2014/06/11

東北大学大学院 門間陽樹助教・永富良一教授研究 『日常生活の改善・維持により、災害に伴う精神的ストレス耐性獲得の可能性』 

東北大学大学院の門間陽樹助教・永富良一教授の研究グループが、大規模自然災害時の心的外傷後ストレス障害(PTSD)について、研究成果を発表したそうだ。


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東北大学 プレスリリース



永富先生が被災地の仮設住宅でお年寄りの支援をしていることは知っていたけれど、この研究のことは知らなかった!


今から11年前のちょうど今頃ーーーーーー


子どもの様子がどこかおかしい。それなのに、夫はデンマークで行われる学会に行くという。私はなかなか寝ない息子のために実母と喧嘩し、それ以来疎遠になっていた。不安でたまらなかった。結局直前になってキャンセルしてもらった。


不安は的中し、総胆管結石の発作が突然襲った。キャンセルは結果的によかったけれど、永富先生には申し訳なくて今でも忘れられない。


その永富先生にまた助けていただくとは思わなかった。


PTSDという診断を巡っては諸説あるのでここでは省くけれど、『心のケア』ブーム以前は、こういう考え方が当たり前にあったんじゃないだろうか。


夫はもともとストレスに関心があった。運動とストレスには密接な関連があるからだ。でもある時、「人の心は正確に数値化できない」と気づき今の研究に関心が移った、と言っていた。


だからといって反精神医学ではない。もともと運動生理学は戦争と関係が深い。留学していた時には軍の関連施設にお世話になったからPTSDにも関心がある。問題は、「PTSDをどのようにケアしたらいいのか」ということなのだろう。


今回の東北大学の成果は、獨協大学の井原裕教授の『精神科臨床はどこへいく』の冒頭の座談会で取り上げていたことを裏付けるものではないだろうか。


私は超低出生体重児を産んだ母親が落ち込むのは、人として当たり前の感情だと思っている。「小さく産んで申し訳ない」などの喪失感や無力感を持つことは、母親だったらむしろ自然なことではないだろうか。


そのケアは必要でも、すべてを「PTSD」のように捉え、薬物療法で対処するとかえって心の回復を妨げてしまうと思うのだ。薬物治療で日常生活もままならないと子育てに支障をきたす。子育てができないと家族円満というわけにはいかないからだ。


私は、正しい情報が少なく社会に理解されない、ということや社会的支援がないことで悩んでいたのだ。だから、「一生薬を服用しなさい。障害者手帳を申請すればいい」という元主治医の指導はどう考えても納得ができない。


そもそも 『育児の相談をしませんか』といわれて行ったわけだし!!


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それよりも、深く傷ついたことがある。


子どもが産まれた病院には、重い障害や病気を抱えた子ども達が日本中からやってきていた。そういう病院だと誰よりも知っているのに、私に「障害者手帳」をすすめる矛盾に耐えられなくなったのだ。


社会保障費が国民経済を圧迫する中で、安易に障害者手帳をすすめることは、国に見えない借金をつくっているようなものだ。あの子ども達の支援だって足りないのに‥‥。ぞっとした。


あの頃、私は暇をみつけては運動を続けていたのだ。 少しでも体力を取り戻すために一生懸命だったのだ。だから体重が減少していたのだ。


そんな私を「運動していようがしていまいが、そんなの私知りません。だって!あなたやつれてみえるもの」と「病んでいる」と決めつけていたけれど、「適度な運動をしている人」と「病んでやつれている人」の区別もつかないのだろうか?


私に運動の指導をしていた夫がびっくりしていたよ。


少しずつ体を動かすよう指導することだって、大切なケアのはずだ。それをしようとしなかったは、そもそも「治癒させよう」「日常生活に戻そう」という発想がない、ということではないだろうか。


驚くべきことに、カルテを開示したらその疑惑が思い違いでないことがハッキリした。元主治医の「ケア」とは育児の不安を薬で「鎮静」させることだったのだ。


見えないビジネス 『パブリックアフェアーズ戦略』は人と人とのつながりを遮断する  その1 NHKに伝えたいこと


最近、NHKに対して不信感がつのる。


なぜならNHKは、元主治医を『児童虐待の専門家』として取り上げていたからだ。それも『社会的養護が必要なこども』について助言を求めていた。でも実際に行っていたのはこういうことだ。


それなのに、NHKはいざ被害が社会がみえはじめると、今度は被害者のところにやってきて言うのだ。「専門家の言っていることは何だかおかしいですよね。取材させて下さい」と。


さらに番組をつくる段階になると今度は、「放送するために医師の証言が必要です。どなたか医師を紹介して下さい」。


なんだか腑に落ちないよ。どうして私達が論文を読んで医師を探し出さないといけないの?永富先生の研究をみればわかるでしょう。被害者にとって有利な論文は時間がたたないと出てこないのだ。


公共放送の使命とは一体何?受信料を払わせているんだから、「薬害」を生み出さない努力をしないといけないんだよ。NHKはどこを向いて番組をつくっているんだろう。


最近、ある方のところに直談判に行こうか真剣に考えている。このままでは薬のキャンペーンから子どもを守れないという危機感があるからだ。


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東北大 震災前の生活習慣などが災害後の精神的ストレスと関連すると発表 QLifePro医療ニュース


震災前のデータを分析


東北大学は5月2日、仙台市内の勤労者を対象に東日本大震災発生以前から行っていた健康調査のデータを解析し、震災発生前の身体状態や生活習慣が震災発生後の精神的ストレスと関連するとの研究結果を明らかにした。


同研究は東北大学大学院 医工学研究科 健康維持増進医工学分野の門間陽樹助教、永富良一教授のグループによって行われ、4月23日PLOS ONE(電子版)に掲載された。


同研究では、災害の発生に影響を受けず、かつ、修正可能な身体機能や生活習慣に着目することで、震災発生前の身体機能、生活習慣および既往歴などが、震災発生5ヶ月後の精神的ストレスレベルと関連が認められるかについて検討した。


2010年に研究に同意した健診受診者1,185名を対象に生活習慣に関するアンケートと人口統計学的特性、既往歴、脚伸展パワーを評価。さらに、災害発生後の2011年、震災による精神的ストレスの指標として改訂版出来事インパクト尺度(IES-R)の評価を行い、震災による家屋被害、人的被害および仕事量の増減についてアンケートを実施した。


追跡不可能者や欠損値を除いた522名を対象に分析したところ、男性においては脚伸展パワーが高い人はIES-R得点は低く、毎日お酒を飲んでいた人および抑うつ傾向であった人はIES-R得点が高いという関連が認められたという。また、女性においては、抑うつ傾向があったものはIES-R得点が高い関連が認められ、高血圧であった場合もIES-R得点が高いという関連が認められたという。


日常生活の改善・維持により、災害に伴う精神的ストレス耐性獲得の可能性


これまで大規模自然災害時の心的外傷後ストレス障害(PTSD)の危険因子として被害状況や性別・精神疾患既往歴といった因子が特定されてきたが、これらの項目は災害が発生しないと評価できず、修正が困難もしくは不可能だった。


同研究は世界でも初めて、災害発生前の状態が災害発生後の精神的ストレスに影響を与え、日常の身体機能の維持・向上が災害時のメンタルヘルス悪化の一次予防策になる可能性を示すものだという。


災害の発生前に評価できる項目や修正可能な項目が災害後のPTSDに影響を与えると明らかにすることで、PTSDハイリスク者を災害発生前に把握し、日常生活の改善・維持により災害に伴う精神的ストレスに対する耐性を得ることができる可能性が示された。

(浅見園子)

▼外部リンク

東北大学 プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/


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『精神科臨床はどこへいく』 PTSDの乱発 「こころのケア」のいかがわしさ から


いじめや犯罪被害などにあって、家にひきこもっている患者さんたちに関わっているが、そういう被害者として名付けられた人は、被害にあった時点から時間がとまったかのように見える。


ストレッサーばかり強調されてしまって、そのストレッサーを被れば誰も彼もPTSD、しかも脳にまでこんな変化が起こる、というような方向にいってしまったのは、大きな間違いだった。今回の震災でもそうだ。減少をひとくくりにしまったのが間違いなのです。つまり、個々の問題を考えなくなってしまって、「こういうことが起こったから、これはみんなPTSDだ」としてしまう。


生まれてから一人ひとりが背負ってきた歴史というものがある。要するにここが大事。今、PTSDが氾濫して、肝心な主体「個人」を忘れてしまっている。すべてPTSDだ、トラウマだ、となってしまう。トラウマを抱えない人なんていない。みんなトラウマを抱えて、それを乗り越えて、あるいはずっと沈ませて生きている。


ホロコーストの人がどうやって生き延びてきたのかということに関心があるのだが。乗り越え方というものはみなささやかで日常的なものだ。派手な心理的アプローチや、海馬の異常を指摘されることで乗り越えられるものではない。


(東日本大震災では)規模が大きいにもかかわらず、PTSDの発生が少ないようだ。とても辛い思いはされているだろうが、東北の人たちにはその共同体の支えで、PTSDがそれほど簡単に起こらないかもしれない。


記憶というものは、思い出すたびに少しずつ上書き保存されるところがありますから、新しい経験を積むことによって徐々にフェイドアウトしていくのが一番いい。PTSDの人たちに対してなすべきは、生活の再建を促すことだと思う。


「勇気をもって、少しでもいい方向にもっていこうではないですか」という建設的な話をすることが大切で、お悩み相談をいくらやっても限度があると思う。


(その一方で都会でPTSDが増えているというが、どうしているのか)


PTSDという名前がつくと、被害・加害関係の検証にすぐに入ってしまい、何かというと、それがすぐに出てきて、そのたびに生活も時間もとまってしまう。事件のことを聞かない語らない時間を設け、非常に地味な日常の積み重ねを促したりすることもあるが、しかしそれだと寂しいらしく、ついついPTSDカウンセリングをしてくれる人の方にいってしまう。なかなか難しい。


人間というものは傷口に塩を塗りたがるところがある。何度も繰り返し思い出したり、自虐的なところがある。しかしそれは悪いことではないのではないか。それを何か新しい行動への原動力へを変えていけばいい。だけど実際にはトラウマをただ反芻するにとどまる人が多いのだ。


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ノバルティス社元社員を逮捕 降圧剤の誇大広告容疑 東京地検特捜部 産経新聞 6月11日(水)12時36分配信


製薬会社ノバルティスファーマが販売する降圧剤「ディオバン」の臨床研究データ操作事件で、京都府立医大の論文に虚偽の記載をしたとして、東京地検特捜部は11日、薬事法違反(誇大広告)容疑で、データ解析に関与したノ社元社員、白橋伸雄容疑者(63)=神戸市北区=を逮捕した。関係者によると、特捜部の調べに容疑を否認しているもようだ。


 逮捕容疑は、白橋容疑者がデータ解析作業に参加していた京都府立医大の臨床研究論文で、実験で得られたデータを改竄(かいざん)。平成23年10月ごろ、「脳卒中などを防ぐ効果が高い」などとする論文を海外の専門誌に投稿し、薬の効果について虚偽の記述をしたとしている。


 ディオバンの臨床研究は、東京慈恵会医大で14年1月に始まって以来、5大学で実施。京都府立医大では16年1月から始まり、白橋容疑者は初期段階から参加していた。


 京都府立医大の研究には31病院が参加、患者約3千人のデータをもとにディオバンの降圧効果や合併症の発症率を調べていた。


 白橋容疑者は、これまでの特捜部の聴取に「研究データの解析作業に関与したことは事実だが、改竄したことはない」と研究内容を意図的に操作したことを否定していた。


 厚生労働省が1月に刑事告発。特捜部は今年2月、同社日本法人(東京都港区)や大学などの関係先を家宅捜索。関係者から事情を聴き、捜査を進めていた。


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