2016/02/26

医療情報誌『集中』出版の不思議 その3 『集中』と『選択』と『FACTA』


さて情報を流していると思われる渦中の方は、医療情報誌『集中』だけでなく『選択』そして『FACTA』がお好きのようだ。ツイッターを拝見しているとこの三誌に掲載された記事を、オススメしている・・・。


調べてみると『集中』『選択』『FACTA』の三誌は、密接につながっているようだ。ターゲットしている読者層が重なっているのも偶然ではないみたい。


●総合情報誌『FACTA』とはどんな雑誌なのか


前回紹介した「医療情報誌『集中』出版オーナーが転落寸前」という情報を流していたのは『FACTA』という総合情報誌のWebサイトだった。『FACTA』の編集長は阿部重夫氏という方だそうだ。


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FACTA
https://ja.wikipedia.org/wiki/FACTA

概要

2006年4月20日創刊。独自の取材に基づく日本の財界・経済界(主に銀行・証券系統)を題材にした疑惑(スキャンダル)や裏事情を誇示した記事の掲載に重点を置いている。他に政治・時事・新興宗教関係の批評や各種コラム記事などで構成されている。「月刊選択」の創業者引退に伴う経営引継ぎの際に社長と対立して退職した阿部重夫が、従来の「選択」の編集方針を維持する為に新たに発行した。

注目された記事

山田洋行の疑惑を巡り、全国紙の報道に先立つ2007年6月号(2007年5月発売)で報道し、山田洋行事件として知られるようになった。

2011年8月号(2011年7月発売)にて、オリンパス事件をスクープし、これを見て過去の不正に気付いた同社社長・マイケル・ウッドフォードが、オリンパスの取締役会で解任され、問題が指摘された、当時のオリンパス社長・菊川剛も経営から退くなど、大規模な経営スキャンダルに発展した。この一連の記事により「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞した。


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FACTAに『集中』のオーナーに関する記事が掲載された理由は、以下の記事の内容と関連があるだろうか。この写真の男性が『FACTA』の編集長、阿部重夫氏だそうだ。


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Special Feature! メディアのあり方 元編集長への脅迫も浮上している 雑誌「選択」商法の責任者と捜査先


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●『FACTA』を告発するブログ 批判記事はある1企業の利益のために書かれている


しかし調べてみると『FACTA』に関しても「特定の企業のために情報操作をしているじゃないか」という疑惑があったようだ。告発ブログを見つけた。


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地に堕ちた出版社「ファクタ」の裏の顔 真相の扉 2013年03月05日

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ファクタ出版は月刊誌「FACTA」以外に「FACTA ONLINE」としてインターネット上でも記事を掲載している。
記事の内容はに上場企業への批判や攻撃が多数見られるのだが、このような批判記事はある1企業の利益のために書かれているという噂がもっぱら囁かれている。

その企業とは楽天株式会社(東京都品川区東品川4-12-3 品川シーサイド楽天タワー)だというのだ。

楽天の代表取締役会長兼社長は皆さんご存知の「三木谷浩史」である。

この楽天の三木谷浩史がファクタ出版の裏のスポンサーであるというのだ。

三木谷浩史はファクタ出版のスポンサーになることで阿部重夫に上場企業の偏った記事や捏造記事をでっち上げさせ、FACTAというメディアを通じてマスコミや市場を操作し、株価に影響を与えることで、その利鞘を稼いでいるのである。


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まるで私が追ってきた『集中』の恣意的な記事のようだ。興味を持ちブログを読み進めると驚く事実を発見。ファクタ出版の裏のスポンサーが、楽天の三木谷氏がなのかはともかく、SBI証券に不利な情報を流し裁判に負けたという事実はあったようだ。


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ファクタ出版株式会社等に対する訴訟の判決に関するお知らせ 2013年7月17日 SBIホールディングス株式会社


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●この世界は男性の欲と嫉妬で動いていく


この業界は、今日よくても明日はどうなるかわからない『一寸先は闇』みたいなところがあるんだろうなぁ。


こうして一連の流れを追っていくと、集中の編集長の言葉を私に教えてくれた方が言っていた言葉を思い出す。「政治も医療も、未だに男社会でしょう?この世界は男の嫉妬と欲とで動いていくんだよ」


なるほど。男性の嫉妬は女性よりも怖いというものね。社会的に抹殺しようとするから。だとしたらきっと・・・この事件もこのままでは終わらないんでしょうね。


研究公正: 「国立がん研究センター」研究費プール問題の深淵 


「国立がん研究センター」研究費プール問題、どうして不正が発覚したのか?どうして一人だけ見せしめのように刑事告発したのか?これからも引き続き注目していこう!


続く



2016/02/26

医療情報誌『集中』出版の不思議 その2 『尾道号外著 小説・大日本帝国印刷』



●医療情報誌『集中』出版のオーナーは転落寸前・・・


『集中』のWebサイトがどうして更新されないのか、不思議に思い検索してみると・・・『ファクタ』(FACTA)という総合情報誌のWebサイトに危機的状況だという情報が掲載されていた。


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医療情報誌『集中』出版オーナーが転落寸前 2014年3月号 『ファクタ』(FACTA)



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会員制医療情報誌『集中』を発行する集中出版社がおかしなことになっている。どうやら確からしいのは、同社の実質オーナーである尾尻和紀(別名・佳津典)氏が怪しげな人脈に絡め取られているということだ。

集中出版の登記簿を取ると、ホームページ上の会社概要とはまったく異なる代表者や本店住所に人知れず変わっている事実がわかる。2012年7月末、それまでの取締役3人全員が辞任、代表取締役に就いたのは児山善二氏なる人物。本店住所も東京都港区の芝ボートビルから中央区の雑居ビルへと変更された。登記上の本店住所を訪ねると、出てきたのは「イラン自由民主党」を名乗る中東系の外国人。「コヤマさんはみんな持って逃げたヨ」と怒り顔だ。児山氏は信用調査会社でも経歴がわからない謎の人物だ。

尾尻氏は知る人ぞ知る有名人。大日本印刷の社員から、会員制月刊誌『選択』を発行する選択出版の役 ………


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このような情報がネットを駆け巡ってしまうと、出版社にとって致命的だ・・・。ちなみに『ファクタ』(FACTA)とは『集中』と同様一般には知られていないけれど、やはり知る人ぞ知る情報誌だ。


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『FACTA』 wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/FACTA

概要

2006年4月20日創刊。独自の取材に基づく日本の財界・経済界(主に銀行・証券系統)を題材にした疑惑(スキャンダル)や裏事情を誇示した記事の掲載に重点を置いている。他に政治・時事・新興宗教関係の批評や各種コラム記事などで構成されている。

「月刊選択」の創業者引退に伴う経営引継ぎの際に社長と対立して退職した阿部重夫が、従来の「選択」の編集方針を維持する為に新たに発行した。発行形態も「月刊選択」と同じく年間定期購読制の月刊誌というスタイルとなっているが、ごく一部の書店では市販されている。「FACTAオンライン」と称する公式サイトで誌面記事を一部公開しており、定期購読者は一定期間、本文全てを閲覧することができる。


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●尾道 号外著「小説・大日本帝国印刷」 


もう1度『集中』に話を戻すと、オーナーだといわれていた尾尻和紀氏が出版したというある本が検索結果に出てくる。Amazonの内容紹介を読んで驚いた・・・決して埋まらないジグソーパズルの最後の一つを見つけたような感じだ。


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Amazon 「小説・大日本帝国印刷」 新書 – 2014/6/24 尾道 号外 (著)

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内容紹介

世界一の売上げを誇った大日本帝国印刷の「影」を三十年に亘り見てきた著者渾身のリアル小説。日本初の産業スパイ事件の真相。上場会社初の快挙「47期連続増収増益」のカラクリ。西島社長の裏にいる「実質社長」の存在。大日本帝国印刷を批判する週刊誌や月刊誌は過去に一例もない。何故ならば、批判記事はすべて印刷を拒否されているからだ。 日本初! 印刷業界にメスを入れたリアル小説。

著者について

「1952年東京都出身。中央大学杉並高校から中央大学に進学。1975年ケンブリッジ大学に留学。帰国後の1977年大日本印刷に入社し18年在籍。その間、社長北島義俊と専務佐藤通次の薫陶を受け一番出世。大日本印刷の隅から隅までを熟知する男。 1994年大日本印刷を退職。同年、飯塚昭男が1973年に創刊した政財界では硬派な雑誌として有名な雑誌「選択」にヘッドハンティングされ、選択出版の取締役に就任。2002年、飯塚の後継として「選択」の二代目の発行人に就任。

その後、2004年、選択の発行人の座を争った際に敗れた男から内部告発をされ、厚労省贈収賄事件に発展し、逮捕起訴されると言う辛酸を味わう。この時、マスコミの大バッシングを受け、手のひら返しの世の中を学ぶ。「大日本印刷」「選択」「集中」を通じ、政治家や高級官僚、大物経済人、有名医師と知己多数。医療情報誌「集中」のCEOでもある。趣味はオペラ鑑賞と読書。愛読書は「会社四季報」と「判例集」好きな作家は「ジェフリー・アーチャー」「アサー・ヘイリー」と高校の一年先輩の浅田次郎氏。


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試しに『集中』のオーナーの名前で検索してみると、日本共産党のしんぶん赤旗のWebサイトに、よく似た事件の記録が残っている。

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厚労省 広報室長補佐を逮捕 「選択」から現金百数十万円 2004年6月10日(木)「しんぶん赤旗」


会員制月刊誌「選択」の子会社「選択エージェンシー」(東京都港区)側からテレビCMの発注などをめぐり現金百数十万円を受け取ったとして、警視庁捜査二課は八日、厚生労働省総務課広報室室長補佐の森隆行容疑者(48)を収賄容疑で、同エージェンシー社長尾尻和紀容疑者(51)を贈賄容疑でそれぞれ逮捕しました。

同課は九日午前、東京・霞が関の同省など数カ所を家宅捜索しました。 調べによると、森容疑者は社会保険庁石川社会保険事務局保険課長だった昨年二月と厚労省広報室室長補佐だった同四月ごろ、石川県内で放映された国民年金の制度を広報するテレビCMや冊子の発注で便宜を図った謝礼として、尾尻容疑者から東京都内で二回にわたり現金計百数十万円を受け取った疑い。

森容疑者は容疑を認めていますが、尾尻容疑者は「情報をもらったり業務を受注したことはあるが、現金を渡した記憶はない」と容疑を否認しているといいます。

森容疑者は二○○一年四月から○三年三月まで社会保険庁石川社会保険事務局に勤務。この間、同事務局はCMと冊子など六件、総額一千数百万円を発注し、すべてを選択エージェンシーが随意契約で受注しました。同社が同事務局から業務を受注したのは、森容疑者の在任中だけでした。

両容疑者は六、七年前に知り合ったといいます。

森容疑者は北海道の高校を卒業後、一九七四年、社会保険庁に入庁。同庁年金保険部や旧厚生省国民健康保険課庶務係長などを務めました。石川社会保険事務局のあと、昨年四月に厚労省広報室長補佐となりました。

選択エージェンシーをめぐっては、厚労省元企画官清水正斗被告(47)が約三百万円のわいろを受け取ったとして収賄罪で、同社営業部長杉山仁被告(41)が贈賄罪でそれぞれ起訴されています。


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●『集中』の編集長 「彼はなかなか面白いじゃないか」


前回かいたように、私は『集中』の方針について、業界に詳しい方に尋ねたことがあった。どのような理由があれ、誰が情報提供しているのかわかるような、恣意的な情報を流す理由がわからなかったからだ。特に医療は人の健康や命に関わる。


その方は、編集長の言葉を私に教えてくれた。「(いろいろな噂があることは知っているけれど)彼はなかなか面白いじゃないか」と言ったそうだ。


あの時私は「子宮頸がんワクチンの被害を訴える人達がどんなに辛い思いをしても、どうでもいいんだろうな」と憤りを感じた。しかし「面白いじゃないか」という言葉には深い理由があるようだ・・・。編集長が尾尻氏なのかは確かめていないけれど、事件の概要を知るとなんともいえない気持ちになる。


またババを掴んでしまったのかしら・・・。


続く

2016/02/24

医療情報誌『集中』出版の不思議 その1 情報提供しているのは誰なのか・・・


●医療情報誌『集中』のWebサイトでみかける不思議な記事


会員制の医療情報誌『集中』という雑誌がある。一般には知名度がないけれど、医療問題を政治家やお役所に働きかけるようなことをしている方なら、ご存じだと思う。知る人ぞ知る雑誌だ。




病院経営者のための月刊医療情報誌『集中』&『MediCon』/集中出版社


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私が注目していたのは、雑誌ではなく『集中』のWebサイト。たぶん『あの人』が書いているか、情報提供しているんだろうな、と思う記事が頻繁に配信されていたから。いくつか紹介してみよう。


●『神奈川県予防接種研究会』は旧来の風土・文化と対峙し画期的なのか?


はじめにこちらの記事。被害者団体から黒岩祐治神奈川県知事へ公開質問書まで出ている『神奈川県予防接種研究会』をなぜか絶賛している。


◆  ◆  ◆

中長期型支援が促進するポスト3・11地域医療の変容 24 集中 2013年10月28日


一方、神奈川県の動きも急だ。同県関係者の解説。

「黒岩祐治・神奈川県知事は『先端医療開発特区の中の医学部』を打ち出した。この特区は本来、東京と大阪の出来レースと見られていた。黒岩氏はここに割って入ろうとしている。黒岩氏―菅義偉・内閣官房長官(神奈川2区選出)ラインは今、医療政策で最も手腕を示しています。『神奈川県予防接種研究会』の委員の顔ぶれは壮観です」

その顔ぶれを見ておこう。横田俊一郎(県小児科医会会長)▽片岡正(かたおか小児科クリニック院長)▽久住英二(ナビタスクリニック川崎内科医師)▽岩田眞美(横浜市健康福祉局健康安全部医務担当部長〔健康安全課長〕)▽小山万里子(ポリオの会代表)▽高畑紀一(+Actionfor Children代表)▽東恵子(特定非営利活動法人シャーロックホームズ理事長)▽川口恭(ロハス・メディカル発行人)【以上敬称略】
 
「これだけのメンバーをそろえて、旧来の風土・文化と全面的に対峙するのは画期的。脚本・演出=菅氏、主演=黒岩氏と役割分担も明確です。発信力の桁が違う」(同前)



◆  ◆  ◆


次はこちら。医療情報誌が、一民間クリニックである『ナビタスクリニック』をここまで持ち上げる必要があるのだろうか?上記の『神奈川県予防接種研究会』の委員に、ナビタスクリニックの久住英二医師が撰ばれていることと関係があるのだろう。かなり恣意的だと感じる。


東京都心で競う「民からの変革」の担い手たち 集中 2012年12月14日


こちらも2012年に配信された記事。黒岩祐治神奈川県知事をはじめ、バイオベンチャー、オンコセラピー・サイエンス、中村祐輔シカゴ大学教授、鈴木寛氏、灘校そしてナビタスクリニックの久住英二氏と、同じような方々が登場する。


医学部新設で注目集まる横浜・川崎特区の「地力」 集中 2012年5月16日


社会問題になっている子宮頸がんワクチンについては、こんな記述もある。おかしいなぁ。私は厚労省の方の話をきいたことがあるけれど、被害者団体を『反ワクチン』などとは言っていなかった。西岡久寿樹医師を、反ワクチン団体の〝ニューヒーロー〟とかくなんて・・・。西岡医師だけでなく被害者の方々にとっても、いくらなんでも失礼じゃないの?


◆  ◆  ◆

「子宮頸がんワクチン」の是非判断できない厚労省 2014年9月22日


軌道修正を余儀なくされた部会だが、ここへ来て新たな〝敵〟も現れた。線維筋痛症の専門家である東京医科大の西岡久寿樹医師だ。西岡氏は「HPVワクチン接種後の疼痛などの症状は未知の疾患である」と主張し、研究班を設置。反ワクチン団体の〝ニューヒーロー〟となり、薬害団体の集会で講演を行うなど活動を活発化させている。厚労省関係者は「因果関係がはっきりすれば厚労省にとっても望ましい」と表向きは大人の対応だが、「西岡先生は線維筋痛症の専門家で、今回の症例の専門ではない。現時点で〝西岡説〟は仮説でしかないのも事実」と微妙な距離を保っている。

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●国立がんセンターの研究費の不正問題の不思議 どうして発覚したのか? どうして一人だけ刑事告発したのか?


たくさんある不思議な記事の中でも、私が特に注目したのはこちら!「国立がん研究センター」に研究費についての記事だ。一人の医師をここまで執拗に追求する理由がよくわからない。(※「集中」から削除されたので「研究公正」というブログに転載された記事を引用させていただきました)



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「国立がん研究センター」研究費プール問題の深淵 集中 2013年7月28日 「研究公正」


「中央病院の牧本敦氏が国の研究費、約2570万円を不正にプールしていた。一部を家電製品の購入などに私的流用した。牧本氏を懲戒解雇とする」

報道によれば、牧本氏は2007年度から08年度にかけて、厚労省から合わせて約2億2000万円の研究費を受け取っている。物品納入業者に架空発注し、 代金を過大に払う→その分を不正にプールする手法で「裏金」を作ったといわれる。09年1月~11年5月の間、私物であるテレビやエアコンなど62品目の 代金に578万円を充てていた。

この会見に本誌は出席していない。堀田知光理事長への「政権交代」以降、国がんの情報公開への姿勢は一変。前任者である嘉山孝正前理事長時代であれば、普通に送られてきた会見開催のプレスリリースの送信がばったり途絶えた。特に厚労省や文部科学省が関与している会 見はその傾向が顕著。記者クラブ系メディアにのみ門戸を開いている。
 
牧本氏を引き上げたのは高上洋一氏(現聖路加国際病院教育・研究センター研究管理部部長)だといわれている。高上氏は徳島大学医学部の医局で牧本氏の先輩に当たる。この高上氏を抜擢したのが総長として国がんに君臨した垣添忠生氏だ。
「『倫理』以前の問題として、研究者は生き残りのために民間からのキャッシュフローに転換していかざるを得ない。

大学の寄付講座でも立ち上げ当初は科研費に頼ったとしても、いずれは減らしていく。パイ全体が急速に収縮している環境なら当然です。ところが、その点で科研費が恒常的につく国がんは異常。牧本氏の最大の特徴は業績がゼロに近いこと。10年間で一流誌への論文掲載は皆無。にもかかわらず、億単位の公的研究費を得ている。これは『大教授』級のランク です」(国がんで勤務経験のある医師)



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この事件についても私は話をきいたことがある。私だけが疑問に思っているわけじゃなく皆、同じことを思っていたようだ。YAHOO!知恵袋にもこの事件についての質問があるくらいだものね・・・。医療に興味のない人だって不思議に思うのだ。


なぜ研究費の不正がばれたんですか? 2013/2/26 YAHOO!知恵袋トップ


「(報道されていることが真実だとしても)悪いことをしている人はまだ他にもいる。どうして一人だけなんだ。一人だけ見せしめのように処罰して何が変わるんだ?」皆、そんなことを言っていたなぁ。


●Webサイトの記事が更新がされなくなった・・・


私でも誰が情報提供しているのかだいたいわかる。ある時、業界の方に疑問をぶつけたことがあった。その方は笑いながら、私の疑問に答えてくれたけれど・・・やっぱり納得できなかった。


そういった理由で『集中』のWebサイトの記事を、いつもこまめにチェックしていた。


するとあることに気づいた。昨年の終わり頃から更新される回数がじょじょに減ったのだ。今年に入ってからはほとんど更新されていない。どうしてだろう?


続く


2016/02/22

質問に対して、できるだけ回答しなくてはいけない ある役所の窓口


●ある役所にある方法で質問すると、回答義務があるから見解を教えてくれる



先週ある団体を通じて質問をしてもらった某お役所。この写真をみただけで「ああ、あそこか」とわかる人にはわかるかな?


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このお役所にある方法で質問をしたら、回答義務があるのだそう。


だから私はとても楽しみだ。だって、お役所というものは、どこの窓口に行っても真摯に対応してくれない。


●がっかりしたナショナルセンターの対応


私は厚労省の直轄しているナショナルセンターに要望書を何度か出したけれど、問題があったとしても内々に処理してしまう。責任を問われるから、よほどの大きな事故や事件でもない限り真摯に対応しないし、まして謝罪などしない。


でも『育児心理科』という診療科名を、『乳幼児メンタルヘルス診療科』に突然変えたんだから、間違っていたと本心では思っていたはず。これは2011 年に、 国立成育医療研究センターのWebサイトに掲載された、「『こころの診療部』 育児心理科外来初診予約停止中のご案内」。


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https://web.archive.org/web/20110918055937/http://www.ncchd.go.jp/hospital/section/heart/index.html

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○ 育児心理科外来初診予約停止中のご案内

育児心理科外来につきましては、現在、初診の新規ご予約を一時停止しております。
平成23年5月までにご予約いただいている患者様には対応させていただきますが、この期限までの初診予約はすでに一杯となっております。
受診をお待ちの方には、誠に申し訳ありません。
初診予約再開時期に関しましては、追って、このHPでご案内申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。


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答申書が複数出ているから、私の要望書だけが原因ではないはずだ。


厚労省の『拠点病院事業』の問題点 その2「子どもの心の診療ネットワーク事業」の不都合な真実 (後編)


行き違いがあったのなら、真摯に説明をしたり、話し合いをしたり、あるいは間違っていたのなら、謝罪するのが一般社会の常識だ。あたり前のことをせず隠蔽してしまうから、憶測をよび、ブランドイメージを傷つけてしまうのだ。倫理委員会も、お友達を集めてきた、という感じにしか思えない。成育は昔に比べて活気がなくなったなぁ、と思うのは私だけではないだろう。


●国立公文書館や東京国立博物館との違い


国立公文書館や東京国立博物館は、寄付を集めるためにあの手この手で工夫している・・・。一生懸命工夫しているから、私たちも応援しようと和が広がっていくのだ。成育も同じように寄付を呼びかけているけれど、同じように集まるのだろう?といつも思う。


国立公文書館平成26年度特別展 江戸時代の『罪と罰』~犯罪と刑罰の歴史~ (その1)

東京国立博物館でお花見


お役所によっては、このように市民にとったら不誠実な対応がいまだに行われている。けれど、写真のお役所は違うそうだ!


回答が届いたら、私はそれで終わりにしない。政治家にお願いするか、メディアにお願いするか、とにかく社会に働きかけていくつもりだ。


がんばるぞ〜!!



2016/02/19

『ジャーナリスト』村中璃子氏のツイートに愕然とする



●「インターネットを悪用した人権侵害」の撲滅に力を注ぐ法務省


先日、法務省が「在日特権を許さない市民の会」の動画に対し、初めて削除要請をした。当然というか遅すぎたと思う。言論の自由とは最低限のルールやマナーを守ってこそ、保障されるものだと思うから。


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ヘイトスピーチ動画、法務省要請で初の削除 ニコ動など 朝日新聞デジタル 2016年2月15日11時40分

インターネット上で公開されているヘイトスピーチ(差別的憎悪表現)の動画が人権侵害にあたるとして、法務省がサイトの運営者に削除を要請し、一部が応じたことがわかった。ヘイトスピーチを撮影した動画が削除に至った初めてのケースという。

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●急増する子どもの「ネットいじめ」


子どもの通う学校では「ネットでのいじめはやめよう」という手紙を一年に何度も配っている。そのほかにも警察の方が学校にきて授業もしている。それほど深刻なのだ。法務省のサイトに「ネットいじめ」について、詳しい説明がある。


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法務省 インターネットを悪用した人権侵害をなくしましょう

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インターネットによりコミュニケーションの輪が広がり便利になる一方で,インターネットを悪用した行為が増えており,他人への中傷や侮蔑,無責任なうわさ,特定の個人のプライバシーに関する情報の無断掲示,差別的な書き込みなど,人権やプライバシーの侵害につながる情報が流れています。

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昨日私が、ある団体を通じて某お役所に質問書を送ってもらったのは、ネットで被害者の人権を踏みにじる発言を繰り替えす一部の医療者に我慢できなくなったからだ。


●改ざんされた個人情報を、不特定多数に向けて晒すジャーナリスト・・・ 


その象徴的な存在が、村中璃子さんという医師免許を持つジャーナリストだ。彼女に対する批判はたくさんあるけれど、今日はそれがテーマではないから書かない。


私は彼女のあるツイートに呆然とした。


リンクを張ると、興味本位でみる人もいるだろうからあえて記載しない。村中さんは、医療ジャーナリストの伊藤隼也さんの亡くなったお父様の裁判の記録をツイートしていたのだ。


村中さんは気づいておられるのだろうか?この文書はわざと改ざんしてあるのだ。もちろん嫌がらせのためだろう。非常に悪質だと思っていた。


こうしたプライバシーに関わる文書を、不特定多数の目に触れるネットに晒すことは、法務省のサイトに記載されている「ネットいじめ」の定義に当てはまるだろう。それどころか裁判記録などの公文書を勝手に書き換える改ざんは犯罪行為だったはず。


「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」のだろうか。その文書を伊藤さんを快く思っていない人達が、真偽も確かめず公然とネットでさらし続けてきた。


その改ざんされた裁判の記録を、HPVVの被害を訴える方々を支援する医師の名誉を傷つけることに利用するなんて。とてもジャーナリストだとは思えなかった。


ああ、こういうのは嫌だ。大人がこういうことをするから、こどものいじめがなくならないのだ。


●ネットと現実社会は違う


もっとも、ネットと現実社会は違う。私だけが「嫌だ」と思ってみていたわけじゃない。


「どんな理由があっても、医師を名乗る人が、被害を訴える人達を公然と批判したらいけない」というのが、一般社会の暗黙のルールだし、少なくとも先進国とよばれる国では常識だと思う。


ここにきて法務省もようやく重い腰をあげた。時代は変わるはずだ。その日が一日もはやくくるように、私も『NO』という声を上げていくつもりだ。


2016/02/18

某役所に質問書を送る 


こちらは東京近郊にある某お役所。ある団体を通じて質問書を送ってもらった。もう少ししたら大きな動きがある。そのはじめの一歩になるかもしれない。


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メディアの中は「あなたは訴えないとダメだよ!」と、私に忠告する人が何人かいた。


でもそのたびに「私がしなくてもいつか誰かがやるからいいや」とずっと見て見ぬふりをしてきた。


でも、最近思う。ネットで被害者の人権を踏みにじる発言を繰り替えす医療者には、勇気を出して『NO 』を突きつけていかないとダメだ。1つ1つの力は小さくても皆がつながれば、大きな力になるかもしれないから。


2016/02/16

『ジャパンワクチン』の人達はそんなことは言っていない 誰がブランドイメージを傷つけてるのか


先日、医師の友人が遊びにきて私に教えてくれた。私が、HPVVのプロモーションを、ずっと追い続けてきたからだ。東京に来たのは、勉強会があったようだ。


「今日、今まで一緒にいた人は、実はジャパンワクチンの人なんですよ。ジャパンワクチンを知っていますか?」


もちろん。グラクソ・スミスクラインと第一三共株式会社が、共同でつくったワクチンを売るための会社のことだ。まあ、私は名前を聞いただけで、いろいろ言いたいことはある。


でもせっかくだから、一番ききたかったことを尋ねてみた。「『ジャパンワクチン』の人達も、偽被害者が多いとか、演技をしているとか、ほとんどが心因性だと思っているんですか?」


彼は一部の医療者とおぼしき人達が、ネットで繰り広げている議論を頭に思い受かべたのだろう。苦笑いをして私にこう言った。


久住医師の質疑応答

Wedge Infinity の記事「日本発『薬害騒動』の真相」への反応


「『ジャパンワクチン』の人達だって、そんなことは思っていないし、言ってもいませんよ」


私は「やっぱりな」と心の中で思った。グラクソやメルクが、被害者の面会を拒むのは、裁判を想定しているからだろうと思っていたからだ。企業の対応としたら仕方がないのかもしれない。本当に彼らがアクドイのなら、私にも何かしらの嫌がらせのようなことがあっていいはずだ。


私はグラクソやメルクのプロモーションには、言いたいことが沢山ある!でも彼らの名誉のために書いておくけれど、嫌がらせなどは今まで一度もない。


それどころか治験の仕事をしている友人は「日本の利益相反はたしかにおかしい。何とかしないといけないよね」と私に言っていたほどだった。


私は中で働いている人の本音をきいて安心した。


友人が言うには、中で働いておられる方々の今の関心は「どこまで被害だと認めていくか」ということだそうだ。


いつか父も私に水俣病の救済について、同じことを言っていたなぁ。「被害者といっても、中には被害者じゃない人までいる。それに救済と一口に言っても、どこで線を引くかは、とても難しいんだよ」


学生だった私は、父の言っている意味が分からず、ケンカになってしまった。


しかし今になると、救済をどうしたらいいのか、という企業の側のとまどいもわかるような気がする。


「ワクチンを製造・販売する企業と、医師の考えは少し違うんです。さらに医師も、感染症を撲滅しようとする医師と、小児科医とは少し考え方が違います」と友人が言っていた。


今回のHPVV は、がんを予防するワクチンだから、がん治療に関わる医師は、また考え方が違うのだろう。


1つだけはっきりわかったのはーーーーーワクチンを製造・販売している会社にとっても、被害を訴える人達に辛く当たる一部の医療者の活動は、よい印象を持たれていない、ということだ。被害を訴える人達を、公然と非難するなど、してはいけない、と言っていた。


考えてみれば当然だ。ワクチンを打った方々は、ワクチンを製造・販売している会社と、ワクチンをすすめる医師の言葉を信頼したからこそ接種したのだ。反ワクチンや反医療の考えを持っていたら、ワクチンを接種するはずがない。


自分達を信じた人達に辛くあたるなんて、長い目でみれば、ブランドイメージを傷つけることにつながるものね。








2016/02/12

超低出生体重児の長期予後 私の譲れないもの


今年のはじめから、息子の勉強を私がみている。


成績が悪いから、そろそろ厳しく指導する時期かな、と思ったからだ。今まで私が黙ってみていたのは理由がある。成績が悪いから、と強制的に勉強をさせるにしても、新生活がはじまって人間関係が上手くいかない時期に、無理に勉強をさせたら、心が折れてしまう。


担任との面談で、理解してもらおうと思わなかったけれど、私は息子の教育で譲れないものがある。勉強よりも大切なものがあると思っている。


大半の超低出生体重児は小柄だ。小柄なことは本人の努力だけでは、どうしても解決できない。


超低出生体重児に限らないと思うけれどこういう時に、「ガンバレ!」と背中を押すだけが教育ではなし、親の役割じゃないと思う。


そういえば、近所のお店の御主人が私に言っていたなぁ。


そのお家のお子さんは、勉強がよくできると近所で評判。息子が小学生の頃、国立大学に進学したことをきいた。だから「息子に勉強を教えてほしい」と言ったことがあった。


そうしたら御主人は息子をとても羨ましいと言う。「社交的だから」だそうだ。


はじめはリップサービスなのかと思っていたら、そうではなく、本当に悩んでいるようだった。


確かにお子さんは勉強ができて、望んでいた難関の国立大学にに入学したそうだ。でも、幼い頃からずっと人付き合いが苦手で、今は人間関係につまずいて、うつになってしまったそうだ・・・。


昔は勉強ができることは、良いことだと思っていたけれどーーーーー


難関中学にすすんでみると、お子さんと同じような人付き合いができない同級生が多い。だから人とあまり関わらないまま思春期を過ごしてしまったそう。


でも、大学に入学してみたら、今までと違い、人との関わり合いが必要になる。異性と付き合ったり、アルバイトをしたりと、生活が劇的に変化していく時期だからだ。


大学の同級生は卒業してどんどん社会に出ていくのに、、、一歩が踏み出せない。はじめて深刻な事態だと気づいたそうだ。


確かに息子の社交的な面とポジティブさは、私もびっくりすることがある。できないことの方が多く、悔しいことも多いはずなのに。


それに御主人のいったことは、カナダに住んでいた時に、実際に見聞きしていた。


ある若手の外交官は、人付き合いが苦手でしゃべらないから英語がいつまでたっても話せない。日本の超有名大学を出た研究者が、「挨拶ができない」という理由でラボが閉鎖された、など。


そう。日本の教育の悪い面は、挨拶や人付き合いができなくても「優等生」になれてしまうところだ。


しかし、海外ではそうはいかない。だから海外に出ると、日本の教育の不備というかおかしさが、端的に表れるような気がする。


今、息子の中学の教科書や問題集をみていて思うのは、相変わらず受験テクニックを指導するような内容が多いんだな、ということ。夫に不満を口にしたら「大学受験がマークシートだからじゃない」と教えてくれた。こういう教科書や指導をみて、現場の教員は何もおかしいと思わないのかな。


私は歴史が得意だったけれど、歴史用語を暗記する必要って、あるんだろうか?


なんだか、日本だけ取り残されていくんじゃないのか、と少し不安になる。


コミュニケーションが大切だといっても、心が折れそうな子どもには、円滑な人付き合いなど無理だと思う。まずは、心が折れないようにすること。これが「勉強をしない!」という前に子どもにとって私は大切だと思う。



2016/02/12

超低出生体重児の長期予後と「あさがおの観察記録」 分母が少ない研究にどれだけ意義があるのか


前回までNHKクローズアップ現代の特集を文字おこししたのは、理由がある。疫学調査というのは、分母が重要だと思うからだ。


◆  ◆  ◆
NHKクローズアップ現代 『“副作用”がわからない? ~信頼できるワクチン行政とは~』 


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カギを握るのが大規模なデータベース。9つの医療法人、940万人分の電子カルテからなります。


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「疾患や予防接種の記録が分かります」


ナレーション

この膨大なデータを分析し、ワクチンを接種したグループとしていないグループで副作用が疑われる症状の発症率を比べます。つまり、いつでもすぐにワクチンと副作用との因果関係を調べる疫学調査が出来るのです。

◆  ◆  ◆


超低出生体重児に関する追跡調査って、実はたくさんある。その中でも、多いのは「勉強」(長期予後・就学)に関するものだと思う。長期的な予後を調べていけば、突き当たるのが就学問題になるからだろう。これは「超低出生体重児 勉強」のGoogleの検索結果。これだけたくさん表示される。私のblogは、上位10位以内に入っていた。


◆  ◆  ◆
超低出生体重児 勉強

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◆  ◆  ◆


親は皆悩むんだろうし、研究者にとっても超低出生体重児がどのように成長するかは興味があるのだろう。でも「ちょっと待って!」と私は思う。


●大規模な調査ではなく、調査手法もほとんど「アンケート」


一つ一つの調査結果をみていくと、「分母」がとても少ない。 調査の対象が10人以下など、珍しくない。中には一人のお母さんについての研究さえある。


さらに問題だと思うのが、調査の手法が「アンケート」が多いこと。これだけ分母が少なくて、しかも調査手法が「アンケート」、、、。これらの研究が「科学的」だといえるのだろうか?


お年寄りの大規模調査では、いろいろなことがわかっているというのに、、、。↓


超低出生体重児と虐待 その2 親の経済が予後を変える?


●「あさがおの観察記録」のような研究報告ばかり


極端なたとえで申し訳ないけれど、小学生の「あさがおの観察日記」と大差ないんじゃないかしら。


私が「あさがおの観察日記」に例えたのは、分母の少なさもあるけれど、理由がもう1つある。研究者が子どもをずっーーと「観察」しているからだ。


勉強ができない傾向にある、というようなこと報告はたくさんある。それこそ、ネットを探せばあちこちに書いてある。


でも私はずっーーと思っていた。


そんなことはわざわざ調査しなくても、だいたい予想できるというか、研究者ならば、はじめから疑わないといけないことじゃないの?だって人類の歴史を考えると、臨月がおよそ40週ということは、40週に意味があるからでしょう。いくら医学が発達したからといって高度医療が、母胎を完全に再現できるわけではない。


●長期的なリスクがないとは、まだ断定できない


超低出生体重児の親御さんが書いているブログの多くは、「心配なことがあったけれど、超低出生体重児だとわからないくらい、ゲンキです」というようなもの。


しかし、本当にリスクがないと断定はしてはいけないんだと思う。超低出生体重児が救命されるようになって、歴史が浅いからだ。それこそ、子や孫の世代まで、追跡調査をしないといけないんだと思っている。


そして、何らかのリスクがあるだろうと考えるのが、科学だと思う。


●私が知りたいのは「どうしたら改善できるのか」


おそらく、「発達がゆっくり」ということは、リスクの1つなのだろう。具体的には手先が不器用、計算や文字を書くのが苦手な傾向になる、ということだ。


ただ、リスクはリスクで受け入れるとして、、、、


問題だと思うのが、その後。



研究者の中には、私のような考えの人はおられないの?


「どうして超低出生体重児は運動が苦手なんだろう?速く走るようにならないのかな?」とか、「どうして超低出生体重は、勉強が苦手なんだろう?どうしたらできるようになるのかな?」など、『できるようにする方法』だ。


でも私は研究者に、もうあまり期待しなくなった。


今後もし「調査に協力して下さい」といわれても、お断りしようと思っている。だっていつまでたっても「発達に遅れがある」で終わっていくんだもの。分母が小さい調査ならば個人のblogで十分だと思う。
2016/02/10

NHKクローズアップ現代 『“副作用”がわからない? ~信頼できるワクチン行政とは~』その11


NHKクローズアップ現代 『“副作用”がわからない? ~信頼できるワクチン行政とは~』その10


●予想できないような健康事象があった際に、それを事象としてきちんと報告できるシステムが必要


国谷キャスター

今のアメリカのロタシールドの中止までの経緯は非常に説得力があったんですけれども、日本では子宮頸がんワクチンのような混乱を繰り返さないために、今、必要な制度は何ですか?


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谷口医師

やはり、最初の探知の部分で予想できないような健康事象があった際に、それを事象としてきちんと報告できるシステム。その後、それが本当にリスクが高いのかどうか。アメリカのようなシステムができると思うんですけれども、アメリカがあのようなことができるのは、国家的なワクチンのデータベースがあって、誰がいつ何を打ったか、すべて(の情報が)あるわけです。


また実際に電子カルテと、このワクチンのデータベースが標準化されているのですぐにリンクができるわけです。ゆえに、そのデータベースを使って打った人と打たなかった人の率を比較できる。非常に早い評価ができる。


それだけではなくて、それらをきちっとまとめた上で専門家委員会で幅広く議論をする。そういったことによって、最終的に国民皆様の理解を得ることができる。こういった新しいワクチンをどんどん入れるだけでなくて、包括的な、その周りを固めていくようなことが大事だと思いますね。


国谷キャスター

健康に関わる個人情報を国家にそこまで把握されたくない、という議論も出てきそうですけれども、そういった議論を助ける上でのメリット、デメリットの情報が出てくるということですね。


谷口医師

はい。はじめはアメリカでもプラーバシー保護の部分でそういった個人のワクチンの履歴とか、個人の健康情報を国でリンクして良いのか、と言う議論があったということですけれども、ただ、最終的にはそれが個人の利益にもなる。国民全体の公衆衛生の利益にもなる。そういったことで納得されたというふうに伺っています。


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国谷キャスター

最初に伺った事象ベースで報告をする。なぜそれが大事なんですか?少し繰り返しになりますけれど。


谷口医師

はい。あらかじめ既定されたものだけを報告するのであれば、それ以外の新たなものが絶対に報告されないわけです。どんなことであっても、まずは皆で共有しないと解決にはつながらないわけです。これまでわからないことであっても、少しでも関連があると考えられれば、それをきちんと記述して事象として報告しないと解決にはつながらないわけですね。というのも今、世界的にもこういった方向になっています。


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国谷キャスター

アメリカの場合は医師だけでなく患者本人も報告できるシステムでしたね。


谷口医師

はい。本当にいろいろな症状が出れば医師がそこですべて判断するということが難しい場合もあります。ただ、そういう時に、いろいろな方が報告することによって、間口を広く取ることによって、感度が上がってきますので、それによって見逃しも落ちてくると思いますから、そういったことも必要だと思います。


国谷キャスター

最初にワクチンを接種する時に、得られる情報を、なるべく包括的に吸い上げて、判断材料を集める、そして分析をする。そこからスタートしていかないといけない。


谷口医師

はい。それをすべて見据えたシステムをつくっていくと。ということだろうと思います。



=終わり=