2017/03/31

疑惑の『水口病院』 医師ら3人書類送検へ 無資格中絶手術で妊婦死亡 

●医師ら3人が書類送検

昨年末話題になった、あの『水口病院』の続報があった。

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フライデー 無資格中絶死事件 水口病院は「死者が理事長だった!」 – FRIDAY(フライデー) 2017年 1/6・13合併号 2016年12月22日発売
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私が7年近く追い続けてきた問題だ。


あるジャーナリストの名刺に記載された肩書きと住所の謎 疑惑の『水口病院』


昨年末ご遺族が、業務上堕胎容疑で医師を警視庁武蔵野署に告発していたが、結局、書類送検されたそうだ。

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無資格中絶容疑で医師送検=手術の23歳女性死亡-警視庁 時事ドットコムニュース 2017/03/30-12:12

東京都武蔵野市の産婦人科「水口病院」(1月から休院)で中絶手術を受けた女性=当時(23)=が死亡した問題で、警視庁捜査1課は30日、資格がないのに中絶手術をしたとして、業務上堕胎容疑で、いずれも医師の男(58)と女(34)を書類送検した。2人は「院長が資格を持っていれば、自分も手術できると思った」と供述している。

無資格中絶、医師を告発=23歳女性死亡で遺族-警視庁

送検容疑は2016年5~9月、母体保護法に基づき中絶手術が例外的に許可される「指定医」に都から認定されていないのに、死亡した女性を含む計22人の女性に施術した疑い。

同課によると、死亡した女性以外に体調不良を訴えた人はいなかった。女性は妊娠5週目の16年7月に医師の男から手術を受け、6日後に西東京市の自宅で死亡した。解剖などの結果、死因は急性心機能障害で、手術との因果関係は認められなかった。 

都は同病院に対する立ち入り検査を複数回実施。医師の男は同年10月末で病院を退職し、遺族や都が同12月、警視庁武蔵野署に告発していた。

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水口病院といえば、フライデーや週刊文春の取材に「(遺族の告発は)結局、画策グループの手先で金銭的に買収された」なんておっしゃってしまう、あのワンマン理事長代行がいらっしゃる。もちろんご遺族の主張を全面的に受け入れているわけではない。


NHKニュースが、ご遺族と『水口病院』の主張を併記して掲載していたので引用する。

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医師会の指定受けず中絶手術 医師2人書類送検 3月30日 12時47分 NHK

東京・武蔵野市の産婦人科病院の医師2人が人工妊娠中絶の手術に必要な医師会からの指定を受けずに執刀していたとして、警視庁は2人を業務上堕胎の疑いで書類送検しました。この病院をめぐっては、手術を受けた女性が6日後に死亡し遺族が執刀した医師を告発していましたが、警視庁によりますと、死亡と手術との関係は無かったということです。

書類送検されたのは東京・武蔵野市の産婦人科病院、「水口病院」で非常勤として勤務していた58歳の男性医師と34歳の女性医師の2人です。

警視庁の調べによりますと、2人は中絶手術に必要な法律に定められている東京都の医師会からの指定を受けていないにもかかわらず、去年9月までの4か月間に合わせて22件の人工妊娠中絶手術を執刀したとして、業務上堕胎の疑いが持たれています。

この病院をめぐっては、去年7月、この男性医師が執刀した中絶手術を受けた当時23歳の女性が体調が悪化して6日後に自宅で死亡し、遺族や東京都からの告発を受けた警視庁が捜査していました。その結果、2人が指定を受けないまま手術を繰り返していたことがわかり、書類送検したということです。

警視庁によりますと、調べに対し2人はいずれも「院長が資格を持っていたので、手術できると思っていた」などと話しているということです。一方、警視庁は女性の死因についても捜査を進めましたが、警視庁によりますと、死亡と手術との関係は無かったということです。

病院の弁護士「無指定医の手術 申し訳ない」

「水口病院」を運営する医療法人財団の弁護士はNHKの取材に対し、「指定を受けないまま専門医が手術をしたことについては、病院のホームページに掲載しているとおり申し訳ないと思っている。一方で、女性の死亡と手術に関係はないと判断されたことは従来からの主張が認められたと考えている」と話しています。弁護士によりますと、病院はことし1月から診察などを行っておらず、再開の見通しは立っていないということです。

死亡した女性の夫「真相解明を」

手術を受けたあとに死亡した女性の夫は「指定医師ではないと知っていれば、妻も私も中絶手術を承諾するはずがありませんでした。検察官には厳正な捜査のうえ、厳しい処分を下すことを求めます。今でも大切な妻を失った悲しみが消えることはありません。なぜ、こんなことが起きてしまったのか、これからも真相解明に向けて、できるだけのことをやっていきたいと思います」というコメントを出しました。

遺族の弁護士「死亡と手術 関係なしは早計」

「水口病院」の医師らが書類送検されたことについて、手術を受けたあとに死亡した女性の夫の弁護士はNHKの取材に対し、「女性の死亡が手術によるものではないという結論は早計だ。今後は、検察庁の対応を見守るとともに、こちらで女性の死因をきちんと調べる方法を考えていきたい」と話しています。

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●『水口病院』は組織的に違法な堕胎行為を行っていた?

ご遺族の代理人、中川素充弁護士がツイッターで、報道機関に配られたご遺族のコメントについて解説していらした。『水口病院』の疑惑をズバリ指摘している。


確かに、私も水口病院のホームページをみて時違和感を覚えた。上手く表現できないけれど、中絶がまるで『商品』のようだと思えたからだ。













私が水口病院のサイトをみておかしいと感じたことはもう一つあった。スタッフとして名前が掲載されていた医師数名だ。他のいくつかの産婦人科病院のサイトに「スタッフ」として掲載されていたからだ。もちろん医師が複数の医療機関で働くことは違法ではないし、よくあることだと思う。でも、何かがおかしいと思っていた。


こちらは以前紹介した、水口病院を告発する別のご遺族のサイト。昨年末の報道後、掲示板には投稿が増えていた。以前裁判を起こしたご遺族と思われる方の書き込みで、和解金の金額まで書かれている。


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水口病院 新生児死亡 
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まだ、やらかしてるんだね。確か、その時は病院が倒産しそうなので、これしか賠償できないと差し出したのが、1億円でした。当時、病院側に提出した、意見書や裁判記録今でも保管しています。
当時の医院長は日本産婦人科学会の副会長の柳さんで、同業界の有名弁護士がずらりと並んでの裁判でした。カルテの改ざんから恫喝された医師の告白、辞めさせられた看護師、産婆さん。事実は小説よりも奇なりです。
但し、人生万事塞翁が馬。何か良くて何が悪いかは……。なんもいえません。

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このブログにも、『水口病院』で以前働いていらしたという方から、コメントをいただいたことがある。内部告発が何度かあり、裁判も何度かあったけれど、結局良い方向へとは変わっていかなかったようだ。


一方で、実は今日、ブログで何度か取り上げた別の『事件』に関して、良い知らせがあるときいている。


同じように告発があり、バッシング記事もたくさん書かれたけれど、その後が180度違う。


この違いは何なんだろう?


もちろん、何を言っても聞き入れない、反省しない、ということが根底にあるんだろうが、周りで支えている方々も大きいのかな、と思っている。


2017/03/26

超低出生体重児の就学・教育問題 世界の一流の研究者や技術者を惹きつけるためには、公教育の充実が必要

春休みなのでしばらくお休みしようと思います。そのため駆け足でアップしています。


●元テレ朝のアナウンサー龍円愛梨さんの話題





元テレ朝のアナウンサー龍円愛梨さんが、小池知事が率いる「都民ファーストの会」の“マドンナ候補” の一人になるのでは?と話題を集めている。龍円さんはダウン症のお子さんを育てるシングルマザーなのだそう。龍円さんを取り上げたニュースに、日米の教育システムの違いについて書いてあった。

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元テレ朝・龍円愛梨さんが語る"ダウン症と生きるということ" 2017.03.24 20:35 abematimes

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■個性を見極め、対応するアメリカの公教育


そんなアメリカには、「IDEA法」(個別障害者教育法)という法律がある。0歳から21歳までの発達に遅れがある子どもに対し、ほぼ無償で教育の提供を保証する法律だ。「IEP」と呼ばれる個別の教育計画を立てることが定められているのも特徴で、学校職員やスクールカウンセラーなどの専門家が会議を開き、一人ひとりの計画を作る。そこには両親も加わり、子どもの現状を把握しながら、次の目標を決めて達成までサポートしていく。


これらの制度は、落ちこぼれさせないことを目的として、一律に対応するのではなく一人ひとりの個性を見極めた計画が立てられ、学べる環境が可能な限り整えられていくもので、実にアメリカの公立学校に通う12.9%がこの恩恵を受けているという。龍円さんによると、医学的な診断が付くようなもの以外にも、言葉や算数など、何かの分野で発達の遅れや問題がみられる子どもをサポートしているのだという。


「私の息子もIDEA法の恩恵にあずかりました。0歳から早期療育というのが始まります。言葉の発達を促したり、運動面の発達、認知面でのサポートなどがきめ細やかに与えられます。グループ療育では、他のご両親とコミュニケーションをすることで、親も心の面ですごく安定して育児ができます」(龍円さん)

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●制度が不十分で、支援も不足しているのに、子どもを合わせようとするから、母子が追い詰められてしまうんじゃないの?


先日ブログで紹介した『極低出生体重児の 10 歳時における学習習熟レベルに関する研究』という論文( 愛媛大学教育学部特別支援教育講座と愛媛県立中央病院周産期センター新生児科が協力して出した研究報告)には、超低出生体重児の教育支援を、どのように行えばいいか、具体的な方法がかいてあった。良い研究報告だと思う。


ただ、一つ決定的に足りないと思うことがある。


私はこの論文だけでなく、これまで日本の研究者の報告を読んでいつも不満に感じてきた。日本の教育システムが抱える問題そのものに目を向けようとしないことだ。日本の教育は、病気を抱えた子どもや、障害など、何らかの理由で発達に遅れにある子どもを、想定していないというか、多様性を否定するような感じがしてならない。


上記のアメリカの公教育でなく、カナダも支援は手厚い。欧米は医療とキリスト教が密接な関係にある。キリスト教文化があるから、高度医療が成り立っているような側面があるのだ。日本は制度が不十分で、支援も不足しているのに、子どもを合わせよう、合わせようとするから、母子が追い詰められてしまうんじゃないの?


●小学校時代の恩師 ドイツの取り組みに衝撃を受け、仕事をやめ留学してしまった


私の通った私立小学校も愛媛大学と同じような教育大学系だったので、先生たちは障害のある子どもの教育に関心が高かった。放課後の部活動の顧問の先生なんて、夏休みに視察したドイツの障害児のための施設に衝撃を受け、留学を決意したほどだった。


先生がキッパリ仕事をやめてしまうほど、日本の支援や教育が遅れていたのだ。残念ながら、それは今もあまり変わらない。そのうえ教員が削減されるからますます支援が不足するのだ。


支援の充実を提案するなら、海外の教育との違い、さらには予算にも触れないと、結局「絵に描いた餅」、堂々巡りのような気がする。


●文部科学省のエビデンスの出し方は間違っていると思う


私は、文科省が教員を増やすために、テストの成績をあげようとするのは間違っていると思う。財務省はもともと予算を増やすつもりなどなのだろう。だってエビデンスも何も、我が国の幕末の歴史を知ればよくわかる。上杉鷹山のように、後世に名を残すご先祖様は皆、教育に力を注いでいた。財務官僚のように頭の良い方々が知らないはずがない。だから仮に結果が出ても今後は「じゃあ、今のままでいいじゃないですか!」と、削減のためのエビデンスにされるのオチだと思う。


私は財務省を説得するには、龍円愛梨さんのような方法がいいと思う。海外と日本の支援の違いをみせ、夢や希望を語るのだ。日本でも岩元綾さんのように、大学進学までした方までいらっしゃる。どんな形であれ、社会に貢献できる人材に育てたほうが、子ども本人だけでなく、私たちにとってもいいと思うから。


●一流の研究者や技術者に選ばれるためには、公教育の充実が必要


法務省は、一定の要件を満たした研究者や技術者などの外国人に対し、日本への在留期間が最短1年で永住権を認める制度を3月にも実施する方針を決めたそうだ。


カナダに世界から研究者が集まるのは、高度な技術を持つ研究者を引きつける教育システムがあったからだと思う。私なら、一流の研究者や技術者に選ばれるためにも、公教育の充実が必要だと訴えるけれどなぁ。研究を続けるにはお金がかかる。優秀でも、若い研究者はお金がなくて、困っている人が多かったから。



『子供の生活実態調査』アンケートの回答 インクルーシブ教育を目指す前に、もっと小さなことに目を向けて欲しい  その2
2017/03/24

超低出生体重児の教育問題 フォローアップへの不満をブログに書くと、アクセス数が増えるのはなぜ?

●フォローアップへの不満をブログに書くと、アクセス数が増える

たまたま超低出生体重児を育てているお母さんからコメントをいただいたので、フォローアップの問題点についてまとめてみた。


もうすぐ新学期なので注目されているみたい。アクセス数が伸びていく。私はブログランキングに参加していないので、検索して訪ねて来てくださる方がほとんどだろう。もちろん「嫌なことを書く人だ」と思ってみている方もいるだろうが…。


だけどずいぶん変わった。私が訴え始めた頃は医療者からのバッシングがすごかったし、同じ親御さんたちからは「先生たちに悪気はないんだし」ということも言われた。当時は、お世話になった先生や看護師さんに悪いじゃない、という雰囲気があったのだ。でも、24週未満の超低出生体重児が増え、「このままじゃいけない」という時代になったのかもしれない。


●医療に求めていないから訴えているのに、声が社会に出る前にかき消されていく


これがあの時書き込まれた医療者からの意見の一部。





私は、医療者に求めていなかった。私たちが生きていくのは、病院ではなく社会だから、外の世界に声を届けて欲しくて書いた。社会に訴えたつもりだった。やっとの思いで訴えたのに。私は絶望した。


●転送メールを送ってきた医師は、仲間の前でも「あんまり間に受けなくていい」と言うのだろうか?


前回公開した「このお子さんには、障害があるんじゃないですか」という転送メールを送ってきた医師は、周産期医療の特集などでマスコミに頻繁に取り上げられてる。


私はその医師や、所属する病院のNICUを特集した記事をみると、転送メール事件を思い出す。私には「あんまり間に受けなくていい」言ったが、仲間の前ではそういうことは口にしないだろうと思うからだ。


●人類学のような大きな視野でみて欲しい


私は超低出生体重児イコール「知的に遅れがある」というような捉え方は、あまりにも短絡的だと思う。超低出生体重児は大げさにいえば、科学の力によって、新しい人類を送り出しているようなものだと思うからだ。


お世話になった先生のお一人に、京大出身でアフリカのピグミー系集団の研究をしていた人類学の先生がいらした。アフリカの奥地で、ピグミーの方々と寝泊まりし、アカザルを一緒に食べちゃうような現場主義の研究者だった。その先生も医師免許をもっておられた。


最近いつもあの先生を思い出す。超低出生体重児の発達をみていく時には、私は人類学のような大きな視野でみて欲しいと思うからだ。


人の体は本当によくできている。お母さんのお腹の中はやっぱり保育器とは違うんだろう。母胎での一週間を、外の世界で取り戻すには、10年、いや、それ以上の歳月がかかるということじゃないのかな。


超低出生体重児がゆっくり育つって、本当はそれくらい深い意味があるんだと思っている。



●「病気で出席日数が減ると、評価を下げる」のが当然なのに、インクルーシブ教育を目指すという矛盾


だから超低出生体重児を、既存の教育システムの合わせようとすると当然歪みが生じる。もともと日本の教育は、型にあてはめようとする傾向が強いから、超低出生体重児には圧倒的に不利なのだ。「インクルーシブ教育」なんて、この国では無理だと思う。「病気で出席日数が減ると、評価を下げるのが当然」なんだもの。


子どもの命が消えそうな時は、「どんな姿でも生きていれば。命さえ助かれば」と思っていても、今の日本では、それだけでは生きていけない。保健師や医師だって私たちを追い込んでいく現実だってある。それが悪意でなく、善意からきているから、私のように「違う」と言える人が少なかったのだろう。


●新幹線と同じぐらい本当はすごいのに


私は息子が、中学の技術の授業で、新幹線の素晴らしさについて学んだ時にため息が出た。技術の先生は、新幹線が大好きで、新幹線に応用されている、高度な科学技術について詳しく説明してくれたそう。


息子は私ががっかりする理由がわからない「あなたは新幹線と同じぐらい、本当はすごいんだよ」と言ったら、キョトンとしていた。


そうだよね。実感できないよね。


もし私のブログを読んでいるのが、超低出生体重児(特に24週未満)を出産しようか悩んでいる方なら、現実を知ってよく考えて。あなたの周りにいる医療者は、伝えてくれないかもしれないから。
2017/03/22

超低出生体重児のフォローアップ ある発達小児科医の転送メール 『専門家』の気遣いが、かえって私たちを追い込むこともある

●『発達検診』にエビデンスはあるのか 私が失望した発達小児科医のメール


中学2年の一次関数小テスト
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同じように、超低出生体重児を育てているお母さんから、コメントをいただいた。お返事を書いていて、資料を探していたら、あるメールを見つけた。


私はいぜん、手記を書いて発表したことがあった。退院後のフォローアップにはもっと科学的なアプローチが必要で、教育支援は、医療者ではなく教育の専門家に任せるべきじゃないかと考えてきたからだ。


ところが取り上げてくれたのが、医療系のメルマガだったため、注目するのはどうしても医療者。


ある周産期医療に関わる医師が、医療者だけがみる掲示板に私の手記を投稿したそうだ。そこに書き込まれた意見を、私に転送してきたことがあった。私が「喜ぶ」と思って。


どんどん送られてきた転送メールを読んで私は愕然とした。ある発達小児科医の書いたメールに「障害があるんじゃないのか」ということが書かれていたからだ。


子供に必要なのは、社会的支援であり、「障害名」じゃないと言っているのに。また同じことの繰り返し。どうして医療者は、私たちの声をかき消そうとするのだろう?


ちょうど良い機会なので、問題のメールを公開しよう。私はこのメールを読んで、数日間食事が喉を通らないほどショックを受けた。だけど私はあの日決心した。「違う」というエビデンスを出してみようと心に誓ったのだ。

◇  ◇  ◇ 
※青は、私の書いた手記の引用
●●大学発達小児科の●●です。
(中略)
転載いただいた記事、普通見逃しやすい乳児胆石をものの数時間で診断できてしまうレベルの高さに感心したりついつい全部読んでしまいました。正書に載っている「NICU退院後の問題点」を読むのも大事ですがたったひとりの事例を具体的に読む方がよほど勉強になる面もありますよね。

 
私自身は今はNICU児には気管切開(〜人工呼吸)の児を在宅管理に持っていくというくらいしか関わってませんが、このメルマガで問題提起されている療育を含めた医療、福祉、教育の人的資源の不足感は私が関わっている小児神経学の領域でも私の地域では同じ問題点を感じています。 小児神経疾患であろうとNICU退院児であろうとその子が関わってくる医療福祉教育はその地域に共通のものなので。



手先の不器用さ、運動能力、読み書きなどには、若干の遅れがありました。特に困るのは、算数の授業です。数の概念が十分に身についておらず、一桁の計算がまだ完全ではありません。それに加え、日本語の理解不足から、言葉で説明している問題の意味が、よくわからない時があります。



この子はおそらく軽いLDなど発達障害が隠れているかも、と感じます。そういう子であれば、必要に応じて特別支援学級を利用していく手もありですが診断名がついてないと学校側はなかなか動かないですし、学校の先生ももしかするとそうした必要性を感じながら、「病院に行ってみて」と告知するタイミングを見計らっているのかもしれませんし、個人では必要と感じながらも予算や人的資源不足の関係で導入できない場合もあると思います。 


低学年の頃は「困り感」が目立たなくて高学年になってから支援が必要になる子もいますし。しかしすでにこの子は学習面で困っているようなので支援が必要な事例かもしれませんね。


発育発達検診へ行くのをやめました。体を大きく丈夫にすることを第一に考える私の方針と、問題点ばかりを指摘する担当医師の方針には、隔たりがあったからです。



このように、健診に行くのをやめた、というショッキングなことも書いてあります。そしてその理由にも反省させられました。果たして今まで自分はどうだったのか、と。健診に行かなくなったのも、学校でのもしかすると必要かもしれない支援の開始を遅らせている一因となっているのでしょうか。NICUを退院した一見問題ないように見える児の「ちょっと気になるところ」に就学前に気づいてあげて必要な介入をしていくことが大事だとこれを読んで思いを新たにしました。
◇  ◇  ◇ 

●私が手記に、個人的な事情を書かなかった理由 


私はこのメールを久しぶりに読んだが、やっぱり嫌な気持ちになる。あの頃は、先が見えなかったから、深く傷ついただろうな。ちなみにこの時、「もう転送するのはやめてください!」と私が言ったら、その医師が言ったのが「あんまり間に受けなくてもいいです」だった。今では、この時のやり取りは、私のブログの中でダントツにアクセス数が多い。


超低出生体重児のフォローアップ 「あんまり間にうけなくていい」程度のことが、子どもの将来を決めてしまうかもしれない その1


ところでメールを転送してきた医師は、夫が教員であることも知らなった。


夫の知り合いには厚労省や文科省の審議員をしておられる専門家もいる。その中のお一人は外務大臣から表彰された国際社会で活躍する言語学のプロだった。病院の発達検診が、あまりにも頼りなかったから、生まれたばかりの頃から、知り合いの専門家のアドバイスなどは受けていた。だからこそ訴えないと、という気持ちになったのだ。中には、明らかに間違っているアドバイスもあるからだ。


ただ、メルマガは個人的な経験をもとにしても、教育問題を社会に訴えるためのもの。細かい事情を書いてしまうと、読んだ方にすっと入っていかないかもしれない。あえて詳しく書かなかったのだ。


●私が反論しなかった理由 いっても無駄だと思ってしまったから


この時発達小児科医に反論しようとしたけれど、やめた。いくら医療者の内輪の議論でも、この方々の感覚に私はついていけなかったからだ。どこかで私たちを「素人だから」と、侮っているというか、見下しているような、そんな感じがする。私がなぜ不満に思うのか、理解しようという姿勢がみえない。


一番気になったのは「障害名」に対する人権意識だ。友人の医師や野田正彰医師などとは全く違う。そもそも診察してもいないし、私がお願いしたわけでもないのに「障害があるのでは?」とアドバイスするなんて、リスクマネジメントの観点からも、やってはいけないことだと思う。


●私が小児がんの議事録を読んで希望を持った理由 子どもの患者の人権について、きちんと議論していたから


このメール転送事件の時から、私は日本の小児医療に失望した。てっきり、ほとんどの小児科医が、子どもの人権を深く考えてこなかったのかと思ったから。ところが牧本事件について、調べている時だった。患者さんのお父様に教えていただき、議事録を読んで驚いた。小児がんの専門医は、子どもの人権について真剣に議論していたからだ。それも参考人に招致されたのは、ただの弁護士さんじゃない。お子さんが小児がんの経験者でおまけに人権の専門家という、ピッタリの方。


『どんなことがあっても息子の主治医は牧本先生』 小児がん専門委員会議事録を読む その1

(※第2回小児がん専門委員会議事録から、増子孝徳参考人のご発言を一部引用↓)
牧本医師と『小児がん患児支援 NPO法人エスビューロー』 インクルーシブ 「仲間はずれにしない」という考え方 その2


●フォローアップ体制を本気で充実させたいと考えているなら、ネガティブな意見も、取り上げるべき


最近の研究報告には、成人までフォローする、ということが盛り込まれるようになってきた。


体に関することなら賛成するけれど、「発達」を診るのは正直勘弁して欲しい。


もしも、フォローアップ体制を充実させたいと考えているなら、発達検診で嫌な思いをした私のような親の意見も、きちんと取り上げるべきだろう。今、私のまわりにいる専門家は、「(この子の場合は)もし支援級などを選んでいたら、がんばろうとしなかった」と皆、言っているんだから。
2017/03/20

超低出生体重児に教員は必要だけれど、日本の公教育が素晴らしいとは思えない…

●教員を増やせば、教育の質が向上するという根拠は、どうやって出せばいいのか?

また憂鬱な春休みがやってくる。


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1853年7月、アメリカのペリー提督率いる東インド艦隊4隻がやってきた、神奈川県横須賀市久里浜の海岸


宿題はまた増えそうだ。どう考えても、息子のペースでは間に合わないので、先週の半ばからずっとやり続けている。まだ『春休み』前というのに。なんとかならないのかと思っていたら、フリージャーナリストの前屋毅氏の記事を読んでがっかり。当分この状況は変わりそうにないみたい…。

◇  ◇  ◇
間近に迫った全国学力テスト、なぜ順位に血眼になるのか 前屋毅 | フリージャーナリスト 3/16(木) 9:50 一部引用

なぜ、文科省は競争を煽るのだろうか。その大きな原因が、財務省との関係にある。文科省も予算が無くてはやっていけないが、その予算を左右しているのが財務省なのだ。


教員の過重労働が大きな問題になっているが、それを根本的に解決するには教員の数を増やすしかない。そうすれば教員が子どもたちと向き合う時間も増え、教育の質も向上する。それもあって文科省は、教員の数を増やす計画を毎年のようにつくってきた。


これに、財務省は真っ向から反対しつづけている。財務省方針を正当化する仕組みが財政制度審議会(財政審)である。そこでまとめられた2016年度予算についての「予算の編成等に関する建議」を見ると、教員を増やすことが「教育効果に関する明確なエビデンスと、それに基づく必要な基礎・加配定数の配置を科学的に検証した結果を根拠とするものではない」としている。教員を増やしたからといって教育の質が向上するという根拠はない、というわけだ。


昨年8月にも文科省は、2017年度からの10年間で公立小中学校の教員定数を約3万に増やすという計画をまとめた。これに財政審の「2017年度の予算の編成等に関する建議」は、「現在の教育環境である『10クラス当たり約 18人の教職員』を継続する前提で試算すれば、クラス数の減少に伴い、平成 38年度の教職員定数は約 64万人(対平成28年度比企4.9万人、企7.2%)となる」としている。教員を増やすという文科省の方針に対して、財務省は現状維持でいいから5万人近くを減らせるという姿勢なのだ。


こうした状況を変えるには、力関係しかない。それには、成果である。文科省の施策が成功しているという成果を示せば、財務省としても文科省に反対しにくくなる。


しかし困ったことに、教育は短期間で成果を示せるものではない。そもそも成果を示すこと自体がむずかしい。それでも力関係のためには、目に見えるかたちで成果を示すしかない。そのひとつが、全国学力テストである。全国学力テストの成績が上がることは、文科省の施策の正しさを示すことになり、存在感を増すことにもつながり、財務省との力関係を優位にもする。

◇  ◇  ◇

●超低出生体重児には教員が必要だけれど、日本の公教育が素晴らしいとは思えない


もっとも私はこちらの記事で、大前研一さんがおっしゃっていることも、その通りだと思っている。今の文科省や教育委員会が子ども達にやらせていることって、与えられたことだけをこなすような感じ。


大前研一氏が斬る「就活」 「新卒一括採用」に国際競争力なし 「就活」が日本をダメにする 伊藤 悟 (Wedge編集部)


●勉強をやらせるのは、超低出生体重児の教育支援のためにエビデンスを出すため 「ウチの子には可能性があるんです!」じゃ何も変わらないから


私が息子に宿題を不本意ながらやらせているのは、超低出生体重児の教育支援のためにエビデンスを出すためだ。「ウチの子には可能性があるんです!」だけじゃ変わらないと思うからだ。こちらの超低出生体重児の成長の記録は、世界中で感動を与えたそうだ。再生回数が物語るように皆が感動するけれど、退院後の生活は茨の道が続く…。変えていかないと、後に続く人たちが大変だ。




大前さんのお子さんのドロップアウトというのは、私の息子の『できない』とは訳が違う。大前さんのように影響力の大きい方の発言ばかり取り上げられると、本当に困る。超低出生体重児や、小児がんのお子さんや、その他の病気や障害を抱えた子供たちとは事情が違う全く違うからだ。


そういう個人的な事情がなければ、私は日本の公教育が素晴らしいと思っていない。


●教育講演の不都合な真実 参加する保護者は『サクラ』ばかり


ただ、日本の公教育が変わらないのは、学校や文科省の責任ではなく、私たち大人のせいでもあると思っている。


例えば、PTAで毎年教育講演を開催するけれど、講演にくる保護者は一人一役の『サクラ』ばかり。『サクラ』がくる教育講演っておかしいと思うし、『サクラ』を集めるくらいなら、講演会をやめ、会費を安くしてもいいだろう。イヤイヤそれより、教育現場が『サクラ』を黙認する姿勢が納得できない。


以前、役員をしていた時に、「やめてもいいんじゃないか」というような提案をしたことがあった。でも皆「そうですね」とは言うものの、結局変わらなかった。


●異論、反論、対案が出ない「道徳授業地区公開講座」


昨年、道徳授業地区公開講座に参加した(一人一役で参加しないといけなかった)時も同じように疑問を感じた。

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平成28年度 道徳授業地区公開講座の開催について 東京都
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「学校・家庭・地域社会が一体となった道徳教育」を目指すというが、『森友学園』の教育のようになったら困る…
◇ ◇ ◇

私が一番違和感を覚えたのは、「道徳」の公開講座というのに、参加者から出るのは賛同する意見ばかり。異なる意見が全くでなかったことだった。はじめから、異論が出せないような設定にしたのかもしれない。当日、東京都からいらしたという偉い方を、褒め称えるような雰囲気で、私は非常に居心地が悪かった。まるでどこかの国のようだと思ってしまったからだ。


しかも当日保護者に配られたプリントには、その公開講座が、東京オリンピックと関係があり、「心の改革」を目指しているようなことまで書いてある。


●テロの脅威 話し合いだけでは解決が難しい問題もある


オリンピックといえば、私はどうしてもテロを思い出してしまう。自己紹介にある通り、テロは身近だから。


世界情勢がこれだけ混迷を極めているというのに「話し合いで解決しましょう」というなごやかな雰囲気やまとめ方についていけなかった。よほど手を上げて発言しようとしたけれど、さすがに雰囲気をぶち壊すようなことはできなかった。後日感想を求められたので、「オリンピックを念頭に置くなら、テロなど、話し合いだけでは解決できないこともあると教えて欲しい。『話せばわかる』と逃げなかったら、殺されるかもしれません」と書くのがやっと・・・。


この会に参加して、痛烈に感じた。日本は「多様性を」と口にするが、本当に多様性を、受け入れられるのだろうかーーーー


●もしカナダなら、「先生の意見は、典型的な白人男性の意見ですね」なんて生徒に批判されることも


もしカナダで、同様の会を開催したら、もっと辛辣な意見も飛び交うだろう。例えば「あなたの意見は、典型的な白人男性の意見だ」なんて男性教員が批判されたりする。生まれ育った国や信仰する宗教などによって、「良い」「悪い」の価値観が違うからだ。


異論とか反論がバンバン出されて、議論を深め、一つにまとめていく、という感じではないよね。この日私が感じたのは、日本の教育が、世界から取り残されていくんじゃないか、という危機感だった。


息子が公立中学に通うようになって知ったけれど、最近の公立校には、外国籍のお子さんも明らかに増えている。それも、アジアやブラジルなどでなく、昔はほとんどいなかったような国からのお子さんが。日本はじょじょに国際化が進んでいる。


幕末に一世を風靡した、「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たつた四杯で夜も眠れず」という狂歌を、息子は日本史で習ったばかり。あの狂歌が最近頭から離れない。


そう遠くない日に日本の公教育で、同じようなことが起きるかもしれないから…。
2017/03/17

自民党ワクチン政策に関する議員連盟事務局担当は、新日本パブリックアフェアーズの座間恵美子氏か?

●2010年4月22日の行われた『子宮頸がんを撲滅するためのワクチン普及のためのシンポジウム』の案内

前回引用した仲田洋美医師のブログに書いてあった、新日本パブリックアフェアーズの座間恵美子氏について、気になって調べてみた。業界で誰もが知る事実だとしたら、どこかに痕跡が残されていると思うからだ。


ヒントはやはり『医療志民の会』だろうか?


そう思い、『医療志民の会』から送られてきたメールマガジンを読み返してみたら、それらしき痕跡を見つけてしまった!メルマガに告知されているシンポジウムのお知らせは、以下のメルマガをみればわかるように、当時、あちこちに拡散されたようだ。私の手元にもあったのに全く気づかなかった。

□*■*□*■ 週刊がんもっといい日ニュース ■*□*■*□

◇  ◇  ◇
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<子宮頸がんを撲滅するためのワクチン普及のためのシンポジウム 概要>

日時: 2010年4月22日(木) 14:00~15:00
場所: 星陵会館(都立日比谷高校敷地内)
東京都千代田区永田町 2-16-2
電話番号:03(3581)5650

基調講演: 今野良(自治医科大学付属さいたま医療センター産婦人科教授)

講演:
木戸寛孝(子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会事務局長)
三原じゅん子(女優)

パネルディスカッション
鴨下一郎(衆議院議員/自民党政務調査会長代理/ワクチン議連会長)
塩崎恭久(衆議院議員/自民党政務調査会副会長/ワクチン議連副会長)
今野 良(自治医科大学付属さいたま医療センター産婦人科教授)
木戸寛孝(子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会事務局長)
三原じゅん子(女優)
松本陽子(NPO法人愛媛がんサポートおれんじの会理事長)
臼井あかね(Ribbon Movement(女子大生による子宮頸がん啓発活動)代表)
司会 西村康稔(衆議院議員/自民党政務調査会副会長兼事務局長/ワクチン議連事務局長)

【本件に関するお問い合わせ先】
自民党ワクチン政策に関する議員連盟事務局 担当: 座間(ざんま)

◇  ◇  ◇

もう、ねぇ…「普及活動にはプロのロビイストやPR会社が関わっているんですよ」と、はじめから告知して欲しいよ。これじゃあ「騙された」と私が思っても、仕方がないと思いませんか?


●アメリカでは、ロビー活動が可視化されている


最後に『おはよう寺ちゃん活動中』というラジオ番組を文字に起こしたものを再掲載しよう。放送では、発売されたばかりの週刊金曜日(2013年10月)に掲載された、子宮頸がんワクチンのロビー活動の特集について、編集長の平井康嗣氏がわかりやすく解説していた。当時あまりにも驚いて、何かに突き動かされるように、文字に起こしたのだ


先ほどのメルマガと読み比べれば、何が問題なのかよ〜くわかると思う。


週刊金曜日がロビー活動について報道するまで私は悲惨だった。何しろ、これまで日本の医療では、プロのロビイストが大っぴらに活動するなど、なかったようだから。私は「疑うのはあなたの心の問題」とか、あげくは「人格」のせいなどと批判されていた。精神医療の被害を公言している私にとってもキツイ批判だったから、真相を知った時の衝撃は今も忘れられない。きっと私の心が折れるように、あえて「心」や「人格」のせいにしたんだろうね。
◇  ◇  ◇

文化放送『おはよう寺ちゃん活動中』で放送された内容を一部引用
「子宮頸がんワクチンの真実!主役はロビイストとPR会社」

寺島尚正アナウンサー
「広告代理店が動いた」ということはですね、ビジネスの側面というものもあったんですか?

週刊金曜日 平井康嗣編集長
最初の電通が動いたという点はわからないと。ただその後、ロビイング会社が動いていてそれは明らかに商業ベースで動いていますね。

寺島
ロビー活動ってよく聞きますけれども、特定の主張とか目的を政府に働きかけていくと、こういうことですけれども、それを主とする会社ですね。日本にもあるんですか?

平井
ええ。米国では非常にロビイ団体、ロビー活動って有名で、その活動事態可視化されているんですね。日本でも最近、ロビー会社っていうのが非常に増えていて今回の調査でも私も新しく知ったこともあるんですけれども、このロビイストは企業を顧客としている。今回の場合はグラクソ・スミスクラインです。そして永田町や霞ヶ関に働きかけていくと。それで政府機関を動かしていくと。そういう活動をしているわけです。国会議員秘書だったり永田町の言語というか論理に詳しい人を雇って、活動していくわけです。こうすれば、こう動くと。世論をこう形成して、こうやっていけば官庁が動いて立法化されると、こういうことをよく知っているわけです。

寺島
ワクチンの承認とか定期接種化、これはやはりロビイストの活動、これが大きく効果があったということですか?

平井
はい。「大きかった」とは言えると思いますね。働きかけるプロですから。いろいろな市民団体を作ったり、患者団体にお金を出すということも間に入ってコーディネートしたりとかしているらしいですし、勉強会をやったりシンポジウムをやったりとかメディアを使ったりとか、本当に上手い、宣伝のプロであり、黒子でもあるんです。見えないビジネスの一つなんじゃないですかね。

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2017/03/16

『医療志民の会』について 『がん対策基本法』から『医療志民の会』そして『公費助成運動』『医学部新設推進』へ

※『医療志民の会』という任意団体について以前書いた記事へのアクセスが増えております。多数のお問い合わせをいただいたので、新しい情報を付け加え再掲載しました。『医療志民の会』とは2009年4月に誕生した任意団体で、医療をよくしたいと願う医師や市民、政治家が集まってつくられた任意団体のことです。現在は活動を休止しているようです。

〜『がん対策基本法』から『医療志民の会』そして『公費助成運動』『医学部新設推進』へ 〜

【2005年10月〜2016年3月】
アインファーマシーズの寄付講座『東京大学医科研所先端医療社会コミュニケーションシステム』が東京大学医科学研究所に設置される。
http://expres.umin.jp
(※肩書きは当時)
●特任教授  上昌広
●客員研究員 久住英二(2008年2月からナビタスクリニック立川院長 2014年1月より医療法人社団鉄医会理事長)


※2016年3月22日、『全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会』が東京大学とアインホールディングスに対し、医療法人社団鉄医会ナビタスクリニックの利益相反などを問う公開質問書を提出
「東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携部門」に関する公開質問書
「東京大学医科学研究所先端医療社会コミュ二ケーションシステム社会連携部門」に関する公開質問書(アインホールディングス版)

※参議院議員時代の鈴木寛氏の政策実務活動歴には、業績として『ナビタスクリニック』が掲載されている
http://suzukan.net/gyoseki.html


【2006年6月】
がん対策基本法が議員立法で成立する
『NPO法人健康医療開発機構』が設立される
http://www.tr-networks.org/usr/NPO-usr-103.html
(※肩書きは当時)
●事務局 上昌広(東京大学医科研)    
●理事  土屋了介(国立がんセンター中央病院院長)


【2006年か2007年頃】
新日本有限責任監査法人の子会社である新日本パブリック・アフェアーズ株式会社が、グラクソスミスクライン社との間でロビイングの委託契約を締結
http://shueisha-int.co.jp/vaccine/vaccine09.html)

【2006年11月】
『現場からの医療改革推進協議会』
 第1回シンポジウム
(http://plaza.umin.ac.jp/expres/genba/symposium01.html)
(※肩書きは当時)
●発起人 土屋了介(国立がんセンター中央病院 院長)
●    黒岩祐治(フジテレビ報道局解説委員)
●事務局 上昌広 (東京大学医科学研究所)
●    鈴木寛 (参議院議員)


【2008年2月21日】
『医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟』
設立。
http://medg.jp/mt/?p=438
(※肩書きは当時)
●会長    尾辻秀久参議院議員(自民党)
●会長代理  仙谷由人衆議院議員(民主党)
●副会長   坂口力衆議院議員(公明党)
       塩崎恭久衆議院議員(自民党)
●幹事長   鈴木寛参議院議員(民主党)
●幹事長代理兼事務局長 世耕弘成参議院議員(自民党)
●副幹事長  西田実仁参議院議員(公明党)
●事務局次長 萩生田光一衆議院議員(自民党)
       足立信也参議院議員(民主党)


【2009年4月】
麻生太郎政権でまとめた「日本経済再生への戦略プログラム」の中に、(主にがん医療において)未承認薬などの審査を迅速にするよう提言が盛り込まれた。
(http://nk.jiho.jp/servlet/nk/release/pdf/1226482506651)
日本経済再生への戦略プログラム (中間報告案) 2009年3月30日 自由民主党政務調査会 日本経済再生戦略会議
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●海外では承認されているが国内では未承認となっている医薬品ががん等の分野で存在。(約14の未承認薬、他に600件程度のいわゆる適用除外)

●がん・小児等の未承認薬などの集中治験(臨床研究)審査体制を早急に確立(上記600件程度の中から選定して実地)スーパーファストトラックの創設 : 優先審査

●未承認薬などの治験を3年以内に終了。

●スーパーファストトラックの対象となる未承認薬等については審査期間を6ヶ月までに短縮(従来の審査期間 : 12ヶ月)。

●その他の医薬品についても承認までの期間を2.5年、医療機器についても1.5年以内に整備


【2009年4月15日】
自民党の日本経済再生戦略会議(会長=町村信孝前官房長官)が、未承認薬支援を了承。
(http://nk.jiho.jp/servlet/nk/gyosei/article/1226551178639.html?pageKind=outline)


【2009年7月21日】
長妻昭厚生労働大臣へ以下の23団体が、子宮頸がんワクチンへの公費助成を求め、要望書を提出。子宮頸がんワクチンの公費助成運動の共同代表、女優の仁科亜季子氏癌研究会顧問の土屋了介氏も同席。
http://shueisha-int.co.jp/vaccine/vaccine09.html
●医療構想・千葉
●医療法人社団 ゆうあい会 ゆうあいクリニック
●財団法人日本対がん協会
●子宮頸がんから女性を守るクリック募金
●子宮頸がん征圧をめざす専門家会議(子宮頸がんゼロプロジェクト)
●子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会
●市民のためのがん治療の会
●社団法人ティール&ホワイトリボンプロジェクト
●社団法人日本産科婦人科学会
●社団法人 日本病院会
●全国医学部長病院長会議
●全国骨髄バンク推進連絡協議会
●特定非営利活動法人 子宮頸がん啓発協会 Think Pearl
●特定非営利活動法人 子宮頸がんを考える市民の会
●特定非営利活動法人 日本婦人科腫瘍学会
●日本癌治療学会
●日本臨床腫瘍学会
●八王子内科クリニック
●らんきゅう 子宮がん・卵巣がん患者による患者のためのサポートグループ
●卵巣がん体験者の会スマイリー
●リボンムーブメント
●リレー・フォー・ライフin福岡実行委員会
●『I know』プロジェクト。



集英社インターナショナルで「子宮頸がんワクチン問題を追う」を連載しているジャーナリストの斉藤貴男さんは「医療機関や学会をさて置けば、草の根的な市民グループが目立っていたのが大きな特徴」と感想を述べておられた。


私はこのメンバーに見覚えがあった。


こちらは、県立福島大野病院事件の後の2009年4月11日に設立された『医療志民の会』という会だ。私も設立シンポジウムに参加したからよく覚えている。医療崩壊をくい止めたいと願う医療者、患者、市民が参加した草の根の運動だった。

医療志民の会ニュースblog
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前の年(2008年)に民主党から出馬宣言した、元薬害肝炎原告団の福田衣里子氏が参加していたのが印象に残っている。その他にも政治家が参加していたが、当時民主党に所属しておられた鈴木寬議員梅村聡議員、薬害エイズで有名な川田龍平議員などいずれも民主党に関係のある政治家が多かったように記憶している。(自民党の橋本岳議員から応援メッセージあり)シンポジウムの司会をしておられたのは、現神奈川県知事の黒岩祐治氏

医療志民の会 参考資料2  発起人一覧
http://lohasmedical.jp/blog/kawaguchi/PR.pdf
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(※肩書きは当時)
●上昌広(東京大学医科学研先所)
●黒岩祐冶(フジテレビ報道局 解説委員)
●土屋了介(国立がんセンター中央病院院長)
●久住英二(ナビタスクリニック立川院長)


(※当日の様子を伝える報道。今と違って、医療者と市民とが同じ方向を向いていたことが伝わると思います。↓)
「医療崩壊食い止めたい」 患者や医師が立ち上がる 2009/4/13 j-cast 


興味深いのは、この『医療志民の会』が「子宮頸がんワクチンの公費助成」や「医学部新設」をすすめてきた、ということだ。例えば、『子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会』という公費助成を求める任意団体のwebサイトが、アーカイブに残されている。発起人をよくみると、『医療志民の会』のメンバーと似ていることがわかる。それもそのはず、『子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会』の事務局長木戸寛孝氏(世界連邦21世紀フォーラム代表)は『医療志民の会』の事務局長でもあるからだ。

子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会 発起人一覧 
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※追記 
http://www.minerva-clinic.jp/blog/14-2朽ちた権威/
※仲田洋美医師のブログの情報を参考にまとめました
●子宮頸がんワクチンのロビー活動を、元国立がんセンター中央病院長で現在、神奈川県顧問の土屋了介医師にお願いしたのは、慶應義塾大学医学部名誉教授で現在、内閣官房参与(第2次安倍内閣。少子化対策・子育て支援)の吉村泰典医師

内閣官房参与の吉村医師は、改ざんグラフを持ち込み、出産を誘導したとして、現場の研究者から猛反発された
※田中重人東北大学文学部准教授が提出した質問書
改ざんグラフを持ち込んだ吉村泰典内閣官房参与と関連専門9団体への質問状

●実際に23団体を取りまとめたのは、新日本パブリックアフェアーズの座間恵美子氏

●座間氏は、新日本パブリックアフェアーズだけでなく、新日本有限責任監査法人にも所属している

●新日本有限責任監査法人は、上昌広特任教授の寄付講座の寄付元、アインファーマシーズの監査を行っている




【2009年8月】
厚労省「薬事・食品衛生審議会」の「医薬品第二部会」で、グラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」を優先審査に回すことを了解。


【2009年10月】
グラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」4ヶ月のスピード審査で承認される。


【2013年9月〜2016年11月】
黒岩祐治神奈川県知事が、日本版ACIPを目指し『神奈川県予防接種研究会』を設置する。

(当初の構成員が記載されている、当ブログの記事http://sakura4747.blog.fc2.com/blog-entry-821.html
(※肩書きは当時)
●横田俊一郎(県小児科医会会長)
●片岡正(かたおか小児科クリニック院長)
●久住英二(ナビタスクリニック川崎内科医師)
●岩田眞美(横浜市健康福祉局健康安全部医務担当部長〔健康安全課長〕)
●小山万里子(ポリオの会代表)
●高畑紀一(+Actionfor Children代表)
●東恵子(特定非営利活動法人シャーロックホームズ理事長)
●川口恭(ロハス・メディカル発行人)


※その後2015年9月2日、『全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会』から黒岩知事に、久住氏と川口氏の利益相反行為を問う公開質問書が提出される
http://consumernet.jp/?p=2584


【2015年11月】
政府は国家戦略特区に指定している千葉県成田市に、医学部を新設する計画を正式に認める。


【2016年】
3月に国際医療福祉大学が文部科学省へ医学部の設置認可申請を行い、8月31日付で、文部科学大臣より正式に認可される。
(国際医療福祉大学の医学部の新設について文部科学大臣より正式に認可されました 千葉県成田市)
2017/03/14

菅野完著『日本会議の研究』を読んで 『愛国心』といえば終戦時の陸軍大臣、阿南惟幾を思い出す

●第2の加計学園の疑惑へ

思ってきた通り森友学園の疑惑から、加計学園の疑惑へと飛び火している。おそらく次の国際医療福祉大学の問題が大々的に報道されはじめるのももうすぐかもしれない。



●『日本会議』は単なる草の根運動じゃない?

『森友学園』の問題を追ってきた菅野完氏の『日本会議の研究』を購入した。『森友学園』が運営する塚本幼稚園の幼稚園児教育に驚いたからだ。


(※ 菅野完氏の活動に関して、批判があることも承知しておりますが、今回は省かせていただきます)

感想を一言で表すなら「日本会議を単なる草の根運動だと思っていたら大変なんだ」だ。面白いことに、子宮頸がんワクチンのロビー活動や医学部新設推進活動によく似ている。どちらも安倍首相につながる人脈なので、偶然ではないだろう。


自己紹介にあるように、アルジェリア人質事件で父の友人は亡くなった。私も父も母も、安倍首相には感謝している。政府専用機を出してくださったからだ。


でも、でも、そういう私でも、一連の報道を知れば急ブレーキがかかる。


ただ『韓国人』だから、『中国人』だから、嫌い、ダメだなんて!そんなことを堂々という人達が教育に関わるなんてショックだ。私たち日本人は世界からみれば小さな集団なのだ。子供たち世代は、アジアの中でどう生きていくんだろう。海外に出ていった時に同じことをされるかもしれない。


●愛国心といえば終戦時の陸軍大臣阿南惟幾を思い出す


学生時代の同級生のお祖父様は阿南惟幾。終戦時の陸軍大臣だ。『日本のいちばん長い日』という映画で役所広司さんが演じている。阿南惟幾といえば、日本の無条件降伏に最後まで反対し本土決戦を強固に主張したことで知られるが、同時に陸軍の暴走を阻止するために自決をしたことで知られる。我が国の現在の平和があるのは、終戦時の陸軍大臣、阿南惟幾の力が大きい。



日本のいちばん長い日 解説・あらすじ ヤフー映画

1945年7月。太平洋戦争での戦況が悪化する日本に対して、連合軍はポツダム宣言の受託を迫る。連日にわたって、降伏するか本土決戦に突き進むかを議論する閣議が開かれるが結論を一本化できずにいた。やがて広島、長崎に原爆が投下され、日本を取り巻く状況はさらに悪くなっていく。全国民一斉玉砕という案も取り沙汰される中、阿南惟幾陸軍大臣(役所広司)は決断に悩み、天皇陛下(本木雅弘)は国民を案じていた。そのころ、畑中健二少佐(松坂桃李)ら若手将校たちは終戦に反対するクーデターを画策していた。


私は阿南さんと同級生だったから、彼女のお祖父様に興味を持つようになった。それまでにも戦争に関する本やドキュメンタリーもたくさん目にしたが、市民の側からみた戦争の悲惨さを描かれたものばかり。阿南惟幾のような日本軍の幹部は、極悪非道な人達なのかと勘違いしていたので、受け付けなかった。私たち世代の受けた教育は、『日本会議』の方々が批判するように、確かに反省すべき点が多々ある。


しかしそんな私が思わず本を手に取りたくなるほど、阿南さんは聡明な女性だった。


今、阿南惟幾というと、頭に浮かぶのは「愛国心」という言葉だ。


そして私の仲人も元特攻兵だった。大学教員の仕事の他に幼稚園の園長先生もしていらした。戦争の話を皆の前でしたことはほとんどないそうだ。


またアルジェリア人質事件の時に、大々的に報道されたが、父の勤めていた会社も戦争や軍と関わりがある。


●友達しか信用できないから、排斥へとつながるのか?


だからこそ、森友学園の教育方針には抵抗を感じる。お友達を重用する安倍首相にもガッカリだ。

もっともお友達が好きなのは、安倍首相だけじゃなく、私にメルマガを書くようすすめて下さった元政治家(一連の学園疑惑の中にも登場する方)の方にもいえるだろう。

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私の疑問は、その方が文科省の要職にあり公教育の疲弊を知っていたのに、子宮頸がんワクチンの推進や医学部新設などに力を注いでおられたことだ。なぜなんだろう?


先日ある議員さんが文科省にいくとおっしゃるので、私はある書類を持っていって下さいとお願いした。超低出生体重児や小児がんの子供たちの教育問題がなかなか改善しないのは、予算が削減され教育現場に余裕がないから、ということもある。


文科省は、財務省に教職員5万人を削減するようにいわれ、激怒していると報道された。文科省の中にも今回のお友達学園疑惑を、苦々しく思っている方がいるはずだ。


子どもには「お友達と仲良くしなさい」と言い続けてきたけれど、友だちしか信頼しないということも怖いと思う。いつしか「排斥」へとつながってしまうのかもしれないからだ。
2017/03/10

NHKの松岡康子記者を取り上げた過去記事へのアクセスが急増

●森友学園の疑惑が報道されてからアクセスが急増


森友学園の疑惑が報道されてから、過去記事へのアクセスが増え続けている。


特に多いのは、NHKの松岡康子記者が取材した『風疹大流行 ~遅れる日本の感染症対策~』に関するもの。


私がブログをはじめた本当の理由 クローズアップ現代『“副作用”がわからない? ~信頼できるワクチン行政とは~』をみて その1


アクセスが増えている理由を、私なりに考えてみた。


●大手メディア記者が真実を記事にできない?


ベストセラーになった、『日本会議の研究』の著者、菅野完氏というノンフィクション作家がいらっしゃる。今メディアを賑わせている『森友学園』の疑惑を追い続けてきた方だ。



私も鈴木寛氏と下村博文氏の関係や国際医療福祉大学の疑惑などについて、関心を持ってきたから、彼の主張には頷くことも多い。こちらの菅野氏を取り上げた記事を読むと『森友学園』の初期の報道が、大手メディアから出てこなかった理由もわかる。

◇ ◇ ◇
大手メディア記者 今やネットに流すしか真相伝える手段なし 2017.03.07 NEWSポストセブン
「私は朝日新聞に勝った」──安倍晋三首相がトランプ氏との最初の会談(昨年11月)でそうメディアへの勝利宣言をしたと、産経新聞が報じた。

 政権に返り咲いて以来、首相が真っ先に取り組んだのがメディア対策だった。就任してすぐの2013年から2014年にかけて、全国紙5紙、ブロック紙、通信社、そして民放キー局のトップや編集幹部と会食を重ねた。その回数は2年半で50回にのぼった。

 安倍首相の言葉は敵対してきた朝日新聞だけでなく、大メディアはすべて統制下にあるという自信の表われだったといえる。


 しかし、もう自分には逆らえないと安心したのか、昨年からメディア首脳との会食はめっきり減り、今年は2月2日に渡辺恒雄・読売新聞グループ本社主筆、福山正喜・共同通信社社長らと食事をしたのが目立つくらいだ。

 一方で、安倍政権のメディア統制にはっきり綻びが見えてきた。国有地払い下げにまつわる森友学園問題は朝日新聞がスクープし、民放は当初、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)、『白熱ライブ ビビット』(TBS系)くらいしか取り上げていなかったが、国民の関心が高まるとフジテレビ、日本テレビなど民放各局が競うように連日ワイドショーで取り上げるようになった。

 そのうえ、現場の新聞記者たちから不興を買ったのが経産省の取材規制だ。

予算案が衆院を通過した2月27日、安倍首相は、東京・赤坂の中華料理店で官邸キャップとの懇親会を行なった。その日、経産省は、【1】庁舎内のすべての局の部屋を勤務時間中もロックして記者の出入りを禁止し、【2】職員が取材を受ける際は応接室で他の職員を同席させ、【3】取材内容を広報室に報告させる──という“記者排除令”を出した。日米首脳会談前に交渉内容の一部が漏洩し、世耕弘成・経産相が安倍首相訪米の同行者から外された“腹いせ”が原因とされる。

 これまで記者クラブ制度の下、特権的に役所からの情報を得てきた大手メディアの記者たちにとって、この措置は死活問題だ。

「同じ動きが全省庁に広がれば記者は情報が取れなくなって食いっぱぐれる。世耕大臣がやったことはトランプ政権の報道官が気に入らない記者を会見から閉め出したことよりもおかしい」(財務省担当記者)

 批判と不満は大メディアの記者全体で高まっている。

 クラブ制度の特権を奪われ、記者たちはようやく政権による情報統制に愕然としたのだろうか。新聞記者からリークされた赤坂での首相と記者の懇談をベストセラー・『日本会議の研究』著者である菅野完(たもつ)氏がツイッターで流し話題を呼んだが、そのリーク元は菅野氏の知人の大手新聞記者なのだという。これは、大手メディアの記者がいまやネットで国民に直接情報を流すしか“真相”を伝える手段を持っていないことに気づいた証拠にも見える。菅野氏はいう。

「新聞が反権力で動かないのはみっともない状況。現場の記者まで、『政権批判ありきで記事をつくるのはどうか』と平気でいう。新聞社内に反権力はダサイと考えるカルチャーができてしまった。だから本当に報じたいことも、ネットで書いてくれと他人任せにする」


 新聞記者たちは、安倍批判記事もネットへのリークではなく堂々と署名で書いてみせたらどうなのか。
※週刊ポスト2017年3月17日号

◇ ◇ ◇

松岡記者の報道は、まさに「反権力はダサイと考えるカルチャー」のような感じだと思う。だってNHKは公共放送なんでしょう?今にして思えば、政治的な力も働いていたのかもしれない。パチスロ関連機器等を製造するオーイズミが集団接種(しかも接種を行ったのはナビタスクリニック)、それをすぐにNHKが取り上げるって、なんだか不自然じゃない?!

風疹ワクチンの企業における集団接種について 平成25年5月13日 神奈川県
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/580263.pdf

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●籠池泰典氏の声明と『風疹大流行 ~遅れる日本の感染症対策~』に共通すること

昨日突然ネットにアップされた森友学園の理事長、籠池泰典氏の声明をみて思い出したのも、やっぱり『風疹大流行 ~遅れる日本の感染症対策~』だった。



●ジャーナリストの斎藤貴男さん「被害者はとても苦しんだんですよ」 私「知っているからここに来たんです」

私が違和感を覚えたのは、公共放送が、暗に被害報道を批判するような報道をしたからだ。あの時、何かが起きているんじゃないかと感じた。だからMMR訴訟当時、被害者側に立って報道していたジャーナリストの斎藤貴男さんの取材を受けることにした。本当は「斎藤さんにあったことがわかると危ないよ」とメディアの方に忠告されていた。


当時は、あまりピンとこなかったけれど、こうして様々な事実が明らかになると少し怖くなる。私に勇気や正義感かあるからじゃなくて、単に、無知だからできたのかもしれない。


でも結果的には良かった。斎藤さんにパソコンの動画をみてもらったら「ああ!本当だ。わざわざ万歳する姿を放送している」と驚いたからだ。驚くというより、絶句したという感じだった。

◇  ◇  ◇
NHKクローズアップ現代 風疹大流行 ~遅れる日本の感染症対策~ 2013年5月9日

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実はこのとき、ワクチン行政の大きな転換がありました。予防接種を受けたあと、死亡したり後遺症が残ったりするケースが相次ぎ、1980年代から90年代にかけて、国は裁判で次々と敗れました。

「ばんざーい!」

◇  ◇  ◇

斎藤さんはしばらく沈黙して「被害者はとても苦しんで、苦労したんですよ」と、ポツリと一言。私は「知っているから、今日ここに来たんです」と説明した。その後出版された斎藤さんのご著書から、もう一度引用させていただく。斎藤さんの苦悩が現れているように思うのだ。

◇  ◇  ◇
〜斎藤貴男『子宮頸がんワクチン事件』より〜

国民の権利意識が高まり、個人防衛の側面が重視されすぎるようになったことが、欧米とのワクチンギャップを招いたとされる今日だけれど、筆者はまさにその過程で、おぞましいものを見ている。

お見舞いのことば

○○○殿(原文は実名)には予防接種を受けたことにより不幸にも障害の状態となられました。これは社会防衛のための尊い犠牲であり誠にお気の毒にたえません ここに予防接種法により生涯年金をお届けしてお見舞い申し上げます


MMRワクチンで重度の障害を負った女児が1993年に受け取った、厚生大臣名の書状だ。因果関係を認められた被害者に例外なく送られる文書である。亡くなった被害者の場合は、これが「お悔やみのことば」になる。どこまでも支配者の高みから、謝罪とか反省といったニュアンスを徹底して排除した表現には背筋が凍り付いた。

両親は泣いていた。書状を前に固まってしまった筆者に、父親が、「因果関係などないと逃げまくる人達たちを相手に苦労を重ね、やっと認定を得て、少しだけ、ほっとしたところだったんです。でも、それも束の間、どうして犯人の側にこんなものまで送りつけられなければいけないのですか。なんで、うちの子じゃなくちゃいかんのですか」と、声を詰まらせながら言った。

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私は自己紹介に書いてあるように左翼活動が大嫌いだった。父が働いていた丸の内では、過激派による爆破事件があり、多数の死傷者が出ているからだ。


しかしそういう活動を、それこそ十把一絡げにし、切り捨てるような方達とは一線を画したい。だって救いようのない人権侵害がうまれるかもしれないじゃない。


松岡記者は裁判で認められたワクチンの被害者にあったことがあるのかな?あまりにも辛いことが多いから離婚したり、家族がバラバラになることも珍しくないんだよ。救済や支援のあり方を批判するにしても、もっと別の伝え方があったんだと思う。
2017/03/07

第3、第4の『森友疑惑』と削除された医療情報誌『集中』の記事 その2

●「灘とフジテレビ」「5月にナビタスクリニック川崎がJR川崎駅のエキナカにオープンすることの意味も大きい」???

森友学園と加計学園の疑惑報道が過熱する今、削除された記事を読むと、非常に感慨深い。archiveに残されているのでもう一度紹介しよう。


私は配信された当時から、ずっと疑問だった。先ほど引用した週刊朝日の記事にあるように、「医学部新設が本当に必要か」という疑問もさることながら、『集中』が、『神奈川県予防接種研究会』や『ナビタスクリニック』を持ち上げる理由がわからないからだ。医療情報誌なのに、牧本事件に関しては一方的な情報を流してきたし、恣意的な情報誌だと思うのは私だけじゃないはずだ。


私は牧本医師の講演を文字に起こした時に、嘘じゃなくて、本当に悔しくて泣けてきた。「超低出生体重児の就学問題にも、牧本医師のような医師がいたら」と思ったからだ。超低低出生体重児に限らず、小児がんの子供たちの教育問題だって深刻だ。ロビイストがいないからちっとも予算がつかない。これだけのお金があれば、すべての都道府県の教員を増やすことだってできるのにね!

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集中(archive)医学部新設で注目集まる横浜・川崎特区の「地力」 2012年5月16日 21:30
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民主党政権が医療イノベーションに舵を切ったことで、個別化医療への流れは加速している。注目を集める免疫療法が不要とはいわないが、成長戦略になり得るとは思えない。
 「黒岩氏は県民益を優先して考えるでしょう。教育と医療は欠かせない」(医療政策プランナー)
 医学部新設を狭義の医師数増員の手段の枠に閉じ込めるべきではない。あくまで教育政策の一環である。
 当然、東日本大震災後の社会モデルは視野に入ってくる。関東大震災後には人口が関西に移動し、阪急沿線の開発が進んでいる。阪神・淡路大震災後に最も発展した自治体の一つが兵庫県西宮市。90年には42万人を突破していた人口は震災が発生した95年、いったん39万人に落ち込む。だが、2000年には震災前の人口を上回るまでに回復。現在は48万人を超えている。決め手は教育力だ。
 「バイオベンチャーでは人口は増えない。関西学院や甲陽学院、神戸女学院を擁する地域に匹敵する文教地区としてのイメージを打ち出せるか。地のプレーヤーがいるかどうかが問われています」(同前)
 黒岩氏も手は打っている。舛添要一氏や足立信也氏を支え、医療イノベ推進室にも出向した経験のある医系技官・首藤健治氏を厚生労働省から採用。保健福祉局医療政策担当参事監と政策局特区担当参事監を兼任させる人事を3月28日に発表。
 保健福祉局長には大阪府総務局財政課長を務めた菊池善信氏
を充てた。
 いずれも「灘校色の強い人事」(前出教授)とみられている。黒岩氏の人脈はさらに鈴木寛・文部科学前副大臣や濱田純一・東京大学総長、野依良治・理化学研究所理事長へと連なっていく。だが、結局のところ、教育政策でものをいうのは前述した地のプレーヤーの存在だ。
 「横浜市にある理研は重要。ほかにも箱根温泉や慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスといった神奈川県がはぐくんできた既存の資源をどう活用するかが大事でしょう」(同前)
 特区にベンチャーを誘致しても、大きな雇用には結び付かない。
 東北地区の医学部新設の動きの中で気を吐く東北福祉大学は曹洞宗永平寺派の学校。一方、神奈川には総持寺派の鶴見大学があり、歯学部を抱えている。歯学部を医学部に転換するアイデアは鈴木氏や足立氏ら、民主党の医系議員がたびたび口にしていたものでもある。東北福祉大周辺に劣らない人材が地場から顔を出してくることに注目が集まる。
 「今後、黒岩氏の下にはこの前まで中村氏詣でをしていたのと同じ顔ぶれが回遊魚のように群れてくる。補助金目当ての連中です」(同前)
 「川崎市の特区への施策は大家が店子を集める発想に近い。いかに区画を埋めるかが関心事。国立医薬品食品衛生研究所の移転を核といいたいようですが、これでは国際的な競争力は持ち得ない」(前出教授)
 神奈川県庁筋では黒岩氏の「長期政権」を見込んで動き始めている。幹部は人事で干し上げられる。主だった抵抗はできないだろう。
 厚労省が面従腹背の嵐となっているのとは対照的。長妻昭氏が1年で去ったことで官僚は学習した。どんなリーダーであれ、我慢すればいなくなる。実際、政権が1年そこそこで変わっていく状態が続いている。
 神奈川には政治主導の芽がある。
二兎を追う知事の実力は見もの
 『銀の匙』熟読で一躍時の人となった灘校元教師・橋本武氏。彼を世に出した一連の動きは黒岩氏の手によるものと見られている。
 「黒岩氏のバックグラウンドは灘校とフジテレビ。知事選で支持した自民党衆議院議員・菅義偉氏のような人もいますが、しがらみなく信頼できるのはやはり灘とフジ。後は実行できる人材が必要です」(同前)
 黒岩氏の医療政策を支える有力なブレーンは内田健夫氏。デファクトで物事を進められる稀有な人物だ。
 5月にナビタスクリニック川崎がJR川崎駅のエキナカにオープンすることの意味も大きい。久住英二院長は立川市での実績もあり、ワクチン施策には一家言を持っている。
 医学部新設という点でいえば、やはり運営できる医療法人の動向が気になるところだ。黒岩氏がかつて教授を務めた国際医療福祉大学。みんなの党・渡辺喜美代表との「距離」は知られるところだ。
 ほかには溝口病院を持つ帝京大学やアクアラインで川崎とつながる地の利から亀田総合病院などが有力。
 オンコセラピーを引き付けながら、医学部新設を現実のものにする。特区と神奈川の将来は二兎を追うことでしか開けない。黒岩氏のお手並み拝見というところだろう。


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●『神奈川県予防接種研究会』の委員の顔ぶれは壮観?「これだけのメンバーをそろえて、旧来の風土・文化と全面的に対峙するのは画期的。」??

集中(archive) 中長期型支援が促進するポスト3・11地域医療の変容 24 2013年10月28日 22:30
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医療福祉大が抱える最大の問題は人材育成に地道に取り組んでいる印象が薄い点だ。スター教授や有名人、官僚OBの抱え込みには熱心。一方で、肝心の教育への投資に力を注いでいるとの評は聞こえてこない。
  「医療福祉大が鍛え上げた若手医療者が目立つことはまずない。その点、系列病院から『帝京育ち』の人材を輩出し続ける帝京大学(本部:東京都板橋区/冲永佳史理事長・学長)とはかなり肌合いが異なる。渋谷健司・東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授や帝京大学医学部附属病院病院長を務めた故森田茂穂氏らは帝京が生んだ人材の代表です」(在京国立大学教授)
 成田市民、市議会が日赤に病院の譲渡を申し入れる形であれば、まだしも合理性はある。
 「日赤は皇族方や旧華族が重職に就いてきた組織。福岡あたりで病院チェーンを切り盛りしている人物がおいそれと接触できる相手ではない。医療福祉大はこれまで同様の手法で医療機関を傘下に収めてきたのでしょう。ただ、成田に何匹目かのドジョウはいるでしょうか」(同前)
 医療福祉大の蛮行をよそに、足元の千葉県では医療劣化が加速する。
 「キーパーソンは中村利仁氏です。千葉大学医学部附属病院千葉県寄附研究部門高齢社会医療政策研究部特任教員・客員准教授として医師不足を訴え始めてから徐々に変化が生じている。現に医療福祉大の力業を地域の権威である千葉大学医学部は抑え切れていません。潮目は完全に変わっている」(前出の研究者)
 千葉ではいずれ「メディカルスクール」に議論が移行していく。その点で新たなプレーヤーも加わってくることだろう。一方、神奈川県の動きも急だ。同県関係者の解説。
 「黒岩祐治・神奈川県知事は『先端医療開発特区の中の医学部』を打ち出した。この特区は本来、東京と大阪の出来レースと見られていた。黒岩氏はここに割って入ろうとしている。黒岩氏―菅義偉・内閣官房長官(神奈川2区選出)ラインは今、医療政策で最も手腕を示しています。『神奈川県予防接種研究会』の委員の顔ぶれは壮観です」
 その顔ぶれを見ておこう。横田俊一郎(県小児科医会会長)▽片岡正(かたおか小児科クリニック院長)▽久住英二(ナビタスクリニック川崎内科医師)▽岩田眞美(横浜市健康福祉局健康安全部医務担当部長〔健康安全課長〕)▽小山万里子(ポリオの会代表)▽高畑紀一(+Actionfor Children代表)▽東恵子(特定非営利活動法人シャーロックホームズ理事長)▽川口恭(ロハス・メディカル発行人)【以上敬称略】
 「これだけのメンバーをそろえて、旧来の風土・文化と全面的に対峙するのは画期的。脚本・演出=菅氏、主演=黒岩氏と役割分担も明確です。発信力の桁が違う」(同前)

 東北地方では本誌既報の通り、医学部新設の受け皿をめぐる「抗争」が巻き起こっている。見方を変えれば、それだけ進展したともいえる。(以下略)

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