2015/09/17

フジテレビみんなのニュース 「『新型出生前診断』わが子の障害・・・母の選択 」 その2

フジテレビみんなのニュース 「『新型出生前診断』わが子の障害・・・母の選択 」 2015年9月15日放送


● 生まれるはずの命が消されていないか? 命とは


お腹の中にいる時に知った、小さな小さなわが子の障害—————


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母は障害があることを知り、男の子を産みました。妊婦の血液を調べてお腹の胎児に病気があるかどうかを判定する『新型出生前診断』。採血でわかる手軽さから急速に広まっています。


しかし今、この検査に疑問の声が。当初より命の選別ではないかと議論を呼び導入された新型出生前診断ですが、2年半たった現在、この検査で陽性と診断されたおよそ9割の女性が産まないという選択をしているのです。


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導入から2年半、新型出生前診断の〝今″を取材しました。


●障害があると知りながら産んだ・・・家族の思い


香川県高松市この地で暮らす射場さん一家は夫婦と子ども二人の一家。


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2歳の次男奏佑ちゃんはダウン症だ。ダウン症は知能や発育に遅れがある遺伝性疾患です。奏佑ちゃんは身長は82㎝体重11.6㎏で2歳児の平均よりも少し小さい程度です。


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母 射場優香さん(39歳)

(食卓を囲んで)「おいしい人!」


奏佑ちゃん

(手をあげて)「はーーい!」



奏佑ちゃんは受け答えはできますが、まだ上手くしゃべることができません。


父 射場伸さん(39 歳)

生まれてきたら我が子でとてもかわいくて、全然(聞いていた)情報と違うなと


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お母さんは36 歳の時に二人目の奏佑ちゃんを妊娠。お腹の中に直接針を刺して検査をする羊水検査で医師から奏佑ちゃんがダウン症であることを告げられました。


母優香さん

「ダウン症の特徴を説明してくれて、『あとは夫婦で考えてきてください。9割くらいの方が諦めます』と。当時自分が調べている中で(ダウン症と)知っていて産んだ人が本当にいなくてすごく困ったんです」



選択を迫られた夫婦は長男の一言で変わったといいます。


母優香さん

(長男篤也君(5歳)に向かって)
「『お腹の赤ちゃんにバイバイしようか』って言ったの覚えている?なんて言ったんだっけ?『だめ』っていったんだよね」



そして2012年11月4日2510 g奏佑ちゃんが誕生。予定よりも少し早く奏佑ちゃんは生まれました。


母優香さん

「一番シンプルな『命は』というところを(篤也君に)突いてこられた気がして大人のぐちゃぐちゃした「育てていくのが大変」とか他の人の偏見の目があるんじゃないかとか、たぶんそういうところはわかっていなくて『だめだよ 大丈夫だよ』っていうのは一番響いたかもしれないですね」



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篤也君

「ダウン症とかゆっくりでも成長すればいいんだけ」



もうすぐ3歳になる奏佑ちゃんは一人でご飯が食べられます。


奏佑ちゃん

「パン」(お母さんにパンをもう1つもらって食べる)



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階段を降りるのが苦手な奏佑ちゃんですが、お父さんの手を振り払い一人で降りようとします。


母優香さん

「命がそれこそ長生きできませんという障害もある中で、障害の世界にはじめて踏み込んでみたら『あ〜ダウンちゃんね』みたいな感じのノリだったので逆にびっくりして検査も使い方によっては、私みたいにわかっていて産んでいれば、産んですぐに色んなことがゴーできるんですけれど、そうではなくて本当に命を絶つ検査みたいな情報になっているのは残念だなと」


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現在ではダウン症の子ども達は発達支援を受けながら社会生活を送っています。中には大学に進学したり、芸術分野で活躍する人もいます。


続く

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