2015/02/23

なぜ今、神奈川県が注目されるのか  〜『医療』とは政治や経済と深く結びついて動くもの〜

●今の日本の医療は、20年前のアメリカにそっくり これから様々な問題が噴出し社会問題化するはず

もう少しお休みしようと思っていたら・・・なぜかアクセス数が急増している?


2月19日にご遺族が記者会見をしておられた東京女子医大のプロポフォール大量投与のニュースに心が痛んだ。東京女子医大のニュースと、このブログへのアクセス数の増加とはきっと関連があるのだろう。


昨年友人の医師が私に言っていた「日本の医療の現状は、20年前のアメリカにそっくり。これから様々な問題が噴出し、社会問題化するはず。僕達は勉強しない医師まで守る必要があるのか?そんなことをしていたら、日本は世界からどんどんおいていかれるよ」という問いかけを思い出す。


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東京女子医大病院医療事故 父親「息子は実験で殺された...」(フジテレビ系(FNN)) 2月19日(木)18時32分配信
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東京女子医大病院で2歳の男の子が死亡した医療事故で、両親が警視庁に告訴状を提出した。亡くなった男の子の母親は「わたしたちの息子は、実験台として使われて亡くなったのかと思いました」と語り、父親は「(息子は)病院の実験で殺されたと思います」と語った。
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●医療を産業にという動きが加速している


アクセス数が増えるもう一つの理由は、「医療を産業に」という政治の動きがあるから。このブログが追い続けてきたことに、注目が集まっているのだと思う。


『集中』というサイトがある。主に、医療とその周辺に関する情報が発信されている。リアルタイムで政治の動きがわかるから面白い。


●私が医療情報誌『集中』の記事に注目する理由


病院経営者のための月刊医療情報誌『集中』&『MediCon』/ 集中出版社

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最近私の周りには「私は『集中』の記者さんを知っているよ」とか「編集長が、こんなことを言っていた」などと教えてくれる人がいる。どんな方が記事を書いているのかしら・・・。


つい先日、その『集中』にこんな報道があったばかり。なるほど、だから訪問者が増え、雲の上の方々も関心を持っておられるのね。

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厚労族の頭越しに医療政策を決める首相官邸 ー集中 2015年2月16日 21:45 より一部引用

厚労省と自民党の関係は「官高党低」

 「予算だけでなく制度改正の扱いでも、党側の意見が反映されにくくなった」と語るのは、別の厚労族議員だ。
 「厚労省が持ってきた医療保険制度改革の骨子案には、協会けんぽの国庫補助率や入院時食事療養費といった項目について大きく『調整中』と書かれていた。いずれも自民党内で異論の強かったところである。そうしたら、厚労省は平然と『実際には決着済みです』と言い放つではないか。これには、こちらも『どういうことか』と怒りを覚えたが、厚労省からはっきりとした答えはなかった」と続ける。

 「厚労省と財務省が結託しているというより、首相官邸の鶴の一声があったのだろう。それにしても、党の頭越しに決められていくという今のやり方はいかがなものか」と憤慨しているのだ。

 こうした自民党議員たちのいら立ちに、厚労省中堅幹部は困惑気味だ。「昨年11月に我々が出そうとした医療保険制度改革案は、後期高齢者医療制度の保険料軽減の特例措置廃止をめぐって自民党の強い反発に遭い、提出断念に追い込まれた。今回、自民党との間でもめそうなところを『調整中』としたのは、二の舞を避けるためだった」との釈明である。

 一方で、別の厚労省幹部は「改革案に全てを書き込み、与党に了承を求めてもうまくいかなかっただろう。『調整中』としておけば、自民党の先生たちも『我々は認めたわけではない。政府に強引に決められてしまった』と言い訳ができるだろう。今回の予算編成は昨年末の衆院選によって時間的余裕がなかった。お互いが傷つかず、スムーズにまとめ上げるための知恵だ」とそっぽを向いた。明らかな「官高党低」である。

 なぜ、こうも政治力学が変わってしまったのか。
 その理由について、厚労省幹部は「医療保険改革についても、介護報酬改定についても首相官邸の偉い人から突如として強い指示が下りてくる」と明かした。

 「首相官邸から指示があれば、厚労省の役人としては従わざるを得ない。安倍(晋三)政権の誕生以降、官邸のパワーが相対的に強まり、自民党の影響力が弱まったと感じていたが、いよいよ自民党の偉い先生方にお伺いを立てて決めるというやり方では通用しなくなったということだ」と言うのだ。

 事情に詳しい永田町関係者の指摘はさらに明快だ。「首相官邸の力が強まったのは、多くのメディアが書いたように衆議院選に大勝したことが大きいが、理由はそれだけではない。むしろ、要因は内閣人事局だ。今回は内閣人事局が発足して初となる予算編成だ。人事権を首相や官房長官に完全に握られた官僚たちが、意向に逆らえるわけがない」との分析である。

 これについて、厚労省OBが「どこの省庁にも官邸から次々と指示が飛んでいると聞く。現役の官僚諸君は、実質的に霞が関全体の人事権を握った菅(義偉)官房長官を極度に恐れている」と解説を加える。
 
ある経済官庁の幹部が重い口を開いた。
 「みんな、『余計なことを言って菅長官の耳にでも入ったら大変』と思っている。真相を直接確かめたわけではないが、昨年、政府方針に異論を唱えた某省の局長が、菅長官から『辞めてもらっても構わない』とすごまれたとうわさが流れた。『物言えば唇寒し』だ」


菅官房長官の威光かさにする財務省

 冒頭の自民党の厚労族中堅議員は心当たりがあるようだ。
 「最近、厚労省の局長たちは守りに入った発言を繰り返すことが多くなった。自ら社会保障費の抑制を言いだす始末だ。自分の出世のためというより、首筋が寒く感じているのだろう。官僚が出過ぎたことをするのは論外だが、だからといって何も言えないような雰囲気も良いものではない」と語った。

 安倍官邸に権力が集中している状況について、前出の政界関係者は「これこそ財務省の思うつぼだ」と指摘する。「菅長官も、圧倒的な情報収集能力を誇るスーパー官庁の財務省だけは特別扱いのようだ。財務省にとって社会保障費の抑制は最大の懸案である。菅氏の威光をうまく使いながら、自分たちの査定シナリオを厚労省に押し付けていこうということだろう。しかし、その財務省ですら、統一地方選向けのバラマキ予算を確保するよう官邸から無理難題を押し付けられて弱ったと聞く」とも付け加えた。

 しかし、安倍政権と距離を置く自民党議員たちは「これだけ選挙に大勝した政権に、正面を切って文句を言うやつなどいない」と腰砕けの様子である。「外遊に夢中の安倍首相は留守がちだ。まるで『菅内閣』である」(閣僚経験者)と皮肉を言うのが精いっぱいだ。

 とはいえ、自民党内には「菅さんは国家戦略特区における医学部新設などにも意欲的に取り組んでいるようだが、強引さが目に余るようならば、我々としても黙ってはいられない」(厚労族議員)といった不満も渦巻いている。「内閣人事局をつくる時『政治主導をはき違えることがあってはならない』との懸念があったが、議席を多く取ったときほど、政権は謙虚であるべきだ。いつまでも自分たちのペースで政権運営ができると思ったら大間違いである」(中堅議員)といった批判も聞こえる。

 安倍首相は1月5日の年頭会見で「今年は、あらゆる改革を大きく前進させる一年にしたい」と意気込みを示したが、多くの族議員が警戒感を持って安倍内閣の政権運営を見詰めている。
 〝仕事師〟として鳴らしてきた菅長官がその政治手腕にますます磨きをかけるのか、族議員や官僚の巻き返しはあるのか。しばらく、水面下での駆け引きが続きそうだ

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●私が神奈川県の動きに注目する理由 菅官房長官は黒岩祐治神奈川県知事と仲がよいから

もう少し説明を加えると、菅官房長官といえば黒岩祐治神奈川県知事と仲がよいことで知られる。その、黒岩神奈川県知事といえば知事がメンバーを選んだとされる『神奈川県予防接種研究会』が注目を集めている。


懇話会・協議会等の概要(神奈川県予防接種研究会) 神奈川県ホームページ


●元NHKの津田正夫氏の著書『テレビジャーナリズムの現在―市民との共生は可能か』の言葉  医療が政治や経済と深い結びつきで動いていることもおさえなければならない


ブログにコメントを寄せてくださった津田正夫さんのご著書『テレビジャーナリズムの現在―市民との共生は可能か』の一節が蘇る。「医療が政治や経済と深い結びつきで動いていることもおさえなければならない」という意味がよくわかるからだ。まさに、今の神奈川での動きのようなことなのだろ。


このブログが問い続けてきたのは、人の命や健康を産業にすることで、本当に私達に幸せがもたらされるのか。またそれらを、一部の人達や政治主導で決めてしまっていいのか、ということだ。

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『テレビジャーナリズムの現在―市民との共生は可能か』 第三章生活情報番組から見たテレビ 3 求められる医療ジャーナリズム より一部引用


医療問題に取り組むには専門知識は必須である。しかしそれだけでは足りない。患者となる市民の側にたって医療を見ていく視点と人権意識が不可欠である。そして医療が政治や経済と深い結びつきで動いていることもおさえなければならない。


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がん研・土屋理事が地元神奈川で挑む「独法改革」ー集中 2014年1月20日 19:36 より一部引用

土屋了介・がん研究会理事が昨年11月に神奈川県顧問に就任して2カ月半が経過した。横浜市出身の土屋氏にとっては、いわば地元での仕事。県庁職員のブリーフィングや勉強会を精力的にこなし、スタートダッシュは万全の様子。

 具体的な使命は独立行政法人神奈川県立病院機構(大崎逸朗理事長)に対する経営面での助言になりそうだ。機構は足柄上病院、こども医療センター、精神医療センター芹香病院、精神医療センターせりがや病院、がんセンター、循環器呼吸器病センターの6病院を擁する組織である。

 黒岩祐治・神奈川県知事は当選以前から菅義偉・官房長官(神奈川2区選出)との距離の近さで知られている。中央政府のキーパーソンと地方政府の長という間柄ながら、あうんの呼吸で打開を図る「連携」はこれまでにも随所で見られた。ことに医療政策分野では指折りの「実現力」を誇る。


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医学部新設で注目集まる横浜・川崎特区の「地力」ー集中 2012年5月16日 21:30 より一部引用
黒岩氏も手は打っている。舛添要一氏や足立信也氏を支え、医療イノベ推進室にも出向した経験のある医系技官・首藤健治氏を厚生労働省から採用。保健福祉局医療政策担当参事監と政策局特区担当参事監を兼任させる人事を3月28日に発表。

 保健福祉局長には大阪府総務局財政課長を務めた菊池善信氏を充てた。
 いずれも「灘校色の強い人事」(前出教授)
とみられている。黒岩氏の人脈はさらに鈴木寛・文部科学前副大臣や濱田純一・東京大学総長、野依良治・理化学研究所理事長へと連なっていく。だが、結局のところ、教育政策でものをいうのは前述した地のプレーヤーの存在だ。

 「横浜市にある理研は重要。ほかにも箱根温泉や慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスといった神奈川県がはぐくんできた既存の資源をどう活用するかが大事でしょう」(同前)
 
特区にベンチャーを誘致しても、大きな雇用には結び付かない。

 東北地区の医学部新設の動きの中で気を吐く東北福祉大学は曹洞宗永平寺派の学校。一方、神奈川には総持寺派の鶴見大学があり、歯学部を抱えている。歯学部を医学部に転換するアイデアは鈴木氏や足立氏ら、民主党の医系議員がたびたび口にしていたものでもある。東北福祉大周辺に劣らない人材が地場から顔を出してくることに注目が集まる。

 「今後、黒岩氏の下にはこの前まで中村氏詣でをしていたのと同じ顔ぶれが回遊魚のように群れてくる。補助金目当ての連中です」(同前)

 「川崎市の特区への施策は大家が店子を集める発想に近い。いかに区画を埋めるかが関心事。国立医薬品食品衛生研究所の移転を核といいたいようですが、これでは国際的な競争力は持ち得ない」(前出教授)
 神奈川県庁筋では黒岩氏の「長期政権」を見込んで動き始めている。幹部は人事で干し上げられる。主だった抵抗はできないだろう。

 厚労省が面従腹背の嵐となっているのとは対照的。長妻昭氏が1年で去ったことで官僚は学習した。どんなリーダーであれ、我慢すればいなくなる。実際、政権が1年そこそこで変わっていく状態が続いている。
 
神奈川には政治主導の芽がある。
二兎を追う知事の実力は見もの
 『銀の匙』熟読で一躍時の人となった灘校元教師・橋本武氏。彼を世に出した一連の動きは黒岩氏の手によるものと見られている。

「黒岩氏のバックグラウンドは灘校とフジテレビ。知事選で支持した自民党衆議院議員・菅義偉氏のような人もいますが、しがらみなく信頼できるのはやはり灘とフジ。後は実行できる人材が必要です」(同前)
 黒岩氏の医療政策を支える有力なブレーンは内田健夫氏。デファクトで物事を進められる稀有な人物だ。

 5月にナビタスクリニック川崎がJR川崎駅のエキナカにオープンすることの意味も大きい。久住英二院長は立川市での実績もあり、ワクチン施策には一家言を持っている。

 医学部新設という点でいえば、やはり運営できる医療法人の動向が気になるところだ。黒岩氏がかつて教授を務めた国際医療福祉大学。みんなの党・渡辺喜美代表との「距離」は知られるところだ。

 ほかには溝口病院を持つ帝京大学やアクアラインで川崎とつながる地の利から亀田総合病院などが有力。
 オンコセラピーを引き付けながら、医学部新設を現実のものにする。特区と神奈川の将来は二兎を追うことでしか開けない。黒岩氏のお手並み拝見というところだろう。


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集中(archive) 中長期型支援が促進するポスト3・11地域医療の変容 24 2013年10月28日 22:30 より一部引用

一方、神奈川県の動きも急だ。同県関係者の解説。

「黒岩祐治・神奈川県知事は『先端医療開発特区の中の医学部』を打ち出した。この特区は本来、東京と大阪の出来レースと見られていた。黒岩氏はここに割って入ろうとしている。黒岩氏―菅義偉・内閣官房長官(神奈川2区選出)ラインは今、医療政策で最も手腕を示しています。『神奈川県予防接種研究会』の委員の顔ぶれは壮観です」

 その顔ぶれを見ておこう。横田俊一郎(県小児科医会会長)▽片岡正(かたおか小児科クリニック院長)▽久住英二(ナビタスクリニック川崎内科医師)▽岩田眞美(横浜市健康福祉局健康安全部医務担当部長〔健康安全課長〕)▽小山万里子(ポリオの会代表)▽高畑紀一(+Actionfor Children代表)▽東恵子(特定非営利活動法人シャーロックホームズ理事長)▽川口恭(ロハス・メディカル発行人)【以上敬称略】

「これだけのメンバーをそろえて、旧来の風土・文化と全面的に対峙するのは画期的。脚本・演出=菅氏、主演=黒岩氏と役割分担も明確です。発信力の桁が違う」(同前)


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