2014/11/23

児童虐待 もしもお父さんが『恐い人』だったら

ブログを読んだ人に「もっとやさしく書いたほうがいいよ」と言われたので、そうしてみる。以前書いた文章をなおしてみた。


大阪・茨木市3歳児衰弱死 虐待ではという状況が目撃される フジテレビ系(FNN) 11月21日(金)19時23分配信

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息子がうまれた子ども病院は、日本の小児医療を牽引する小児病院だから、日本各地から子ども達が治療を受けにくる。夏休みになると、一年に一度、地方から観光をかねて検診に訪れる子どもも多いそうだ。



病院には見晴らしの良い展望レストランがあって、家族連れでいつも大賑わいだ。「やっぱり、この病院は違うねぇ〜」という声が聞こえてくる。


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息子が三歳ぐらいだった。お盆間近の8月。検診の帰り、家族連れで賑わっている展望レストランに行った時のことだ。まだお昼前だというのにほぼ満席。息子は検診を我慢したのだから、どうしても「ホットケーキ」が食べたいという・・・。待たなくてはいけないのかな、と思っていたら「こちらにどうぞ〜」とメニューを持った係のおねえさんが。


「ラッキー!」と思ってついて行くと・・・。


入り口ではわからなかったけれど、なぜか奧に進むほど静かになっていく。いつもと違う雰囲気。何かがおかしいと思いササッと観察すると、一番奥の壁側の席に入れ墨を入れたお父さんが!いっておくけれど「タトゥー」なんかじゃない。


なんで子ども病院なのに、入れ墨を入れている人がレストランに堂々と入れるのだろう。


もしも都心にある百貨店なら、こんな時には係の人が出てきてくれるだろう。他のお客さんを怖がらせないよう見えないところで対応してくれる・・・ここは病気の子どもと、不安で一杯の家族が来る場所なのに。なんでまた、と泣きたくなった。


とにかく「あのテーブルの近くになりませんように!」と心の中で念じた。


でも、お姉さんが「こちらです」とニッコリ笑って教えてくれたのは、恐いお父さんの隣のテーブル。私は「ああっ!〜」という夫の小さな叫び声を聞き逃さなかった。


そのお父さんは、居心地が悪いのかイライラしていた。一緒にいるお母さんは、下を向いて会話をしない。当時、院内で禁止されていた携帯をパチパチ操作していた。二人の間には小学生低学年くらいの子どもがすわっていた。


息子は発達検診医から、「発達が遅い」といつも言われ、私は落ち込んでいたが、この日ばかりは「しゃべれなくてよかった!」と思ってしまった。


私達の反対側には、小学校高学年ぐらいの、おめかしした女の子がお父さんとお母さんの三人ですわっていた。夏休みなのでやはり家族で検診に来ているのようだ。レストランでは「ステーキフェア」という特別メニューが用意されていた。皆でステーキを頼んだようだ。


しばらくしてお隣にステーキが運ばれてきた。皆ニコニコしている。このまま穏やかな時間が過ごせるかも、と誰もが思った時だった。


「そんなもん、俺はたのんでないよ」という怒鳴り声がレストラン中に響き渡った。一瞬でその場の空気が凍り付いた。そのお父さんは「自分が注文したものと違う」と店員さんに文句を言っているのだ。


でも、それがウソだとまわりにいる誰もがわかっていた。皆、恐いからそのお父さんをよーーーーく観察していたのだ。ばつが悪そうに下を向いたり、ソワソワしている。白衣を着たスタッフもいるけれど、「私知りません」と背中が訴えている。


しかしただ一人動じない人がいた。運んできた店員の男性だ。「これは、お客様が頼んだものです」と果敢に何度も反論している。あの恐そうなお父さんに、「違う」と言えるなんてすごい!


でも「ふざけるんじゃねぇよ〜」とさらにヒートアップ。店員さんはとうとう「すみません」と謝ってしまった。悪いことなんかしていないのに。


これが日本の現実だ。目の前で不法行為が行われているというのに、私を含めて大人は見て見ぬ振り。恐くて誰もとめられない。


さっきまで隣で楽しそうにステーキを食べていた家族は・・・ものすごい勢いでナイフとフォークを動かしていた。


子どもにこんな経験をさせたら、ダメだよね。


店員さんが違うものを運んでくるとお父さんは、大人しくなった。すると女の子はお父さんにまとわりつくようにご機嫌をとっている。その様子をみて、もしかしたら日常的に暴力を見ているかもしれないと思った。


暴力がなかったとしても、入れ墨を入れたお父さんといつも一緒なら、世の中の人が、どんな態度をとるかあの女の子にはわかるはず。今、お父さんが目の前で何をしたのかも、きっとわかっている。


こんな風に店中の人が怯える姿をみて、明るく前向きに生きよなんて、偽善じゃないの?虐待と何が違うの?


私はすぐその後、「こころの専門家」と言い合いになった。なぜなら、展望レストランがあるその病院では、「子どもの心の診療拠点病院機構推進事業」というモデル事業がはじまろうとしていたからだ。虐待を早期に発見し、保護しようという試みだった。


「目の前で不法行為が行われているのに、お父さんが恐いから、誰も止められない。それでどうやって、子どもの虐待を防ぐんですか。『絵に描いた餅』とは、まさにこのことじゃないですか!」


先日、大阪府茨木市で、難病の三歳の女の子が虐待され死亡した。


またお空に 難病の3歳児が衰弱死、殺人容疑で両親逮捕


報道によると何度も虐待されている姿が近隣住民に目撃されていたようだ。「どうして保護できなかった」という批判は多いけれど、ああやっぱりと納得してしまう情報を発見!


探偵ファイル~スパイ日記~/怒り ~BOZZ/BOZZ・渡邉文男

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近隣住民は「仕返しを恐れて通告できなかった」


(正確な情報をまたないとまだわからないけれど)同じような経過をたどる事件は多いようだ。


私は、何も病院に落ち度があると言いたいわけではなかった。父の仕事とは、まさに「恐いお父さん」に対応するような仕事だったからだ。私には、今いる専門家だけで子どもの命が救えるとは思えない。



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奥村 宏

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医療機関や公的機関でできないことがあるのに、まるでできるかのように決めてしまうことが問題だと思う。


そうしたらそのこころの専門家は「私に逆らうのか」とか「あなたなんかに何ができるのか」と、話にならない。


この話をすると、皆「その通り」だと笑う。ある大手新聞の記者さんなんて「あははは」と大笑いしていた。けれど虐待される子供の身になれば、笑える話ではない。あれから、何年も経つけれど同じような事件はなくならない。だから公費を使った『事業』と『研究』じゃなくて、具体的なノウハウがあって、なおかつ情熱のある人のほうが、命を確実に守れるんじゃないかと思ってしまう。


探偵ファイル 怒り より一部引用

1人でも救いたい。
今年は、2人だけど救えた。まだ全然足りない。
怖がらずに、虐待を見たらどうか私へ。記事には絶対しないのでご安心ください。



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大阪・茨木市3歳児衰弱死 虐待ではという状況が目撃される フジテレビ系(FNN) 11月21日(金)19時23分配信


満足な食事を与えられず衰弱死した岸本 紗弥音ちゃん(3)。遺体で見つかった紗弥音ちゃんの胃の中は空っぽで、腸には、タマネギの皮やロウソクのろう、それにアルミ箔(はく)が残されていた。


近所の人は「(紗弥音ちゃんは)細くて、あまり元気がないようなイメージ。細くて、とにかく細い子」と語った。


微笑む両親のもとで、どこかうつろな表情を浮かべている女の子。別の写真では、右目の周りが青くなっていてあざのようなものが見える。2014年6月、大阪・茨木市の自宅で亡くなった岸本 紗弥音ちゃん。
死因は、栄養不足による衰弱死だった。


紗弥音ちゃんに満足な食事を与えず、衰弱死させたとして、父親の岸本友希容疑者(22)と、19歳の母親が殺人の疑いで逮捕された。近所の人は「少しやせていた。窓が開いていた時には、叱っているような声もあったが、ご夫婦も、そんなことしなさそう、仲はよさそう」と語った。


当時3歳10カ月の紗弥音ちゃんの体重は、わずか8kg。平均の半分ほどにまでやせ細り、ほぼ骨と皮だけの状態だったという。司法解剖の結果、胃の中は空で、腸からはロウソクのろうや、アルミ箔、タマネギの皮が見つかっていて、紗弥音ちゃんが、空腹を紛らわすために食べたとみられている。


紗弥音ちゃんが住んでいたアパートのベランダには、小さいサンダルや子ども用のいすなど、幼い子どもとの生活感が残ったままとなっている。


友希容疑者と19歳の妻は、2013年4月に結婚した。紗弥音ちゃんは、妻と別の男性との間に生まれた子どもだった。友希容疑者との間には、2013年に長男が生まれ、事件当時、一家は4人暮らしだった。


悲劇は、なぜ起きたのか。


紗弥音ちゃんにご飯を食べさせた祖母が、「食べさせすぎだ」と母親に怒られるなど、周囲では、紗弥音ちゃんが虐待を受けているのではないかという状況が、たびたび目撃されていた。


近所の人は、「ベランダで、1人でポツンといるのを見かけたり。薄い長袖シャツ着ていたが、寒くないのかなと」、「(父親が)お前、何してんのじゃ! って、(子どもを)怒っていた」などと語った。


さらに、2013年秋ごろには、紗弥音ちゃんがベランダの手すりに、粘着テープで手首を巻かれ、放置されていた姿も目撃されている。


紗弥音ちゃんの頭の中には、慢性的にできた血の塊があり、警察は、2人が日常的に暴行を加えていた疑いが強いとみている。


近所の住民は「下の男の子は、すごくかわいがっていて、よく遊んでいるのを見かけていたので、お姉ちゃん(紗弥音ちゃん)はどうしたんだろうなと」と語った。


2013年10月には、保健所に虐待を疑う情報が寄せられたが、保健所は問題ないと判断し、児童相談所に知らせていなかった。


紗弥音ちゃんは、生後5カ月で筋肉の難病「先天性ミオパチー」を発症した。しかし、症状は比較的軽く、医師は死亡との因果関係はないと判断している。



元東京地検特捜部の若狭 勝弁護士は「食べ物をあげなければ、そのまま、当然死んでしまうだろうと察しがつく。未必の殺意(死んでも構わないという思い)というのが認定できるだろう。それによって、殺人罪での逮捕ということになったと思う」と語った。


警察の調べに対し、母親は「低栄養状態なのは、好き嫌いが激しかったから」と供述するなど、両親ともに容疑を否認している。


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