2014/05/07

浜松の『凧揚げ祭り』をみて考える 早く結婚・出産させる方法

久しぶりに新幹線に乗って、夫の故郷の浜松へ。『凧揚げ祭り』にちょっとだけ参加させていただいた。


新幹線だから、大丸で売っている「まあるい」氷を買ってみた!銀河高原ビールのペールエールと新潟のエチゴビールのプレミアムレッドエールも。『エチゴビール』を全く知らなかったので調べてみたら、『地ビール第一号』の素晴らしい会社のようだ。とてもおいしかったよ。


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『凧揚げ祭り』というお祭りは初子をお祝いするお祭りだ。


これは凧揚げ会場でとった写真。左下の、白い円の中にいらっしゃるのが産まれたお子さんのお父さんとお母さん。お揃いの法被を着た町内の人達が、凧をあげ、子どもの誕生を祝う。赤い矢印の下には、「子ども会」の子ども達と、取りまとめるお母さんがいる。大勢の子ども達がラッパをふいてお祝いをしているのだ。


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凧揚げは昼間、海岸近くの凧揚げ会場で行われる。夕方からは『屋台の引き回し』が中心市街地とそれぞれの町内で行われる。初日、二日目と、帰宅は夜の9時、10時近く。帰りに万歩計をみたら2万2千歩以上・・・。お母さん達はこの倍になるかもしれない。


お祭りに参加したことで、地方都市における急激な『少子高齢化』や『ドーナツ化現象』を目の当たりにした。


私も自分の町内の子ども会の手伝いをしたけれど、浜松のお母さん達は本当にすごい!「子どもを連れて、太鼓をたたいたり夜遅くまで働くな」と夫が驚いていた。少子高齢化がすすみ、昔は青年会がやっていたことまで子ども会がやるようになったからだ。だから私のような者が飛び入り参加しても歓迎してもらえるのだ。


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もともと『凧揚げ』や『屋台の引き回し』といったお祭りに参加できるのは、古くからある比較的、駅に近い町内だけだったそうだ。それが、2007年に政令指定都市へ移行すると、いわゆるドーナツ化現象が加速した。若い人は郊外の巨大なショッピングモールの近隣に移り住んでしまい、市街地にはお年寄りが取り残されてしまったようだ。


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そのため、郊外の新しい町に参加してもらわないと、祭りが成り立たなくなってしまうそうだ。夫の生まれた町なんてお年寄りばっかりだから、青年団の勢いが全然違う。日本の未来はこんな感じになっていくのだろうか。


それでも、他の地方都市に比べたら、若い人、子どもが大勢いるだけいいのだろう。子どもが産まれてお祝いすることは素直に嬉しい。


浜松に向かう前日、クローズアップ現代で「極点社会~新たな人口減少クライシス~」という特集を放送していた。


 クローズアップ現代 「極点社会~新たな人口減少クライシス~」


既に高齢者すら減少を始めている市町村が急増。高齢者の年金で成り立ってきた地方経済がシュリンクし、雇用の場を失った若年女性が首都圏にこれまで以上に流入していくことだ。東京オリンピックを機に更に過密と集中が予想される首都圏。一方で、地方では若年女性が消え“限界自治体”化、首都圏では子供を産み育てられない女性が増加し、結果的に日本全体が縮小し始めていく。



この番組をみていたら、怖くなってしまった。


夫が言っていた。大学に来る女子学生に限定すると、地方から出てきた女性の99パーセントは故郷に帰らないそうだ。私は凧を揚げている町内の人達を見ていたら、地方で生まれ育った女性が都会に一局集中するのが良いことだとは思えない。


一生懸命育ててこられたお父さん、お母さん達のお気持ちを思うと、せつなくなるからだ。しかし、仕事がないのなら仕方がない。だったらせめて「子どもだけでも」と思うのだーーーー


でも、振り返ってみると何かが変だ。この前も結婚式の招待のお葉書をいただいたばかり。結婚式は年々増えていて、息子の運動会も結婚式で参加できなかったほどだ。夫の受け持ってきた学生達は20代でどんどん結婚し、出産するようになっている。仕事だって続けている。若い学生に結婚や出産の決断を早くしてもらうには、どんな秘訣があるのだろう?


夫が教えてくれた。


2012年2月14日放送されたクローズアップ現代「産みたいのに産めない 卵子の老化の衝撃」を学生に見せ伝えるそうだ。「卒業してからの10年間で、仕事以外にやらないといけないことが沢山あるんだぞ。特に女性には出産するのに適した年齢がある。今から結婚して、出産して、となるとそんなに時間はないんだ」と言うのだそうだ。


女子学生は、自然に妊娠できる時間が、あと、どれだけ残されているかを知ると、『結婚』や『出産』を真剣に考えはじめるそうだ。


放送当時、この番組が社会に与えたインパクトは強烈で反発も大きかった。それだけ核心に触れたのだろう。


「どうすれば子どもが増えるか」という議論になると、保育所の整備や、女性のキャリアの話に行き着く。いつも「鶏が先か、卵が先か」のようになってウヤムヤで終わる気がしてならない。この世には「いくら努力しても手に入らない現実がある」と、人生を考えるきっかけを与えるーーーーーー。教育とはもっとシンプルでいいかもしれないね。


以下に冒頭の部分を文字おこししてみた。いくら真実でも、30代、40代の独身女性には少々酷な内容。でも大学生なら、事実として受け止める、時間的・精神的な余裕があるんだろう。


ちなみにこれは2007年に私が書いたもの。これまでいろいろあったけれど、教育にいかされていたなんて。ちょっと感激してしまった。私の歳になると、お葬式も増えていく。おめでたいことだから、結婚式はやっぱり嬉しいよ。


4. 今、患者に求められていること 患者の私にできること 平成2007年7月      

高度な医療を望むであれば、患者もまた変わらなければなりません。受けて側の患者にも一定の教育と知識があることが必要だと思います。例えば、「妊娠、出産には適した時期があり、お産は今でも命の危険がある」ということは、女性の社会進出とは逆行するのかもしれませんが,生きて行く上で、もっと大切な知識です。これは教育本来の仕事でもあるはずだと思います。今の知識だけ詰め込む教育から,生きていくうえで大切なことを学ぶ教育がなければいけないと思っています。21世紀の健康は教育と言われておりますが,まさにこのようなことが求められているのでしょう。


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産みたいのに産めない 卵子の老化の衝撃 2012年2月14日 NHKクローズアップ現代


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あなたは何歳まで子供を産めると思いますか?



街行く女性———


「50くらいまで?」
「医療が進歩しているので、40代で産むのもレアケースでなくなってきている」


いつまでも若々しい30代、40代の女性達。努力すれば若さは保てると考えられるようになりました。しかしとめられないものがあります。卵子の老化です。不妊の原因になるとされています。ところがその事実を、不妊治療ではじめて知る人があとをたちません。


35歳女性「35年間、誰にも教えてもらうことなく、避妊しか教えてもらってなくて」


卵子の老化を知らず、40歳まで仕事に打ち込んできた女性20回以上、体外受精を続けています。仕事に追われるいうちに、妊娠しやすい時を逃してしまう女性が増えているのです。「若い時の卵子を返して、戻りたいな、というか」


見過ごされてきた卵子の老化がもたらす不妊の実際に迫ります。


多様な生き方を選べる時代ですが、仕事もし、結婚もし、そしていずれ子供も欲しいと願う人々が少なくありません。ところが今や、不妊の治療や検査を受けたことがある夫婦の割合は、6組に一組にのぼっています。子供が欲しいけれどできない。原因は男性側、女性側、様々です。


医療の進歩で次第に克服されつつありますが、医療で克服できないのが、卵子の老化によって妊娠が難しくなるという体の摂理です。女性の体には産まれた時から卵子があります。思春期になって、精子が毎日つくられるようになる男性と大きく異なります。


このため女性が年を重ねると、卵子も同じように年をとっていき、決して若返ることはありません。そして30歳頃からじょじょに妊娠がしずらくなり45歳では自然に妊娠することがかなり難しくなると医療関係者は指摘しています。


つまり女性の自然に妊娠できる力は、卵子の老化が大きな要因となっていつのまにか低下していくと考えられているのです。


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「いくつまでに女性が自然に妊娠できますか」という質問をおよそ250人の独身女性に対して行った調査では、「3人に1人が45歳になってもできる」と答えています。


多くの女性達が卵子の老化によって、妊娠しずらくなることを知らず、出産を考えはじめた時に、はじめてこの事実をつきつけられ、苦しむケースが増えています。


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学会によると35歳で不妊治療をした人のうち、子どもが産まれた割合は16.8%。40歳では8.1%です。こうした卵子の老化は、学校などできちんと教えられてこなかったのが実情です。



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