2014/10/15

また一歩、真理に近づく

今からもう8年ぐらい前になるだろうか。


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手のひらにのるほど小さな息子を出産した経験から、医療における様々な問題に関心を持つようになり、活動するようになった。


はじめは「障害者」にされそうになって、夫にボイスレコーダーを買ってもらい、主治医との会話を録音した。家で何度もスイッチを入れる練習をしたけれど、緊張して上手くスイッチが入れられない。結局待合室で、録音スイッチを入れることに。


その次は、病院に要望書を書こうと、ある地裁に問い合わせることに。新聞に小さく掲載されたお産に関する、裁判の報道が気になり、詳しく知りたくなったのだ。ネットで調べてみると、裁判が行われる地裁に問い合わせると、詳しい情報を教えてもらえると書いてあった。


勇気を出して電話をかけると、「裁判がはじめる直前にならないと、こちらでも詳しい情報がわかりません。来週の水曜日にまた電話をかけてみて下さい」と言われた。


そこで毎週水曜日になると、その地裁に電話をかけることに。それまで裁判所に電話をかけることなどなかったから、はじめは手が震えて上手くしゃべれなかった。


何度も電話をかけるうちに、あることに気づいた。


女性が電話に出ると、すぐに電話を切られてしまうのだ。


ある時、30代後半くらいの男性が電話に出た。その男性は私がお願いしたら、「どうしてそんなに知りたいんですか」と尋ねる。私が「ある医療機関に要望書を書いて提出したいんです。類似の裁判がそちらの地裁であるから、詳しい情報を知りたいのです」と説明したら「わかりました」と言った。そして調べて折り返し電話をかけてくれると約束してくれた。


「本当に電話をかけてくれるのかな」と半信半疑だった。でも数分後、本当に電話がかかってきた。


私の活動の原点はあの時の電話かもしれない。折り返しかけてくれた電話にだって、国民の税金が使われているのかもしれない。だから、無駄にしないようがんばろうと思ったのだ。


先日、あるところに電話をかけた。


これで何回目だろう。いくつかの場所を探した。確かにどこかにあるはずの情報なのに、誰もがどこにあるか知らないと言う。もしまたここで「わからない」と言われたら、今度こそぷっつりと糸が切れてしまう。


担当者はとても親切な男性だった。「(あることを)教えて下さい」と言ったら「わかりました。ちょっとお時間を下さいね」と調べてくれた。こんなことは今まで一度もない「もしかしたら」と心が躍った。


そして数分後。「ああ、わかりましたよ」と電話口で教えてくれた。私はその男性とある約束をし、電話を切った。


台風でどうなるかと思ったけれど、昨日14日火曜日は雲一つみあたらない青い空が広がっていた。青い空を見上げた時、「神様はやっぱり私を見ている」と思った。


このところずっと重い足取りで帰路についていた。けれど、昨日は違った。朝、空を見上げて思ったように、私はまた一歩真理に近づくことができたからだ。


さて、私の目の前には一年後、どんな景色が広がっているのだろう?





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