2014/09/22

見えないビジネスにメスを 『ブラックリスト』という裏技

メルマガに記載されていた「利益相反」に関してだけは、賛同できない。


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「利益相反」や「ロビイスト」「PR会社」などが問題ではない。「善意」を特定の企業の利益に利用してしまうことが問題だからだ。


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子宮頸がんワクチンにみる利益相反 その6 ロビイストはこう暗躍する ジャーナリスト 野中大樹 から一部引用

ロビー活動、最近の言い方でいうと、「パブリック・アフェアーズ戦略」というのは、ひとつの政策実現のために議員や官僚に陳情するだけでなく、メディア、市民運動家など、さまざまな立場のひとたちに働きかけるため、推進派の当人たちも、その戦略の渦中にいることを気づかせないのです。


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啓発活動には、学生の団体が大きな役割を果たしていた。もし、これ以上社会問題化していったら、大学だって当然問題にしなくてはならない。医療者との危機意識の差を感じてしまった。


今から10年ほど前、「社会貢献」がブームのようにもてはやされた時代があった。大学にも次ぎ次ぎ「公共経営」という学部が出来た。夫の大学でも、いろいろなNPO法人をお招きしたそうだ。


けれど、困った問題が。どの団体にお願いしようか調べてみると中には、NPO法人を隠れ蓑として、不当にお金を集めている団体もあるという。すでに、こういったことは社会問題化しているのだ。「良いことをしているんだから、いいでしょう」は通用しない時代なのだ。


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NPO、犯罪の隠れみのに 暴力団などが好印象を悪用  2012/11/26 0:50日本経済新聞 電子版


特定非営利活動法人(NPO法人)を隠れみのにした犯罪が後を絶たない。大半のNPO法人は善意に基づくボランティア活動などで社会に貢献しているが、クリーンなイメージと緩やかな設立要件に目を付け、詐欺などに悪用するケースも目立つ。来年で制度発足から16年目。運営や認証時のチェック体制の見直しも求められている。


 「多くの人を信用させるにはNPO法人の方がいい」。



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この数年間、ずっとみてきたのだ。啓発をしているという大学生の団体の活動だ。健康や医療をテーマにしている夫の授業には、毎年500人以上集まる。にも関わらず、特定のがんの啓発のために活動する学生を、これまで見たことも聞いたこともない。ボランティアだったら大勢の学生が活動しているけれど、「特定のがんの啓発」はいない。皆、医療や健康に興味があるのにも関わらず・・・。


なんとなく思い当たることがあった。


私は経営学部だったから、広告代理店のまねごとをするサークルがいくつもあった。様々なイベントを企画し人を集め、利益を得ていた。同級生が教えてくれたことがある。


「今までいろいろ企画したけれど、ブレイク寸前のお笑いの人を呼んできて、チケットを売る。これが、一番お金になるのよ。知名度があるわりにギャラが安いの。ブレイク寸前だから、チケットもすぐにさばける。でもそういう人を見つけ出すのが難しいのよ」。


彼女の話と、今回の啓発がどこか重なって見えるのだ。


彼らがある啓発イベントでお菓子を配っていたことがあった。これを知ったある先生が怒っていた。「『末期がんの患者さん達が、どんな思いで毎日暮らしているか君達知らないだろう!』って自分の学生だったら、一言言いたいね」。


この前、たまたま知り合った出版社の方に疑問をぶつけてみた。


「『テレビや雑誌に出られるよ。マスコミの就職に有利になるよ。エントリーシートに書けるよ』って、学生を勧誘していたんじゃないんですか」。


その人はいとも簡単に答えてくれた。


「ああ、そうだと思いますよ」。


斉藤さんの記事を読んで「やっぱりな」と思ってしまった。今は疑いの眼差しに耐えきれなくて、どうしていいかわからないそうだ。


彼らには、お正月にテレビで注目されたゼミの学生のような、強い想いを感じなかった。


寄付を受けたっていい。その金額に見合う努力が社会に見えたら、結果がついてこなくても貢献だと思う。でも、それが見えないし、感じられないから批判が多くなるのだ。


私も自分でやってみたからわかる。社会貢献というものは、必ずしも良い結果を生むとは限らない。でも、悪い結果になってしまった時に、目を背けず最後まできちんと責任を果たすのが真の「貢献」じゃない。


そして最後の最後まで、導くのが大人の役割だ。でも、そういう教育的指導をしているようには思えなかった。


本当に悪いことをしている大人は、表には姿を決して見せないものだ。 私自身が、医師や患者会の方に来ていただき講義をしてもらうよう働きかけたから、責任を感じている。「どこかで線を引かないといけないだろうな」と思って見ていたのだ。


ある方法があると教えてもらった。


『ブラックリスト』があるそうだ。そこに名前を載せれば、その団体は学内で活動できないという。いくつかの条件があるそうだ。今後の成り行き次第で、載せることが可能になるかもしれないそうだ。もともと大学には薬害で有名な弁護士がおられる。他にも方法があるかもしれない。


今回の騒動はただの「利益相反」の問題ではない。「社会貢献にも社会的責任が伴うでしょう?」という問いかけなのだ。


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企業の社会的責任 wikipediaより一部引用


企業の社会的責任(きぎょうのしゃかいてきせきにん、英語:corporate social responsibility、略称:CSR)とは、企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダー(利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体)からの要求に対して適切な意思決定をすることを指す。 日本では利益を目的としない慈善事業(いわゆる寄付、フィランソロピー、メセナ)と誤解・誤訳されることもある。


企業の経済活動には利害関係者に対して説明責任があり、説明できなければ社会的容認が得られず、信頼のない企業は持続できないとされる。持続可能な社会を目指すためには、企業の意思決定を判断する利害関係者側である消費者の社会的責任(consumer social responsibility) 、市民の社会的責任(citizen social responsibility)が必要不可欠となるといわれる。



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自分達でやってきたことを「直視できない。説明ができない」というのなら規制という方法で学生を守ることを考えないといけない。


でもそれでいいの?自分達で変われないの?自分達で、ちゃんと説明できないのかな?


見えないビジネス「パブリックアフェアーズ戦略」の副作用は、世論の大反発だ。今後、今までの反省も説明もなく、推し進めたら反発がますます激しくなるだろう。反発は反対派のせいばかりじゃない。そこを勘違いすると、また溝が深まるだろう。





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