は、何も病院に落ち度があると言いたいわけではなかった。父の仕事とは、まさに「恐いお父さん」に対応するような仕事だったからだ。私には、今いる専門家だけで子どもの命が救えるとは思えない。



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奥村 宏

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医療機関や公的機関でできないことがあるのに、まるでできるかのように決めてしまうことが問題だと思う。


そうしたらそのこころの専門家は「私に逆らうのか」とか「あなたなんかに何ができるのか」と、話にならない。


この話をすると、皆「その通り」だと笑う。ある大手新聞の記者さんなんて「あははは」と大笑いしていた。けれど虐待される子供の身になれば、笑える話ではない。あれから、何年も経つけれど同じような事件はなくならない。だから公費を使った『事業』と『研究』じゃなくて、具体的なノウハウがあって、なおかつ情熱のある人のほうが、命を確実に守れるんじゃないかと思ってしまう。


探偵ファイル 怒り より一部引用

1人でも救いたい。
今年は、2人だけど救えた。まだ全然足りない。
怖がらずに、虐待を見たらどうか私へ。記事には絶対しないのでご安心ください。



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大阪・茨木市3歳児衰弱死 虐待ではという状況が目撃される フジテレビ系(FNN) 11月21日(金)19時23分配信


満足な食事を与えられず衰弱死した岸本 紗弥音ちゃん(3)。遺体で見つかった紗弥音ちゃんの胃の中は空っぽで、腸には、タマネギの皮やロウソクのろう、それにアルミ箔(はく)が残されていた。


近所の人は「(紗弥音ちゃんは)細くて、あまり元気がないようなイメージ。細くて、とにかく細い子」と語った。


微笑む両親のもとで、どこかうつろな表情を浮かべている女の子。別の写真では、右目の周りが青くなっていてあざのようなものが見える。2014年6月、大阪・茨木市の自宅で亡くなった岸本 紗弥音ちゃん。
死因は、栄養不足による衰弱死だった。


紗弥音ちゃんに満足な食事を与えず、衰弱死させたとして、父親の岸本友希容疑者(22)と、19歳の母親が殺人の疑いで逮捕された。近所の人は「少しやせていた。窓が開いていた時には、叱っているような声もあったが、ご夫婦も、そんなことしなさそう、仲はよさそう」と語った。


当時3歳10カ月の紗弥音ちゃんの体重は、わずか8kg。平均の半分ほどにまでやせ細り、ほぼ骨と皮だけの状態だったという。司法解剖の結果、胃の中は空で、腸からはロウソクのろうや、アルミ箔、タマネギの皮が見つかっていて、紗弥音ちゃんが、空腹を紛らわすために食べたとみられている。


紗弥音ちゃんが住んでいたアパートのベランダには、小さいサンダルや子ども用のいすなど、幼い子どもとの生活感が残ったままとなっている。


友希容疑者と19歳の妻は、2013年4月に結婚した。紗弥音ちゃんは、妻と別の男性との間に生まれた子どもだった。友希容疑者との間には、2013年に長男が生まれ、事件当時、一家は4人暮らしだった。


悲劇は、なぜ起きたのか。


紗弥音ちゃんにご飯を食べさせた祖母が、「食べさせすぎだ」と母親に怒られるなど、周囲では、紗弥音ちゃんが虐待を受けているのではないかという状況が、たびたび目撃されていた。


近所の人は、「ベランダで、1人でポツンといるのを見かけたり。薄い長袖シャツ着ていたが、寒くないのかなと」、「(父親が)お前、何してんのじゃ! って、(子どもを)怒っていた」などと語った。


さらに、2013年秋ごろには、紗弥音ちゃんがベランダの手すりに、粘着テープで手首を巻かれ、放置されていた姿も目撃されている。


紗弥音ちゃんの頭の中には、慢性的にできた血の塊があり、警察は、2人が日常的に暴行を加えていた疑いが強いとみている。


近所の住民は「下の男の子は、すごくかわいがっていて、よく遊んでいるのを見かけていたので、お姉ちゃん(紗弥音ちゃん)はどうしたんだろうなと」と語った。


2013年10月には、保健所に虐待を疑う情報が寄せられたが、保健所は問題ないと判断し、児童相談所に知らせていなかった。


紗弥音ちゃんは、生後5カ月で筋肉の難病「先天性ミオパチー」を発症した。しかし、症状は比較的軽く、医師は死亡との因果関係はないと判断している。



元東京地検特捜部の若狭 勝弁護士は「食べ物をあげなければ、そのまま、当然死んでしまうだろうと察しがつく。未必の殺意(死んでも構わないという思い)というのが認定できるだろう。それによって、殺人罪での逮捕ということになったと思う」と語った。


警察の調べに対し、母親は「低栄養状態なのは、好き嫌いが激しかったから」と供述するなど、両親ともに容疑を否認している。


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2014/11/22

『いのち』を記す本のスタンスの難しさ、大切さ

「J-CASTテレビウオッチ」に「百田尚樹、たかじん本のアマゾンレビューに激怒「本当に人間のクズみたいな人間!」という記事を見つけたのは先週だった。あらまぁ・・・確かにアマゾンのレビューがすごいことになっているようだ。同じように闘病生活を支えている患者さんのご家族が怒っているのはなぜなんだろう???それが興味を持った理由だった。


殉愛殉愛
(2014/11/07)
百田 尚樹

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つい最近、がんの闘病記である『どーもの休日』が出版されたばかりだ。どうしても比べてしまう。それに私もインタビューに答えたことがあって・・・その時のことを思い出す。今も心の底では立ち直っていないから、気になるのかなぁ。


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『どーもの休日』 風媒社

『どーもの休日』 元NHK記者と家族の〈末期がん闘病記〉楽天ブックス

『どーもの休日』Amazon


商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

近藤/彰


昭和23年(1948)年大阪生まれ。大学卒業後、1971年放送記者としてNHK入局し、鳥取放送局に配属される。静岡、名古屋局で遊軍や県政、市政を担当。東京局時代にはディレクターやNHKのTV情報誌『ステラ』の編集長も経験する。名古屋局報道担当部長、同局広報部長を最後に2006年、NHKを定年退職。2012年10月(財)NHKサービスセンター名古屋支局長を退職。同年12月すい臓がん末期ステージ4bの診断を受け闘病生活に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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続報を追っていくうちに、ある記事に目がとまった。経営状態が悪いということで、歯車が狂っていくのだろうかーーーー


それにしても、考える。ノンフィクション作品を世に出す「ノウハウ」とはどういうものなんだろう。何を大切にしないといけないのだろう?『どーもの休日』を出版した風媒社の編集長さんがおっしゃっておられたという「いのちを記す本のスタンスの難しさ、大切さ」ということを、改めて考えてみる。


私のブログに書き込みをし、出版を教えてくれた「ひつじさん」は、『どーもの休日』の「はじめに」を書いておられる方だ。


ひつじさんにコメントをいただきました 『がん医療』と『メディア』のあり方を考える


ひつじさんが書いた「はじめに」の、「私はその日が遠くないことを感じて、元の同僚として、また道を探す。同朋の一人としておこがましくも出版を勧めた」という下りを読んだ時に目頭が熱くなった。ああ、こういう友だちが自分の最後の時、そっと支えてくれたらな、と思わずにはいられなかったからだ。


出版社に働きかけたのは、ひつじさんなのかもしれない。もしかしたら、ブログももともと出版を考えてつくられていたのかもしれない。


本の感想を一言であらわすのなら、「プロの仕事は素晴らしい」だった。


ブログを書いておられた近藤さんもプロなら、書き込みをしておられたお友達もプロだったようだ。もちろん、ご家族、患者さんや医療者と思われる方々も、「プロ」だ。いろいろな闘病記がネットにはあるけれど、「ブログ」とは、このように使い情報発信するといいですよ、というお手本を見せていただいたようだ。


ひつじさんの元のお仕事はプロデューサーと書いてあった。昨年、私はワクチンのキャンペーンを巡って、NHKの若いディレクターさんと言い合いになった。プロデューサーとディレクターの違いが私にはよくわからない。けれど、プロデューサーという仕事は、その人が一番輝く道を考える仕事なのかな。


あるいは、近藤さんやひつじさんのような団塊の世代にはあったけれど、今の若い現場の人達にはない、何かがあったのかもしれない。今、同じようなことを若い世代がやろうとしても、こんな風に上手くつなげられない気もする。


本が出版されて時間がたったら、「また別の道」、広がりができたらいいなぁ、と思う。


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やしきたかじん『殉愛』、業界評は「取材不足」も……幻冬舎は「バカ売れ」とお祭りムード  サイゾーウーマン 2014.11.20


『永遠の0』『海賊とよばれた男』(ともに講談社)などの著者・百田尚樹が手掛けた、やしきたかじんさんについてのノンフィクション本『殉愛』(幻冬舎)。


亡くなる3カ月前に結婚した32歳下の妻・さくらさんの素性や、たかじんさんが遺したとされるメモの真偽など、数々の疑惑の目が向けられ、ネットでは大炎上している。一方、通常であれば一番に食いつく各週刊誌は沈黙中。その理由は、「百田の本を出している出版社は、百田を叩けない」(書籍編集者)という“文壇ルール”によるもので、実際には同作には出版業界内からも非難ごうごうだという。


 「うちの社では、あんな本は絶対に出さない」と憤るのは、ある書籍編集者だ。


「ノンフィクションをうたっておきながら、裏取りしなければならないことも一方的に書いていて、ひどい作りになっています。たかじんさんの娘や元マネジャーを悪者にして、犯罪者呼ばわりまでしていますが、その言い分は取材していませんし、さくらさんがイタリア人男性と結婚していた事実を隠している。


『あの内容で出版するなんて、正直プロの編集者、出版社としてどうなのか』と、出版業界関係者の間では批判が殺到しています」


 こうまで言われてしまう作品を世に出してしまった幻冬舎は、一体どうしてしまったのか。


「実は、幻冬舎は経営が悪化していて、今年前期の決算もかなりまずい状況だった。雑誌も書籍もまったくと言っていいほど売れない中で、唯一売れたのが、4月に出た百田の『プリズム』の文庫。そこで幻冬舎が『なんでもいいから百田に書かせよう!』として動きだしたのが、『殉愛』だったそうです。


幻冬舎には本来、ノンフィクション作品のノウハウを持った編集者がいないそうで、取材力もないのに『売れるから』という理由だけで飛びつき、挙げ句、あんな作品を作ってしまった。他社からは、冷たい目を向けられている幻冬舎ですが、社内は『とりあえず売り上げは確保されたから、リストラは多少減るかも』『炎上商法でバカ売れして万々歳』と、お祭りムードだそうです」(別の書籍編集者)



 『殉愛』への批判とともに、百田への悪評も高まっており「あと数年で消える」と予想する編集者もいるという。百田は、さくらさんの結婚歴をなかったことにした件について、Twitterで「すべては私のミスである。以上!」と一方的に収束宣言したが、論争はまだまだ続きそうである。


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2014/11/21

またお空に 難病の3歳児が衰弱死、殺人容疑で両親逮捕

また悲しい事件が起きた。虐待され、亡くなった女の子は難病のようだ。

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食事与えず3歳児衰弱死 両親逮捕 茨木市  日本テレビ系(NNN) 11月20日(木)19時21分配信


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 大阪府茨木市で、当時3歳の娘に食事を与えず衰弱死させたとして、両親が殺人の疑いで逮捕された。


 殺人の疑いで逮捕されたのは、茨木市に住む大工の岸本友希容疑者(22)とその妻の女(19)。警察によると、岸本容疑者らは今年2月以降、長女の紗弥音ちゃんに十分な食事を与えず放置し、衰弱死させるなどした疑いが持たれている。


 今年6月に死亡した時の紗弥音ちゃんの体重は、3歳児の平均体重の半分の約8キロしかなく、腸の中にはタマネギの皮やアルミはくが残っていたという。


 調べに対し、岸本容疑者は「亡くなる数日前から急に痩せ始めた」「虐待などしていない」と容疑を否認しているが、紗弥音ちゃんの顔面には複数の打撲の痕もあり、警察は日常的に暴行していた可能性もあるとみて捜査している。



※    ※    ※


私が医療者にバッシングされたのは、「『超低出生体重児(未熟児)』はすべての親と家庭に育てられるとは思えない」と言うからだ。なぜ、そう言ったらいけないのだろうか?ブログには超低出生体重児の虐待事件の報道を引用してきたけれど、目を覆いたくなる。


超低出生体重児と虐待


超低出生体重児(未熟児)の虐待事件 すべての親と家庭に育てられるのだろうか


未熟児は肺が弱い。退院しても、数年間は感染症との闘いがまっている。一度も小児病棟のお世話にならないお子さんのほうが少ないんじゃないのかな?だから、予防接種に連れて行かなかったり、親がタバコを吸ったりしたら、子どもに負担がかかるんじゃないかな、と思ってきた。


夫の大学には、40代後半の時に養子縁組をした先生がおられる。不妊治療は奥さんの体に負担がかかるから、養子縁組を考えたそうだ。いつも思うけれど、どうして日本は「育てたくない」「育てられない」親がいるということが前提で虐待防止対策を考えてくれないのだろう。あのようなご夫婦に引き取ってもらったほうが子どもはよっぽど幸せだ。


昨日書いたように、私は祖父の暴力をみて育ったから、血のつながりがすべてだと思わない。子どもの頃、「私が本当のおじいちゃんだよ」と誰か別の人があらわれないかな、と思っていた。そういう子どもは日本中に大勢いるだろう。


ぼく殺しちゃった―小学生殺人事件 『こころのケア』は誰のためにある


虐待を防止するために「母親のこころのケア」を地方自治体や医療機関が導入したが、多くの場合カウンセリングや母親を治療(投薬)をするのだ。


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生後8か月の男児死亡、21歳の母親逮捕 MSNニュース

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おととし、800グラムで産まれた次男が
ミルクを飲んでも泣き止まず
イライラが募っていった
「『心肺停止』という救急隊員の声が聞こえました」



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それで虐待がなくなるの?あと何人死んだら、日本は正論が言える国になるんだろう。中には、親をかえないと命は救えない子どもがいるんじゃないの?


こころの専門家や医師、保健師さんは「お母さん、がんばらなくていいですよ」と口々にいう。「がんばらないで下さい」と言われても、超低出生体重児を預ける場所などない。難病のお子さんもそうだ。「がんばらないで」と言うのだったら、子どもを預かってくれるとか、がんばらなくてもいいようにしてくれればいいのに。ずっとそう思って過ごしてきた。


私が心底困り果て相談した先で「頑張らないで下さい」と言われたら、二度と心を開かないだろう。救いを求めて絶望した時のほうがショックは大きい。だから私は中途半端な助けなら、はじめからないほうがいいと思う。


日本はつくづく本音と建て前の国だな、と思う。


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空腹でアルミ箔やロウ食べる? 食事与えず3歳児衰弱死 殺人容疑で両親逮捕 産経新聞 11月20日(木)16時19分配信


3歳の長女に十分な食事を与えず、育児放棄(ネグレクト)の末に衰弱死させたとして、大阪府警捜査1課は20日、殺人容疑で義父の大工の男(22)=同府茨木市西河原北町=と同居の妻で実母の無職少女(19)を逮捕した。死亡時の長女の体重は約8キロで、平均体重の半分程度だった。司法解剖で腸内からアルミ箔(はく)やロウ、タマネギの皮が見つかり、府警は空腹のために口に入れたとみている。


 府警によると、2人は容疑を否認。男は「亡くなる数日前からやせ細っていたのは知っているが、虐待はしていない」、少女は「食事は3食与えていた。(食べ物の)好き嫌いが激しかったから死んだのではないか」などと供述しているという。


 逮捕容疑は今年2月以降、長女(3)に十分な食事を与えないなどして放置し、6月15日、自宅で低栄養によって衰弱させ、殺害したとしている。長女の顔や頭には打撲痕もあり、府警は暴行が加えられていた可能性もあるとみて調べる。


 府警によると、長女は生後5カ月で筋力が低下したり発達が遅れたりする「先天性ミオパチー」という難病を発症したという。同症は体重が軽くなるなどの傾向もあるというが、府警は死亡時に極端にやせ細っていたことなどから、死亡との因果関係はないと判断した。


 一家は男と少女、長女、2人の間に生まれた長男(1)の4人暮らし。長男には虐待の痕跡はみられないという。



 6月15日午後1時ごろ、自宅浴室で長女が倒れているとして、男が119番。間もなく搬送先の病院で死亡が確認され、府警が捜査を始めていた。


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難病の3歳娘に食事与えず衰弱死…母と養父逮捕 読売新聞 11月20日(木)19時23分配信


筋肉の発達が遅れる難病「ミオパチー」を患う3歳の長女に十分な食事を与えずに衰弱死させたとして、大阪府警捜査1課は20日、大阪府茨木市に住む大工の養父(22)と無職の母(19)を殺人容疑で逮捕した。


 長女の死亡時の体重は8キロで、3歳児の平均である15キロの半分しかなかった。解剖の結果、腸にはタマネギの皮やアルミ箔(はく)などが残っており、府警は空腹を満たすため、口に入れたとみている。



 発表では、養父と母は共謀し、今年2月以降、長女に食事を与えないなどして放置し、6月15日、衰弱させ、殺害した疑い。


 調べに対し、養父は「亡くなる数日前から急に痩せ始めたが、虐待はしてない」、母は「食事は1日3度与えていたが、好き嫌いが激しかった」と、いずれも容疑を否認しているという。



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3歳児が衰弱死、殺人容疑で両親逮捕 腸にアルミやロウ 朝日新聞デジタル 11月20日(木)16時24分配信


3歳の長女に十分な食事を与えず、衰弱させて殺害したとして、大阪府警は20日、養父で大阪府茨木市西河原北町の大工、岸本友希(ゆうき)容疑者(22)と19歳の母親を殺人容疑で逮捕し、発表した。死亡時の体重は同年齢の健常児の平均15キロの半分近い8キロだったという。


 死亡したのは長女の紗弥音(さやね)ちゃん。捜査1課によると、両親は今年2月以降、十分な食事を与えず、放置して衰弱させて殺害した疑いがある。府警によると、6月15日、自宅の浴室で倒れているのに気づいた岸本容疑者が119番通報し、病院に搬送されたが死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は低栄養だった。


 岸本容疑者は「殺そうとしていない。亡くなる数日前からやせ細った。親として責任はあるが、虐待はしていない」、母親は「食事は1日3度与えていたが、好き嫌いが激しかった」と否認しているという。


 司法解剖の結果、紗弥音ちゃんの腸にはアルミはくやロウ、タマネギの皮が残っていたという。府警は空腹を満たすために自らのみ込んだとみている。また、紗弥音ちゃんがベランダの手すりに粘着テープでくくりつけられていたなどの目撃情報があるといい、日常的な虐待があったとみて調べている。


 一家は長男(1)を含めた4人暮らし。長男への虐待はないという。


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難病の3歳娘に食事与えず衰弱死…母と義父逮捕 2014年11月21日 03時08分 読売新聞


筋肉の発達が遅れる先天性ミオパチーを患う3歳の長女に十分な食事を与えず衰弱死させたとして、大阪府警捜査1課は20日、大阪府茨木市に住む大工の義父(22)と無職の母親(19)を殺人容疑で逮捕した。


 長女の死亡時の体重は約8キロで、3歳児の平均である15キロの半分しかなかった。


 府警によると、司法解剖の結果、長女の胃に内容物はなく、腸からはタマネギの皮やアルミ箔
はく、ロウソクのかけらなどが見つかった。長女は空腹に耐えきれず、口に入れたとみられる。また、長女の頭や顔には打撲傷などがあり、府警は、日常的に虐待を受けていたとみている。


 発表では、両親は共謀し、今年2月以降、長女に十分な食事を与えないまま放置して低栄養状態にさせ、6月15日に衰弱死させた疑い。同日、義父が浴室で倒れている長女に気付き、119番。搬送先の病院で死亡が確認された。


 死亡時、長女は極端に痩せ細っており、府警は虐待の疑いがあるとみて捜査。満足な食事を与えた形跡がなかったことから、両親に長女が死んでも構わないとする「未必の故意」があったと判断し、殺人容疑の適用を決めた。


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3歳長女、衰弱死 寒空のベランダ「ママ、入れて」 産経新聞 11月21日(金)7時55分配信


3歳の長女を栄養失調で衰弱させて殺害したとして、両親が大阪府警に逮捕された事件。周辺ではやせ細った長女が寒空に閉め出された姿がたびたび目撃されていた。


 昨年12月、近所に住む40代女性は、自宅の玄関前で立っている紗弥音ちゃんを目撃した。薄い長袖シャツにレギンス、靴は履いておらずはだし。女性が話しかけたが紗弥音ちゃんは返事をせず、手を組んだまま動かなかったという。


 今年2月には、閉め出されたのか、ベランダで部屋に向かって「ママ、入れて!」と叫んでいた姿も見かけた。


 女性は「とにかく、やせた子だった」と振り返り、亡くなったことや両親の逮捕を記者から知らされると、言葉を失っていた。


 周辺ではこのほか、ベランダの手すりに両手を粘着テープで結びつけられた紗弥音ちゃんを見た住民もいるという。




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2014/11/20

ぼく殺しちゃった―小学生殺人事件 『こころのケア』は誰のためにある

天国に届くといいなぁ 『神様からのプレゼント』 お金で買えない幸せに、アクセスが増えている。どんなに批判されても、私の心は変わらないな。


私が「こころのケア」に疑問を持ち、訴え続けたのは私自身、祖父の暴力をみて育ったからだ。


ぼく殺しちゃった―小学生殺人事件 (1980年) Amazon

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古書, 1980/12 林 晴生 (著)



祖父が亡くなるまで、子どもの頃からずっーーーと思っていたんだよ。大人はどうして子どもが逃げ込めるような場所をつくってくれないんだろう。子どもに我慢しろじゃなく、大人に反省を促すようなことをしてくれないんだろうーーーー


親戚の叔母さん達は私の話をいつもきいてくれた。でも、「おじいちゃんが働かなくても、ちょっとおかしな人でも、お金に困っていないからいいじゃない」でお終い。最後に必ず言われたのが「パチンコとか競馬とか、ギャンブルをやらないだけましよ!」だった。


いつしか私は思うようになった。大人は本音と建前を上手く使い分けて生きている。綺麗ごとしか言わない。親切そうに話をきいてくれても、子どもが心から望むことをしてくれない。


おそらくそういう背景があるから、推理小説が好きになったのだろう。


小学生の時、図書室で好きだったのは「江戸川乱歩」のおどろおどろしい本だった。内心、「かわいい少女歌手の●子ちゃんが、悲惨な事件に巻き込まれるなんて、子どものためになるのかな?」「どうしてひき逃げ事件のアリバイ工作について詳しく書かれた本を小学校に置くのかな?」なーーーーんて思いながら読んでいたけれど。



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祖父は柔道が強く、おまわりさんに指導していたそうだ。私がいくらがんばっても力では絶対にかなわなかった。だからある時から空想するようになった。「計画的に殺人ができないのかな?」。


そんな時に図書館で見つけたのが「ぼく殺しちゃった」という本だった。小学生が人を殺すという、実際におきた事件について書かれたノンフィクションだ。当時まだあまり知られていなかった『少年法』についても触れていた。


でも、私は本を読んで殺人計画を実行しようと思わなかった。グッと腕を捕まれ「そっちに行っちゃダメ!」と引き戻された。


「やっぱり人を殺したらいけない。皆に悲しい思いをさせるな」


あの頃だって、子どもが殺人を犯す事件はあった。マスコミが大々的に報道するようになったから、社会問題化していった。でも、危機感を持った大人が何をしたかというと、事件を起こした子どもや親が、いかに「異常であるか」を探し出すこと。その結果「うちの子も・・・」と怯えた親や教師が何をしたかといえば、問題を起こしそうな子どもを精神科につなげた。こういう本も小学校に配布されるようになった。



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事件が起きたのは、むしろこうした「こころのケア」を熱心に行っていた地域だった。しかも、今回は加害者の父親まで自死させてしまった。相変わらず大人は本音と建て前で生きているんだな。「こころのケア」は別名「善意の陰謀」と言われているんだよ。


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【同級生殺害】ヤリ手弁護士の父が自殺 加害少女は何思う 東スポWeb 2014年10月07日 より一部引用


だが、娘の事件が起きると、父親は弁護士稼業どころではなくなってしまった。父親は自らの代理人を立て、娘を診断していた精神科医とのやりとりや児童相談所への電話内容などを文書で公表。地元関係者は「箇条書きだったため言葉遣いが荒くみえたのでしょう。地元マスコミから『違和感がある』と代理人に対して疑問が出たそうです。それだけ父親は精神面で追い込まれていたわけです」と指摘する。結局、父親はこの事件で会見をすることはなかった。

 8月から加害者の少女は医療機関での鑑定留置に入った。かつて金属バットで父親を襲撃した少女だが、死の知らせに何を思うのか。



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一線を越えるには、よほどの事情があるんだよ。少年法は加害者を守るというけれど、加害者になってからじゃ遅い。犯罪を未然に防がないとダメじゃない。私のように「殺したらいけない」と気づかせるのが、本当の「いのちの教育」だよ。悩んだり苦しんだりする課程を「こころのケア」だと奪ったらいけない。



今、私の子ども時代の話をすると、皆笑う。大いに盛り上がる。祖父はビートたけしさんの『たけしくん、 ハイ!』に出てくる飲んで暴れるお父さんそっくりだから。



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そうなのだ。暴力を奮うのは、一面で憎めないところもたくさんある。子どもを大人にしたような人だから数々のエピソードがある。


祖母が私と妹と、近所の子ども達にアイスをあげようとしたら、「何で俺に一番先にくれないんだ」と怒って先頭に並んでしまった、孫のために買って、物置きに隠しておいたコーラ1ダースを一晩で空にした、など。


末期がんだと宣告された時には、埼玉から東京の実家までマウンテンバイクに乗って母に知らせに来たし、夫にはじめて会ったのは入院していた埼玉の大学病院だった。夫の専門が運動生理学だということで、ベッドからムクッと起き上がり、腕立て伏せをはじめながら挨拶をした、とか。


だから夫は「良いおじいちゃんじゃないか」と今でも言っている。


祖父が末期がんだと知った時、私はやっぱり悲しくなった。けれどその一方で、叔母さん達が言ったように愛人に貢ぐとか、ギャンブルにのめり込むなどしなかったから、今「結果オーライ」なんだ、と思う気持ちもある。


今でも事件が起きるたびに心がざわめく。もしかしたら、悪い条件が重なったから、犯人は私だったかもしれないな、と。



2014/11/19

『社会貢献』と『偽善』 「こころのケア」「いのちの教育」を考える

ある団体を主催する人が言っていた。「社会に貢献なんていったって、ほとんどの場合、皆自分のためにやっているんだよ。そこを勘違いすると『偽善』だよね」。


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その通りだと思った。


10月31日の毎日新聞オピニオンに「こころのケア」「いのちの教育」への痛烈な批判が掲載されていた。


調べてみると「いのちの教育」とよばれる授業は、1997年に起きた「神戸連続児童殺傷事件」2001年に起きた「附属池田小事件」、2004年に起きた「佐世保小6女児同級生殺害事」、2007年に起きた「会津若松母親殺害事件」などの事件が相次いだことで、全国の教育現場に広まったようだ。子ども達には「こころのケア」が必要だ。「いのち」の大切さを教えよう、という訳だ。


しかし記事には、その後も、3ヶ月で7人の中高生が自死し、小学校の先生が自分の受け持ちの教室で自死するなど、深刻な事態が起きていることが書かれていた。


学校の先生が考えそうなことですね。私には「いのちの大切さ」って、学校で教えるものなの?という疑問がある。こういう事件は、授業をしたところでなくならない。事件化する原因は何か別のところにもあるんだよ。


それよりも、私は公立校に子どもが入学してはじめて「不都合な真実」を知った。公立校で行われる「出前授業」や「講演会」には、「偽客(サクラ)」が参加しているのだ・・・。


保護者は一年に一度、PTAの仕事を手伝わないといけない。保護者に割り振られる仕事の中に「講演会をききにいく係」があるのだ。講義をきいて、質問したり感想を書くだけなので、「楽」。だから人気がある。


「公開授業」「講演会」は参加するとそれなりに面白いし、意義がある。でも、わざわざ参加したいと思わない。だって、「学校」だもの。「よーし学校に行こう!」と思う大人は少ないと思う。それよりも気の毒なのは、その役を引き受けるために有給をとらないといけない保護者だ。先生もいつも忙しそうだし。


「そこまでして『講演会』や『出前授業』をする必要があるんですか?」役員になった時に会長に直談判したことがある。「いっそのことやめてしまえば仕事も減るし、会費も安くできますよ」。けれど、結局うやむやになってしまった。「やらないといけない決まりだから」・・・だそう。


入らないと酷い目に遭うことも…PTAの役員決めが本当に大変 NAVERまとめ より一部引用

近年、PTAの役員決めについての論争が表立って目立つようになってきました。ざっくりですが、まとめてみました。 更新日: 2014年04月22日


えふちゃん@いつの間にか4月…orz@nochan_mom

PTA改革は、誰かがバッサリやらないと出来ないね。長年の慣習のまま、が仕事は多くても頭使わないで楽だから。 まぁ、それにしても親が関わらなきゃいけない行事が増えすぎたんじゃないかね…? 自分の小学生時分にはなかった行事がてんこ盛りだもん…。ちなみに親子で同じ小学校。



何も息子の学校だけの話ではなく、全国どこでも同じそうだ。そのため、今は教育機関や公共施設を中心に講演活動する方がおられるそうだ・・・。講師の講演料一覧という本があって、「好きなもの(好物)」まで記載されて驚いたことがある。


こうなると「講演会」ビジネスかもしれない。


子どもは社会を映す鏡だもの。事件を起こした女の子は、作文にS0Sを出していたようだ。大人になるということは、「鈍感になる」ということなのかな。私には「いのちの教育」のような大人の理想を押しつけられているから、苦しんでいるように感じたよ。


「同級生殺害」娘を籍から抜いていた加害女生徒の父!直後に金属バット殴打 2014/8/ 7  J-CASTテレビウオッチングより中学時代の作文を引用

<「僕が人生で本当のことを言えるのは、これから何度あるだろうか。
人生で、涙ぐむほど美しいものを見ることは、悲しみに声を枯らすことは、お別れのあいさつを書くことは、好きな人と手をつなぐことは?
数えたら、きっと拍子抜けするだろう。

いま人生を始めたばかりの薄い肩に、どこまでも水平線が広がっている。
あまりにも短い航海の間、僕は何度心から生を叫べるか、正の字をつけて数えておこう。
この人生の幕引きに笑ってお辞儀ができたなら、僕はきっと幸せです」>



教員である夫に「いのちの教育」の話をしたら、驚いていた。「学生が集まって大人しく話を聞くのは『授業』だからに決まっているじゃないか。『単位』がもらえるから、『決まり』だからだ。授業をしても、そんな簡単に人の心は変わるもんじゃない」ーーーーーー


当たり前である。


息子の小学校である時、飼育していたウサギが死んでしまったそうだ。なんと、低学年の子どもがウサギに図書室の本を食べさせたからだそうだ。息子はその本が大好きだから、その話を何度もしていた。


私は小さい頃、セミやクワガタを捕まえるのが大好きだった。でも、飼い方がよくわからないからすぐに死なせてしまった。犬が欲しくてねだったけれど、「ダメ!」と言われ、カナリアをかってもらった。喜んでかわいがっていたけれど、鳥かごを地面に置いてしまって、猫に食べられて泣いた。


人はそういうことを経験しながら、少しずつ「いのち」の大切さを学んでいくものだ。それに苦労しないと人生の引き出しは簡単に増えないよ。学生時代よく読んでいた遠藤周作さんのエッセーに書いてあった。作家になってから母校で講演をしたけれど、学生時代の私は劣等生だった。こういった講演をまじめに聴いていなかった。


そういう子どものほうが、子どもらしくていいんじゃないの?


だから私は落語家の叔父さんにきてもらおうと思ったのだ。叔父さんは芸能人だ。「楽屋に行けるよ」「若い噺家さんもくるかもしれない」でもなんでもいい。とにかく興味を持ってきいてもらって、一人でも多く落語ファンになってもらえれば。正直にいえば、私にもヨコシマな考えが本当はある。若い人達に、古典落語を好きになって欲しい。


いつか、「あの時そういえば」と思い出して人の死や、生きることを考えてくれれば・・・。その程度でちょうどいいかな、と思う。