2013/12/28

ワクチンの被害 本当に裁判と報道が悪いの?

担任の先生だけでなく校長先生にも本当のことを伝え、許可をしていただいたけれど悪いことをしているようで気が晴れない・・・。写真のようにはすっきりしなかった。


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25日、旅先で偶然目にした信濃毎日新聞の朝刊を見て驚いた。一面で子宮頸がん予防ワクチンの問題を大きく取り上げていたからだ。


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そして夕方。テレビのニュースで目にしたのは実名を出して訴える女の子の姿だった。


子宮頸がんワクチン "副作用"に苦しむ少女

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(副作用が出た人数が少ないからと)関心を持たない人が多い。
みんな他人ごとなので。みんなにわかってもらいたい。
私たちのつらいこと。不安なこと。



結局この日、推奨再開の判断をどうするかは先送りされた。(積極的推奨が中止されただけなので、今でも希望する人は接種できる)


子宮頸がん予防ワクチンの副反応とともに問題になっている先天性風疹症候群。国が積極的にワクチンをすすめなくなったのはMMR訴訟が原因だとされている。でも、裁判そのものや被害者の声を大きく伝えてきた報道が悪いのだろうか。


私が子宮頸がん予防ワクチンの被害をはじめて知ったのは2012年の6月だった。ある薬害団体代表の方に教えてもらった。それまでにも「ワクチンにだって被害があるんだよ」というようなことを遠回しに言われてはいたが、詳しい話を聞いたのははじめてだった。その人は「全く報道されないけれど、重い副反応が起きているんだよ」と言うのだ。被害者がいくら訴えても医師に被害が認知されていないから「心の病」とされ、精神科に送られているという。副作用の強い精神薬を処方され二重に苦しんでいるそうだ。


はじめは全く信じなかった。でも、その人が私に嘘をつく理由が思い当たらない。もしかして、まさか・・・調べてみると被害者のご家族がブログを書いていらした。その時はじめて被害は本当かもしれないと思った。


でも夫にいくら言っても信じてもらえなかった。取材を受けた新聞記者に話してみたが「そうなんですか」と逆に驚かれた。これは今に大変なことになるかもしれないと思った。被害が社会に見えない、ということがこんなに恐ろしいとは思わなかった。


だからテレビ で泣いている女の子を見た時、当事者が自分でやっと訴えられるようになったと感慨深く思った。果たして裁判や報道が悪いのだろうか。被害者とそのご家族の歩んできた茨の道を知っているから、私はそういった主張に全面的に賛成できないでいる。この国では被害者が泣いて訴えて、マスコミに大騒ぎしてもらわないと救済がすすまないのだ。そういう現実があるのだということも学校の先生方には理解して欲しいし、子ども達に教えて欲しい。教え子の中に被害者が出るかもしれないから。


今後、議論の行方は子宮頸がん予防ワクチンに科学的根拠があるかないか、ではなく、子宮頸がんを撲滅するために一人五万円をかけることが今の日本に必要か、になるのではないだろうか。以下のグラフは厚労省が公開しているものだ。宣伝に使われている「子宮頸がんは若い世代に増えています」というグラフと比較してずいぶん違う印象だと思わないだろうか。二つを比較するとよくわかるのだ。


~地域・職域連携によるがん対策の推進について ~がん検診受診率向上を目指して~
厚生労働省健康局がん対策推進室長 鈴木 健彦



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こちらが製薬企業のもの。


「『 ジャパンワクチン株式会社・グラクソ・スミスクライン社』All Women.jp 子宮頸がん情報サイト」で使用されているグラフ

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副反応が報道されてから「希であったとしてもこれだけ重いということは深刻に受け止めた方がいい。だからロビー活動やPR会社が必要だったんだとも言えるんだよ」と私のまわりにいるお医者さんや専門家は言うようになった。


「今までと言うことが違うじゃない!。被害者の映像を見るまではそんなことを言わなかったのに」と私が言ったら「だって子宮頸がんて、がんの中では少ないんだよ。これがもっと数の多いがんだったら定期接種にする意味もあるだろうけど。五万円かけても、たとえ重い副反応が出てもがんを減らせるならね」と教えてくれた。ググったら・・・本当だった。こういうグラフってなかなか表に出てこないよね。テレビという影響力を持つメディアが被害者の様子を放送することが、いかに重要かを感じずにはいられなかった。


私の曾祖母は子宮のがんで亡くなったが、私がいくら若くてもこのワクチンは必要ないと考えている。私は20代から検診をしてきたし、その他にもがんを予防するために様々な努力してきた。推進する方々は「進行が早く検診で見つけにくい腺癌には努力など意味を成さないかもしれないよ」と言うだろう。でも私が腺癌にかかる確立ってどれぐらいあるんだろう?ワクチンのリスクとベネフィットを考えた時、やっぱり必要ないと思うのだ。


いくら画期的な薬剤が登場してもすべての人に必要じゃないし、期待するほどの効果が出るとは限らない。それどころか重い副作用に苦しむ場合だってある。これからの医療はオーダメイド医療、個別化医療になるといわれている。「タダだから」とか「先生にすすめられたから」ではなく「私は私、人は人」そういうふうに判断することが大切になってくるだろう。


夫は息子が産まれた時私に言った。「医療における正解は、ある程度時間がたたないとわからない。いくつかの選択肢がある場合、論文を引っ張ってきて自分で比較検討するしかないよ」。当時の私は「医師でも研究者でもないのに、なんでそこまでしないといけないの」と反発したが、今になれば夫が言ったことは正しいと思う。


最後に個人的な意見を記しておく。私がPTAの委員をやっていた時「飛散防止フィルムを教室の窓に貼って欲しい」という要望が出た。東北で地震が起きる直前だった。皆そうするべきだと思ったけれど悲しいかな、予算がなくて断念してしまった。「命を守る」というのなら飛散防止フィルムだって大切だ。


アレルギー対策だってお金があればできることがあったはず。一人五万でなく一校で五万円だっていい。公立の教育現場はどこもギリギリの状態でやりくりしている。子宮頸がん予防ワクチンには性教育的な役割があるという。もしも教育関連予算ととらえるなら、「一人五万で何ができるか」そういう議論にすべきだったのではないだろうか。


綱渡りの状態を続けていくと、結局若い先生と子ども達にしわ寄せがいくような気がしてならない。そういう意味において、アレルギー死亡事故の責任の一端は、私にもあるように思えてならないのだ。





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