2016/10/31

お手軽なコンビニ診療で高山病予防薬を処方してもらったら・・・ コンビニ診療の盲点 厳しさが人を育てる

●駅ビルのコンビニ診療 手軽で便利だけれど・・・


先日、「早く、安い」新型出生前診断を行う医療機関についてブログに書いたところ、アクセスが急激に増えた。世間の関心が高いようだ。そこであの時何があったのか、もう少し詳しく書いてみる。もしかしたら、新型出生前診断を、安易に受ける人が減るかもしれないからだ。


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これはその時私が、処方した医師に書いた手紙の一部だ。

◇  ◇  ◇
私が、2011年8月2日に、A医師に書いた手紙

約1年半前、私は知りあいがキリマンジャロに行くというので、先生を紹介しました。先生がトラベルクリニックを標榜されているので、渡航前にワクチンを打つようにすすめたのです。しかし帰国後彼女は、なぜか私には何も報告してくれませんでした。言いにくそうに切り出したのは、数ヶ月が経過してからだったと思います。その時に私はあることを聞かされて驚きました。実はワクチンを打ってもらっただけではなく、高山病予防のために薬を処方してもらったのだそうです。ところが、処方された薬が強すぎて、トレーニング中に転倒しかけたと言うのです。


キリマンジャロのような高山に登るには、たとえツアーであっても参加者には、自己調整が求められます。高山病の予防には、地道な訓練が一番の近道だからです。幸いにも彼女には、経験抱負な登山仲間がいます。仲間の助言で、ミウラドルフィンズのトレーニング施設で訓練を受けることにしたそうです。
 

処方薬による体調の変化は、はじめての低酸素室での訓練中に起きました。先生から指示された量の薬を服用したところ、激しい睡魔に襲われ事故を起こしそうになったそうです。あわてたミウラドルフィンズのスタッフが調べたところ、原因が先生の処方した薬であることがわかりました。通常女性には、先生が処方した半分から投与をはじめるそうです。「登山家や臨床経験の長い医師ならば、当たり前に知っている」と言われたそうです。


彼女は私が先生と親しいことを知っていて、私には言い出せずにいたそうです。しかし、専門医による処方薬で、事故をおこしかけたという不信感と、恐怖心は大きく30分ほど、不満を口にしていました。


そこで私は彼女の話が終わった後、「●先生は、トラベルクリニックを標榜していても、もともと●が専門だから、高山病のことはよく知らないはず」と言いました。(以下略)

◇  ◇  ◇

●タコ焼きにタコではなく消しゴムを入れたよりひどい話 僕らの病院では半殺しの刑になります

なんで私がこんな手紙を書いたかというと、友人の医師に相談したらこのように言われたからだ。「早く知らせないと、大変だ!」と思ったのだ。


◇  ◇  ◇
それはタコ焼きにタコではなく消しゴムを入れたより ひどい話ちゃいますかーー 

例えになっていないですが、薬のメカニズムをちゃんと理解せずに単なる対症薬として処方したのでしょうね。あとは服用する人の責任だと思っているのだと思います。僕らの病院では、半殺しの刑になりますが、それはむしろ幸福なことで、個人経営のクリニックは、ある意味不幸で危険です。僕らの病院で行っているような、3科が集まってのカンファレンスで議論し尽くして出てくる診断治療方針と単独医師の判断とではずいぶん違います。誰にも間違いを指摘されずにいれば、何が間違っているのか分からなくなると思います。

◇  ◇  ◇

●一流の登山家が、厳しい理由

こちらは数年前、八甲田山に行った時にとったイッテQ登山部の写真だ。


青森県八甲田山へ その2 イモトアヤコさんとイッテQ登山部!
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写真をとったのは、ブログで八甲田山の朝のロープウェー乗り場の様子を紹介するためだった。八甲田山に来る人達は、やっぱり装備が違うんだと思って、たまたま写真をとったのだ。この時も、上空にヘリが旋回しており、遭難者を一日探していた。後日ニュースでそのうちのお一人が亡くなったことを知った。


夫の仲間の教員には、野外教育のプロフェッショナルが多い。知りあいには冒険家や登山家もいる。そういったプロフェッショナルも皆、イモトアヤコさんには感心していて、活躍を楽しみにしているそうだ。


イモトさんはもう、プロの登山家と同じレベルの達人と思っていたけれど、夫が言っていた。「イモトさんにはもちろん才能があるけれど、周りで支えているプロの人達が凄いんだよ」。一流の登山家とは、そういうことができる人達なのだそうだ。


ミウラドルフィンズのスタッフは、妹にもっと厳しいことを言ったそうだ。


私はイモトさんの活躍をテレビでみるたびに、高山病予防薬のことを思い出す。彼らが厳しいのは、登山が危険だからだ。一瞬の気の緩みが、死に直結するからもしれない。


医師も登山家も同じなんだ。


たぶん私も妹もコンビニ診療には、2度とお世話にならないだろう・・・。
2016/10/28

『すべての医療的ケア児を普通学級へ』は本当に実現可能なのか? 『福祉ニーズ調査』

●『インクルーシブ教育』が何を目指すのか、現場の教員に理解されているとは言い難いのに


数週間前、市から私の名前で『福祉ニーズ調査』というアンケートが送られてきた。


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無作為抽出法で私は撰ばれたそうだ。


本当なのかな?この前の東京都 「子供の生活実態調査 」国立成育医療研究センターのワークショップといい、とても信じられない。


ところで私は、アンケートの内容をみてびっくりした。


『インクルーシブ教育』が何を目指すのか、現場の教員に理解されているとは言い難いのに、さらに上を目指す、というようなことが書いてあるからだ。『インクルーシブ教育』だってみ〜んな関心がない。話題になったことなんて1度もないのに・・・。


そもそも、基礎疾患があるお子さんへの配慮などもほとんどない。クラブ活動や夏の体育の授業なども、みていてヒヤヒヤすることも多い。


●すべての現場にやる気があり、実現できるとは限らない


大学の場合には、専門の大学院でしっかりトレーニングを受けた教員や、補助の指導員がいる。例えば、朝一番で天気をチェックし、「今日は熱中症が心配」ということがわかると、現場に注意を促す。


また、難聴の学生のために、手話の講座を設け、車椅子の学生のためには、横断歩道にエレベーターを設置し、その他の障害がある学生のためにも、補助の学生をつけたりするそうだ。入学前に、心配だというお母さんに、夫が相談にのることもある。もちろん、超低出生体重児を育てているから、そういう活動に熱心になったのだろう。とにかく大学では、いろいろな取り組みをしているそうだ


けれど、それは大学だから。公立校には予算も、人手もないだろうから、「こういうことをして下さい!」とお願いしたことはない。


●文部科学省は、現場をみたことがあるのか?


私はアレルギー死亡事故が起きた後、学校の保護者説明会に参加したことがある。その時驚いたのが、給食室の隅につくられたアレルギーの除去食をつくるためのスペースだった。本当に狭い。予算がもともと少ないのだろう。使用する道具もごくわずかで、私の家のキッチンで、私が一人で作っているような感じなのだ。


文部科学省が通達を出したら、現場は従うしかない。「重度のアレルギーのあるお子さんにも給食を」というコンセプトは良いことだと思う。しかし教育現場にできるかはまた別の話だと思う。あの時私が感じたのは、「文部科学省は、もしかしたら、現場を見ずに、理想だけを押しつけたんじゃないのか。少し無謀な通達だったんじゃないのか」だった。


だからアンケートには、ちょっと厳しいことを書いた。


だってまた事故が起きるかもしれないから。


『すべての医療的ケア児を普通学級へ』って、実現したら本当に素晴らしい。


でも私は現実的にはとても難しいと思う。
2016/10/26

<大川小訴訟>石巻市と県に14億円賠償命令 先生のいうことを信じてばかりじゃダメ! その2

(※ 2015/03/27に掲載した記事を、再掲載しています)

『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』 を読んでいる。


あのとき、大川小学校で何が起きたのかあのとき、大川小学校で何が起きたのか
(2012/10/24)
池上 正樹、加藤 順子 他

商品詳細を見る



プロローグを読むと意外なことに著者のお一人、池上正樹氏が取材をはじめたばかりの頃、この悲劇に対する印象はこうだったそうだ。


「学校の教師達も子どもを助けようとして一生懸命だっただろうし、裏山への避難は危険だったからやむを得ず三角地帯に向かったという話を聞いているから、これは想定外の事故であり、誰も責められないのではないか」



ダイヤモンド・オンラインの連載を読むまで私もそうだったし、今でも多くの方が同じように思っておられるのではないだろうか。


ダイヤモンド・オンライン 大津波の惨事「大川小学校」~揺らぐ“真実”~


しかし、連載を読み進めていくうちに、私が思っていたことが事実と異なることを知る。行政や学校そして教育委員会、さらには文科省の対応も、どこか今の日本という国を象徴しているような気がしてならない。誰も責任をとらない、見て見ぬ振りし、問題を先送りしてしまうなどだ。


3月11日に息子が言っていた。隣のクラスの先生は、大川小学校のあった場所を訪ね、この悲劇の話を皆に話したそうだ。


少しばかり意地悪な気持ちで、息子に私はこう尋ねた。


「それじゃあ亡くなった子ども達はどこで津波に襲われたのか知っている?先生は何ていった?」


「逃げている途中に津波がきたから・・・一生懸命逃げたけれど助からなくて、先生も子ども達も大勢死んじゃったんだよ」


「私もはじめはそう思っていたけれど違うみたいだよ。大川小学校に津波が来るまでの1時間弱のうち、実際に逃げたのは何分ぐらいか先生は教えてくれた?」


「わからない」


「考えてみてよ」


「30分か40分」


「ほとんど逃げていないの。地震がおきて津波がくるまでの50分もの間、校庭にいたんだよ。『早く山に逃げよう』と、先生に言った子供もいたのに、『校庭の方が安全だから』と先生に言われ連れ戻されたという子どももいる。裏山は急で子どもでは登れないのかと思っていたら、大川小学校では、しいたけ栽培を裏山でしていたんだって」


息子は言葉を失っていた。


この日、私が息子に伝えたこと以下のことだ。


●逃げたのは津波が来る1分前

子ども達は50分間も校庭にいて、津波到達の1分前に避難を開始した。津波に襲われたのは校庭。


●子どもの証言 『早く山に逃げよう』と言った

助かった児童が「『先生、早く裏山に逃げよう』と言ったのに、先生に連れ戻された」と証言している。


●裏山でしいたけ栽培をしていた

『裏山は急斜面があって登れない』と私は思い込んでいた。しかし大川小学校の子ども達は2007年頃まで裏山でしいたけ栽培をしており、体育館裏の斜面なら、低学年でも登れることがわかっていた。


●スクールバスが待機していた

大川小学校にはスクールバスがあり、学校前の県道にはスクールバスが待機していた。


●校長先生の対応

校長先生は、皆が必死に捜索している時に、現場にほとんど来ていなかった。


●助かった先生は本当のことを言っていない

学校にいた教職員11人のうち、助かったのは男性教諭1人だけ。しかしその先生は、本当のことを証言していないと思う。

なぜなら、「(先生の言っていることは)違う」という住民の証言が複数あるし、もしも先生の証言が本当だったら、科学的に説明のできない事実が判明しているからだ。(先生が上着のポケットに入れていた携帯電話が、先生の証言通りに津波に巻き込まれて濡れていたら、メールを送ることはできないなど)

先生はおそらく、津波が来る直前に裏山に逃げていて、山の上から津波が学校に押し寄せるところをみていたと思われる。


●報告書には重要な事実が抜け落ちている

教育委員会や学校は、聞き取り調査を録音せずに行い、自分達に不利な内容の証言を報告書に記載しなかった。それどころかメモを破棄してしまった。「先生が山から学校を見ていた」のなら、これらの行政の不自然な行動に説明がつく。


●大川小学校だけが多くの犠牲者を出している

大川小学校のある釜谷地区はこれまで一度も津波が到達した記録がなく、ハザードマップの浸水域からも外されていた。そのため住民の中にも津波がくるとは考えていなかった方が大勢いたそうだ。だから、先生や市に危機意識がなかったとしても仕方がないかもしれない。

しかし、近隣の被災地の小学校では犠牲者が出ていないのに、大川小学校「だけ」が多くの犠牲者を出している。この事実は重い。


●訴えておられるご遺族の中には、教員がおられる

裁判で闘っておられる親御さんの中には教員がおられる。石巻市は都会と違い、何かとしがらみが多い地方都市だ。教員という立場で、学校や教育委員会を訴えるには、余程の理由があるのではないのか。



「なぜ時間があるにも関わらず、逃げられなかったのか」ーーーーーその疑問は本を読み進めるうちに次第に大きくなっていった。亡くなった方々のためにもその原因を明らかにするべきだと思う。それが教育であり、教育者の使命ではないのか。


これは本の冒頭にある、池上さんの言葉だ。


「不思議なことに学校管理下でこれだけ多くの犠牲者を出しながら、行政はその原因に目を向けることなく重く受け止めてきた形跡がない。主体となる学校や市教育委員会などの組織の責任の所在は総括も処分もないまま置き去りにされ、ずっと曖昧にされてきている。それどころか、本来速やかに情報を公表していかなければならない立場の責任を有するはずの当事者たちは、どこかふわふわ楽観的で他人事のように受け止めているとしか思えない」



「隣のクラスの先生は先生だから、学校や先生の悪いことは言わないのかな。


一人だけ助かった先生がいるんだけれど、その先生はどうやら本当のことを言っていないみたいなの。同じ町の人達が何人も、その先生が言っていることは『違う』と証言しているのよ。


教育委員会や市の人達に言わないよう、口止めされているのかもしれない。学校や、先生の責任にされたら困るとか、いろいろ事情があるのかもしれない。


その他にも、市の報告書に書いていることが事実と違う。メモなどの大切な記録が捨てられたりしているの。


でも、大川小学校だけが、学校で大勢の死者を出してしまっているんだよ。大きな地震だから『仕方がない』でいいのかな?


亡くなった子ども達は、本当のことを知って欲しいと思っているじゃない?本当は『早く山に逃げよう』と先生にお願いした子どもが何人かいたのに、大人が黙っていたら言っていないことにされる。先生だって、何人も亡くなってしまったから先生を責めているんじゃないと思う。


そうじゃなくて、本当のことを知ってもらわないと、もし自分だったら『悔しい』と思わない?」


『我が子の死に、意味を持たせて欲しい』と訴えておられるご遺族の気持ちが、私には痛いほど伝わってきた。


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大川小児童の遺族が立ち上がってから4ヵ月 明らかになった真実、隠され続ける真相とは | 大津波の惨事「大川小学校」~揺らぐ“真実”~ | ダイヤモンド・オンライン より引用


実際に、聞き取り記録や事故報告は、遺族側から、調査の矛盾点の指摘を受けて、変遷を繰り返している。
 

 市教委は、震災から1年以上にわたって、校庭から子どもたちが「避難をした」と説明していた。


 2011年6月4日の説明会では、“避難”開始時刻は、「午後3時25分頃」。それが、2012年1月22日説明会では「午後3時30分頃~」に変わり、1年後の2012年3月18日には「午後3時35分過ぎ」となった。


 遺族の追及によって、実際には避難と言えるような実態ではなく、津波に襲われる1分ほど前に「逃げ始めた」といったほうが正しかったことが分かったのだ。


 校庭から避難をしなかった理由については、裏山に倒木があったためとしていたが、それも「倒木があったと思われる」と、市教委は途中で説明を変えた。


 また、児童が教諭に向かって「山に逃げよう」と言っていたという児童たちの証言が、調書にはひとつもないのに、説明会での指導主事からの説明の中には出てくるという不審な点もある。


 さらに、重要な資料を、長期間公表しなかったという問題もあった。


 唯一生存したA教諭が保護者宛にメッセージを綴ったファックスを、市教委が公開したのは受け取ってから7ヵ月以上も経ってからだった。また、震災から5日後という直後の時期に、当時の柏葉校長から聞き取った被災状況の調書が存在することが、私たちの情報公開請求で分かったのは、震災から1年2ヵ月が過ぎた2012年5月18日だった。


 このように、震災直後に市教委が混乱していた、という理由だけでは説明がつかない重要事項が、疑問の残る形で公文書に残されてきたり、あるいは、ないとおかしいことが、なぜかなかったことにされてきたりした側面がある。



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2016/10/26

<大川小訴訟>石巻市と県に14億円賠償命令 先生のいうことを信じてばかりじゃダメ!

東日本大震災の津波の飲み込まれた大川小学校。ご遺族が、市と宮城県に23億円の損害賠償を求め、判を起こした。今日、仙台地裁で判決が言い渡された。

◇  ◇  ◇
<大川小訴訟>石巻市と県に14億円賠償命令 河北新報 10月26日(水)15時16分配信
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東日本大震災の津波で死亡・行方不明になった宮城県石巻市大川小の児童23人の19遺族が市と宮城県に23億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁(高宮健二裁判長)は26日、学校の責任を認め、計約14億2660万円を支払うよう市と県に命じた。公立学校教職員の管理監督下で震災の津波で犠牲となった児童生徒を巡る司法判断は初めて。全国の教育現場に大きな影響を与える可能性がある。
◇  ◇  ◇

ニュースをみて当然の判決だと思う。


この裁判は、ネットメディアが真実を伝え続けてことで、応援の輪が広がった。当初の報道とは、あまりにもかけ離れた事実の数々に、憤る人もおおかったんじゃないだろうか?


私もその一人だ。


私はダイアモンド・オンラインに連載された大津波の惨事「大川小学校」~揺らぐ“真実”~という特集記事を読んで、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(池上正樹、 加藤順子著)という本も購入した。こちらは当時書いた感想。非常にアクセス数の多い記事の一つだ。


『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』 を読んで その1


教員である夫にも、もちろん真相を伝えた。「教員がご遺族を支援しないでどうするの!」と思うからだ。


はじめ夫は「学校を訴えるなんて」と思っていたようだった。しかし私が、裁判を起こしたご遺族には、教員もいらっしゃること、裏山で椎茸栽培をしていたことなどを教えたら、考えが180度変わったようだ。



いくら予測できないほど大きな災害だからといって、教員には子どもの命を守る使命や責任があると思う。せめて、役所や教員が真実をもっと早く伝えていたら、結果も違ったかもしれない。唯一の生存者の先生だって被害者だと思う。(ご遺族に対して、何も語らせないという)重い十字架を背負わせるような対応をさせたのだから。


私は、津波に飲み込まれる映像をあえて子どもにみせた。息子は泣いて怖がったけれど、「先生はいつも正しいことを言っているとは限らない!いつも誰かの後をついていくだけじゃダメ!命を守るのは、自分しかいないんだよ」と教えた。


亡くなったお子さん達は、天国で少しは喜んでくれるだろうか?


ご冥福をお祈りします。
2016/10/25

フジテレビ 『とくダネ!』 「 『新型出生前診断』で揺れる出産現場」 をみて その2

●お金になる医療と、ならない医療の差に愕然とする


「謎に満ちたジーンテック」なんて書いたが、今や登記謄本もネットで閲覧できる時代だ。成立の経緯、経営陣の経歴などを調べてある。もちろん、『ジーンテック』の前身『スキャン株式会社』についても。


感想を一言でいうと、「同業者からの批判が絶えない理由がわかる」だ。「この臨床研究は、医学の発展や患者のためなんです」と言われても私は素直に信じることができないなぁ。


昨日書いたように、『もみじの家』の取り組みは、ナショナルセンターに相応しく素晴らしいと思う。しかし、この事業は大きな難題を抱えている。運営費が常に不足しており、寄付を集め続けないと維持できないのだ。


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●『新型出生前診断』を臨床研究として行う理由 国民は納得しているのか?


寄付を募る時に、ネックになるのが、私はこの『新型出生前診断』だと思ってきた。


だってジーンテックの設立の経緯を含め、大きな矛盾を感じるんだもの。医療はもはや産業でありビジネスなんだということを、突きつけられた気がする。


不満に思っているのは、当事者や取材に応じる医療者だけではない。「子どものためのナショナルセンターが率先して行う研究なのか?」と教育者までいっているよ。


今日の『とくダネ!』をみても、社会に混乱をもたらすことは、はじめからわかっていたのに、としか思えない。成育は社会に広く寄付を呼びかけるなら、『ジーンテック』にも寄付してもらえばいいのに。


ためしに、『新型出生前診断』 『医療的ケア児』はどれくらい注目されているのか、検索してみた。すると、このブログの昨年書いたある記事が上位に表示される。


けっこうびっくりした。そのうち、社会問題になっていくのかな。

2016/10/25

フジテレビ 『とくダネ!』 「 『新型出生前診断』で揺れる出産現場」 をみて その1

●エコー検査をみてカウンセリングを受けた4割が、新型出生前診断をやめる

今朝の『とくダネ!』で『新型出生前診断』の特集があると知り、録画した。日本医学会が認可していない医療機関が、検査をあっせんしている問題を取り上げていた。相場よりもかなり料金も安いようだ。


ただ、高度医療で救命された者として、気になったのは、埼玉県にある瀬戸病院の遺伝専門医で産科医の篠塚憲男医師の言葉。「エコー検査をみてカウンセリングを受けた4割が、新型出生前診断をやめる」そうだ。この検査が、いかに正しく認識されていないかの表れだと感じる。


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●医療の場合は、安い、早いが、良いとは限らない


検査を希望する人が増えたのは、正しい情報が少なく、不安に拍車をかけるからだろう。


小児がんの専門医の講演にも出てきたし、患者さんもいっていた。私も高度医療で救命された元患者だ。一口に医師といっても、手技や知識などには大きな差がある。高度な医療を受けるなら、患者は医療機関と医師を撰ばないといけない。


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安い、早いってまるで牛丼やラーメンみたい。でも妹は、お手軽なコンビニ診療で高山病予防薬を処方してもらったら、危うく大事故になるところだった。あの有名なミウラドルフィンズのスタッフが、薬の量をみて「あまりにも知識がない」とびっくりしたそう。


早い安いが、医療の場合は、良いとは限らない。



●国立成育医療研究センターの『新型出生前診断』と『もみじの家』


ところで、このブログでは、『新型出生前診断』について何度か取りあげている。


継続的に取り上げてきたのは、私が超低出生体重児の親だから、という理由だけではない。実は、緊急帝王切開し私を救命してくれた執刀医が、何かと批判の多い『ジーンテック株式会社』の設立に関与しているのだ。


『新型出生前診断』の問題点について その5  謎に満ちた『ジーンテック(GeneTech)株式会社』 前編

『新型出生前診断』の問題点について その5  謎に満ちた『ジーンテック(GeneTech)株式会社』 中編

『新型出生前診断』の問題点について その5  謎に満ちた『ジーンテック(GeneTech)株式会社』 後編


私が知ったのは、もう1年以上も前だった。はじめて知った時は、ショックだったなぁ。


続く
2016/10/24

官僚のメディア戦略 『もみじの家』の凄いところ その2

●私が思う良い『メディア戦略』  誰のためにある活動なのかが、はっきりみえる


NPOなどの活動を軌道に乗せるには、メディアの方に参加してもらうことが重要だ。「社会貢献」といってもお金がなくては何もできない。お金を集めるには、メディアに取り上げてもらうことが近道になる。だから、いかに、メディアに取り上げてもらうかを皆考えている。


私がメディア戦略を問題にしてきたのは、一口にメディア戦略といっても、良いものと悪いものがあると思うからだ。前者は、先ほどの活動のようなもの。後者は、成育に誕生した『もみじの家』のような活動だ。


『もみじの家』の場合、ハウスマネージャーにNHK出身の内多勝康氏が就任した。私は、内多氏の「就任のごあいさつ」を読んだ時に、なんとなくわかったよ。

◇  ◇  ◇
内多勝康ハウスマネージャー就任のごあいさつ 『もみじの家』
http://www.home-from-home.jp/2016/04/08/内多勝康ハウスマネージャー就任のごあいさつ/

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◇  ◇  ◇

さらに驚いたのは、成育に働きかけて下さったという喜谷昌代氏だ。

◇  ◇  ◇
子どもホスピス 家族支える「第2の家」 長く生きる力与えたい 英国慈善団体MOMIJI代表・喜谷昌代さん(79) 毎日新聞2016年4月20日 東京朝刊
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◇  ◇  ◇

皇后陛下、美智子様とのエピソードはきっと多くの方の心を掴んだだろう。内多氏や喜谷氏の記事を読むと、「困っている人がいるんだから、すぐに始めればいいというものじゃない。人の人生や命に関わる活動だから、時間をかけて、本物を集めないとダメなんだよ」といわれているようだ。


●民主党政権で予算が大幅削減された、障害のあるお子さんの野外教育 その後


最後に、もう一つ。


冒頭で紹介した元政治家は、「超低出生体重児の教育問題に予算をつけてあげられるかもしれない」なんて、おっしゃっていたけれど、実際に行ってきたのは、正反対のことだった。なぜなら、民主党政権の時に、夫の同僚の先生は予算を大幅に削減された。その先生は障害を抱えたお子さんの野外教育を長年行ってきたその道のスペシャリストだ。そのため、仲間の教員は皆不満に思っていた。教員の中にも、障害のあるお子さんを育てている人もいる。予算が簡単に増えないから、個人的に、お子さんのお友達の家族を連れて指導するなど、地道に活動を続けてきた。


それが民主党政権になった途端、バッサリカット。


ところが、最近『もみじの家』と同じような出来事があったと教えてもらった。


ある高貴な方が、関心を持って下さって勉強会などに参加して下さるのだそうだ。講演会なども最後まで熱心に聴いて下さるという。それも、1年だけでなく翌年も、その次の年もーーーー次第に社会の関心も高まり、気付けば予算も増えていったそうだ。


●『テレビが政治をダメにした』んじゃない!


海外では、こうした社会貢献は、「貴族の仕事」と呼ばれるときいたことがある。貴族のように、お金や時間がある人じゃないと、できない、という意味だ。


今の私にはその理由がよくわかる。官僚だから何をやっても、ダメなわけじゃないじゃない。大切なのは、そこに心があるかないかでしょう?


私はその元政治家がおっしゃっているように『テレビが政治をダメにした』んじゃないと思う。政治家が市民を騙すようなことをするから、信用されなくなったのだ。

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2016/10/24

官僚のメディア戦略 『もみじの家』の凄いところ その1

●NPO団体や社会貢献 誰を幸せにするための活動なのか

昨日のテレビで人気!音喜多駿都議が「大事な本会議中に居眠りしたワケ!」を読んで 福祉なんだか偽善なんだかよくわからない・・・の続きです。


私に手記を書くことをすすめてくれた政治家は・・・ブログを読んでくださている方には、だいたい想像がつくと思う。そう、NPOといえば、真っ先に名前があがる。『官から民へ』『NPO』『ソーシャル・イノベーション』『ソーシャル・プロデュース』という言葉も好きな方だ。


昨日、引用させていただいた「ALSアイスバケツチャレンジ」を時系列にまとめた記事を、もう1度引用する。こうして「おかしい!」と声が上がり始めたのは、私に声をかけた方のような、後方支援をする人達にも問題があるだろう。私は社会貢献を信用できなくなった。

◇  ◇  ◇
塩村文夏 まとめサイト
http://www64.atwiki.jp/shiomura/pages/14.html

最近はやってきてますね。「ALSアイスバケツチャレンジ」
(中略)

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とにかく、神輿のまわりの人間が同じ人たちなんですね。

例えば氷水をかぶった順番から行くと、フローレンス駒崎氏から、みんなの党おときた駿議員。
みんなの党三谷英弘代議士から、松田公太参議院議員、そして浅尾慶一郎代表も顔を出すなど、
塩村都議のヤジ問題の時と、出てくる順番まで一緒です。

メディア界隈では、まず乙武洋匡氏あたりがコメントを出して、各界からコメントが集まる。
駒崎氏やら、津田大介氏やらが出てきてコメントや解説。
まるでコピペの様に同様のタイミングで、同じ人が現れます。

そしてバックをうかがうと、社団法人やらNPOやらが存在して、表向きとは別の意図が感じられてしまう・・・

◇  ◇  ◇

●成育に誕生した『もみじの家』の凄いところ 官僚の『メディア戦略』


そんな時に参加したのが、国立成育医療研究センターのワークショップだった。成育に誕生したばかりの、短期医療型施設『もみじの家』を目にし、医療者の声をきいた。


はじめ私は全く期待していなかった。いつも、騙されるようなことばかり。「参加しても、またがっかりするだろうな」と思っていた。


最近ある方が私に教えてくれた。


「『もみじの家』だって、官僚が働きかけて誕生させたんだよ」


もちろん気付いていた。誰も、触れていないから『もみじの家』の凄いところを書いてみよう。


続く

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2016/10/23

テレビで人気!音喜多駿都議が「大事な本会議中に居眠りしたワケ!」を読んで 福祉なんだか偽善なんだかよくわからない・・・

●音喜多都議は、本当に「医療的ケア児」に関心があるの?

「2016年現在、東京都議会議員の音喜多駿(おときた駿)といえばレイプ強姦疑惑で有名ですが」という、刺激的な書き出しのブログ記事をみて買ってしまった。フライデー!

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フライデー2016年11月4日号「テレビで人気!音喜多駿都議が『大事な本会議中に居眠りしたワケ!』 」より引用

本誌は9月下旬、東京新宿区内で出版記念イベントに出席した音喜多氏を発見。イベントの後半の質問コーナーでは、「僕はモテるために政治家になったんですよ!」と、女好きキャラ全開のリップサービスで会場を盛り上げる。
(中略)
あるベテラン都議は音喜多氏に厳しい一言を向ける。「彼はわかりやすいパフォーマンスやスタンドプレーで目立つのは大好きですが、そうでないところでは、気が緩みがち。実際、音喜多さんが本会議中に居眠りをしているのは、議員の間では有名な話ですよ。どれだけ忙しくても、大事な議会で眠るのはもっての他です」

◇  ◇  ◇

私は音喜多都議にあまり良い印象を持っていない。新潟県知事に初当選した米山隆一氏とは全く違うと思うからだ。


最近「医療的ケア児」に関心があるようだけれど、本当に関心があるのか疑わしい。私は自分が苦労したから、メディアが注目する話題に飛びついたように思えてならなかった。だからフライデーを読んで「やっぱりな」と思ってしまった・・・。いや、思っていた以上に、酷いかも。既得権益を追求してきたのに、ばっちり寝ている姿を週刊誌に掲載され「目立つことしかしない」とダメ出しされたんだから。


ちなみに音喜多駿 居眠りでグーグル検索して、出てきたのがこちら。御自身も居眠りで有名だったのにね。

◇  ◇  ◇
http://otokitashun.com/blog/memo/7042/
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居眠りしていて2万円以上もらえる、東京都の形骸化した審議会の実態
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そういえば、ある人が私に言っていたな。


「(NPOはたくさんできたけれど)福祉なんだか偽善なんだか、わかんない活動も多いよな」


音喜多都議の「僕は(女に)モテるために政治家になったんですよ!」は、まさにその言葉がピッタリだ。


●「ALSアイスバケツチャレンジ」「保育園落ちた日本○ね!!!」 メディアが取り上げる社会問題 登場する方々が毎回同じなのは単なる気のせい?


ところで、私の疑惑は、もっと別のところにある。


不思議なことに、音喜多議員の周辺にいる方々は、私の知っている元政治家の周辺にいる方々と同じなのだ。私に「超低出生体重児の教育問題を親が個別に訴えるのは大変だ。予算をつけてあげられるかもしれないから、手記を書いて」と私にすすめた方だ。


こちらの『目が覚めて思うこといろいろ』というブログには、今年国会で取り上げられた、「保育園落ちた日本○ね!!!」事件が時系列で並べられている。誰が、どんなタイミングでどんな発言をし、メディアに取り上げさせるように仕掛けていったのか。このまとめをみると、私がブログに書いてきたワクチンのプロモーション『牧本事件』のメディア戦略に似ている!と思う。


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【「日本ヘイト」の連携プレー(13)】「保育園落ちた日本○ね!!!」事件の時系列・総まとめ。「イデオロギー優先」の扇動は手段を選ばない。 『目が覚めて思うこといろいろ』より引用

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次に、こちらのブログも少し引用させていただこう。「ALSアイスバケツチャレンジ」を時系列にまとめてある。やっぱり同じようなメンバーが登場する。

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塩村文夏 まとめサイト
http://www64.atwiki.jp/shiomura/pages/14.html

最近はやってきてますね。「ALSアイスバケツチャレンジ」
(中略)
とにかく、神輿のまわりの人間が同じ人たちなんですね。

例えば氷水をかぶった順番から行くと、フローレンス駒崎氏から、みんなの党おときた駿議員。
みんなの党三谷英弘代議士から、松田公太参議院議員、そして浅尾慶一郎代表も顔を出すなど、
塩村都議のヤジ問題の時と、出てくる順番まで一緒です。

メディア界隈では、まず乙武洋匡氏あたりがコメントを出して、各界からコメントが集まる。
駒崎氏やら、津田大介氏やらが出てきてコメントや解説。
まるでコピペの様に同様のタイミングで、同じ人が現れます。

そしてバックをうかがうと、社団法人やらNPOやらが存在して、表向きとは別の意図が感じられてしまう・・・

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●「社会貢献と偽善は紙一重」ということに、皆が気付き始めている?


ワクチンの場合は、要所要所に、プロのロビイストやPR会社が介在していた。そのため宣伝広告の押しが強すぎて反発を招いた。


「社会貢献」て本当に、偽善と紙一重だと思う。


ただ、最近少し社会の変化を感じている。上記のブログに名前が出てくる方の中で、今年話題になったのは音喜多都議だけじゃないからだ。


乙武洋匡氏と松田公太氏、ブログに名前はないけれど、荻上チキ氏宋美玄氏を週刊文春が取り上げた。


社会が変わりつつあるのかもしれない。
2016/10/19

新潟知事選挙に初当選した米山隆一氏はどんな人? 週刊文春2013年12月5日号と米山氏 その5

●文春の取材で緊急立ち入り検査を行った東京都 検査の理由は「入院患者を残して院内に医療スタッフが不在だったことが明らかになれば、重大な法律違反です!」


この後、東京都の対応に疑問を持った週刊文春は、東京都の救急災害医療課に取材を行う。東京都もさすがにまずいと思ったのかK外科胃腸病院に緊急立ち入り検査を行ったという。


検査の理由が記載されているが、東京都の話にはあきれてしまう。


なぜならそもそも二次救急医療機関には、24時間体制で医師、看護師の両方が常駐することを補助要綱に定めていて、ここには、電話で呼び出し可能な「オンコール体制」は含まれない、などと言っているからだ。


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この条件が満たされなければ、東京都は二次救急医療機関の指定を外します。東京都医師会を通じて周知しておりますので、知らなかったという話では徹りません。また、仮に入院患者を残して院内に医療スタッフが不在だったことが明らかになれば、重大な法律違反ですから緊急立入り検査を行うことになります
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驚くことに、このK外科胃腸病院は、年間500台以上の救急車を受け入れてきたそうだ。先ほどの墨東病院の医師がなぜ東京都を批判したのかよくわかる。東京都が基準に満たない医療機関を放置し続けてきたことに、責任はないのだろうか?記事を読んだ誰もが持つ感想だろう。


●文春の「ルポ『産婦人科の戦慄』」がきっかけで、「スーパー総合周産期センター制度」や「東京ルール」が誕生した


最後に、文春の取材班が検証を行う。興味深いことに、この問題が引き起こされたことと、文春がかつて掲載した特集記事には関連があるのだという。その部分を引用する。

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私たちは08年に本誌誌上で「ルポ『産婦人科の戦慄』」という記事の中で、少なくとも7つの病院に受け入れを拒否された妊娠35週目の女性が、 “たらい回し”の結果、脳出血で死亡に至った詳細を報じた。記事は、大きな反響を呼び、その後、都は「スーパー総合周産期センター制度」を創設して、周産期医療ネットワークの大改善が行われた。


さらに一般救急でもたらい回しを防ぐため、09年に始まったのが、「東京ルール」の運用だ。


「『東京ルール』は、救急患者の搬送を5回断られた場合、地域ごとの拠点病院が受け入れるという東京独自の制度です。これで深刻なたらい回しは減りましたが、搬送困難事例である『東京ルール』を使った場合には、報告義務がある。適用数を増やさないため。『どこでもいいから収容させてしまおう』という意識が救急隊の一部にあることも確かです」(医療医関係者)


今回の事故は、一義的には診療所の医療体制に重大な不備があったことが原因だが、「東京ルール」が作用した側面もある。

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実際に貴子さんのご主人の若林さんは、救急隊に「産科と胃腸科とどちらにしますか?」と尋ねられたという。若林さんは今でも「あの時、産科にしていたら」とご自身を責め続けているという。


私は新婚だった若林さんと貴子さんを「医療リテラシーがない」などと責める気にはとてもなれない。子宮外妊娠は中学生にも起きる。学生の場合、妊娠していることを親が知らないケースがほとんだろう。親の判断などにまかせていては、非常に危険だと思う。


子宮外妊娠 若年者に発症した子宮外妊娠の1例。 一般社団法人関東連合産科婦人科学会


記事の最後は、このように結ばれている。

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医療の “谷間”を生まないためにも、私たちはかねてから救急医療機関の質的管理、集約化を唱えてきが、東京都の動きは鈍いと言わざるを得ない。(中略)貴子さんの死を無駄にしないためにも、新しい制度設計は急務である。
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記事には、新潟県知事の初当選した米山隆一氏のお名前は出てこない。伊藤隼也氏のツイッターに「弁護士という立場で被害者救済に努めた」とあるのでご遺族側の弁護士だったのだろうか?いずれにしても、このような問題に関わった方が知事になるのは良いことだと思う。


東京都も小池百合子氏が知事になった。


私は少しばかり希望を持っている。