2015/09/29

『新型出生前診断』の問題点について その4 『NIPTコンソーシアム』と『Gene Tech株式会社』の関係

今までかいてきたように、みんなのニュースの特集で気になったのは、「新型出生前診断」が「臨床研究」だったことだ。実は私にはもう一つ気になったことがあった。もう一度番組を振り返る。


●『Gene Tech株式会社』とは、どんな会社なのか?



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フジテレビみんなのニュース 「『新型出生前診断』わが子の障害・・・母の選択 」 その4


採血だけで手軽にできる検査。平均20万円と高額にもかかわらず順番待ちの病院も多いといいます。導入から2年半。



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およそ2万人の妊婦がこの検査を受けました。そしてダウン症と判明した妊婦のおよそ9割(144人 88.5%)が産まない選択をしています。



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(Gene Tech株式会社 検査データ結果 平成27年3月まで実施分)


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私が気になったのはこの検査データを出している『Gene Tech株式会社』だ。聞き慣れない会社だけれど、『NIPTコンソーシアム』とどんな関係があるのだろう?


●『Gene Tech株式会社』は米国Sequenom社の国内代理店


そこでもう一度、『NIPTコンソーシアム』の新型出生前診断について調べてみた。すると、獨協医科大学越谷病院の遺伝カウンセリングセンターのWebサイトで、『NIPT同意文書』と『NIPT追加説明』という文書をみつけた。新型出生前診断と『Gene Tech株式会社』についての詳しい説明がある。


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『NIPT同意文書』(作成日:2014年10月1日(第1班))より引用

< 研究組織図 >



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11. 問い合わせ先
この臨床研究全体の責任者・連絡窓口は以下の通りです。
研究責任者:左合 治彦
国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター長

施設内担当医師
(※ 左合氏の他、成育医療研究センターの産科医師4名の名前が記載されている)



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『NIPT追加説明』より引用


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3.新型出生前診断の検査方法

妊婦さんから血液(約20ml)を採取し,血液中に含まれている胎児DNAの量を調べることにより,胎児が21トリソミー(ダウン症),18トリソミー,13トリソミーであるリスクが一定の基準よりも高いか,低いかを調べます.
採血した血液は米国のSequenom社または国内代理店GENETEC社に送られて,検査されます(MaterniTPLUS検査)


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本検査は成育医療センターを中心とした(NIPTコンソーシアム),臨床研究として行われます


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やはり私の予想は当たっていたようだ。


『NIPTコンソーシアム』の公式サイトには「自主的組織」と記載されていたが、実際は国立成育医療研究センターが主体となり行われていた検査のようだ。


この文書で興味深いのは「『Gene Tech株式会社』が、米国Sequenom社の国内代理店」と明記されていることだ。同意説明文書には「この臨床研究は臨床検査会社その他民間企業からの資金援助は受けておりません」と記載されているが、文書だけで判断できない。なぜなら子宮頸がんワクチンのロビー活動では、ロビイストが患者会や自主的組織の活動をプロモーションに利用したからだ。


それでは次回『Gene Tech株式会社』を詳しくみていこう。


続く

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