2014/11/02

今日はご命日 『どーもの休日♪~しかしなんだね。ガンだって~』

今日、11月2日は 『どーもの休日♪~しかしなんだね。ガンだって~』というブログを書いておられたすい臓がんの患者さん、『anms1024』さんが亡くなった日だ。ちょうど一年前の今日、この世を旅立たれた。


あれからもう一年がたった。


マスメディアがとりあげる「がんの患者さん」には、一つの傾向があるように思う。若い女性や、女優さん、子ども・・・。男性が取り上げられても、若い、あるいはお子さんが小さかったり、有名な方ではなかっただろうか。


『anms1024』さんは、定年退職したばかりだった。


読みはじめた時、胸が苦しくなったのは、父親世代の男性の、家族を思う気持ちが伝わったからだ。ちょうど同じ時期、大手新聞社の幹部だった父の友人も末期がんと宣告されたばかりだったーーーーー


私はブログに引き込まれていった。


夫のもとには、がんを宣告された友人が、これまでに何人か相談にきたことがあったそうだ。そのほとんどは、「残していかないといけない子どものために、一日でも長く生きていたい」というものだそうだ。最後まで一家の大黒柱なのだ。


中には無謀としか思えない治療法にチャレンジしようとする方もおられた。


ジャーナリスト魂といっても、いろいろな形がある。末期のすいぞうがん、ということを考えると、ブログを冷静に書き続けることは、とても難しいことだったと思う。


ブログを読んだ時、はじめて、夫が言っていたことがわかった気がした。日本男性は、強くみえる人ほど、なかなか弱みをみせようとしない・・・。


涙なしでは読めなかった。亡くなってしばらくして、何も手につかないほどショックを受けた。


最近、私は悩むことが多い。


もしも薬害問題を訴えて、がんの患者さんが困ったらどうしよう、と悩む気持ちがあるからだ。だからといって、被害に苦しむ方とご家族を放っておくことが私にはできそうにない。


もしもお二人が天国で私をみてたら、どう思っておられるのだろう。


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最期までブログを書き続けた「すい臓がん末期患者」のジャーナリスト魂 集中 2013年11月 4日


3人に1人ががんで亡くなっている日本。巷に溢れる医療関連本や雑誌でもがん関連のものは多く、医師の奮闘記、患者の闘病記などを題材にした書籍や雑誌、映画やドキュメンタリーなどを目にすることも珍しくなくなった。


最近では、書籍化や映画化などを待たずとも、個人のブログなどで命と向き合う姿をリアルタイムに目にすることも多い。余計な演出がなく、自身の人間性なども含めて発信されるこうしたブログに、今注目が集まっている。


 ここで、一つ紹介したいのが、元NHK放送記者の近藤彰氏のブログだ。『どーもの休日♪~しかしなんだね。ガンだって~』(http://akira1024.exblog.jp/)というタイトルが付けられ、今年1月に開設された。当時の状況はこうだ。


「1948年生まれ。去年10月に42年間のサラリーマン生活が終了。やっと悠々自適と思いきや12月には膵臓がんが判明。ステージは4b末期 余命は1年の宣告を受ける。」(※原文抜粋)


自分の意志とは関係なく、突如余命を突き付けられた際の機微は、当事者にならないと分からないものがある。若くしてがんを告知されるケースも確かにセンセーショナルで感動を呼びやすい。


しかし、こうした「なってもおかしくない年代」の人が書かれる方が、超高齢社会に足を踏み入れている日本では、逆に現実的な話として読み手に迫ってくる。元記者だけあって内容は分かりやすく、闘病記としての側面だけではなく、日々の生活から政治や文学、スポーツにまで記述は及ぶ。


残念なことに、11月2日の第110回「さようなら」が最終回となった。同日午前0時32分永眠されたのだ。享年65歳。


「本音を言えば、せめて70歳までは、せめて子供が結婚するまでは生きていたかった。その意味では誠に残念・無念である。~中略~これまでの人生。たくさんの人のお世話になった。


迷惑をかけた事もたくさんあった。それでも楽しく人生を送ることが出来たのは縁を結んだ数多くの人の好意があったからである。本当にありがとうございました。皆様のご多幸を祈念しております。さようなら」(※原文抜粋)


 この文章は、近藤氏が生前、死去した際に掲載するように家族に言い残していたものだそうだ。ブログは、同じすい臓がんで苦しむ人の役に立ちたいという近藤氏の意思で、しばらくの間掲載される。


また、生前に、ブログの書籍化も決まったという。最期まで命のともしびを輝かせた近藤氏。心からご冥福をお祈りいたします。


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