2014/07/29

『子宮頸がん』ワクチンキャンペーンが女子学生に伝えたこと

昨日、みかりんさんにブログ記事を転載させていただいたお礼を差し上げたら、心温まるお返事をいただいた。被害者がまっていても、国や製薬企業は手をさしのべてくれない。これから自分達でいろいろと行動していかないといけないそうだ。


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反省の気持ちを込めて書いておこう。


夫が講義で子宮頸がんワクチン問題を取り上げたそうだ。大学に進学してきた学生は、進学できたのだから深刻な被害を抱えていない。


でも‥‥学生が書いた講義の感想を読んだ夫が嘆いていた。


やっぱり、というか当然というか。このワクチンについて、そして『子宮頸がん』という病について、正しい知識は届いていないそうだ。


「子宮頸がんが防げるワクチン」ならまだいい。「ハガキがきたから」「無料だから」「親に言われたから」こんな感じだったのだろう。


だからといって、私は啓発をしっかりやってと行政にお願いしたいわけではない。


被害者が放置されたまま、どんどん啓発をするのは納得できないよ。学校から退学するように迫られ、泣く泣く辞めた女の子達も多いからだ。


私は、正直なことをいえば、医師や患者さんが学校まで来て授業をしたり、学校で啓発のためのチラシやパンフレットを配ったり、ということを今はすすめて欲しくない。どこからどこまでが製薬企業の思惑なのか、信じることができないからだ。もう心が受け付けないのだ。


製薬企業のキャンペーンの実態が明らかにされないうちは、夫がいうようにシンプルに正しい情報を伝えればいいと思うのだ。


啓発よりもまず先にやるべきことがあるだろう。


行政や公立校の教育現場だって、キャンペーンに協力してきたはずだ。まずは、今までのキャンペーンの総括をきちんとして欲しいのだ。


最後に引用した時事通信のニュースは結構重く考えている。もしも裁判がはじまって社会問題化したら‥‥そう思うと、教育現場では出前授業や啓発を警戒するようになるんじゃないのかな。


「あの時は良いことだと信じていました。わかりませんでした」は教育現場では、通用しない。子ども達に「大人はずるい」と思わせたら、いけないと思うのだ。


以下は私のことを社会学の学会で発表して下さった社会学者が、今回のワクチン問題について書いて下さったこと。「こういう問題は、大学の授業などで教材になると思う。学生に調べさせて、問題を整理させる。ワクチン接種するかどうかをどうやって自分で考え決めるかという思考方法の訓練になる」とおっしゃっていた。


夫も教育者なので、まさに今そういうことをしている。「私は大人を信じている」と被害者の女の子が言っていた。そういう純粋な気持ちを、無駄にしてはいけないと思っている。


社会学では「意図せざる結果」とか、顕在機能・潜在機能などと言いますが、善意や良かれという気持ちが結果的に大変な問題を生み出すことがあるわけです。断罪するとか贖罪とかでなく、意図せざる結果の分析が必要でしょう。


善意の気持ち 【子宮頸がんで苦しむ女性を減らしたい】



そのためにはいいワクチンがある。このワクチンを普及させれば(公費助成にすれば)それが実現できる。みんなのためにもなる(本人のみならず、娘さんをもつご家族も喜ぶし、子宮頸がんの悲劇をみている医療者にとっても嬉しい。医療費もガンを減らすことで減っていくから社会にもよい)



啓蒙活動をしよう。できるだけいろんな人にも活動してもらおう。この病気を経験した女優さん、接種対象になる女子大達にも啓蒙活動を担ってもらおう。これはいいことなんだから女性たち自身に宣伝してもらえば理解が広がる。



公費助成になった!



接種者が増え副反応被害の問題も浮上


私たちはもともと善意で活動していたのです。まさかこんな被害が起こるなんて思っていなかった。それに被害は一部だろうし(ワクチンに副反応被害はつきもの)、救える人もたくさんいるのだからメリットが上回るでしょう? 副反応の問題と、啓蒙活動の意図やねらいと、このワクチンが普及することの意義は別々。


このような流れの中で、いったい何が問題を引き起こしたと言えるでしょうか?


●子宮頸がんワクチンってどんなもの?(知識と情報収集)
●子宮頸がんワクチンは必要なのか?(知識と分析)
●子宮頸がんワクチンを公費助成した時、なにが・どんな事態が起こりうるか?(予測)
●子宮頸がんワクチンのデメリットはなに?(知識と予測)


女子大生が参加した啓蒙活動でいったいどんな知識の啓蒙をしていたのか調べてみ
ようと思っています。



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子宮頸がんワクチン助成で政策立案の変化鮮明に 集中から一部引用


ワクチン政策はドラッグラグとは異なり、無関心な国民にいかに届かせるかが重要。GSKにはそのためのノウハウがふんだんにあった。一例がインターネット上のハローキティを使ったウェブサイト。国際的競争を生き抜くメーカーらしい発想だ。こうした文化は護送船団方式の国内メーカーや厚労省には皆無である。


 2価のワクチンを売るGSKには今後、4価を持つメルクとの戦いが待っている。GSKは患者向けの基金やブランド力で勝負しない限り、太刀打ちできない。果たして良い意味での患者サービスの向上につながるかどうか。予断は許さない。


 もう一つ、「ネイチャー・メディスン」「ニューイングランド・ジャーナル・メディスン」や「ランセット」といった学術ジャーナルと政策決定が連携しつつある。各誌とも世界中で百万単位の専門家が読むクオリティーマガジン。影響力は大きい。メガファーマの一角・GSKはここを主戦場として情報戦に参加している。


 こうしたメディアに取り上げさせることが外圧として政策立案にも効く。そんな事例が増えてきている。陳情や学会の意見書とは異なるツールとして活用できるものになった。


 とはいえ、各誌とも商業誌。販促も考えれば、編集にも意図は当然ある。注目すべきは学術論文より巻頭の編集ページだ。先進諸国では、政治家や官僚も目を通している。


 今回の概算要求で民主党政権はがん治療ワクチンの開発推進に60億円を付けた。これも前記のメディアで取り上げられてきた問題。ワクチン行政の拡充の一環だ。旗振り役の仙谷由人官房長官と長妻厚労相の着眼点・政治力ともに評価できる。


(肩書きはいずれも当時)


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グラクソ・スミスクライン株式会社 プレスリリースより一分引用

日本は、2011年、極めて高い業績を達成しました。日本は革新性が評価される市場で、GSKは、非常に高い発売成績を収めています。ここ3年間で日本に おける売上は、35%増加し、8つの新製品を発売しました。この中には、特に公費助成の導入に伴い2011年に非常に好調だった「サーバリックス」が含ま れています。今後3年間は、10の新薬とワクチンを含む25以上の適応拡大製品を発売する予定です。この業績と見通しは、日本のマネジメントチームの努力によるもので、そのことにより今や日本は、GSKグループの成長機会の先頭に立つ市場となりました。


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啓発団体に製薬元部長=子宮頸がんワクチン―薬害オンブズ 時事通信 7月20日(日)14時9分配信


 医師や弁護士でつくる薬害オンブズパースン会議は20日までに、子宮頸(けい)がんとワクチンの啓発活動を行う「子宮頸がん征圧をめざす専門家会議」(議長・野田起一郎前近畿大学長)で、ワクチンメーカーのグラクソ・スミスクライン(GSK)の元部長が活動していると指摘し、他にメーカー関係者が在籍するかを尋ねる質問書を送った。


 薬害オンブズによると、元部長はGSKでワクチンマーケティング部長を務めた後、GSK在籍歴を公表せず専門家会議で活動している。


 専門家会議は2012年度にGSKから1500万円、もう一つのメーカーMSDから2000万円の寄付を受けていた。オンブズは6月、他の年の資金受領を開示するよう求める質問書を送付。「中立性に強い疑問がある。メーカーとの関係を透明化すべきだ」と指摘している。


 これに対し専門家会議は、元部長がGSK退職後の2011年1月から会議の事業を受託し、対価を受け取っていると回答。メーカーの資金受領は「開示していない」とし、他の関係者の在籍についても「社員が属したことはない」と答えるにとどまった。


 ワクチンを接種した人が長期にわたる痛みを訴え、接種勧奨が一時中断された問題で、専門家会議は「効果と安全が確認されている」として勧奨再開を求めている。 


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