2014/04/24

「大阪・寝屋川女児虐待死」報道から考える 超低出生体重児(未熟児)の虐待が生まれる背景 その 2

「大阪・寝屋川女児虐待死」報道から考える 超低出生体重児(未熟児)の虐待が生まれる背景 その1 の続き


今回、手紙を書こうと思ったのは友人の小児科医の一言があったからだ。この番組を家族で見たそうだ。退院後の子どもとお母さんが心配になったと言っていた。その時、「サクラさんはこれまでいろいろ訴えてきたけれど、(僕たちに)結局、何をして欲しいの?何が言いたいの?よくわからないよ」と言うから私はこう言ったのだ。


集団保育の前、お世話になった特定非営利活動法人
「ケンパ・ラーニング・コミュニティ」での様子


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「民族・国籍・宗教・文化・発達・しょうがい
さまざまな違いを認め学び合う
笑顔の子育てコミュニティです」


「退院後の支援とは、病院だけでやっていくものではないと思う。無理に医療で抱え込む必要はないと思う。発達の遅い子ども育てるにはいろいろな人達の力が必要。教員を増やすなど、社会的支援をもっと充実させないといけないと思う」


そうしたら「その通りです」と言う。私は驚いてしまった。だって10年以上、ずっーーーーと同じことを言い続けてきたつもりだったから。


この番組が伝えたことは、私の10年間がギュッとつまったような感じだったのだろう。良い報道番組というものは、人々の心、そして社会を動かしていくのかもしれない。


息子は24週で生まれた超低出生体重児(未熟児)の中で、予後が良いそうだ。知り合いの超低出生体重児で生まれた脳性マヒのお子さんのお母さんも「うちの子は優秀だって言われるの!」と私に言っていた。


一つの良い症例があっても、それは報告書の中では単なる一例にすぎない。しかし、多くの親御さんが知りたいのは、その一例が「どのように生み出されているのか」ではないだろうか。


一つの良い症例の向こう側には、これだけ多くの人達の温かな気持ちがあったということを、知って欲しいと思うのだ。


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NHKで放送されたクローズアップ現代「幼い命を守れ~小児在宅ケア・地域の挑戦~」



埼玉県にすむ前島志保さんもそうした想いを抱いた一人です。娘の奈菜ちゃん三歳は生まれつき呼吸機能に障害があります。志保さんは片時も目を離さず世話をしています。


退院してまもなく二年、現在は週に五日看護師の訪問を受けていますが、気が休まることはありません。親子そろって家に籠もりがちになる暮らしの中で、医療的な問題に加え、最近では子どもの成長に対する不安が募るようになったといいます。



「退院すればいいと思ってきたんですが、いざ家に帰ってくると違うんですよね。やっぱり。成長していく段階で子ども同士の遊びって必要だと思うので。それが全くないとなるとどうなるのかなっていう。将来社会に出ていけるのかなっていう・・・


こうした不安を抱える親子をいかに支えるか。注目されている取り組みが四国松山にあります。午前10時、障害がある子ども達がつぎつぎ集まってきます。


重い病の子どもを専門に預かる施設。「ほのかのおひさま」訪問看護師のグループが運営しています。訪問している中で耳にした「預かり施設が欲しい」という親の声を受けて設立されました。


一日五時間子どもを預かり、親の育児の負担を減らします。スタッフは看護師だけではありません。食事など、日常生活に必要な機能を回復させる作業療法士。生活全般を支える介護ヘルパーが一緒になって子ども達をサポートしています。


施設がスタートして四年。この体制のもとで驚くべき成長をとげる子どもが現れています。


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白石音羽ちゃん四歳です。産まれながら心臓病を抱えていた音羽ちゃん。手術をしたところ、さらに脳梗塞を起こしてしまいました。そのため、歩くために必要なバランス感覚を失い、医師からは回復する見込みはないと告げられました。


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「寝たきりになるかもしれない、ということで。私達家族もそれで受け入れる。なんとかがんばっていこうと言っていました」しかしあきらめきれなかった母の美紀子さんは訪問看護を受けながら、音羽ちゃんを週二日この施設に通いました。通い始めて六ヶ月目の記録です。音羽ちゃんは見違えるように回復していました。


「バランスもよくなってきて、左足で立って、くるっと回って、ジャンプもOK」


こうした回復を促すためにこの施設が大切にしているのが、子ども達同士やスタッフとのふれあいです。ここでは安全を確保しながら、自然に子ども達が皆で遊べるように心を配っています。食事も必ず皆で一緒にとります。こうした子どもの成長にかかせない経験を積み重ねることで、障害を克服するためのカギになっていることがわかってきました。


ほのかのおひさま 浅井英子看護師

「あの子がやっているから自分もやれるだろうということなんですよね。あの子がとんでいるから自分もとべるだろうって。大人が教えているわけでは全くなく、子どもは子ども同士で覚える。だからこういうところに集まるってすごく大事かなって」


音羽ちゃんは今、近所の小学生と同じ小学校に通うことを目指せるほど回復しています。


音羽ちゃんのお母さん 美紀子さん

「あそこまで脳梗塞にまでなって、ここまで回復する子は見たことがないっている感じで(先生方が)びっくりしていますね。やっぱり出会った人達、いろいろな人の協力があってここまで元気になれたんじゃないかと思います。」


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「大阪・寝屋川女児虐待死」報道から考える 超低出生体重児(未熟児)の虐待が生まれる背景 その 3







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