2013/11/27

学校栄養士のお仕事とチヂミ

食物アレルギーについて調べていたら学校栄養士さんのブログを見つけた。


言い訳しながら報告します
現役の学校栄養士が写真とイラストで報告する、言い訳の日々。


これだけの決まりがある中で給食をつくらないといけない、ということをどれだけの人が知っているだろうか。報道された時、以前聞いた栄養士さんのお話を思い出した。お皿の数が決まっているから、きっと、一つの料理にいろいろな食材をいれなくてはいけないんだろうなぁ。だから手軽に使える粉チーズが入っていたんだね。


新聞取材で「粉チーズなど、形がわからない形でチーズを入れるべきでない」と専門家がおっしゃっておられた。なんというか、後からだったらいくらでも言えるではないかと思ってしまった。だからなるべく多くの皆さんに、栄養士さんががんばっておられる姿も知って欲しいなぁと思った。そういう気持ちもあってブログをはじめた。


私の学校にいらした栄養士さんは他の市の献立表まで把握し、研究しておられた。子ども達や先生に大人気なだけじゃなく、私のように子どものことで悩んでいた母親のこころを明るく、前向きにしてくれた。


確か、校長先生が新年度の挨拶で「給食の味見会があるから、参加して下さい」とおっしゃったのだ。「他の会合には出席しなくても、これだけは、とおっしゃる方もいらっしゃるんですよ」という言葉に惹かれてしまったのだ。入学前からとてもおいしいと評判だった。「話を聞いて味見をするだけなら、楽しく参加できるかも」と思った。


その時、ブログに書かれているように、給食をつくることがいかに大変かを知った。その一つが、「お皿の数が決められている」だった。だから、一つのメニューでなるべく多くの栄養がとれるよう、どうしても混ぜご飯になるそうだ。食材の価格は天候に左右されるから高騰したら大変。いろいろな制約の中で、それでも日々前向きにがんばっておられる栄養士さんに驚いてしまった。その日のメニューがサンマの蒲焼き、というのも魅力的だった。サンマは焼くかおさしみだけと決めている私が絶対につくらない、手の込んだ料理だからだ。


「ブログってすごいよー。今は学校栄養士さんもブログを書いていて、勉強になったよ。日本の学校給食は、一食だけで様々な栄養がとれるように工夫されているから、海外のお友達は驚くよね。朝早くから一生懸命つくっている国はないんじゃないのかな」と夫に紹介してしまった。夫も深く頷いた。


だって北米に住む友人達は、「まな板など持っていない」という人もいるもの。手の込んだ料理なんてあまりしないから、みじん切りをみたら驚くかも。レンジでチンも多いと思う。煮込み料理なんて作るのかしら?それなのに、若く健康でいたいとわがままなことをいう。そういう事実を、国民はあまり知らないから、給食の有り難さも、当たり前すぎてわからないのかも。私は私立で育ったから給食をよく知らなかった。それだけ栄養士さんのお話が衝撃的だったのだろう。「ここまでするんだ」と思ったのだ。


私は事件がおきてから、チヂミをつくるようになった。「チヂミが悪いわけじゃないんだよ。栄養士さんも子どもが栄養をとれるように、粉チーズを入れたんだよ」と教えた。私も母親だから、同じように味よりも、栄養を考えていろいろ入れてしまう。体が小さく細かったからね。同じように思うお母さんは多いのではないだろうか。



コメント

非公開コメント

ありがとうございます

サクラさん、ブログの紹介までしていただいてありがとうございます。

私がブログを始めたのも、まさに書かれているように、作り手にとっては当たり前すぎる日常でも、意外と「給食を作る過程」は知られていないのかも。
だったらそれを伝えてみたい。
ということでした。

今でも特別な何かをやっている、と言う意識はありませんが、こうして給食のことや食にまつわることでご意見を聞けるのはとても貴重なことです。

小さな世界にとどまりがちなので、これからも様々な角度の、色々なお話をお聞かせください。
よろしくお願いいたします。

Re: ありがとうございます

管理栄養おたぬき様 コメントありがとうございます。昨日許可をいただこうか迷ったんですよ。喜んでいただけて私も嬉しいです。おたぬきさんのような方と交流できるところがブログの良いところですね。

> 私がブログを始めたのも、まさに書かれているように、作り手にとっては当たり前すぎる日常でも、意外と「給食を作る過程」は知られていないのかも。
> だったらそれを伝えてみたい。
> ということでした。
>
> 今でも特別な何かをやっている、と言う意識はありませんが、こうして給食のことや食にまつわることでご意見を聞けるのはとても貴重なことです。
>
> 小さな世界にとどまりがちなので、これからも様々な角度の、色々なお話をお聞かせください。
> よろしくお願いいたします。

昨年のクローズアップ現代では、現場の栄養士さん達の混乱ぶりが紹介されていました。そこまで大変だったと知らない方が多いのではないでしょうか。心が痛みました。「どうして粉チーズなんだ」なとど結果だけを問われてしまうと、悲しいなあ、と思いました。

小児病棟の食事はお世辞にもおいしいとはいえなかったのですが、給食が病院食と違うのは「食育」、教育という愛情というか、スパイスがかかっているからだと思います。

情報発信はとても大切だと思います。知らないで批判されてしまうと、萎縮するしかなくなってしまいますね。こちらこそ、これからもいろいなことを教えて下さい。よろしくお願いいたします。