2014/09/18

悪魔は人の心が作り出すもの  世界一の支援体制を

近い将来、「子宮頸がんワクチン」の被害は裁判になるといわれている。それも「戦後最大」。だから、裁判がはじまってからでは遅い。私の中にはそういう気持ちもあり、ブログを続けている。


以前ある人と言い合いになったことがある。私が「悪魔は人の心が作り出すもの」と言ったら、その人は「悪魔とは絶対的なもの」と言って譲らないからだ。


今でも、「あなたは間違っているよ」と言うのかな?


思い込みだけで、やってもいないことまで「悪い」と決めつけるのはよくない。集英社インターナショナルに掲載されている、ジャーナリストの斉藤貴男さんの取材の重要だと思う部分を書いておこう。


私が一番注目したのは土屋了介先生のご発言だ。実は他の報道関係者に聞いたことがある。「土屋先生は、何も知らないで担がれただけだ。嫌いになったらいけないよ」


斉藤さんのインタビューはそれを裏付けるものだった。


ただ一つ残念なことが。


「私は患者さんや、患者団体のために動いてあげようと思った」とおっしゃるのなら、被害者のためにもきちんとした医療体制をつくって欲しい。医療体制だけではなく、被害者や市民も中に入れて支援体制も充実させて欲しい。被害者が生きていくのは、社会だ。被害者は受け入れる社会の理解がないと、孤立していくのだ。


ある免疫の研究者に教えていただいた。その方は免疫学者でもあるけれど、がん治療を行う臨床医でもある。臨床の最前線で働いているし、関連学会で重要な仕事をしておられる。「もしも中枢神経に影響する自己免疫疾患だったら、『(治療法のない)難病』ということになるんだ」と言っていた。


ちなみに「抗体を見つけるには、どんな研究者にお願いすればいいんですか?」と尋ねたら、「がんワクチンを成功させるのと同じくらい、難しいかもしれない。一番の早道は、関西におられる、著名な研究者にお願いすること」。「B細胞」を研究しておられるそうだ。


それを教えてもらったのは、もう一年も前だった。「自己免疫疾患じゃなければいいのに」と思った。


被害者と支援する方々は「神奈川が医療で世界一を目指すなら、被害者のためにも世界一の支援体制を!」とおっしゃっている。私も、そうあって欲しいと願っている。


私は西岡久寿樹先生の所属する東京医科大学の「渡航者医療センター」で狂犬病ワクチンを接種した。西岡先生のように、副反応と疑われる症状に対応して下さる先生がおられる、ということは、私達市民に「安心」を与えてくれる。「万が一の時にも対応してくれる」という安心感が、医療機関全体のイメージアップにつながるだろう。


被害と思われる症状を研究し、今後にいかすことは悪いことではない。マイナスをプラスに転換しようとする発想が、なぜ生まれないのか不思議でならない。


以前読んだ日経メディカルに土屋先生のインタビューが掲載されていた。どうして患者さんの活動を支援するようになったかが書いてあった。受け持った患者さんのご家族に「『あの時、本当はこうして欲しかった』という手紙をいただいたことがあり反省した。その時から、患者さんのための医療を、真剣に考えるようになったんです」というようなことが書いてあった。


私は土屋先生にお目にかかったことがあるから、日経のインタビューの言葉をずっと覚えていた。先生らしいと思ったのだ。土屋先生のお話は、私の主張と似ている。違うのは被害者への姿勢だ。だから斉藤さんの記事を読んで「被害者のためには何もして下さらないの」と残念に思ってしまった。


被害者だって、同じ『困っている患者さん』なのだ。ただ、土屋先生のお歳を考えると、もうこれ以上は「お願いします」と言ってはいけない気もする。


裁判になるとどうしても、土屋先生に疑いの眼差しがそそがれるだろう。先生の晩節を汚すことがなければいいけれど・・・。


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第2回 ワクチンビジネスの作法 子宮頸がんワクチン問題を追う ジャーナリスト斉藤貴男 集英社インターナショナル 2014年9月16日 より一部引用


圧倒的な物量作戦

(略)

──がんが予防できる初めてのワクチンという関心の持ち方だったんですね。

(中略)

子宮頸がんというのは性格上、社会防衛のためには半強制的にでもワクチンを打ってもらわないと、という種類の病気ではない。ということは希望者にだけ打つ任意接種でよいのだけれど、接種対象が未成年なのに値段が高いから、公費の助成を求めたいと、私はそういう立場でした。ですから厚労省がどうしてHibや肺炎球菌と同じ扱いにしたのかが、いまだに疑問なのですよ」

(中略)

──土屋先生はその後、まだ副反応の問題が大きくなる以前に、公費助成の運動から手を引かれたと聞いています。何があったのですか。


「実行委員会を旗揚げして間もなく、ある人に頼んで、民主党政権の小沢一郎幹事長(現・生活の党党首)に面会を求めたんです。患者会とか婦人科学会とか、公費助成を願っている人たちをイーブンに、皆さんを引き連れていこうと考えました。幹事長代行が会ってくれることになったのですが、仁科さんはその前に小沢さんに会いに行ってるんだよ。新聞にも載りました。


事情を確かめたら、GSKの専務が仕掛けていた。それでもう、僕は辞めると。その幹事長代行に皆さんを引き合わせることはしましたが。だってね、GSKの仕事をやる気はないから。私は患者さんや、患者団体のために動いてあげようと思っただけなんだから



──先生ご自身は、GSKに何事かを頼まれたことはなかったのですか。


「一切ない。私はGSKのフランス人社長(当時も現在も同社日本法人のトップはフィリップ・フォシェ氏)にも会いに行き、『新しい薬を開発されたことは尊敬するが、お宅の専務がやってることはおかしい』とはっきり言いました。『これはまさにCOI(Conflict of Interest=利益相反)に引っかかることなので、お止めいただいたほうが御社のためにもいいと思う』と。でも一向に収まらず、これ以上はただ利用されるだけだということで」


──仁科亜季子さんとはお話しされましたか。


「秘書の方には、仁科さんも患者代表のおひとりなのですから、ご一緒に行っていただかないと、と申し上げました。『わかりました』と言ってくれましたが、何度かああいうことが続いた。


ご本人はだんだん我々とは一緒に来なくなっていったんです。長妻厚労相に署名を届けに行ったときにはいらして、ただ、控え室で患者団体が待っているところに後から来て、さっさと大臣室に入ろうとしたのを止められたり。らしいな、という。面談の場でも彼女が真っ先に発言しようとしたのを、長妻さんは制止して、『土屋さん、ご苦労さん』と言ってくれて。


実際、その直後には公費助成が決まったのですから、私の役目も済んだわけです。実行委員会は任意の、既存の団体のまとめ役でしかなかったので、私が代表を辞任したというよりも、会そのものが自然消滅したということです」


以下略


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先生のご発言にはもう一つ気になることがある。


「実行委員会は、既存の団体のまとめ役」という部分だ。もしもそうならば、もっと詳しい説明が必要だと思う。なぜなら「既存の団体」の中には、製薬企業との金銭のやり取りがある団体があるからだ。


未来を担う女性に子宮頸がんワクチン公費助成を


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「ここからここまでは、疑われても仕方がない。落ち度がある」という部分と、「ここからここまでは善意であり、決して間違っていない。私達も譲れない」という部分があるはず。私達市民にそれがわからないことが問題なのだ。


金銭のやり取りがある場合、私はフェードアウトはやってはいけないと思う。線を引いて考えるにしても、外からでは想像するしかなくなるからだ。


すぎたことを責めたいわけではない。説明責任があると思うのだ。


一つだけ皆さんに知って欲しいことがある。


がん治療にあたる専門医は、毎日、がんで亡くなっていく人を目にする。今、批判されているワクチンをすすめてきた医師の一人が私に言っていた。


「一日に7人も患者さんが亡くなってしまったことがあった。あの時は『地獄』を見たと思った」。


だからHPVワクチンをすすめようとしたことは間違っていないと思う。「ワクチンでがんが防げるなら」という「善意」ではじまったことなのは、確かな事実だと今でも信じている。


医師の日常を私達市民があまりにも知らなすぎる。それが、私達の心が、悪魔を作りだしてしまう最大の理由だと思っている。


最後に私が友人からもらったメールをアップしておこうと思う。私の「B型肝炎ワクチンは定期接種にすべきですか?」という問いかけへの返事だ。最後の二行に注目して欲しい。こんな風に正直に教えてくれると、「どうして今まで何も教えてくれなかったの?それは大変!なんとかしないと」と思うのだ。


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普通に生活していてB型肝炎になる可能性はかなり低いですが、国策としてはワクチンはしておいた方が良いと思います。


B型肝炎は帯状疱疹のように感染後治ったかのうように見えても、肝臓の中に潜んでいて将来問題を起こすことがあります。


それと外国から入ってくる肝炎が多くなっています。外国産が次第に増えているのは国内の日本人間でも増えているのではないかと思われます。そのほとんどはsexualに感染しますが、若い女性に感染するとまた問題が起きてきます。


ユニバーサルワクチンにしていないのは日本と北欧くらいのもので、しかも日本は隣に数億人の感染者を有する中国があるわけですから、国としてはprotectするべきだと思います。医療関係者は学生も含めて当然全員ワクチンをします。


http://japan-hepatitis-day.org/about_whd.php


昨年、40歳代の初感染男性が亡くなり、今年は30歳代の男性で、キャリアからの肝炎悪化で亡くなりました。


ちなみに私は患者の針を刺して抗体陽転。



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