2017/01/31

『HPVワクチン』を推進した任意団体と『牧本事件』

⚫︎被害者に死よりも苦しい生を強いる?

『月刊日本』の公式サイトに、気になる記事が掲載されていた。


「世界に拡がる薬害 子宮頸がんワクチン」というタイトルで、『推進派』と呼ばれる方々が、なぜ情報操作をするのかを解説している。ワクチンの被害を扱う記事は何度も読んできたが、ショッキングな内容で驚く。なぜなら、HPVワクチンは「神経障害」を引き起こしている可能性があり、それは被害者に死よりも苦しい生を強いると、書かれているからだ。


◇ ◇ ◇
世界に拡がる薬害 子宮頸がんワクチン 『月刊日本』2017/1/30
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―― HPVワクチンに神経障害の可能性が出て来ました。

A HPVワクチンが「神経障害」を引き起こす可能性が出てきたのは致命的だ。これは世界的な子宮頸がんワクチン問題に止めを刺す「爆弾」になりうる。

本来、薬は患者に打って病気を治すものだ。その代わりに副作用が出るのは仕方がない。しかし神経障害の副作用は絶対に認められない。薬の世界では、神経障害の副作用は死よりも重いとされている。神経障害は死よりも苦しい生を強いるからだ。

たとえば人間は癌を治す代わりに痴呆になることを望まない。抗癌剤は痴呆どころか食欲不振の副作用があっただけで認可されない。極論だが、神経毒性を持つ薬は「薬」にならない。

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後半部分にも興味深いことが書いてあった。先日報道されたアステラスの新型ワクチン中止と、HPVワクチンの副反応問題は関係があるかもしれないそうだ。

◇ ◇ ◇
そもそもHPVは未だに謎の多いウイルスだ。特にグラクソが製造販売する「サーバリックス」は、世界初の昆虫細胞培養株と昆虫ウイルスで作られたHPVの遺伝子組み換えワクチンだ。今まで世界に存在しなかった物質に侵入された人体が過剰反応し、神経障害、免疫障害を起こしても不思議ではない。

先日、『日経新聞』(1月12日付)がアステラスの新型ワクチン中止を報じた。アステラスはバイオベンチャーUMNファーマと共同で、昆虫細胞を使った開発した新型インフルエンザワクチンの承認を申請していたが、2年半以上認可されなかったという。国はHPVワクチンの副反応を見て、昆虫由来ワクチンに慎重になっている可能性がある。

◇ ◇ ◇

⚫︎裁判の争点は早期承認か 『HPVワクチン』を推進した任意団体と『牧本事件』

いよいよ2月13日は、被害者が厚生労働省と製薬企業を提訴した裁判の第一回期日だ。


そこで思い出すのが『牧本事件』だ。実は、私が『牧本事件』に関心を持ったのは、『HPVワクチン』推進に協力したとされる任意団体だったからだ。


以下は、ジャーナリスト斎藤貴男氏が執筆した特集記事。推進に協力した団体名が記載されている。よくみていくとあることに気づく。不思議なことに私には見覚えのある団体があるのだ。その一方で、牧本医師と活動を共にしていた団体は少ないようだ。


◇  ◇  ◇
「予防接種は国家経営そのもの」 子宮頸がんワクチン問題を追う 集英社インターナショナル 2014年9月16日
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HPVワクチン推進に影響力を行使した団体はきわめて多い。本稿でも幾度か登場した2009年7月の、長妻昭厚労相(当時)への要望書提出に参加した23団体を挙げるだけでも──。

「医療構想・千葉」「医療法人社団 ゆうあい会 ゆうあいクリニック」「(財)日本対がん協会」「子宮頸がんから女性を守るクリック募金」「子宮頸がん征圧をめざす専門家会議」「子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会」「市民のためのがん治療の会」「(社)ティール&ホワイトリボンプロジェクト」「(社)日本産科婦人科学会」「(社)日本病院会」「全国医学部長病院長会議」「全国骨髄バンク推進連絡協議会」「特定非営利活動法人 子宮頸がん啓発協会 Think Pearl」「特定非営利活動法人 子宮頸がんを考える市民の会」「特定非営利活動法人 日本婦人科腫瘍学会」「日本癌治療学会」「日本臨床腫瘍学会」「八王子内科クリニック」「らんきゅう 子宮がん・卵巣がん患者による患者のためのサポートグループ」「卵巣がん体験者の会スマイリー」「リボンムーブメント」「リレー・フォー・ライフin ふくおか実行委員会」「『I know』プロジェクト」(50音順。「専門家会議」年次報告より)。医療機関や学会をさて置けば、草の根的な市民グループが目立っていたのが大きな特徴だ。

◇  ◇  ◇

私は裁判では、まさにこの早期に承認されたことが争点になるんじゃないかと考えている。


こちらは、PMDAが公開している、問題のサーバリックスとガーダシルの『審議結果報告書』だ。ワクチンに懐疑的だというトランプ氏が大統領に就任した直後だ。裁判の行方に注目が集まりそうだ。


審議結果報告書 サーバリックス(GSKグラクソスミスクライン社)平成21年(2009年) 9月8日

審議結果報告書 ガーダシル(MSDメルク社)平成23年(2011年) 6月3日


⚫︎科学や医学の進歩は私達に幸せをもたらしてきたのか

最後に、トランプ氏について私の感想を書いておこう。トランプ氏を、非科学的だと批判する科学者も多いけれど、私はトランプ氏が支持を集めた理由は、少し違うと考えている。「科学や医学の進歩は人類に幸せをもたらしてきたのか」を突きつけているような気がしてならない。どちらかというと、急激な変化に危機感を持ち、ブレーキを踏みたい人たちが増えているんじゃないかと思う。


医療的ケア児の問題や、超低出生体重児が苦労しながら生きていること。そして新型出生前診断の議論をみていても、幸せばかりじゃないよね、と思ってしまうからだ。
2017/01/29

超低出生体重児と『発達障害』 私がもっと科学的に解明して欲しいと思う理由 その2

●「赤ちゃんにクラシック音楽を聴かせると天才になる」は迷信?


そもそも血液検査のような検査法があるわけじゃないし、実際に発達の専門家だという医師のアドバイスは、ことごとく外れた。もし外来に今でも通っていたらーーーーと考えるとゾッとする。適切な支援や訓練へつなげられなかったからだ。


ただ、そういう私でも、先ほどの研究者のように「普通に産まれたお子さんとは違うんですよ」と言われたら納得できる。でも脳科学のようなアプローチで超低出生体重児の発達を解明するには、もう少し時間がかかるんだそうだ・・・。

◇  ◇  ◇
脳科学とは - RIKEN Brain Science Institute - 理化学研究所

脳科学とは?

脳科学者達は、次のような基本的な質問への答えを見つけようと試みている:脳の中に見られる多くの遺伝子及びたんぱく質の機能は何か?脳細胞は、どのようにしてお互いに合図しあうのか?脳はどのようにして成長し、我々が学んだ時には何が起こるのか?老化の影響を逆転し、脳への損傷を修復することができるか?人工知能の装置を作り出すのに、どのようにして我々の持つ脳の機能への理解を適用できるか?

◇  ◇  ◇

つい最近「赤ちゃんにクラシック音楽を聴かせると天才になる」は迷信という情報を知り、ショックを受けた・・・。子供を天才児にしたい母親たちをターゲットとしたビジネスモデルと書かれている。CDをプレゼントされたからよく聴かせたぁ。確かにあまり効果があるとは思えなかった。私のような未熟児を育てる母親は、インチキ商法の良いカモなんだろうなぁ。

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科学的に偽りであることが証明された脳に関する9つの迷信 Lifehacker  
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赤ちゃんにクラシック音楽を聴かせると天才になる

この迷信は、90年代にGordon Shaw博士とFrances Rauscher博士がカリフォルニア大学アーバイン校で行ったリサーチが元になっています。予備調査の結果では、モーツァルトのある曲を聞くと、子供の「時空間的な理由付けをする能力」が向上することが示されました。ここだけが大きくヘッドラインとして取り上げられ、子供を天才児にしたい母親たちをターゲットとしたビジネスモデルができあがってしまったのです。(以下略)

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●カルテに『障害名』が書かれることは、患者さんが考えているよりも重い

あと、私が科学的に解明して欲しいと思う理由はもう一つ。


友人の医師は私に「『障害』とするのは、最後の手段にすべきだよね。カルテに『障害名』が書かれることは、患者さんが考えているよりも重いことなんだよ」と言っていた。友人は成人をみる医師だから、子どもの将来、人権を考え疑問を持つようだ。精神科医の野田正彰医師と同じように、発達障害が「脳機能の障害」だということを重く捉えているようだ。

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野田正彰著 『うつに非ず』 第4章 疾病化 社会問題を個人の病気にすり替えるより一部引用

子育てに自責的な親たち

なぜ発達障害のラベル張りが浸透したのか。

少なくない親たちが、「自分のこどもには問題があるのではないか、それはこどもの育て方が原因でないか」と不安を抱いている。他人から指摘される以上に、自分自身を責めている人がいる。そのため、子どもに精神医学的な疾病名がつくと、「病気なのだから仕方がない」と安心し、早期に治療するように言われて少し落ち着いた気持ちにある。

これはトリックに他ならない。日本では発達障害とは脳機能の障害と法律に書かれているのに、発達障害だからと言われて安心するのはおかしくないか。脳機能の障害は、脳の器質的、遺伝的な原因を仮定している。そんな仮説を安易に認めてよいのか。

早期の治療をすれば全ての病気がよくなるわけではない。問題の多い早期介入も少なくない。

(中略)

幸福感についての国際比較調査では、日本の子どもは他国の子どもより極めて低い。しかも、思春期を過ぎるとさらに幸せに思えなくなっている。こんな子ども時代を生きることが幸せなのか、子どもにこんな日々を強いている私たちに責任はないのか。

近年では、何もかも発達障害と片づけられる傾向にあるが、子どもが問題行動をする時には家庭、学校、地域社会に問題があることが多い。もちろん、家庭といっても親のみに責任があるのではない。親がおかれている苦しい状況、子どもの見方は、この社会と文化が作り出したものである。異なった社会なら、子どもがこのような精神状態になるのか、こんな行動をとるのか、考えてみるとわかるだろう。

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2017/01/29

超低出生体重児と『発達障害』 私がもっと科学的に解明して欲しいと思う理由 その1

●超低出生体重児が不得意なこと 計算が弱い、手先が不器用、運動が苦手 


超低出生体重児は、計算が弱いとか、手先が不器用とか、運動が苦手とか、克服するのに時間がかかることは、だいたい似た傾向があると報告されている。


今は親御さんの書くブログがたくさんある。確かに、専門家の報告書の分析はその通りだと思う。


でも我が子の場合、何かが違う。所謂『発達障害』とは違う気がする。最近、親御さん達が書いているブログを読んでいて気になることがある。少し前までは24週以降で産まれたお子さんが多かったのに、今は、22週や23週で産まれたお子さんが多いようだ。これまで専門家が指摘してきたように、週数が少なく、体重が少ないほど遅れる傾向があるようだ。


しかし、我が子が『発達障害』かというと、違うだろう。


中には明らかに『発達障害』という場合もあるだろうが、障害ありとなしとは、一体、どうやって線を引いているんだろう?『発達障害』じゃない子供を、『発達障害』として育てた場合の弊害は?もちろんあるはずだ。周産期医療では、なんで今までそういう議論がないのだろう?


●私「息子は『発達障害』とは違う気がする」  ある研究者「違う回路を使って考えているのかも」


最近、ある研究者に疑問(我が子の場合、『発達障害』とは違う気がする)をぶつけたら、こんなことを言っていた。


「同じような傾向があることは知らなかった。それは面白い。(脳が)正期産で産まれた子ども達とは違う回路を使って考えているのかもしれない。だから時計のしくみ、繰り上がりの計算、分数などの概念を理解するのに、時間がかかるのかもしれないよ」


それなら私も納得できる。息子は24週(7ヶ月目)で母胎から出てしまったけれど、この時期は脳の発達にとって大切な時期だから・・・。

◇  ◇  ◇
(※ 妊娠月別症状 7ヶ月目 ニンアカ より一部引用させていただきました)
【妊娠25週】胎児と母体の症状で知っておきたいこと 
https://ninsin-akachan.com/25weekly/

脳には様々な層があり、お腹にいる時の赤ちゃんの脳は、各層が徐々に徐々に形成されていきます。25週目の段階になると大脳皮質が発達するようになり、ますます赤ちゃんの神経が細やかになり、それに伴って記憶や感性に関する能力が出てきます。

【妊娠26週】胎児と母体の症状で知っておきたいこと
https://ninsin-akachan.com/26weekly/

赤ちゃんの体重はこの頃には1,000グラムほどになりますし、脳も急激に発達します。脳の発達によって全身のコントロールが可能になりますし、より緻密な動きを見せるようになってくるのです。

五感が発達してくるこの週は、胎児が見たものや聞いたものの情報を脳に送って処理するという脳の働きも活発になります。脳が動く時に出る脳波は、すでに新生児の脳波と同じような動きをするように。脳自体、特に大脳辺縁系の成長も著しいので、胎児は自分の意思で身体を動かすようになってきます。

【妊娠27週】胎児と母体の症状で知っておきたいこと
https://ninsin-akachan.com/27weekly/

神経が発達して脳が急成長する時期で、五感の完成もそれによるものです。脳科学によると前脳は海馬や大脳辺縁系を含む大脳と視床上・下部、嗅球などを全てカバーした部分なので、この脳の発達に伴って視覚や嗅覚が発達・機能し始めたのだと言えます。

この前脳部は食欲・睡眠欲・体温管理・喜怒哀楽の表現・生殖機能などあらゆる機能を司るため、その発達によって胎児も自分の動きに意思を持つようになります

◇  ◇  ◇


続く
2017/01/25

超低出生体重児 思春期のキャッチアップ

息子は日曜日にはじめて英検を受けた。


中学校に入学して以来、息子の成績は下がり続け、まるで『ドラえもん』ののび太のような状態だった。





1年生の夏休み前、英語の授業で教科書が一人だけ読めなかった。


「僕だけ読めない」と不思議そうにいうので私が特訓して読めるようにしたら、授業中に拍手が起きたそうだ。


それくらい皆と差がついていた。


「君はどうせ覚えられないから、私がカタカナで書いてあげる」と英語の先生が教科書に赤ペンでカナを振ったのは、この頃だった。


私がここまで差がついても息子を助けようとしなかったのは理由があった。


新しい生活に慣れるのが大変で、勉強をする余裕がないことがわかっていたからだ。


中学は小学校の二倍の距離にあり、運動部にも入部した。通うだけで、精神的にも体力的も一杯だと思った。それに息子は、どんなに成績が悪くても「がんばろう」とか「悔しい」と思っているようにはみえない。


無理に特訓をしたら、運動でも勉強でも皆に追いつけるかもしれない。でも、私はやる気の方が大切だと思っていた。自分で這い上がろうという気持ちがなければ、虐待と紙一重。長い目でみて、子どものためにはならないだろう。


私は学校にもあまり期待していなかった。


普通学級では息子には厳しいかもしれないけれど、だからといって特別支援学校や支援級ではもの足りない。


どこを探しても、私よりも熱心に指導する人もいないだろうと思っていた。


だから私は息子には学校に行くのをやめるように何度も言ってきた。今のままでは、学校に行けばいくほど、勉強ができなくなると思ったからだ。


しかしそのたびに、息子は「僕は学校に行きたい。皆と一緒がいい」と言う。


小さく産まれて、何をするにも皆の後をついていくだけだった。


息子には「普通」とか「皆と同じ」が何よりも大切なことのようだ。


仕方がないので、私が勉強を教えはじめた。昨年の1月だった。


●私がいなくなっても、ちゃんとやっていける?


英検のテストが終わり、帰宅してテレビをつけると、映画『STAND BY ME ドラえもん』(スタンド バイ ミー ドラえもん)」を放送していた。


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息子が突然驚くように私に言った。「ドラえもんはお母さんと同じことを言っているよ」


0点ばかりとっていて、がんばろうとしないのび太にドラえもんがこう言ったのだ。


「今、何もやろうとしなければ、いつまでたってもこのままだよ。何も変わらないよ」


確かに私がいつも言っていた言葉だった。


今日のテストは小学生でも合格するレベルだ。けれど私は小さくてもいいから成功体験を経験させたかった。息子のように、基礎学力すらついていない子どもには、最初の結果がみえてくるまでがとても時間がかかるからだ。


長い間、何の達成感もなければ、やる気も失せてしまう。


先生や教育の役割とは、励ますことなのに、今、その余裕がない。


私は勉強は、息子にとったら自立する最初の一歩なんだと思う。


ドラえもんをみても、いつも言うのは「僕にも暗記パンがあればいいのにな」だったのに、大きなやる気を引き出したようだ。


『STAND BY ME ドラえもん』のストーリーと重なって、少し寂しい気持ちになった。


たぶんこれが最後のキャッチアップ。


きっとあと数年で、私から離れていくんだろう。





2017/01/20

学校と予防接種 『学校の役割とは 人権を守り誰に対しても公平であること』

●ある養護教諭の投書 『予防接種の場は学校ではない』 

『Various Topics 2』というブログに、昨年12月23日の東京新聞に掲載された養護教諭の投書が紹介されていた。タイトルは『予防接種の場は学校ではない』。一部を引用させていただく。(詳しい内容は『Various Topics 2』をご覧下さい)

◇  ◇  ◇
学校でのワクチン集団接種・海外のインフルエンザ接種事情 Various Topics 2 2016年12月23日
予防接種には副反応もあり、効果も万全ではなく、アレルギー体質や思想信条等で「受けない主義」の方もいます。特に、インフルエンザの場合は、効果は期待できないという専門家もいます。学校や企業の「集団接種」は、希望しない人へも強制する圧力を生み出しかねません。

人権を守り公平な「教育の場」である学校は、予防接種を行う場でないことをご理解いただきたいと思います。予防接種の長所と短所、専門家にも推進派と慎重派、反対派があることを示し、自ら考えを選択できる教育こそが、学校の役割と思います。

◇  ◇  ◇

東京新聞は、昨年11月頃から年末にかけ、風疹などの感染症を撲滅するために、企業での集団接種などをすすめる特集を掲載していたようだ。私は購読していないので詳しい経緯を知らないが、どうやら、12月9日に掲載された投書欄には、学校でのインフルエンザの集団接種を望む意見が掲載されたようだ。


東京新聞のWebサイトに11月28日に掲載された特集記事があった。


会社で集団予防接種 仕事休まなくても/職場感染を予防 東京新聞 2016年11月28日 


●養護教諭の意見は、特殊な意見ではない


記事にアクセスすると、集団接種を行っている医師の写真が大きく掲載されている。私はこの医師には見覚えがあった。以前一緒に「ワクチン接種に理解を」というような活動をしていたからだ。


もしも数年前だったら、私が東京新聞に「学校で集団接種をして欲しい」という意見を送ったかもしれないなぁ。


あの時私を引き留めたのは、教員である夫の一言だった。私が「どうしてもっと強く、学生にワクチンを打てといわないの?」と尋ねたら、養護教諭と同じようなことを私に言ったのだ。「学生には自らの考えで選択させなければならない」


夫は超低出生体重児の親だ。その上、免疫の研究にも関わっていた。当然のように、ワクチンはなるべく多くの人が打ったほうがいいと思っている。しかし、そのような考えを持っていても教育の役割は「子ども達にすすめることではない」と言う。


夫だけでなく、息子がお世話になった小学校の校長先生も、同じようなことをおっしゃっていた。子宮頸がんワクチンの被害者の方のブログを読んで心を痛めているそうだ。


日本全国の学校現場の中には、HPVワクチンを強くすすめていたところもあるから、教員の関心も高いのだろうか。


ワクチンには被害がつきものだというが、たとえ被害が希であっても、被害者が教え子だったらーーーーー夫も言っていたが、たぶん教員は皆そう思うのだろう。


HPVワクチンが訴訟に発展したことに関して、教育現場から今まで表だって声を上げる人は少なかった。しかし養護教諭の投書を読んで「もしかしたら」と思った。このような意見が目に見える形で出てきたということは、きっと様々な思いがあるのだろう。


●平成 28 年度全国中学生人権作文コンテスト東京都大会作文委員会賞受賞作品『私の姉』は、HPVワクチンの被害を訴えている


実は昨年末、この投書の他にも、予防接種に関する興味深い出来事があった。私が何度か取り上げてきた中学生人権作文コンテストだ。東京都が撰んだ作文の中に、子宮頸がんワクチンの被害を訴えているものがある。被害者の妹さんが書いたそうだ。(※ 法務省の既定があるため、引用できません。是非アクセスしてご覧下さい)

◇  ◇  ◇
平成 28 年度全国中学生人権作文コンテスト東京都大会作文委員会賞受賞作品 私の姉 東京都 中学三年生

現在HPV ワクチン副反応は、医者の間でも対立があり病気として扱われないため、被害を訴える方々は否定的な目で見られることもある。相談できる医者も少ない。被害を訴えるお姉さんだけでなく、作文を書いた妹さん、そしてご家族が、これからどうなっていくのかという恐怖に怯える様子がかかれています
◇  ◇  ◇

●インクルーシブ教育には、被害を訴える人も含まれる


投書と人権作文の入賞作を知った時に、私は与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」を思い出した。息子の夏休みの宿題は「君死にたまふことなかれ」の暗誦だったからだ。


私は天国の与謝野晶子は、暗誦という宿題を知ったら嘆くと思う。あの時代に女性である与謝野晶子が発表するには、相当の勇気が必要だっただろう。与謝野晶子が私達に伝えたかったのは「君死にたまふことなかれ」そのものではなく、行動したり発言したりする大切さだと思うからだ。


これから文部科学省がすすめようとしているインクルーシブ教育とは、すべてを含むという意味だそうだ。全てには、もちろん被害を訴える方々だって含まれるはず。


私は年末の2つの出来事を知り、なんとなくホッとした。
2017/01/17

超低出生体重児の教育問題 長い休みぐらい、自由に勉強させて欲しい! 宿題が多すぎる! その4

●勉強量と勉強時間を増やせば、成績が向上するのか

もう一度はじめに戻ろう。私が宿題に疑問を持つ理由だ。


小学校の校長先生は「勉強時間を長くすると、成績が向上するんですか?」と私が質問したら、沈黙していた。なぜ私が勉強時間にこだわるかというと、北米の中学生は、日本に比べ、勉強時間がそれほど多くなかったから。


松野博一文部科学大臣記者会見録(平成29年1月6日) 

松野博一文部科学大臣が学校現場における業務の適正化や新人教員の自殺について触れている


東京都教育委員会はこのような宿題を出し続ける現場を黙認するなら、この宿題の意義を、データを出して説明すべきだと思う。


私には人件費削減などに対する 苦肉の解消策にしか思えない。もしも人手不足などが理由なら、しっかり要求して欲しい。

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財務省主張に文科省ブチ切れ 教職員5万人削減は「暴論」 2016/12/ 4 Jキャストニュース

財務省側は、文科省の主張が「教育効果に関する明確なエビデンスと、それに基づく必要な基礎・加配定数の配置を科学的に検証した結果を根拠とするものではない」(財政審建議)と強調。例えば外国籍の生徒数が、製造業が多い愛知県は6373人もいる一方、青森県は9人にとどまるという地域の偏りも大きいとして、全国一律でなく、地元の企業や自治体の協力も得て、対応するべきだと訴える。
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●私が「インクルーシブ教育」をさめた目で見る理由


「インクルーシブ教育」をはじめ「医療的ケア児」を普通学級へという活動が年々活発化している。しかし私がどこかさめた目でみているのは、教育現場に受け入れる余裕があるとはとても思えないから。


●超低出生体重児の親で良かったこと


私はたまたま超低出生体重児の親だったから、子どもの勉強をみないといけなくなってしまった。けれど、今は勉強をみていて良かったんじゃないかと思う。理由は2つ。


1つは、教育者である夫が言ったように、どんな子どもにも可能性があるということがわかったこと。私は小学校を受験したけれど、英才教育や早期教育には懐疑的だ。もしかしたら息子のように、基礎をしっかり勉強したほうが、後々伸びていくんじゃないか、とさえ思っている。


もう1つはその反対に、今、どんなに成績が良くても、『落ちこぼれ』になり得るという怖さだ。私は、今の教育システムでは、一人一人を丁寧にみる指導は不可能だと思う。親も忙しい。だからいくつかの悪い条件が重なれば、どんな子どもが『落ちこぼれ』てもおかしくないと思う。



中学生の時って、人間関係の構築力を高める大切な時期だと思う。学校の人間関係がすべての子どもも多いから、それいがいの人達と仲良くなると視野が広くなる。外に出ることも大切な勉強だよ。今の中学生はただでさえ休みが少ないのに、部活もあって、塾に行って、やっと自由な時間がと思ったら、たくさんの宿題・・・


先生達は、よく、人権作文を宿題に出せるなぁ。


●単に成績を上げるだけでなら、私が授業をした方が良い!


私は夫と、今年の夏休みには、学校の宿題をやらなくてもいいんじゃないかと話し合っている。学校や教育委員会は、子どもの将来には責任を持たない。このまま「決まりだから」と従順に従っていたら、受験に失敗するだろう。都立に行かなければ、それほど内申点を気にする必要はない。


今の私には、学校は何のためにあるのかわからない。単に成績を上げるだけなら、私が授業をした方が効率が良いからだ。


私に特別な才能があるのか。


それとも学校や行政に立ち止まる余裕がないのか。


どちらにしても、私に先生ができてしまうのは、やっぱりおかしいと思う!
2017/01/17

超低出生体重児の教育問題 長い休みぐらい、自由に勉強させて欲しい! 宿題が多すぎる! その3

●なんで『漢字』だけを勉強するのか?


息子はおしゃべりで社交的だから、この調子で勉強していけば、英語が好きになるだろう。やっとそう思えるようになった。


一方の国語は・・・漢検の問題集をみていると、あたり前だけれど、ほとんど漢字だけ・・・。つまらない。


●英検と漢検の違い


私がこの宿題の不満を口にしたら、夫が教えてくれた。


英検は教育のためにつくられたけれど、漢検は成り立ちが違う。「『ビジネス』の側面もある」そうだ。確かに私もよ〜く覚えている。漢検は、以前は文部科学省が後援していたが、スキャンダルが起きたため、現在は後援していない。


私もあのスキャンダ以来、漢検にあまり良いイメージがない。


それが息子の勉強をみるうちに、さらに悪化した。やはり英検と比べてしまうからだ。


英検のように、文法やリスニング、スピーキングなど日本語力を問うような内容ならまだわかる。なんで国語は「漢字」だけに特化したのだろう?


また、学校に指定された教材にも不満がある。今は様々な業者が問題集を出版しているのに、なぜ、このワークなのだろう?字はとても小さいし、書き順などは詳しく掲載されていない。漢字が苦手な子どもがこれで勉強したら、かえって嫌いになりそうだ。


●せめて、それぞれのレベルにあった級を勉強させて欲しい


答えを書き写すだけでも、かなりの時間が必要だ。あ〜あ、この時間を、いつも時間がないからできない、音読や長文読解にも当てたい!


どうしても漢検のテキストが子どものためになるというなら、せめて宿題の出し方を工夫して欲しい!


例えば「7級から3級の、いずれかの級から撰んで勉強しなさい」という宿題でもいいよね?


ちなみにこの宿題は、私だけが不満を持っているわけじゃなく、保護者や子ども達に評判が悪い。


それでも全く変わらないのは、何か裏があるのかしら・・・。

◇  ◇  ◇
09年に生まれ変わったはずが…漢検ドロドロ内紛劇 2013年06月06日 東スポ
 

暮れの恒例行事「今年の漢字」を発表したり、検定ブームの先駆けとなった「漢字検定」を運営している公益財団法人「日本漢字能力検定協会」で、内紛劇などのトラブルが起きていた。財団法人だった漢検は今年4月から公益財団法人として新たに出発し、6月から「第1回 日本漢字能力検定」が実施される。かつて創業者親子が背任容疑で逮捕され、生まれ変わったはずの協会で今、何が起きているのか?


漢検御曹司が収監直前最後の遠吠え「文科省に利用された」  2015/03/16  FRIDAY 

◇  ◇  ◇

思わず裏を勘ぐりたくなるほど、憂鬱な宿題だ。


続く
2017/01/16

超低出生体重児の教育問題 長い休みぐらい、自由に勉強させて欲しい! 宿題が多すぎる! その2

●夏休みの宿題 高校受験の内申点のために、代行業者に依頼?  

前回の日刊ゲンダイんの記事によれば、あの膨大な宿題は「塾に行かせられない家庭への配慮」らしい。夏休みの人権作文の相場がまで書いてある・・・。「風が吹けば桶屋が儲かる」じゃないけれど、結局、私に負担がかかっているじゃない!!腑に落ちない。


本当に勉強時間を増やせば、成績は向上するのだろうか?


よ〜しこの考え方に反論してみよう!


●勉強時間や量よりも 「ああ、そうだったのか」と思わせる気づきが大切


私は、今のように、個々の理解度にあわせた宿題じゃなく、一律に決められた宿題では難しいと思う。仮にその子のレベルにあわせた宿題を個別に出したとしても、勉強時間は長すぎてもいけないだろう。集中力が持たないからだ。


勉強は時間の長さではない。「ああ、そうだったのか」と思わせる気づきをどれだけ与えられるかが大切だと思う。


●私が指導したスペルテスト なぜ漢字はダメで、英単語は覚えられたのか


私自身が考えていたことを確かめるために、今回私は息子の英語のスペルテストの指導をした。


漢字も英語のスペルテストと同様に休み明けにテストが行われた。どちらも、同じようなテストだ。


ただ漢字はどんなにがんばっても、難しい上に範囲が広すぎて得点につながらないだろう。だから「書き写すだけでいい」と指導はしなかった。(ただし、書き写すだけでも、何日もかかる)


一方英語は、これまで教科書に出てきた、なじみのある単語ばかり。これなら私が指導したら、平均点を上回るかもしれないと思ったのだ。


●スペルだけを練習すると効率が悪い


まず私が指導したのは教科書の本文の音読。絵や、会話の流れから、単語の意味をおさらいできる。(ちなみに私が個別指導塾をやめた理由は、知らない単語を、音読しないで教えようとするからだ。息子は何度も繰り返し音声をきかせてからじゃないと、覚えない。非常に効率が悪いと思った)


その後時間を決め、ノートに練習させた。ダラダラ時間をかけると、集中力は低下する。おおよその回数と時間を決めた。


ある程度練習をしたところで、一日に何度かスペルのチェックをした。「もう覚えた」と勘違いし安心している息子に、まだうろ覚えの状態だと、きづかせるためだ。完全に忘れてしまえば、また一からはじめないといけない。忘れる前に復習するのは面倒だけれど、結局は効率がいいということをわからせるためだ。


何度もテストを繰り返すうちに、どの単語のどのスペルにミスが多いのか傾向がわかる。息子の場合、「r」や「e」を抜かしている。しかも息子は覚えている単語も、何度も間違える単語も、同じだけノートに書いて練習しようとする。


そこで「どの単語の、どの部分を間違えやすいのか、自分で把握できていないことと、最後の詰めが甘いことが原因だよ。だから前回のテストでは、思ったようには点数が伸びなかったんだよ」と教えると納得していた。


これがテストの結果。(平均点はおよそ30点)


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●成績が悪いのは子どもだけのせいなのか? 「なぜできないのか」「どうしたらいいのか」を教えない英語の先生


一年前の夏休みの直前、英語の先生が「どうせ君は覚えられないから私が書いてあげる」と教科書に赤ペンでフリガナをふってしまった。私はこのフリガナをみた時に、学校に期待しなくなった。


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これは昨年9月の夏休み明けのテストの結果だ。はじめて平均点に達し、今回平均点を10点いじょう上回った。


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英語の先生が息子にしたのは教育的指導ではない。「なぜできないか」「どうすればできるのか」を指導するのが私は「教育」だと思う。


続く


2017/01/15

超低出生体重児の教育問題 長い休みぐらい、自由に勉強させて欲しい! 宿題が多すぎる! その1

●苦行のような漢字の宿題

やっと冬休みが終わった。私は休みになると、とても疲れる。息子の勉強をみないといけないのに時間がとれない。学校から出される宿題!宿題が多すぎるのだ!


成績の芳しくない息子にとって、長い休みは、復習をゆっくりできる唯一のチャンスなのに、決められた宿題のせいで、なかなか勉強時間が確保できない。小学校と違い、どの教科も「好きなものを好きなだけ」というような宿題をたくさん出すからだ。


一番嫌になるのが漢字


息子は漢字が苦手だから、私は息子のペースで漢字を練習させたいと思っている。


それなのに、毎回「漢字の練習範囲」が学校から指定されてしまう。それも半端な量じゃない。夏休みは漢検テスト対策の問題集(ワークと呼ばれるもの)から、4級に関するページが指定された。冬休みの今回は3級。


3級は息子には難し過ぎる。私でも書けない漢字がズラズラ並ぶ。


漢検3級配当漢字一覧 日本漢字能力検定:級別漢字表


結局息子はほとんど答えをみて、回答をうつすことになった。


漢字検定は、コツコツ受験していくと、高校受験で有利になる。だから中学でもすすめているのはわかる。でも、すべての子どもが、同等の能力を身につけているわけじゃない!


これで勉強をしたことになるのか。
教える側の安心というか、「教えた」という既成事実をつくるためにさせているんじゃないの?


一心不乱に回答を書き写す息子をみていたら、私は何かに似てると思った。


「写経」だ。


ただし、心を落ち着かせる写経と違い、休み明けのテストは苦しみを与える。


「ホレホレ、お前はこれだけ出来ないんだぞ〜」と現実が突きつけられるからだ。


息子はただ求められる水準に今は達していないだけで、能力がないわけじゃない。それなのに毎回毎回「できない」と突きつけることは、とても残酷だよ。


ちなみに国語は、漢字の他に書き初め、さらにまた「暗誦」の宿題が。


「この宿題は勉強のためじゃないんです!『この世は不平等で、矛盾で充ちているんだぞ』と教えるためです」というんだったら私は納得できるな。


●学校で丁寧にみれないから「勉強をさせて下さい」と私にいうのに・・・


学生の頃から思っていたけれど、学校の先生達は、それほど丁寧に教えてくれるわけじゃない。別に塾に行く必要はないけれど、学校だけじゃ将来がなんとなく不安だから塾に行くんだと思ってきた。


親になっていがいなことに気付いた。不安なのは私達だけじゃなく、学校も同じみたい。息子の一年の担任は、私が「塾に行かせる」と言ったら喜んでいたからだ。


つまり教員も、すべての子ども達に、丁寧な指導が行き届いていない、と自覚しているんだと思う。


●日刊ゲンダイの記事 膨大な宿題の背景には格差社会が影響?塾に通わせられない家庭への配慮?


だったら宿題から見直したらいいのに!やっていることがとても矛盾している!


と思っていたら、先日こんな記事を発見!!


どんな意義があるのかわからない沢山の宿題は、息子の学校だけじゃないみたい。どうやら東京都の方針のようだ。

◇  ◇  ◇
作文1枚300円 中学生「夏休み宿題」激増で“代行業者”横行 2016年8月7日 日刊ゲンダイ

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夏休みで真っ黒に日焼けした子供を見て、サラリーマンはうらやましく思うかもしれない。しかし、子供の現実は違う。宿題の量が半端じゃないのだ。特に中学生がひどい。東京・中野区の中学2年生が言う。

「主要5科目は、それぞれ普段使ってるワークから10~30ページ分が宿題分で、課題プリントもあります。面倒なのが作文で、国語の課題作文、読書感想文、さらに性的少数者や人種などに関する人権作文の3つ。毎日の生活を記録するものとして、1日3食の料理リポート、毎日の体力づくり日誌と3行日記。そのほかにリポートが3つ、各自の好きな国についてまとめる国調べ新聞と、おなじみの自由研究もあります」

夏休みの宿題はラスト3日で終わらせたというオトーサンには、耳を疑うほど盛りだくさんだ。「なかなか遊べない」生徒もつらいが、親もつらい。

■思わぬ出費につながることも

「毎日の料理リポートのために、子供と一緒に買い物です。冷蔵庫のありあわせの食材で作ったメニューだと、バカにされるし、栄養バランスも求められるので。親も一日コレで潰れ、結構な出費です。そうそう、リポートのために博物館や美術館にも連れて行かないといけない。子供に膨大な宿題をやらせるために監督する時間もカネもかかるので、たまりませんよ」

膨大な宿題の背景にも格差社会が影響する。「塾に通わせられない家庭への配慮」(中学教師)だそうだが、その配慮は生かされていない。宿題の代行業者が横行しているのだ。作文は原稿用紙1枚3000円、ワークは1ページ700円……といった具合で、大学生の卒論の代行業者みたいだ。

「夏休みの宿題は高校受験の内申点に大きく影響するため、子供の面倒を見る時間がない家庭は、けっこう代行業者に委託しています」(前出の教師)

かくして、親は子供を塾に通わせていてもいなくても、夏休みに10万円単位のカネが消えるのだ。

◇  ◇  ◇


続く
2017/01/13

超低出生体重児の予後に関する研究調査への疑問 

●当事者はどうしていつも蚊帳の外?

私のブログが上位に表示される理由はいくつかあると思うが(頻繁に更新されてきた 文字数が多いなど)その1つは当事者の不満が具体的に書いてあるからだと思う。


率直にいって、超低出生体重児の長期的な予後に関する研究は、当事者が置き去りにされてきたような気がする。そもそも何で大規模調査が少ないのだろう?研究者の報告を読んでも、不思議に思うこともある。中には研究者の主観に沿って書かれているようにしか思えないものもあるから。


例えばある医師が書いた報告書。その医師は、御自身のフォローアップ外来に通院していたお子さん達についてまとめている。あるお子さんが「○学級」を撰んだことに触れる部分を読んで私は違和感を覚えた。(実際の文章とは若干異なります)


「なお筆者は、この児が○学級に通学することが好ましい選択だったとは大いに疑問だ」


なぜなら、この報告はネットで公開されているから。表紙には医師の名前、所属先も記載されている。その気になれば、このお子さんが誰なのか特定できそう。「筆者が親御さんにいうことじゃない」ということわりはあるものの、なんだか矛盾を感じる。いっそのこと親御さん本人に直接いえばいいじゃないか思う。もし私がその親御さんだったら、いくら承諾書にサインしても「大いに疑問」なんて書いてあったら・・・後味が悪い。


こうしたことは、他の報告でもたびたびみかけてきた。もしかしたら専門家の方々には「親は私達のような専門家じゃないから目に触れることはない」という思い込みがあるのかもしれない。でも、私のように目を通している親もいるんだよ。我が子が、どのように育つか悩むから。


●公費を使わなくても、当事者が書くブログでもいい


超低出生体重児のいじめや不登校について書かれた研究報告もいくつも出ている。ただ一口に「いじめ」といっても、背景を深く掘り下げていかないと、何が原因でおきているかわからないことも多い。


超低出生体重児には、いじめの被害者になる条件が揃っているけれど、子どもが乗り越えないといけないこともあるし、親や家庭に問題がある場合だってあるだろう。親になった以上、親ががんばったり闘わないといけないこともあるからだ。


そういう細かい情報がみえないんだったら、別に公費を使わなくても、個人のブログで十分だと思ってしまうのだ。



●私達のための支援なのに・・・


それに、10年ぐらい前から息子のような超低出生体重児が増えることは予想されていて、就学猶予の問題などについても研究者による議論や提言はされていた。必ずといっていいほど「行政は柔軟に対応して欲しい」とか「支援の充実」が書かれている。


でも提言されるだけで、そこから先にはなかなかすすまない!!なんで〜


●報告書に記載される数字 数字よりも、その数字がどうやって導き出されたのかが知りたい


長いこと思ってきたけれど、この分野では『誰のため』という意識が希薄のようだ。私達親や子どものための「支援」の研究だというが、常に医療者が主役で私達は脇役という感じだから。私達は常に観察される対象でしかないのだろうか。


息子は理解や習得するスピードが遅いため、成績にはなかなか反映されない。学校の授業のスピードでは、期末テストなど、大きなテストまでには理解が間に合わないからだ。


じゃあ、この子に学習障害などの障害があるかというと、教育の専門家である夫は違うという。これまで様々障害を持つお子さんをみてきたから「もし障害があるなら、今頃もっと理解できないはずだ。ゆっくりだけれど、確実にできることが増えている」という。学校の先生も母である私に「勉強をさせて下さい」というくらいだから、障害とは捉えていなかったんだと思う。


ただ医療者が調査を行う時にはこのケースはどのように報告されるだろう?


単に「学業成績が振るわない」という項目に分類されるんじゃないだろうか?


あぁ、なんでいつも『専門家』に提言してもらわないといけないし、決められてしまうのかなぁ。


そろそろ、小児がんの研究のように、子ども本人に意見を直接きくとか、当事者を中に入れるとか、当事者が主役の研究に変わって欲しい。


●いじめを減らすには、提言や報告だけでなく、具体的な取り組みが必要


最後に、原純一医師の講演から、「復学支援」について触れていらっしゃる部分を引用させていただく。いじめられる超低出生体重児が減らないのは、減らす工夫や努力をしないから。例えば、小児がん治療で行われているような取り組みがなかったから、ともいえるんじゃないだろうか。

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『こどものがんについて』 原 純一医師の講演と『インクルーシブ教育』 その9

●復学支援

で、学校に戻るということなんですけれども、基本的に、退院したらすぐに学校に戻ります。


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●体調が万全ではない、勉強が遅れてる、容姿の変化があるなど 何らかの支援がないといじめられることも


その場合、体調は十分ではないし、勉強が遅れていたりとか、毛が抜けていたりとか、容姿の変化があると。学校に戻るためには、何らかの支援が必要だということです。


で、そのために、学校に帰るために、校長先生や教頭先生(現在は副校長)とか、ソーシャルワーカーとか、いろいろな人達が入って、今、この子は退院して、何ができるのか、何ができないのか、などのお話をします。


で、学校でこんなことをして欲しいですとか、あるいは、髪の毛が少ないけれど、友だちにどのように説明したらいいでしょうか、とか、我々の経験を交えて、学校の先生方にお話をする。


●ポイントは校長や教頭に来てもらうこと 担任とか養護の先生だけだと失敗する
 

ポイントは、校長とか教頭に来てもらう、ということは非常に重要なんですね。担任とか養護の先生だけだと失敗する。今は学校の先生方は非常に協力的です。10年前まではそうではなかったんですけれども。


で、学校に帰った後も、いじめがあったりとかあるので、そういう場合は、情報を得たら、もう1度協議をする、ということをしています。入院中も、さっきさきちゃんが言っていましたが、月1回、元の学校と何らかのアプローチをしてもらうということが、退院後の復学をスムースにします。

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