2014/11/22

『いのち』を記す本のスタンスの難しさ、大切さ

「J-CASTテレビウオッチ」に「百田尚樹、たかじん本のアマゾンレビューに激怒「本当に人間のクズみたいな人間!」という記事を見つけたのは先週だった。あらまぁ・・・確かにアマゾンのレビューがすごいことになっているようだ。同じように闘病生活を支えている患者さんのご家族が怒っているのはなぜなんだろう???それが興味を持った理由だった。


殉愛殉愛
(2014/11/07)
百田 尚樹

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つい最近、がんの闘病記である『どーもの休日』が出版されたばかりだ。どうしても比べてしまう。それに私もインタビューに答えたことがあって・・・その時のことを思い出す。今も心の底では立ち直っていないから、気になるのかなぁ。


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『どーもの休日』 風媒社

『どーもの休日』 元NHK記者と家族の〈末期がん闘病記〉楽天ブックス

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商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

近藤/彰


昭和23年(1948)年大阪生まれ。大学卒業後、1971年放送記者としてNHK入局し、鳥取放送局に配属される。静岡、名古屋局で遊軍や県政、市政を担当。東京局時代にはディレクターやNHKのTV情報誌『ステラ』の編集長も経験する。名古屋局報道担当部長、同局広報部長を最後に2006年、NHKを定年退職。2012年10月(財)NHKサービスセンター名古屋支局長を退職。同年12月すい臓がん末期ステージ4bの診断を受け闘病生活に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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続報を追っていくうちに、ある記事に目がとまった。経営状態が悪いということで、歯車が狂っていくのだろうかーーーー


それにしても、考える。ノンフィクション作品を世に出す「ノウハウ」とはどういうものなんだろう。何を大切にしないといけないのだろう?『どーもの休日』を出版した風媒社の編集長さんがおっしゃっておられたという「いのちを記す本のスタンスの難しさ、大切さ」ということを、改めて考えてみる。


私のブログに書き込みをし、出版を教えてくれた「ひつじさん」は、『どーもの休日』の「はじめに」を書いておられる方だ。


ひつじさんにコメントをいただきました 『がん医療』と『メディア』のあり方を考える


ひつじさんが書いた「はじめに」の、「私はその日が遠くないことを感じて、元の同僚として、また道を探す。同朋の一人としておこがましくも出版を勧めた」という下りを読んだ時に目頭が熱くなった。ああ、こういう友だちが自分の最後の時、そっと支えてくれたらな、と思わずにはいられなかったからだ。


出版社に働きかけたのは、ひつじさんなのかもしれない。もしかしたら、ブログももともと出版を考えてつくられていたのかもしれない。


本の感想を一言であらわすのなら、「プロの仕事は素晴らしい」だった。


ブログを書いておられた近藤さんもプロなら、書き込みをしておられたお友達もプロだったようだ。もちろん、ご家族、患者さんや医療者と思われる方々も、「プロ」だ。いろいろな闘病記がネットにはあるけれど、「ブログ」とは、このように使い情報発信するといいですよ、というお手本を見せていただいたようだ。


ひつじさんの元のお仕事はプロデューサーと書いてあった。昨年、私はワクチンのキャンペーンを巡って、NHKの若いディレクターさんと言い合いになった。プロデューサーとディレクターの違いが私にはよくわからない。けれど、プロデューサーという仕事は、その人が一番輝く道を考える仕事なのかな。


あるいは、近藤さんやひつじさんのような団塊の世代にはあったけれど、今の若い現場の人達にはない、何かがあったのかもしれない。今、同じようなことを若い世代がやろうとしても、こんな風に上手くつなげられない気もする。


本が出版されて時間がたったら、「また別の道」、広がりができたらいいなぁ、と思う。


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やしきたかじん『殉愛』、業界評は「取材不足」も……幻冬舎は「バカ売れ」とお祭りムード  サイゾーウーマン 2014.11.20


『永遠の0』『海賊とよばれた男』(ともに講談社)などの著者・百田尚樹が手掛けた、やしきたかじんさんについてのノンフィクション本『殉愛』(幻冬舎)。


亡くなる3カ月前に結婚した32歳下の妻・さくらさんの素性や、たかじんさんが遺したとされるメモの真偽など、数々の疑惑の目が向けられ、ネットでは大炎上している。一方、通常であれば一番に食いつく各週刊誌は沈黙中。その理由は、「百田の本を出している出版社は、百田を叩けない」(書籍編集者)という“文壇ルール”によるもので、実際には同作には出版業界内からも非難ごうごうだという。


 「うちの社では、あんな本は絶対に出さない」と憤るのは、ある書籍編集者だ。


「ノンフィクションをうたっておきながら、裏取りしなければならないことも一方的に書いていて、ひどい作りになっています。たかじんさんの娘や元マネジャーを悪者にして、犯罪者呼ばわりまでしていますが、その言い分は取材していませんし、さくらさんがイタリア人男性と結婚していた事実を隠している。


『あの内容で出版するなんて、正直プロの編集者、出版社としてどうなのか』と、出版業界関係者の間では批判が殺到しています」


 こうまで言われてしまう作品を世に出してしまった幻冬舎は、一体どうしてしまったのか。


「実は、幻冬舎は経営が悪化していて、今年前期の決算もかなりまずい状況だった。雑誌も書籍もまったくと言っていいほど売れない中で、唯一売れたのが、4月に出た百田の『プリズム』の文庫。そこで幻冬舎が『なんでもいいから百田に書かせよう!』として動きだしたのが、『殉愛』だったそうです。


幻冬舎には本来、ノンフィクション作品のノウハウを持った編集者がいないそうで、取材力もないのに『売れるから』という理由だけで飛びつき、挙げ句、あんな作品を作ってしまった。他社からは、冷たい目を向けられている幻冬舎ですが、社内は『とりあえず売り上げは確保されたから、リストラは多少減るかも』『炎上商法でバカ売れして万々歳』と、お祭りムードだそうです」(別の書籍編集者)



 『殉愛』への批判とともに、百田への悪評も高まっており「あと数年で消える」と予想する編集者もいるという。百田は、さくらさんの結婚歴をなかったことにした件について、Twitterで「すべては私のミスである。以上!」と一方的に収束宣言したが、論争はまだまだ続きそうである。


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