2014/04/15

超低出生体重児(未熟児)の就学問題 「10歳の壁」を乗り越える方法 その1

「ちょっと勉強ができない」というだけでなぜ子どもは「障害」を疑われ、医療機関に行くようになってしまったんだろうか。本当に障害があって、その子のためになればいいけれど・・・。

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ピアニシモ (集英社文庫)ピアニシモ (集英社文庫)
(1992/05)
辻 仁成

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内容紹介
形だけの家庭と敵意に満ちた教室。転校生の僕の孤独を癒してくれるのは、伝言ダイヤルで知り合った少女サキだけだった…。すばる文学賞受賞作。

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作家の辻氏が「すばる文学賞」を受賞したのは1989年だった。ミュージシャンだった彼がどんな小説をかいたのだろうと手にとったけれど、胸が締め付けられるような息苦しさを感じて二度と読む気になれなかった。


確か主人公は中学生の男の子だった。父親は仕事ばかりで家庭を顧みず、母親が新興宗教にはまってしまうのだ。家をあける日が次第に多くなっていく。「とうとう食事が『1000円札』になった」というような表現が印象に残っている。生活は豊になったはずなのに、心は満たされない。その一言が時代の空気を端的に表しているように思えた。


ちょっと想像すればいい。こういう家で毎日暮らしていたら、子どもは「明るく前向きに生きていこう」と思えるのだろうかーーーーー


クローズアップ現代で、興味深い内容の番組が放送されていた。私が訴えてきたことの「エビデンス」のような内容。子どもは社会や大人を映す鏡だ。「文章題」が解けないということを、単に子ども個人の問題にしてはいけないと思ってきた。


例えば「人」という漢字は、支えあってできているでしょう?一口に「文章題が解けない」と言っても、その奥には「家族のあり方」があったりするんだよ、という当たり前のことを私たちに問うていた。良い番組だった。


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“10歳の壁”を乗り越えろ ~考える力をどう育てるか~ 2009年6月18日(木)放送 クローズアップ現代 


愛知県犬山市にある楽田小学校です。


4年生になると学習内容は一気に難しくなります。この日は「億」や「兆」といった大きな数について学ぶ授業です。



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教師「ゼロはいくつありますか?」


子ども「5個」


すでに授業は6回ですが、いまだに数の大きさをイメージできない子が少なくありません。「6兆÷10」は、60000億ですがそれを6億と答えたり、700億を10で割る問題に逆に一桁多い7000億と答える子どももいました。


「億」や「兆」は三年生まで扱ってきた10や100に比べて桁数が格段に多く、大きさを具体的にイメージするには子どもには難しいといいます。


子ども「0がつきすぎて、意味がわからなくなる。意味がわからないと嫌いになる」


教師
「抽象的にイメージできないと、頭の中で数字が操作できない子どもにとっては、なかなか難しい時期になってきます。つまづいてくる子ども達も増えてくる時」


難しくなる学習内容にとまどう小学四年生。中でも大きな壁になってくるのが文章問題です。4年前、全国3万7千人あまりを対象に行った学力調査です。ここで数式の意味を理解するのに課題があると指摘されました。


例えばこの問題。



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赤いテープは210㎝で
白いテープの6倍です。
白いテープの長さを求めなさい。


赤いテープは白いテープの長さの6倍であることから。
白いテープの長さは「210÷6」で求められます。


しかし、正解率はわずか3割。半分以上の子どもが「210×6」と答えてしまいました。

問題文にある、「6倍」という言葉に反応し、6をかけてしまったと考えられます。


この調査を担当した元文部科学省の清水静海さん(帝京大学教授)は子ども達の間違いには、共通した傾向があると指摘します。「倍というと反射的にかけ算と思ってしまって。実は「倍」が出てきても「割り算」になる場合があるんですね。与えられた問題の場面を頭の中で上手く描けないと、それまで学習した概念や知識を使うことができないですね」

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息子は今でも大きな数は苦手だし、計算も素早く正確にできる、とはいえない。私はそう思っている。


でも、苦手なのは子どもだけの責任ではないだろう。今はバスに乗るにしても「パスモ」や「スイカ」が当たり前。一人っ子だからお小遣いを欲しがらない。そもそも「億」とか「兆」なんて日常生活でほとんど使わない。


友達の子どもが家に遊びに来た時感心した。まだ幼稚園児の三人兄弟の末っ子が、「三分の一!」と連呼していたからだ。この子は、分数が理解できないとお兄ちゃん達におやつをとられちゃうから死活問題なのだ。


だから「計算が苦手」といっても、その背景には、小さく生まれたことの他に、いくつかの複合的な要因があるんじゃないだろうか。「ちょっと計算ができない=もしかしてうちの子『発達障害』かも?」というのは、あまりにも短絡的な考えではないだろうか。


どうやって息子は数が理解できるようになったのか。その答えはやはり日常生活にあった。


はじめに分数。


最近、どこのバス会社でも、子ども50円割引キャンペーンがある。通常100円から110円の運賃が、休日などに限り、現金なら50円になる。バスが大好きな息子は、100円の半分が50円とぱっと理解できるようになった。


京王バス

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大きな数については・・・。


昨年から「ニュース番組をみて、一番印象に残ったものを、友達の前で発表する」という課題が与えられ、熱心にニュースをみるようになった。昨年息子が一番興味を持ったのは、元東京都知事の猪瀬氏の「5000万円借り入れ問題」だった。そのおかげで「●千万」という大きな数が頭に入ったようだ。


猪瀬都知事、5000万円運んだかばんを公開 ANNnewsCH

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最近みんなの党の渡部代表の「8億円借入問題」がテレビで報道されるようになった。この報道で「億」という数の大きさを理解したようだ。


8億円借り入れ問題 渡辺喜美代表、猪瀬氏との違いについて語る FNNnewsCH

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猪瀬氏や渡辺氏のおかげで大きな数があっという間に理解できるようになったが、その反面、「政治家=お金をもらう悪い人」のイメージになってしまったようでちょっと残念だ。

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超低出生体重児(未熟児)の就学問題 「10歳の壁」を乗り越える方法 その2


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