2015/08/31

厚労省の『拠点病院事業』の問題点 その1「子どもの心の診療ネットワーク事業」(前編)

厚労省は「拠点病院事業」が大好きだ。


先日、検診で成育に出かけた時にあることに気づいた。今までなかった施設が新たにつくられている。子どもの心に関する「拠点病院事業」が転換期を迎えているようだ。なんとなく嫌な予感がした。


だって、私が危惧してきたような悲劇が現実に起きていることがわかるから。


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【参考資料】

諮問庁:独立行政法人国立医療研究センター
諮問日:平成22年6月8日(平成22年(独個)諮問第11号)
答申日:平成23年12月5日(平成23年度(独個)答申第24号)
事件名:特定個人の診療録等の不開示決定に関する件


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いつも思う。厚労省はどうして私達の心まで、しばろうとするのだろう?子どもの人権は一体だれが守るのだろうか。子どもを取り巻く環境は劇的に変化しているのに、そこにはあまり目を向けようとしない。 変わらないといけないのは、子どもではなく大人かもしれないのに。


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妻と間男に傷つけられた息子の心  憎しみの夫が取った行動は?(下) ダイアモンド・オンライン 露木幸彦 [露木行政書士事務所代表] 【第11回】 2015年8月29日 より一部引用

●妻の身勝手な行動のせいで
息子の心は崩壊していた…



「あとで分かったことですが…」


 健太郎さんはそう言い添えた上で、息子さんから聞いた話をまとめてくれました。妻の潜伏先は実家近くのアパートの一室。そこは真夏なのにクーラーも設置されていない劣悪な住居環境だったようです。妻は健太郎さんに一言もなくアパートを契約し、「帰省するから」という理由で最低限の荷物だけ持ち出し、子どもたちを実家近くの小学校、幼稚園に無断で転校させていたことが明らかになったのです。


このように「妻の離婚計画」のせいで、息子さんは今まで通い慣れた小学校、仲の良かった友達、そして信頼している先生を奪われ、新しい小学校への転校を余儀なくされたのです。


 息子さんにとって実家近くの小学校は縁もゆかりありませんが、新しいクラスに馴染めなかったようで、同級生たちにからかわれたり、無視をされたり、私物を隠されたりして、いわゆる「イジメ」に遭っていたのです。それでも最初の2週間は我慢して何とか登校していたのですが、イジメの程度はどんどんエスカレートしていき、最終的に同級生がよってたかって息子さんを殴る、蹴る、物を投げつけるなどの「集団暴行の被害」に遭ってしまったのです。


 こうして息子さんにとって、小学校はもはや危険極まりない場所と化したのです。2日に1回しか登校できず、また何とか登校できたとしても、イジメの悪夢を思い出してしまい、心身ともに支障をきたし、最後まで授業を受けることは難しく、途中で1人で下校せざるを得ない状況に追い込まれたのです。


さらに担当医師の診断によるとLD(=学習障害)を発症した可能性が高いようで、そのせいで普通学級には通うことができず、支援学校へのクラス替えを余儀なくされたのです。専門の精神ケアの先生なしには授業を受けることが難しくなり、その小学校には平日しか子ども専門の精神科医がいないので、息子さんの心理状態は改善するどころか、ますます悪化していくのは当然のことでした。


 食事が喉を通らず、夜もほとんど眠れない生活が続いており、ストレスに苛まれ、体はやせ細り、心は不安定になっていき、最終的には小学校に足を向けることすら難しくなり、完全に不登校の状態に陥ったのです。


「きちんと三食を摂って、決まった時間に就寝して、何の問題もなく小学校に通っていたんです」

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先週、国立公文書館の「江戸時代の罪と罰」展について書いた。引用させていただいた、展示担当をしておられる氏家幹人さんの言葉をもう一度引用させていただく。


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第1回「特別展ができるまで」 | 国立公文書館ニュースVol.1

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Q 虐待や冤罪など、現代に繋がるようなお話が多くて興味深いという声も聞かれました。


A 基本的に、現代に通じることだけに絞って展示をしました。たとえば、当時の未成年ということは、数えで15歳以下、つまり13、4歳なんですよ。そんな年齢で客商売させられたり、結婚して出産して堕胎させられたりというのは、日本ではなくても、外国では今まさに問題になっているでしょう。そのような社会が江戸時代にはあって、一方で、老人介護をしている息子が火事で父親を死なせてしまっただけで重い罪を受けたり、児童虐待で母親が罰を受けたり。


それから、冤罪の話。実は、12〜13世紀頃の中国の裁判実話集に出ているものと、現代の日本社会における冤罪の構造は何も変わっていません。


役人としては自分の業績や点数のために、とにかく犯人を挙げないといけない。そして、挙げた限りは白状させないといけない。江戸時代も全く同じ状況だったわけです。町奉行所与力が、無実だとわかっている家の召使いに言いがかりをつけて自白するかどうか試してみるエピソードをコラムで紹介しましたが、紹介だけで、展示資料はありません。


「読ませる」部分です。こういうエピソードを入れることで、個々の資料に繋がりができてくる。自分と関係のない事柄ではなく、「今」や「私」と結びついてくる。展示からそのような結びつきを感じて頂き、何かしら心揺さぶられる印象が残れば嬉しいですね。

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例えば、未成年がなぜ罪を犯すのかを考えると、そこには当然ながら犯罪に至る要因がある。この要因を1つ1つ取り除いていくことだって、「子どもの心」をみるうえで大切な観点である。実の母親が我が子に手をかける虐待事件に関していえば、江戸時代も今も、事件を引き起こす要因はあまり変わらないように思う。借金や失恋、親の介護や病気など、心中や自死に至る大きな要因も同様かもしれない。


私が昨年かいた『江戸時代の罪と罰』の記録をもう一度掲載してみよう。


厚労省の『拠点病院事業』の問題点 その1「子どもの心の診療ネットワーク事業」(後編)


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