2016/08/31

全国中学生人権作文コンテスト 『報道と人権』 私達のすぐ近くにある戦場に、気づいて欲しい

●夏休みの宿題 法務省が募集をよびかける「人権作文」


せっかくの夏休みだというのに、息子は宿題がとても多い。私達の頃と比べて夏休みも少なくなった。部活も忙しいし、日本の中学生は会社員みたいで、自由な時間があまりない。


勉強ができるほうじゃないから、夏休みは、苦手なことろを復習する時間にあてたかったのに、そうもいかない。通信簿には「復習をしっかりしましょう」などとコメントがついたりするけれど、いったいいつやるんだろう?


私はずっと思ってきた。超低出生体重児を、日本の教育システムに合わせることって、虐待をすることと、紙一重じゃないのかな。


でも私が「学校に無理に行く必要もないし、嫌だったらやめてもいいんだよ」と言っても、息子は首を縦に振らない。学校が好きなのだそう。


夏休みは憂鬱だ。結局私が教えないといけないからだ。何のために学校があるのだろう?時々わからなくなる。でも、出された宿題のリストを見ていたらあることに気づいた。「人権作文」ーーーー


法務省 全国中学生人権作文コンテスト
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息子に、「宿題が多いと思わない?友だちにからかわれたりして、嫌だと思わない?」ときいてみたら「うん」と頷く。「だったら、そういうことを書いてみたらいいんだよ」とすすめた。でも、まだ一人で言いたいことを原稿用紙に上手くまとめ、書く力はない。私が指導することに。


●小児の在宅医療の問題 テレビが取り上げるのに、一体、何年かかったのだろう


人権といっても、テーマは前回書いたことだ。超低出生体重児について、切々と訴えたところで、いつものことだ。「そうなんですか」で終わる。だから「一人の患者さんの意見ばかり取りあげないで」をもっと具体的にわかりやすく伝えてみることに。


海外で起きたテロや戦争などは、テレビや新聞がこのように大きく報道する。



私は国立成育医療研究センター子どもホスピス「もみじの家」をつくるきっかけとなった、NHKのクローズアップ現代の特集が今でも忘れられない。


退院後の、重い障害や病気を抱えたお子さん達への支援がないために、お母さん達がつきっきりでお世話をしている様子を紹介したからだ。こちらのお子さんは、3歳だというのに、心臓病を抱えているために、外出できないという。

NHKクローズアップ現代 幼い命を守れ ~小児在宅ケア・地域の挑戦~ 2013年5月28日
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テレビが小児の在宅医療の問題を、真正面から取り上げるのに、一体、何年かかったのだろうか?私は苦しくなり、番組をとても最後までみることができなかった。


本当に「人権」という言葉がふさわしい人達は、公の場所に出ていって活動することなんてできない。虐待されて亡くなっていった子ども達の中には、言葉が話せない赤ちゃんもいる。医療者は今でこそ「子どもの人権」にも目を向けてくれるようになった。けれど、私が訴えた時には、医療者と思われる人達から「文句をいうな。死んでも知ったことではない」などという書き込みまでされ、バッシングされた。


深刻化する『ネットいじめ』 どんな方法でも、どんな言葉を使ってもいいのか? その1
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●法務省の相談員も真剣に捉えてくれなかった


遠い国で起きたテロ事件も、祖父が勤めていた会社に関係する事件だ。息子にとったらテレビの向こうの特別な出来事ではない。


でも息子には教えた。戦場は、見えないだけで、私達のすぐ近くにもあるのだ。


一人の患者さんを私達の代表としてメディアに取り上げてもらえば、改善することもあるだろう。否定はしない。でも、だからといっていつも一人の人ばかりに光を当てないで欲しい。その後ろにいる、助けを求めている人達が社会に見えなくなるからだ。



作文を募集している法務省の人権相談員だって、私が相談したら深刻に捉えてくれなかった。「あなたは一人でがんばれるから、私達、応援しています」と言ったのは法務省の相談員だ。


すぐ側にある戦場に、多くの人に気づいて欲しい。
2016/08/29

医療不信を生み出すもの 私達を、薬剤の普及活動に利用しないで欲しい その3

●ある患者さんの言葉 「本当はワクチンの啓発などやりたくなかった」


思いきって私は、ある時、ある患者会の代表の方に疑問をぶつけた。その方はワクチンが原因で障害を負ったわけではない。だから私には、なぜ、ワクチンを推進する活動をしていらっしゃるのか不思議だった。


すると正直に教えてくれた。「本当は自分の病気のことで精一杯。でも、私達の病気は稀な病で、患者の人数も少ない。こうした活動に参加しないと、私達の病のことなど、マスコミも医師も取り上げてくれないのよ」


この言葉をきいた時に、スウッと気持ちが離れていった。社会的インパクトを与えるために、私のように身体の弱い子どもの母親が必要だったのだろうか?もしも本当に周産期医療や子どものためというのなら、このように子どもの患者を向いた活動をするはずだと思う。





「牧本事件」を作り上げていったのは、私が目にしたワクチンの啓発活動の裏側とどこか似ていると思う。私のような善意の第三者が、間接的とはいえ、牧本医師を潰す圧力に利用されたのではないかと思うからだ。



●何を言ったかではなく、何をやってきたか


「拠点病院の研究者たちには、何もしなくてもカネが降ってくる」に代表されるように、上昌広医師はことあるごとに厚労省や官僚、ナショナルセンターの医師を批判していらした。でも彼らは、それほど最低で最悪なことばかりしてきたのだろうか?


あれから数年経ち、私は成育の変化に驚いている。子どもホスピスが隣に完成し、看護師さん達が北米の小児病院に視察に出かけたそうだ。成育が発行している「すこやかジャーナル」というメールマガジンも変わった。今まで当たり障りのない内容だと思っていたが、救急搬送するヘリコプターの写真があったりと、小児医療にあまり関心がない人も楽しめる内容になっている。


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国立成育医療研究センターの”成育すこやかジャーナル facebook
https://www.facebook.com/ncchd/

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そして一番変わったのは、成育の育児支援のあり方をメディアなどで批判した私をワークショップに参加させたことだ。


その一方こちらは批判していらした上医師が、実際に何をしていたか。子ども手当を、どのようにワクチンに流し込むかにしか興味がないように思う。


◇  ◇  ◇
現場からの医療改革推進協議会(予防接種セッション)その3 2012年11月15日 10:08
http://lohasmedical.jp/blog/2012/11/post_2569.php

上昌広(東大医科研特任教授、現場からの医療改革推進協議会事 務局): ちょっといいですか。3~4年前のこの協議会に国会議員が押し 寄せて人が入りきらないくらいになりました。理由は簡単で、仙谷さんが来ていたから。「俺は仙谷さんに会いたいんだ」というような議員がたくさん来ていた(笑)。当時は今とは与野党が入れ替わっていたので予算を仕切れたんです。子宮頸がんワクチンは、あの時の話。

ただ、あの時の我々の教訓は、与野党ひっくりかえしても医療費 つまり診療報酬は200億円しか増えなかったこと。これはあかん と。それで次には、子育て手当てを流し込まないと、と言って、 GSKなど様々なメーカーが頑張ったんです。

◇  ◇  ◇


患者や被害者のために動いたのは、どちらなんだろう?
2016/08/29

医療不信を生み出すもの 私達を、薬剤の普及活動に利用しないで欲しい その2

●社会への啓発で大切なこと ナショナルセンターには、ネットで暴走する医師の問題も取り上げて欲しい!


でも、私には苦い記憶が蘇る。医療者とともに行う病気の啓発活動がトラウマになってしまった。私や私達家族の善意がいつの間にかワクチンのロビー活動に利用されていったからだ。


HPVワクチン『ロビー活動』から『薬害裁判』へ 市民を利用し『社会運動』をしてきたのは誰なのか? その1 

週刊文春 カリスマ女医宋美玄にも「有名病院留学」詐称疑惑を読んで その1

『Wedge(ウェッジ)』と村中璃子氏に関する話題 その後 その1


私は超低出生体重児の親だから、もちろん感染症の恐怖を知っている。だからワクチンをできるだけ接種して欲しいと思う。でもワクチンの被害を訴えている方々に「醜悪」などと批判することが、私にはどうしても理解できない。被害者に辛くあたることが、なぜ、ワクチンへの理解や感染症撲滅につながるのだろう?

https://twitter.com/KusumiEiji/status/519287168037306369
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むしろ、こうした冷たい言葉を医療者が投げかけることは、医療不信につながると思う。だから私は、成育にはネットで暴走する医師の問題も取り上げて欲しいと考えている。


● 「患者団体のために動いてあげようと思っただけ」という土屋了介氏への疑問 


そしてもう1つ、成育に取り上げて欲しいことがある。社会に働きかける時に、特定の薬剤の推進をしたり、特定の患者さんの声ばかりを取り上げないで欲しいということだ。


子宮頸がんワクチンの啓発活動をみて、私が一番疑問に思ったのは、土屋了介氏のご発言だった。土屋氏はご自身が啓発活動のきっかけをつくったことをメディアで公言していらっしゃる。


◇  ◇  ◇
子宮頸がんワクチン問題を追う ワクチンビジネスの作法 圧倒的な物量作戦 2014年9月16日 ジャーナリスト斎藤貴男

事情を確かめたら、GSKの専務が仕掛けていた。それでもう、僕は辞めると。その幹事長代行に皆さんを引き合わせることはしましたが。だってね、GSKの仕事をやる気はないから。私は患者さんや、患者団体のために動いてあげようと思っただけなんだから
◇  ◇  ◇


患者さんが望んでいるのは土屋氏がおっしゃるように、本当にワクチンを普及させることなんだろうか?少なくとも私は違う。


私ははじめて登壇したシンポジウムの時のことを今でも覚えている。私の発表が終わると、「良かったよ」と声をかけて下さったのが土屋氏だった。「こっちにくるといいよ」というようなことをおっしゃって、手を握って下さった。私は土屋氏が著名な医師だということを知っていたから、大変感激した。


でも、それなのに、実際に活動に参加してみると、熱心にすすめているのは「ワクチン」に関することばかり。救われた人が、救えなかった方のために活動するという「周産期医療の崩壊をくい止める会」の募金活動にいたっては、ご遺族にお金を渡して終わりという感じだった。


続く
2016/08/29

医療不信を生み出すもの 私達を、薬剤の普及活動に利用しないで欲しい その1

●「移行期医療」 慢性疾患を抱えた子ども達が、自分らしく生きていくために


今月のはじめ、国立成育医療研究センターのワークショップに参加した時に、アンケートが配られた。自由記入欄があったので、書こうと思ったけれど、スペースがあまりなく、それに、なんて書いていいかわからなかった。今日はあの時、一番書きたかったことを書いてみよう。


ワークショップのテーマは、成育がこれからすすめていこうとしている「移行期医療」。息子のように生まれた時から小児病院のお世話になっていた患者さんも、成長して成人になっていく。いつまでも子ども専門の医療機関でなく、成人病院にうつる必要がある。移行を、どうやって行っていけばいいのかが、今の小児医療の課題だそうだ。


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移行期医療を行う上で、重要になるのは、やはり社会の理解じゃないのかーーーー総合診療部の窪田満医師はそのようにおっしゃっていた。


●病気ごとの啓発だけじゃなく、もっと大きく広く、働きかけて欲しい


確かに私は何度も心が折れそうになった。街の医療機関に、超低出生体重児を理解してくれる小児科医はほとんどいなかった。まして教育現場は・・・子どもがいじめられるのはあたり前の毎日だった。


でもいくら訴えても社会になかなか届かない。


私達は患者会などをつくっても人数が少ないからだ。超低出生体重児の場合は、息子のように学校に通えるお子さんもいる一方で、重い障害を抱えたお子さんもいて、まとまることもできない。最も悲惨なケースは、親に虐待され亡くなっていった子ども達だ。


だから、それぞれが抱えている病気や障害ではなく、もっと大きな枠組みで、広く、社会に働きかけることはできないものかーーーーー


2011年1月31日NHK クローズアップ現代で放送された「~小児がん 新たなリスク~」で取り上げられた、自ら命を絶った男性(番組を文字に起こしてあります)
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2013年2月21日 NHKクローズアップ現代「続発するアレルギー事故 学校給食で何が?」の中で紹介された、給食事故で亡くなった女の子の版画 
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大きく考えれば、小児がんの晩期合併症も、重度の食物アレルギーも、超低出生体重児も同じだと思う。抱えている困難は、多岐にわたりそれぞれ違うけれど、インクルーシブという考え方が、社会に浸透すればもう少し楽に生きられるのに。そんなことを考え、毎日過ごしてきた。


だから我が国のナショナルセンターで働くような志の高い医療者が、私達と一緒に社会に働きかけてくれるのなら、素直に有り難いと思う。


続く
2016/08/27

子宮頸がんワクチン記事で月刊誌「Wedge」提訴 昨日届いた1通のメール その2

●駅員さんがプレゼントしてくれた一本の定規で、新幹線のファンに 日本中の新幹線を乗りに出かけた


家族で新幹線に乗り、旅行に行くようになったのは、息子が生まれてからだった。息子が幼い頃、本物の新幹線をみたいとせがまれ、東京駅で入場券を購入した。すると入場券を目にした駅員さんが、東海道新幹線を走るドクターイエローのイラストが入った定規をプレゼントしてくれた。


息子は大喜びで、それ以来東日本だけなく、東海道、山陰山陽、九州など、日本各地に新幹線を乗りに出かけた。(もちろんスポンサーは祖父母です)こちらは小学3年生の夏休みの自由研究。





●私も新幹線が好きになった


私も新幹線にはずいぶん詳しくなった。上越妙高駅のホームで「はくたか」の写真を思わずとってしまった。


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旅行先が、長野県との県境のため様々な想いが押し寄せる。私が新幹線を好きになったのは、身体の弱い息子にJRの方々が親切にしてくれたからだ。


でも笹井氏を批判するイラストや、村中璃子氏の一連の記事を読んで、新幹線に乗りたいという気持ちが薄れていった。新幹線の旅行も、そろそろやめようかな、と考えていた。


●昨日届いた1通のメール 鉄道会社の原点を忘れないで欲しい


ところが昨日、ある方から1通のメールが届いた。内容に驚いた。なんと『超』がつくほどの大物の方が、今回の騒動を気にしていらして、メールの送り主の方と面談をするそうだ。「何を伝えたらいいのか、まとめてくれませんか?」と書いてあった。


自己紹介にあるように、父は資源開発の仕事に関わってきた。父の会社がテロに巻き込まれ友人が亡くなった時に、新幹線をはじめ、働く乗り物をみると元気になれた。鉄道を人体に例えていうなら、血管だろうか。走る新幹線をみていると資源開発が、私達の社会になくてはならない仕事だと実感できる。


私が伝えて欲しいことはただ1つ。JRは鉄道会社なんだから鉄道を利用する人、鉄道を守る人達を大切にして欲しい。


鉄道は「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「寂しい」など、人の気持ちも運んでいく。


原点を忘れないで欲しい。


2016/08/27

子宮頸がんワクチン記事で月刊誌「Wedge」提訴 昨日届いた1通のメール その1

●東海道新幹線で『Wedge』(ウェッジ)を目にして


夏休みの旅行に出かけていた。まず、東海道新幹線で静岡県に行き、その後、東京に戻り、再び北陸新幹線で新潟県へーーーー


東海道新幹線では、グリーン車に乗車した。目に入ってきたのはもちろん『Wedge』(ウェッジ)。私は目の前に『Wedge』(ウェッジ)があると気が休まらないな。8月17日に子宮頸がんワクチン記事で月刊誌提訴 信州大教授「名誉毀損」という報道があったばかりだからだ。


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●亡くなった笹井秀樹氏への批判 同じような方々がバッシングしていた・・・


思い起こせば2年前の2014年の今頃。同じように東海道新幹線のグリーン車に乗車した。笹井秀樹氏が猛烈なバッシングを受け亡くなった直後だった。今回の騒動の前触れのような出来事があった。これはその時手にした『Wedge』(ウェッジ)に掲載されたイラストだ。

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なんという後味の悪さだろう。笹井氏が亡くなっているというのに・・・。私はたまらなくなって写真をとった。機会があったら投書でもしようと思った。亡くなってもなお、責められ続けているようだからだ。私には笹井氏が、そこまで悪いことをしたとはとても思えない。


あの時も今回の騒動と同じような方々が、ネットなどで批判を繰り返していたことを思い出す。とうとう裁判になってしまった。


続く
2016/08/17

『牧本事件』と『Yahoo!ニュース』 不確かな情報を広めているのは誰なのか その3

●「医療タイムス」の本社は長野県


調べると「医療タイムス」は、『集中』と同じような、医療情報誌を出版する会社のようだ。ネットで検索して気づいたことがある。ご覧のように「医療タイムス」の本社は、池田修一教授が所蔵していらっしゃる信州大学のある長野県にあるようだ。今まで東京の会社だとばかり思っていたので少々意外だった。




●「医療タイムス」に掲載された『牧本事件』 に関する記事 『何のための研究費なのかを真摯に問う』


次にツイートの検索ができるtwilogで、上医師のツイッターのご発言から「医療タイムス」を検索する。もしかしたら、ネットで公開されているかもしれない。


上昌広(@KamiMasahiro)/「医療タイムス」の検索結果ーTwilog


するとやはり!過去の記事がダウンロードできることがわかる。さっそく1つ、1つ、ダウンロードして読んでみる。


残念ながら、Yahoo!ニュースに関係する記事を見つけることはできなかったが、あることに気づいた。これまで何度か引用させていただいた、こちらの「2013.3 研究費流用問題」というワードで作成された文書。


Ow.ly - 2013.3 研究費流用問題.docx uploaded by @KamiMasahiro


この文書の内容が、「医療タイムス」に掲載された『何のための研究費なのかを真摯に問う』 という記事の内容によく似ているのだ。


http://ow.ly/d/16Tu
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●もしも自分の身に起きていたらと思うと怖くなる


私はこの記事を読んだ時に、ショックを受けた。同じような内容の文書が、まさか、活字になって出版されていたとは思わなかったからだ。


この2つの文書に書いてあることは、少なくとも私が教えていただいたり、自分で集めた牧本医師に関する情報とは違う・・・。こんなに短期間の間に、あらゆるメディアに、自分や自分の所属する組織のネガティブな情報が拡散されたら・・・。


もしも自分の身に起きていたらと思うと怖くなる。


2016/08/17

『牧本事件』と『Yahoo!ニュース』 不確かな情報を広めているのは誰なのか その2

●上医師の「ヤフーニュース個人」

山本氏のブログをみて私はあることを思い出した!山本氏のブログは上昌広 ヤフー 個人ニュース 」のGoogleの検索結果↓)

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でも、残念ながら、すでに削除され、記事を読むことができない。そこでいつものように、Internet Archive ( https://archive.org/web/ )に保存されているか調べてみた。


幸運なことに記事が残っていた。

◇  ◇  ◇
上昌広の記事一覧 - 個人 - Yahoo!ニュース アーカイブ
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◇  ◇  ◇

●牧本事件に関する記事 「国立がん研究センターの科研費不正問題」


思った通りだ!最後は『牧本事件』について書いてある。私がこの記事で注目するのはやはり「『集中』と『選択』によれば」という導入部分だ。そもそも『集中』と『選択』に書いてあることが真実かどうかわからないのに、まるで真実だといわんばかりに話が展開していく。一体誰が『集中』と『選択』に情報提供しているのだろう?


◇  ◇  ◇
国立がん研究センターの科研費不正問題(上 昌広) - 個人 - Yahoo!ニュース 2014年2月24日 12時57分 アーカイブ
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『集中』と『選択』が2月号で興味深い記事を掲載している。どうやら、国がんは以前から組織ぐるみで科研費を不正使用していたらしい。記事によれば、国がんは毎年50億円程度の公的研究費を受け入れ、その約3割を事務方が経費として使っている。その経費の一部を、事務方が特定の企業にプールし、飲食に使っていたようだ。『選択』には元国がんに勤務した医師が登場し、「よく運営局長の部屋に呼ばれて飲んだ。寿司をとってもらったが、あれは科研費のプール金から出ていたんだと思う」とコメントしている。


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『選択』は、「そもそも研究費を不正にプールしようとした場合、業者が発行した架空伝票が事務部門を通過しなくてはならない。検品などのチェック体制が万全であれば、預け金そのものが発生しないはずだ。つまり、事務方がよほどの間抜けかグルでないと不正は起きない」と記すが、まさにその通りだ。罪状が明白な牧本医師を、国がんが刑事告発しなかったことも合点がいく。事務方の悪事がばれるのを恐れたのかもしれない。
◇  ◇  ◇

記事の最後には、「本稿は医療タイムスで発表した拙文を加筆修正したものです」と記載されている・・・。

◇  ◇  ◇
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◇  ◇  ◇

そういえば上医師は「医療タイムス」の記事をツイッターでよく紹介していらっしゃる。どんな雑誌なんだろう?


続く
2016/08/17

『牧本事件』と『Yahoo!ニュース』 不確かな情報を広めているのは誰なのか その1

●名誉毀損とネットメディア 雑誌『Wedge(ウェッジ)』だけの問題なのか?


今日は池田修一信州大学教授の記者会見が司法記者クラブで予定されている日だ。もし、裁判になった場合、気になることがある。村中璃子氏の記事は、雑誌『Wedge(ウェッジ)』だけでなく、インターネットで拡散されている。例えばこのようにYahoo!ニュースにも転載されたため、あっという間に広がった。


◇  ◇  ◇
子宮頸がんワクチン研究班が捏造 厚労省、信州大は調査委設置を Wedge 6月24日(金)11時30分配信 
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◇  ◇  ◇

だから裁判をするなら、ネットメディアが担った役割だって、問題にしないといけないんじゃないかと思う。と、いうのも私には『Wedge(ウェッジ)』と村中氏は、ネットで拡散させようと、挑発を繰り返してきたようにみえるからだ。「売れない雑誌」「落ち目の政治家」などの村中氏の発言は良い例だ。


●Yahoo!は拡散に荷担していないのか?


ところで、Yahoo!といえば、思い出すのは先日の山本一郎氏のブログ炎上の一件。この時、山本氏はご自身のブログで、伊藤さんが書いた『うつを治したければ医者を疑え! 』(伊藤 隼也, 特別取材班 小学館)という本を、デマを広め医療不信を煽っているんだと批判した。


●「あの患者、しぶとかったなー」と書くような方が「信頼できる方」 ?


山本氏といえば、炎上という言葉がピッタリという感じのブロガーだと思うけれど・・・どうしても気になることがある。上昌広医師が「山本一郎さんは信頼できる方です」とツイッターで山本氏のブログを紹介したことだ。




言論の自由があるからこのツイート事態、問題ではないのだけれど、それでも私には腑に落ちないことが2つある。


1つは、とても些細なこと。しかし私は目にした瞬間、とても嫌な気持ちになった。上医師が紹介した山本氏のブログをよく見ると、写真の下に「あの患者、しぶとかったなー」と書いてあるのだ。(あえてリンクは掲載しません)


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こういう言葉が書いてあるブログなのに、医師である方が「信頼できる」と広めてしまうのか、と非常に残念になる。


●ご自身が取材に協力した記事も掲載されているのに・・・


そしてもう1つ。実は、山本氏がブログで批判した伊藤さんの本には、上医師のインタビューが掲載されている。(本には、この他にも、上医師の意見が掲載されています)

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私は、上医師のツイートを拝見した時にある矛盾に気づいた。


もしかしたら上医師は、伊藤さんの本が、書き下ろしではない、ということをご存じないのかもしれない。実は本の最後のページに明記されている。この本は、小学館のSAPIO(サピオ)と女性セブンに掲載された過去の特集をまとめ、一部修正・加筆したものなのだ。山本氏がブログで問題だと指摘しているのは、第2章「医師の大量処方が覚醒剤中毒死の約25倍の死者を出している」に記載されている部分だろう。しかしこの記事はもともと、『SAPIO』平成11年10月5日号〜12月7日号に掲載されていたものなのだ。

『うつを治したければ医者を疑え! 』(伊藤 隼也, 特別取材班 小学館)の最後のページ
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一方で上医師の意見が取りあげられているのは第12章、つまり『SAPIO』平成14年3月号に掲載された記事。ということは、この本の大半は、上医師がおっしゃる「伊藤さんが良い記事を書いていた頃」のものじゃないだろうか?





『牧本事件』の『集中』、村中氏の『Wedge』、山本氏のブログ、そしてこれらを広める上医師に共通するのは、「不確かな情報でもなんでもいいから広めてしまえばいい。とにかく、批判対象の信頼を損ねればいいんだ」という姿勢ーーーーーーなんだかそんな感じがしてしまう。


続く
2016/08/14

『Wedge(ウェッジ)』と村中璃子氏に関する話題 その後 その3

●公共の乗り物に、炎上ビジネスは必要ない


私は不正があるのかないのかよりも、裁判になること事態が問題だと思う。なぜなら、村中氏の記事を掲載した『Wedge』は、東海道・山陽新幹線のグリーン車に無料配置される雑誌だからだ。公共の乗り物に、炎上ビジネスは必要ない!


よくある私への批判に「『Wedge』はJR東海の関連会社だからJR東とは関係ないじゃない」というものがある。でも、それは的外れな批判だと思う。だって私達乗客には東だろうと東海だろうとあまり関係ない。そもそも『Wedge』は一般の書店や私鉄の駅の売店、さらには私鉄の車内の中吊り広告に見出しが躍っているもの。


●現場の社員の方も、不快に思っていた?


それにしてもJRはなぜ、週刊金曜日が記事にする前に、止めようとしなかったんだろう?ちなみに、大江紀洋氏がもともとJRの社員だったんじゃないかという情報は、JR内部からもたらされたときいている。つまり、JRの現場の方々の中にも、『Wedge』と村中璃子氏の記事を快く思っていない方がいらしたのだろう。


当たり前だ。JRは鉄道会社で、ワクチンのためにあるわけじゃない。「どうしてもワクチンの問題を取り上げたいのなら、他の雑誌でやって下さい」そういうことを編集長と村中氏に言える方はどなたもいらっしゃらなかったのだろうか。


●長野県と信州大学


これは私が2013年12月25日、長野県のホテルに滞在した時にとった信州毎日新聞の一面の写真。私はこの日の地元紙の紙面をみて、信州大学は長野県の方々が誇りに思っているんだな、と感じた。


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●沖縄だけでなく、長野県でも騒動を引き起こすJR東海の『Wedge』 どんな言葉でもどんな方法でもいいのだろうか?


週刊金曜日が記事にした村中氏の「落ち目の政治家」発言も、私はとても気になる。もしも元長野県知事の田中康夫氏のことなら長野県につながるからだ。田中氏はテレビ番組で村中氏に大変お怒りのようだった。裁判になったら今回の騒動を、長野県の地元紙も大きく報道するだろう。


社会に問題提起する時に、あるいは誰かを批判する時に、どんな言葉でもどんな方法でもいいのだろうか?新幹線の走っていない沖縄県だけでなく、長野県の方々まで不快にさせるなんて・・・。JRはどうかしている。