2014/07/06

被害者との対話を望みます

副反応検討部会での議論をみていて思うのは、厚労省は責任を問われることを恐れているんだろうな、ということだった。被害者よりの池田修一教授をはずした、ということでその姿勢がより鮮明になったようだ。


被害は必ず出るというものの、これでは治療法の確立なんてほど遠い。「子宮頸がんワクチン副作用、治療で7割改善」という報道と、実際に見せてもらった被害者の情報とは、乖離しているようだ。


私自身副作用に悩まされたが、私に処方された薬の副作用はその当時、現場の医師も知らなかった。


断薬の方法がわからず悩んでいる時、あるクリニックの内科医が私に手をさしのべてくれた。彼は「一番軽い薬だから一生服用しても大丈夫。いつまでも病院においでよ」と私に言ってそれまで服用していた薬の他にワイパックスの後発医薬品(ジェネリック薬)のユーパンを処方した。


彼の言葉を信じた私は服用し続けた。


でも、睡眠障害はひどくなる一方だった。その頃なぜかいつも風邪をひいていた。睡眠不足だから免疫力が低下するんだと思いこんでいた私はやめる決断ができずにいた。


ところが、最近明らかになった。安全だと思われていたベンゾジアゼピンの長期服用は、睡眠障害を引き起こすだけでなく免疫力も低下させる副作用があったそうだ。しかも彼が足したユーパンはベンゾの中では断薬が難しい。力価が高いからだ。


なんということなんだろう。


薬がないと生きていけない生活が嫌になり、死にものぐるいで一気に断薬した。


今はあの頃が嘘のように医療費がゼロ。あっという間に寝てしまう。


彼は、自らの処方で私の免疫力を低下させていたことを、今はどう思っているのだろう。


だから子宮頸がんワクチンの被害も考えてしまう。被害が認められるまでも大変だが、その報告はきちんと届いているのだろうか。


厚労省が指定した医療機関で対応できないから、遠くの医療機関まで通院し、高額な治療費を払い続けている被害者も多い。経済的な負担だけでも軽くできないものだろうか‥‥。


今週、ある議員さんのところに伺う予定なので資料を整理している。これからのことを決めるための打ち合わせのためだ。公費助成を推進してこられた先生方は「議論しましょう」とおっしゃっておられたけれど、具体的な動きはない。やっぱりルールや規制を考えなくてはいけないんじゃないかと思っている。


近い将来子宮頸がん予防ワクチンの被害は、戦後最大の薬害裁判になるだろう。なぜ私の活動が戦後最大の裁判につながっていったんだろうか。


いまだ不可解で不透明な部分が多く、よくみえてこない。ただ、「HPVワクチン」を「子宮頸癌予防ワクチン」として普及させたのは、我が国だけだといわれている。そこに答えがあるように思っている。


私はこのワクチンがカバーするというおおよその年齢に達した。「HPVワクチン」の最大の使命が「子育て世代をがんから守ること」ならばそう考えていいだろう。加齢から引きおこされるがんまでワクチンでカバーする必要はないだろうから。


HPVウイルスは、ありふれたウイルスであり常在菌といっていいそうだ。私は曾祖母を子宮のがんで亡くしたが、もし自分が10代でも、私には必要ないと考えてきた。


HPVウイルスと子宮頸がんとの間に因果関係があっても、がん化するメカニズムはまだよくわかっていないという。私が必要ないと考えた最大の理由は、がん化していく時に夫の研究テーマである「NK活性」が重要な鍵を握るのではないか、と考えるからだ。


私はワクチンよりもまずは、自分の力でNKを活性させることを考える。


これは今年の3月、HANAKOに掲載された、竹田和由順天堂大学准教授の解説だ。論文を紹介するよりもわかりやすいからここにはっておく。竹田先生の専門は腫瘍免疫。その中でも白血球中のNK・NKT細胞による感染症、がん予防の可能性を探る研究をしておられる。


2014-7-6-1.jpg



年度末が変わる今の時期、ストレスがたまっている、なんていう人も多いのでは?ストレスは免疫力を下げる原因の一つ。免疫力アップの鍵の握る白血球のNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させて、今を元気に乗り切りたい。NK細胞は体内を巡回するポリスのような存在で、ウイルスに感染した細胞、がん細胞など不良の芽をつみとる役割を担う。


「NK細胞の活性が低い人は風邪を引きやすく治りにくい、がんになるリスクが高いと論文で報告されています。逆にNH活性を上げると、ウイルス感染症の抵抗力が上がったり、がんになりにくいことがマウスの実験で確認済み」


だからこそ、このワクチンの啓発活動には疑問が大いにある。最近ある勉強会では、このワクチンを接種させるために、「検診の費用が削られワクチンにまわされている」という報告があったそうだ。


啓発にはがんを乗り越えてこられた女優さんがおおぜい登場した。


しかし、竹田先生の解説にもあるように、がん予防を研究している免疫学者なら皆よく知っている。ストレスをためない、生活・食習慣を見直す、などの地道な努力が一番大切なのだ。


女優さんといえばストレスが高く、不規則な生活をおくっているイメージが私にはある。喫煙率も高いように思う。だから「がん予防の啓発に女優さん」‥‥と考えてしまうのだ。


あのキャンペーンで一体何が国民に伝わったのだろうか。当時、「がんを予防する唯一のワクチンです」そんなポスターを病院でみかけたこともあった。ワクチンには科学的根拠がある。でも、効果を必要以上に喧伝したんじゃないの。


そもそも、ある患者さんががんになったことと、私が同じがんに同じ年代でなるかは別の話だ。


最後にみんなの党の松田公太氏のブログを転載させていただく。私の意見は松田氏に近いかな。啓発の副作用がワクチン全般への不信。そんなことにならなければいいけれど。


超低出生体重児を守るためにかかせない「シナジス」まで打たない、という方がおられて私はがっかりしてしまった。


*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*


痛みなどの症状の3割が改善しない子宮頸がんワクチンについて 松田公太 オフィシャルWEBサイト



厚生労働省の研究班によれば、子宮頸がんワクチンの接種後に発生した痛みのうち、3割以上が改善していないとのことです。


このワクチンは、予防接種法の改正によって2013年4月1日から定期接種の対象となっています。しかし、接種後に異常な体の痛みや震えなどを訴える人が相次ぎ、わずか2か月後には、積極的な「接種勧奨」が一時中止され、現在まで続いています。


その時に国が作った「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆様へ」というリーフレットには、「現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種を積極的にはお勧めしていません。接種に当たっては、有効性とリスクを理解した上で受けてください」と書かれています。


ワクチン接種をするかどうかは、最終的に当事者(+親)が判断することですが、その判断のデータは国がしっかりと提供する義務があります。しかし、今の状況では少ない情報で国民に丸投げのような感じです。


また、がんを予防できる夢のワクチンとされていた子宮頸がんワクチンも、接種して必ずがんにならないわけではありません。そして、子宮頸がん対策がワクチンしかないわけでもありません。


例えば、検診。定期的に受けて頂き、早期発見さえすれば、命や不妊のリスクを大きく低下させることも可能です。


しかし、日本の子宮頸がん検診の受診率は25%程度。これは諸外国と比べると半数以下の割合です。最も高い78.4%のイギリスでは、学校で子供たちに検診について教育し、その費用も無料、検診を受けてない場合は電話や文書で督促し、女性看護師が検診を担当するといった徹底した政策を行っています。


副反応が出ていて、しかも十分情報提供できない状況にあるのであれば、まずは、定期検診を積極的に勧めるべきでしょう。しかし、先ほど紹介したリーフレットでは、検診については最後に小さく書いてあるだけで、まったくこれを勧めようとする意思が感じられません。



ワクチンについては、これを販売する製薬会社グラクソ・スミスクライン(GSK)の社員が、所属を示さずに有用性を示す論文を発表していたり、副作用を検討する専門部会のメンバーがGSKから約80万円の講演料を受取っていたりとの報道もされています。


繰り返しますが、子宮頸がんワクチンについては、透明性のある状態での真相解明と、代替手段としての定期検診の整備が不可欠です。何かと問題続きの厚労省ですが、国民の生命・健康を守るという重い使命を負っていることを、族議員と共にもう一度よく考えてもらいたいと思います。


*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*





コメント

非公開コメント