2014/04/17

超低出生体重児(未熟児)はどうして運動が苦手なの?

息子は24週、800gで産まれたが、思ったよりも体重や身長ははやくキャッチアップ(正期産児に追いつくこと)した。幼稚園の年長ぐらいだった。夫は私が睡眠のリズムをつけたことも関係あるだろうと言っていた。


夏の八甲田山

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小さく生まれた子供を社会でどう支えるか「その9」どうすれば寝てくれるの・・・ 睡眠リズムをつけるためにした努力


自力でがんばろうと思ったのには理由がある。


息子が産まれてしばらくして不安になり、情報を集めている時だった。発達をみる専門家の中に「?」と思う指導をしている人がいたのだ。「(超低出生体重児の)子どもが上手く歩けない。つま先立ちをするように歩くのでちゃんと歩かせるにはどうしたらいいですか」と親が尋ねると「少し重いものを入れたリュックを背負わせて歩かせると安定します」と言うのだ。


この疑問がはじまりだった。やはり、運動生理学的には良いとは言えないそうだ。


私のまわりには、子どもの体力を伸ばしてくれる専門家はたくさんいる。一口に「運動」「スポーツ」といっても今は細分化されている。トップアスリートを育てるような指導者もいれば、子どものための野外活動を専門にしている先生もいる。科学的アプローチを取り入れるため、夫のように医学部で研究をする研究者も増えている。


そういう教員がお昼休みなどに集まると「カタカタを使って歩行訓練をするのは良いことか」「ビーチサンダル(ゴム草履)を履いて歩くのは意外と高度な技術が必要」というようなことで議論になったりするそうだ。


その子にとって何が今必要かを見極めるのは、本当は奥が深いはずだ。超低出生体重児は運動が苦手とされているけれど、どうしてなんだろう?自分でいろいろ調べ、周りにいる先生にきいてまわって情報を集め、試した方がいいんじゃないかと思った。


夫は野外活動の指導もしてきた。息子が二歳ぐらいからスキーに連れていき、雪に慣れさせた。春から秋には子どもを背中にかつぎ、ハイキングに連れて行った。産まれた頃には、子どもを背負う「ベビーキャリア」が日本で普及していなかったので、アメリカで買ってきたのだ。



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もともと登山では出会った人と挨拶するのがマナーだ。山の中では小さな子どもが珍しいから皆に声をかけてもらった。大学に連れていけば、いつでも学生が遊んでくれる。これが社交的で明るい性格になるきっかけになったかもしれない。


幼稚園時代、体が小さく周りの子どもに比べて何もかもできなかったけれど、先生とのコミュニケーション能力は抜群にあった。そうしないと集団生活ができないということもあるけれど、「大人にかわいがってもらった」という経験が大きいような気がする。


私は、発達が遅い子ども達には療育や訓練と同じくらい、大勢の人達に愛情を注いでもらうという経験が必要なのだと思っている。


最後に引用させていただいたように「成長段階に応じて、その時々で、子どもに必要なことは何かを考えていく」ことの方が大切だと思う。「待つ時間」も必要だ。一つの運動ばかりでなく、いろいろな運動刺激を与えることが重要だそうだ。


だからやっぱり私は発達検診医の「おはじきをフィルムケースに入れ、つまんで出す」という指導には疑問を感じてしまう。それは最善ではなく、一つの方法でしかないからだ。


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増加中!頭にけがする子供たち 2013年10月25日(金)NHK特集まるごと 


阿部
「子どもの“けが”についてです。今、顔にけがをする子どもが増えています。


保育園や幼稚園で、けがをしたケースのおよそ半数が顔のけがで、20年前と比べて、およそ10ポイント増えました。頭のけがを含めると、実に6割を超えているんです。」


鈴木
「中には廊下を走っていて、転んでドアにぶつかり、額に大けがをしたり、転んで顔を打って、鼻の骨を折ったりするなど、大きな事故につながっているケースもあります。なぜ、幼い子どもたちに顔のけがが増えているのか。背景として見えてきたのは、赤ちゃんのころに誰もが行う、ある動作です。」


顔や頭を守れない子どもたち東京・文京区の保育所です。0歳児から2歳児まで、およそ40人が通っています。


1歳の女の子です。公園の台から飛び降りようとしてバランスを崩し、手をつくことができずに頭から落ちてしまいました。


こちらの男の子は、自宅でテーブルをよけられず、額をぶつけました。


この保育所では、子どものけがを減らそうと、床には分厚いマット。


ベッドや机の角は、クッションで覆っています。それでも、自宅も含めて毎月3人程度は、顔や頭をけがしています。通常、転んだ時には、顔より先にとっさに手をつきます。しかし、手が出なかったり、体を支えきれなかったりして、顔をけがするケースが増えているといいます。


ぽけっとランド本郷 島田香園長
「転んだ時に手が出ないのと、高いところにのぼった時に、ひざを曲げる屈伸とか、重心を下げて飛び降りるのではなく、頭から倒れてしまうというのが、昔に比べると増えている。」


なぜ、顔や頭を守れないのか。幼い子どもの腕の筋力が不足し、体を支えられないことが原因の1つと考えられています。


東京都が30年前から続けている、5歳児の運動能力調査です。両腕で体を支えて、何秒間、足を浮かせていられるかを測ります。


この子の記録は15秒。中には、5秒も体を支えていられない子どももいました。


昭和55年度には、平均で80秒、体を支えることができました。ところが3年前には、男女とも48秒と、40%も短くなっているのです。


早稲田大学の鳥居俊准教授
体を支える力が落ちた理由について、子どもたちの日頃の運動不足に加え、ある意外な点に注目しています。


それは、“はいはい”の経験です。昔と比べると、早く赤ちゃんを立たせてしまい、十分に“はいはい”させていないことが関係しているのではないかというのです。


早稲田大学スポーツ科学学術院 鳥居俊准教授
「『はいはい』することによって腕の力が鍛えられたり、『はいはい』のあと立ち上がるという手順を踏むことによって、自分のバランスをキャッチして、崩れそうになったときに立て直す。そういう練習ができていたはずなのが、そういう機会がなく大きくなってきたことが、1つの原因じゃないか。」


どうすれば、身を守るのに必要な力をつけることができるのか。保育の現場の中には、早速“はいはい”を取り入れるところも現れています。


インストラクター「ごろごろ~。」


今月(10月)、さいたま市にオープンした保育施設です。週に3回、運動の時間を設けて、専属のインストラクターが子どもたちを指導しています。


ここで、2歳から3歳の子どもが最初に学ぶのが、“はいはい”。大きさの違う輪を“はいはい”しながら、くぐります。筋力をつけるとともに、手で体を支える動きを覚えさせるのが狙いです。


キッズ大陸インストラクター 諏訪美矢子さん
「自分の体がどれぐらいの大きさかという感覚機能を備えて、自分でぶつからないように頭を低くしてくぐったり、手足をうまく動かすことによって、自分の体が危ないといった時に手が出るということを養っている。」


どう養う? 身を守る力


さらに、みずから転んで手をつく練習も行っています。高いマットの山から飛び降りた先には、もう1つのマットの山。自然に手が出て、体を支える動きが身につきます。


キッズ大陸インストラクター 諏訪美矢子さん
「わざと危険なところで、不安定なところで運動することによって、自分の調整能力を養うというところもある。」


鳥居准教授は、5歳になるぐらいまでの間に、さまざまな運動をさせれば、身を守るための体の動きは十分に養えるといいます。


早稲田大学スポーツ科学学術院 鳥居俊准教授
「小学校に入る前の“運動の働きかけのゴールデンエイジ”と言われている、そのころに、いろいろな種類の運動刺激が加わってくるのが重要。いろんな動きをしてもらえれば、だんだん体が対応できるようになってくる。多様な遊び方、多様な場所で遊ぶということが大事になってくる。」


「はいはい」が育む 身を守る力


鈴木
「けがを防ぐうえで、“はいはい”がこんなに大切だというのは知りませんでした。」


阿部
保育や小児科などのさまざまな現場では、『子どもを早く立たせたい』という親の思いなどから、“はいはい”をする期間が短くなっていると感じているということです。確かに、『子どもが早く立つようになれば、うれしい』という親御さんの気持ちも分かるのですが、成長段階に応じて、その時々で、子どもに必要なことは何かを考えていくことも大切ですよね。


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