2014/07/14

私がつくった『NK細胞(ナチュラルキラー細胞)』!

以前「教科書をかくからつくってよ」とお願いされつくった『NK細胞(ナチュラルキラー細胞)』を15年ぶりに発見!


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私は免疫というと『NK細胞』と思っていたけれど「からだをまもる免疫のふしぎ」にはとり上げられていなくてがっかり。


「どうして?」ときいたら、「免疫学の世界ではNK細胞(ナチュラルキラー細胞)は王道じゃないんだよ」といわれた。日本人が、はじめて海外でつくられた世界地図をみて「日本が真ん中じゃない」と思うのと同じかもしれない。



知らなかったよ。


でも、運動すると急激に変化するのはNK細胞なのだそうだ。『NK活性』という言葉は有名になったけれど、一方で絵本が触れていないように、先端の研究者にはそのことはあまり知られていなかったそうだ。


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風邪をひきやすい原因はNK細胞の活性にあった!2009.10.1 WEB R25


「私たちの体は風邪の原因となるウイルスなどが侵入すると、各免疫機能が働いて排除しようとします。この体の抵抗力、いわゆる免疫力が弱い人は、風邪をよくひくんです。免疫の種類には病原体を攻撃する働きのもの、死んだ細胞を掃除する働きのものなどいくつかあります。その中でも風邪をひくかひかないかの個人差は、NK(ナチュラルキラー)細胞の活性が左右しています」


NK細胞とはリンパ球の1つで、ウイルスなどを破壊する免疫のこと。平常時でも体の中をパトロールしている、いうなればお巡りさん的存在だ。このNK細胞の活性(NK活性)が弱いと、病原体の侵入を防げずに風邪にかかりやすくなるという。



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インフルエンザ予防にワクチン接種&ヨーグルトが効果的!? 研究者「R-1乳酸菌がインフル ガジェット通信


自然免疫の代表格であるリンパ球の一種のNK細胞について、竹田准教授は「NK活性の低い人は、風邪にかかりやすく治りにくく、感染症での死亡率が高い。疫学的調査で、NK活性が低い人は癌になるリスクが高いことが分かっています」と話します。


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免疫学は複雑で細かくて難しい学問だ。しかし研究成果というものは、 きちんと理解し、実際に生活の中で応用してこそ有益だといえる。その点、「運動と免疫」は応用するのに手軽だ。もちろん感染症を防ぐために「ワクチンをうつ」なども大切だけれど、運動で得られる効果はまた違う気がする。


運動による刺激で活性されると、NK細胞の中には死んでしまうものもあるそうだ。その時大切なのは活性した後、急激に落ち込んだ時。この時、「新たな細胞を生み出す力があるか」ということだそうだ。


夫が研究をお手伝いさせていただいている、プロバイオティクスヨーグルトを食べるのもいいけれど、それよりも「自分自身で生み出す力」が重要といっていた。そういえば、子どもの成長ホルモンの投与を考えた時にも同様のことをいわれた。


研究室の先生が講演をしても、一般の方の関心があるのは、この『NK活性』だそうだ。


先日、お台場で東日本の大学が集まって高校生向けに講義をする、という大きなイベントがあったそうだ。夫は高校生、2、300人ほどの前で講義をしたそうだ。


高校生向けに何を話したのかきいたら、やはり「運動と免疫」だそうだ。講義が終わった後、5人も質問してくれて、その中の一人の高校生は「私も運動しているけれど、運動した後にヨーグルトを食べるといいんですか?」ときいたそうだ。


ところで今日このNK活性について書いたのは理由がある。もしも子宮頸がんワクチンが裁判になれば、治験のエンドポイントが争点になるかもしれないからだ。


この子宮頸がんワクチンは、「前癌病変」を予防するといわれている。しかしその一方で、いやいやそうじゃないよ。そもそも、このワクチンが登場する前までは「前癌病変」に経過観察は必要だけれど、経過観察していくうちに正常細胞に戻ることもある。だから、必ずしも治療すべき病ではなかったんだよ、という意見もあるからだ。


そこで、「前癌病変」は必ず手術しないといけない病なの?推進していた医師の中には、接種率をあげるために「学校で集団接種をするべき」と主張していた人もいたけれど、そこまでする必要があったの?と医師の友人にきいてみた。なんとなく福島の甲状腺検査における「過剰診断」の議論に似ていると思ったのだ。


友人の答えは以下のようなものだった。薬やワクチンは奥が深く難しい。子宮頸がんワクチンにおける対立構造は、大げさに宣伝しすぎたから生み出されたと思っている。でも、友人のように丁寧に教えてくれる医師がいたら、紛争にならないのかもしれないね。


副作用の懸念があろうとも、とにかく売れれば良いという態度で接してくる製薬会社のMRは多くはないけれど確実にいる。


HPVについて詳しくはないけれど、前癌病変はいろいろな癌で分かっていて、治療する場合としない場合がある。


子宮頚癌では癌に近い前癌病変と癌にはなりそうもない前癌病変があるということで、後者は放っておいても良いということだろう。ただ、それらを100%区別できないので一定期間で経過観察もしないといけないということ。


実際は病理医がじっと観察して診断を下すので、ある程度主観も入ることを忘れてはいけない。


3人の病理医が違う診断をすることもあり得る。それと、生検で調べるとするとたまたま本当の癌から外れていることもある。小さなサンプルなので全体を反映しないわけで、婦人科医が怪しいと思ったところ以外に癌があることもありうる。


このように基準がはっきりしているようで実際は経験論の積み重ね。だから議論がかみ合わないことも多々あるだろう。






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