2015/11/22

茨城県教育委員「障害児出産を減らす方向に...」と発言し批判殺到 フジテレビ



ヤフーにフジのニュース動画が配信されている。

茨城県教育委員「障害児出産を減らす方向に...」と発言し批判殺到フジテレビ系(FNN) 11月20日(金)21時14分配信 Yahoo!
ニュース


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再生したら、先日のみんなのニュース、新型出生前診断前診断の特集にも出演しておられた、ダウン症の書道家、金沢翔子さんがインタビューにこたえている。あらっ、とうとう一人暮らしをはじめんだ。


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●茨城県には筑波大学があるのに、なぜ「日動画廊」にお願いするの?


それにしても、日動画廊の長谷川智恵子氏の発言にはびっくりだ。


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報道をみて目が点になったのは、茨城県には筑波大学があるからだ。どうしてわざわざ日動画廊に教育委員をお願いしないといけないの・・・?


筑波大学は障害がある子ども達の教育に熱心で知られている。「やっぱり筑波を出た子どもは違うね」と教員は皆言っているそうだ。ちなみに私の母校も『茗渓会』、旧東京教育大系だから桐の校章。旧教育大出身の先生は、障害児の教育に熱心だったから、影響を受け、同じような道にすすんだ同級生も多かった。


その他にも、私の周りには障害のある子どもの教育に熱心な教育者が多かった。私をかわいがってくれた人間国宝の三浦小平二先生もその一人だ。小平二先生は、障害のある子ども達のことをかわいがっていた。「お葬式の時に、ダウン症のお子さんがお花を持ってお別れにきていた」と母が教えてくれた。


長谷川さんのご発言は・・・。なんというか、これまで信じてきたものが一瞬で吹き飛ぶような衝撃だった。


●私が考える新型出生前診断の一番の問題


先日のフジの特集を文字におこしたら、本当におおぜいの方がみてくれた。私が考える、新型出生前診断の一番の問題とは、長い間不妊治療をしてこられた女性達の多くが、この検査の抱える矛盾に向き合わないといけない、ということだと思う。


長谷川さんは恐らくご存じないんだろうなぁ。子どもが欲しくたまらない方の中には「障害があってもいいから、子育てをしたい」という方もおられる。そして「もしこの命を諦めたら、2度と妊娠できないかもしれない」という方もおられる。


日動画廊は、創業1928年。日本で最も歴史があるという洋画商だ。当然お得意様の中には、経済界のお偉いさんも多いだろう。


経済界にも障害があるお子さんを育てておられる方がいらっしゃる。妹の同級生には有名企業のオーナーのお子さんがいた。その同級生に兄弟が産まれ、ダウン症だったと母が言っていた。お母さんがすごくかわいがって、父母会などの学校行事に連れてくるときいた。


同じクラスのお母さん達に、ダウン症のことを知って欲しいと、いつも学校の行事には連れてきていたようだ。


しかし、そういった経済力があり、発言力もある立場の方々が、なぜもっと前に出て活動してくれないのかというと・・・同じ経済界でも、たぶん長谷川さんのようなことをおっしゃる方がおられるからじゃないか・・・そんなことを父や母が私に言っていたなぁ。今ならわかる気がする。


●私も怖くなって口にした「もう堕ろせないんですか?」


ただ、私も長谷川さんのことをあからさまに批判できない。あの頃の私だって、何も知らなかったから。24週で産まれた子どもがどのように育つかなど、ほとんど情報がなかったからだ。「お腹の子どもに障害が出るかもしれない」と宣告された時、怖くなって、私も長谷川さんのようなことを思わず口にしてしまった・・・。


「もう堕ろせないんですか?」
そうしたら看護師さんも気の毒そうに、「あのね、サクラさん。法律ではもうダメなんです」と言っていた。


ニュースの中で乙武洋匡さんの意見を取りあげていた。身につまされる。


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「長谷川センセイ、私も生まれてこないほうがよかったですかね」


私だって、ダウン症の方が一人暮らしをしている姿をみて、あの時発した自分の言葉に少なからずショックを受けているのに・・・。何も知らないで命を諦めてしまった方は、どう思っておられるのだろう。


◇  ◇  ◇


茨城県教育委員「障害児出産を減らす方向に...」と発言し批判殺到フジテレビ系(FNN) 11月20日(金)21時14分配信 Yahoo!ニュース


茨城県の教育委員が発した「障害児の出産を減らしていける方向になったらいい」という言葉に、批判が殺到している。これを受け、委員は辞任する意向を示した。


20日、FNNの取材に応じたのは、茨城県の教育委員を務める長谷川 智恵子委員(71)。


長谷川委員は「こんなに、いろんな反響があると思ってもいない。会議が、もう終わって自由発言の時の、本当に5分くらいの中で...」、「不用意に、そういう言葉足らずで申し上げたことで、障害者の方や、また、そのご家族の方に、とてもマイナスな否定的な意味にとられたことが本当に申し訳なく思っている」と話した。


謝罪するきっかけとなったのは、障害児をめぐる発言だった。
茨城県によると、「茨城県では(障害児出産を)減らしていける方向になったらいい」と発言したという。


18日、県の教育会議のあとに行われた自由討論。


11月4日に特別支援学校を視察した長谷川委員は、手厚い体制に予算がかかっていると指摘し、茨城県によると「職員の人数が多く、大変な予算がかかっていますね」、「妊娠初期に(障害の有無が)もっとわかるように、できればと思います」、「それがわかれば、もっと早い時期におろすこともできますよね」と話したという。


この発言に、東京都の教育委員を務め、自らも障害を持つ乙武洋匡さんは自身のツイッターで、「長谷川センセイ、私も生まれてこないほうがよかったですかね」と不快感をあらわにした。


金沢泰子さん(71)は「最初に障害って告知された時は、地獄に突き落とされますけども、こんなにいい子になる可能性を持っているのに障害だと思われるから、選別することは、いかがなことかなと思います」と話した。


隣に座る娘の翔子さん(30)は、ダウン症。


翔子さんは、彼女ならではの世界観を書道で表し、その腕前は、大河ドラマの題字を務めるほど。
10月からは一人暮らしも始めた。
翔子さんは「一人暮らしになっても寂しくないし、大丈夫です」と話した。


長谷川委員の発言について、母親の泰子さんは「絶対にそんなことやめてと、わたしは大きな声では言えませんけど、もっと障害者をみんなが理解すればいいんじゃない。かわいそうだとか、手がかかるだとか、家族が大変だなんてことじゃないんですよ」と話した。


長谷川委員は会議の翌日、発言を撤回し謝罪した。
長谷川委員は「妊娠初期という段階でと言ったことが、それが結局『生まれてこなければ良かったんだ』につながってしまったという、非常に残念なことでございます。大変ご迷惑をかけて、本当に皆様に申し訳ないと、今、思っているところでございます」と話した。


長谷川委員は、教育行政に大きな影響を与えてしまったとして、教育委員を辞任する意向を示している。



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