2014/08/19

『熊よけスプレー』と『エピペン』

最近、市の対策がすすんでアレルギーについて書くことがないけれど、どうしても気になることが一つだけあった。3月に小学校で行われた校医の先生に言われた「エピペンは万能ではない」という一言だった。


学校の給食アレルギー対策



熊撃退スプレー 230g 強烈な唐辛子エキスで熊を撃退熊撃退スプレー 230g 強烈な唐辛子エキスで熊を撃退
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不明

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商品の説明

製品特徴

◆熊や犬などの動物から攻撃を受けた時に使う、アメリカ製の画期的なペパー・スプレーです。
◆強力噴射(4~9m)されるトウガラシエキスでクマ及び他の哺乳類を撃退します。
◆カプサイシンの強力な刺激と痛みで動物を追い払います。
◆カプサイシンには毒性がなく、所持に特別な許可は必要ありません。


校医の先生の一言で私の友人なんか「なんだ、『エピペン』はインフルエンザワクチンみたいなもので、効かないかもしれないから、打たなくてもいいのか」なんて言っていた。


『エピペン』てインフルエンザワクチンと同じようなものなの?確かに校医の先生の説明だと、そういう風に思えてしまうのだ‥‥。


家に遊びにきた第三次救急で働く医師の友人にその話をしたら驚いていた。「迷った時にはうつものだよ」。


「万能じゃない」などとはじめに言ってしまうと、判断に迷ってしまってしまうかもしれない。そもそも、打つか打たないかの判断を正確に、というよりも、医療の専門家じゃない先生に、どうやって打ってもらうかを指導していたんじゃなかったの?


死亡事故が起きる前、気分が悪くなった女の子を心配した担任の先生は「エピペンを打つか」とたずねたそうだ。でも、女の子は先生に「打たないで」と言ったそうだ。そう言われてしまったら、医療の専門家ではない学校の先生には打つのは難しい選択だと思う。


続発するアレルギー事故 学校給食で何が? NHK クローズアップ現代 から一部引用


お代わりからおよそ30分後、担任は女の子の異変に気付きます。
持病のぜんそくの吸引器を使いながら、「気持ちが悪い」と訴えてきたのです。

担任はランドセルから、エピペンと呼ばれるアレルギーのショック症状を改善する注射器を取り出し「これ、打つのか」と尋ねました。

女の子は、「違う、打たないで」と答えたといいます。

ぜんそくの症状が出たと思っていたと見られます。
担任は、アレルギーのショック症状かもしれないと思いながらも、この時点でエピペンを注射しませんでした。



友人は北米で働いていたからアナフィラキシーの恐ろしさをみてきたのだろう。


だから私に、「その校医の先生に『先生は今まで、どのくらいのアレルギーの患者さんを実際に診察してきて、その中で、どれくらいのアナフィラキシーの患者さんに対応した経験がありますか?』と質問するといいよ」と言う。第三次救急で働く医師だから、学校現場で、そういう指導をされてしまうことに危機感をもったのだ。


でも、そんなことは私でも言えない‥‥。


夫は、「(学校の先生は医療の専門家じゃないから)そんなに深く考えないで、『それしかない』と考えればいいじゃないのか。エピペンは『熊よけスプレー』のようなものじゃないのか」と言っていた。


私達は登山をする時に、『熊よけスプレー』を持って登る。過去何度か山の中で熊に遭遇したことがあるからだ。鈴だけじゃやっぱり不安だ。昨年ヨセミテに行く前には、野生動物と接触してもいいように、家族三人、狂犬病の予防接種もしている。


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ヨセミテで二回、熊に遭遇



このスプレーはトウガラシエキスが入っていて、熊に向けて噴射すると強烈な刺激で一時的に動けないようにする。


『熊よけスプレー』は保険適用になる前の「エピペン」と同じような値段で、やはり使い方が少し難しい。もしも熊がいる方向から風がふいている場合、慌てふためいて噴射してしまうと、トウガラシエキスが熊ではなく自分に降り掛かってしまうからだ。


食物アレルギー対策のガイドラインには「エピペンを●分以内にうつように」と書いてあるだろう。もしも事故が起きた場合、「ガイドラインに定められた時間内に打たなかった」と裁判になるかもしれない。


だからもっとシンプルに「迷ったらうつ」でいいんじゃないのかしら?



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