2014/11/10

長野県戸隠の旅 その1

先月の終わりに長野県の戸隠に行った。戸隠は夫がお世話になった、筑波大学の野外関係の先生方のフィールドだそうだ。あちこちにお世話になった地元の方がおられるようだ。

戸隠神社 公式サイト

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「戸隠神社について」 より一分引用


戸隠神社は霊山・戸隠山の麓に、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる、創建以来二千年余りに及ぶ歴史を刻む神社です。

その起こりは遠い神世の昔、「天の岩戸」が飛来し、現在の姿になったといわれる戸隠山を中心に発達し、祭神は、「天の岩戸開きの神事」に功績のあった神々をお祀りしています。


私は小学生の時に、父に連れられてはじめて戸隠に行った。私の街の蕎麦も有名だけれど、戸隠のお蕎麦は日本で一番おいしいんじゃないかしら。小学生でもわかるほど、おいしくて驚いた記憶がある。


戸隠は戸隠神社を中心とした信仰の山里だ。大きくて豪華な宿はない。いつも民宿にお世話になる。宿のご主人も蕎麦を打って夕食に出してくれる。叔父さんのお蕎麦も本当においしい。


戸隠のお蕎麦の特徴は、「各家庭に蕎麦打ち職人がいる」といわれるくらい生活に密着していることだそうだ。叔母さん達だけで切り盛りしている店もあって、そこでは小鉢に並んだおかずをたくさんサービスしてくれる。どこで食べてもおいしい。


戸隠はここ数年「パワースポット」として急に人気がでたようだ。特に大震災があった年は、大勢の観光客で賑わい、参道に行列ができたほど。


でも、その一方で気になることが。


お客さんは増えても、その多くはツアー会社が企画した日帰りバスツアーのお客さんなのだ。中には、せっかくお蕎麦で有名な戸隠に来たのに、バス会社が用意したお弁当を食べたり、お参りしたら次ぎの観光地に向かってしまうツアーもあるようだ。


お蕎麦やさんで使われているザルは「根曲り竹」という竹で編まれている。戸隠に江戸時代から伝わる伝統工芸品だそうだ。家には、自分で買ったり、宿でいただいたりした「根曲り竹」で編まれたザルがたくさんある。少々値が張るけれどとても丈夫だ。やはり本物はいいな、といつも思う。


家にある戸隠の「根曲り竹」のザルと伝統工芸品のなべ敷き

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しかし日帰りバスツアーは、当たり前のように竹細工屋さんも素通りしていく・・・。当然宿にもとまらない。これでは戸隠のよさが十分には伝わらないし、地元の経済も潤わないような気がしてとても残念だ。できるなら名物のお蕎麦を食べて欲しいし、お土産屋さんも行って欲しいな。


ちなみに、グーグルで「根曲り竹」「かご」で画像検索すると人気商品だということがわかる。そうなのだ。都会の雑貨屋さんやネット通販で「根曲り竹」は人気商品なのだ。しかし青森のほうが知名度があるようだ。戸隠でも作られていることは意外と知られていないのかも・・・


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ということで、少しでも良さが伝わるように記録を残しておこうと思います!


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はじめにこの日歩いたルート。雨だったので10キロちょっと。


「戸隠観光協会公式ホームページ」
「戸隠古道マップ」を使わせていただきました


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【行き】「みどりが池」→「戸隠神社奧社参道入り口」→「奧社」→「随神門」→「戸隠森林公園」→「天命稲荷」→「鏡が池」

【帰り】「鏡が池」(湖を一周)→「天命稲荷」→「戸隠森林公園」→「モミの木園地」→「水芭蕉のこみち」→「みどりが池」


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この日は雨だったので、「みどりが池」の入り口まで車で行った。入り口のすぐそばには「クマに注意」の大きな看板が・・・。森のあちこちで見かけた。きっと頻繁に目撃されているのだろう。


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私達はおととし、「随神門」のはずれの森の中で昼食を食べていたら、サルの群れに出会った。体の大きなおサルさんが私達三人を見下ろせる木に登り、何か残さないかずっーーと見張っていた。どこのお父さんも大変だな、と思うと落ち着けなかった。


宿の奥さんに聞いたら、最近はいのししやサルが畑や田んぼに出てきて、今年はとうとうおいしいカボチャを全部食べられたそうだ。確かに森を歩くと何かが出てきそうだ。


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野鳥観察が出来る森を抜け、奧社へ続く参道入り口に入る。入り口から奧社までは2キロあり、最後の450メートルは急な坂が続く。参道の中間をすぎたあたりにあるこの「随神門」から先は山道らしくなっていく。


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参道は少しばかり細く、両脇の杉の木も大きく立派になっていくような気がする。この参道を歩くと、心が洗われていくようだ。


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ようやく奧社に。「元気じゃないとここまではたどり着けないな」といつも思う。


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こちらが「九頭龍社」。当たり前のようにいつもお参りしていたけれど、どちらも「パワースポット」として大人気だ。どのような理由であれ、古くから信仰されてきた地方の神社仏閣が、再び見直されるのはよいことじゃないかと思う。まったく誰にも見向きもされなくなったら、廃れていく一方だから。


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「随神門」の先を右に曲がり、再び「戸隠森林公園」に。ここから「鏡池」まで歩いてお昼ご飯だ。戸隠は自然の宝庫だが、平らで木道が整備されているため歩きやすい。すぐに「天命稲荷」に到着。コンクリートで下を固めているのは、雪が降ると雪で覆われてしまうからだ。ここからあと10分ほどで「鏡池」だ。


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あいにくのお天気で良い写真が撮れなかった。戸隠山もみえなくて残念!


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「鏡池」のほとりにある、「どんぐりハウス」のサイトにお天気の日の戸隠山の写真がある。戸隠山のギザギザを見ると、「戸隠に来たな」と思うのに。私達はいつも宿でおべんとうを作ってもらう。お弁当もおいしくて大好きだけれど、「どんぐりハウス」のメニューにも心がひかれる。


どんぐりハウス

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「鏡池」を一週し、再び「天命稲荷」まで行き「戸隠森林公園」に。「モミの木園地」と「水芭蕉のこみち」を抜け「みどりが池」に到着。雨が少々降っていても木道が整備されているし、野外用の雨具を来て出かければ楽し過ごすことができた。


息子が幼い頃、戸隠神社に何度もお参りした。肺が弱く、感染症から逃れるように戸隠のような山奥ばかり選んで出かけた。今では、少々の雨でも負けない体が丈夫な子どもになった。だからできるだけ多くの方に、体を動かす大切を知って欲しいと思う。


しかしその一方で息子がお世話になった第三次救急では、亡くなっていく「いのち」も多いと聞いた。


救急外来の横で「霊安室」と書かれた案内板を目にしたことがある。息子のように救命される子ども達は表玄関から医師や看護師さんに見送ってもらえる。でも、亡くなっていく子ども達はどうやって帰るのだろう?


私達が生死の境を彷徨ったからこそ、亡くなっていく「いのち」のことも、いつまでも忘れずいたいと思う。


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