2015/12/06

がんの啓発活動と『女女格差』 どうしていつも彼女だけ? その2

●「サルコーマチーム」と「サルコーマセンター」は違う 患者は満足していなかった???


その患者さんのブログには、彼女を取り上げた週刊朝日に、訂正を求める抗議文が掲載されていた。ブログを読んでいくと、彼女が代表だった『日本にサルコーマセンターを設立する会』が、現在活動停止をしている、とある。あれっ?あれだけ華々しくメディアに取り上げられ、寄付も集めていたのに・・・。私も微力ながら協力させていただいた。何があったんだろう???一部引用させていただく。


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 吉野ゆりえさん naokoのブログへようこそ 2015年07月20日(月)
http://blog.zaq.ne.jp/naokoblog/daily/201507/20


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吉野ゆりえさんが2009年に国立がん研究センターに設立して頂いたのは「サルコーマチーム」で、「サルコーマセンター」ではありません。


サルコーマチームは病院内に内部的に作ったもので、不完全であまり機能していなかったので患者の満足の行くものではありませんでした。それで私は2013年5月に安倍総理大臣に城内実外務副大臣のご協力で肉腫治療の要望書を提出致しました。次に国立がん研究センターの肉腫治療の臨床と研究の先生方に面会し、実情をお聴き致しました。


お話を伺って国に肉腫治療の拠点病院を設立して頂く必要性があることを再認識致しまして、城内実外務副大臣の同席で2014年3月5日当時の土屋品子厚生労働副大臣、2014年4月当時の自民党厚生労働部会長丸川珠代先生に面会して要望書を提出致しました。


お陰様で、2014年5月国の肉腫治療拠点病院として国立がん研究センターに希少がんセンター、次に岡山大学病院にサルコーマセンターを設立して頂きました。

(中略)

私が貴誌にお願いするのは、吉野ゆりえさんが国立がん研究センターに設立して頂いたのは「サルコーマセンター」ではなくて「サルコーマチーム」だと貴誌に訂正文を載せて頂くことです。事実と違う記事のままでは、肉腫治療拠点病院設立にご尽力頂いた政治家の先生方に申し訳ないです。宜しくお願い致します。



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●彼女ばかり取り上げるのは、特別な理由があるから?


調べてみると、日経メディカルに当時の記事がある。確かに、週刊朝日への抗議文にあるように2009年に発足したのは診療グループで、「チーム」という表現が適切のようだ。


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国内初、国立がんセンターに肉腫(サルコーマ)診療グループ誕生 2009/10/23 福原 麻希=医療ジャーナリスト 日経メディカル


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この診療グループ発足は、今年7月、「サルコーマセンターを設立する会」(代表・吉野ゆりえ氏)が開催したシンポジウム「日本におけるサルコーマ診療の体系化を考えよう!」での話し合いがきっかけとなった。12日後には国立がんセンターで院内の会議が開かれ、40日後には診療グループが出来上がった。スピード決断を下した病院長の土屋了介氏は「患者さんがどこに行けばいいかわからないという現状を解決すること、この“外からの見える化”が大切と考えた」と言う。



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そもそも、このような患者さん同士の諍いが起きるのも、メディアが彼女ばかりを取り上げるからじゃないだろうか?メディアは、なぜ、彼女の功績ばかり伝えるのだろう。


さらに不可解なことがある。彼女が所属している研究室の責任者である、著名な医師についてだ。その医師は「患者さんのため」「現場から」をモットーに活動しておられる。


でもネットを探せば、この著名な医師への批判がいくつもみつかる。


なぜ不満が多いのかというとこちらのブログに書かれている通り。この方は専門家としてメディアに登場することが多いけれど、本当の意味では現場の医師ではないからだ。ちなみに、この方を批判しておられるのは、がん専門医、大場大医師だ。果たして、どちらが『現場』の意見なんだろう?


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ある東大医師の不十分な論理構造 -前編- 大場大のブログ  "セカンドオピニオン"

http://masaruoba.hatenablog.com/entry/2015/11/10/152848


ある東大医師の不十分な論理構造 -後編- 大場大のブログ  "セカンドオピニオン"

http://masaruoba.hatenablog.com/entry/2015/11/13/175728


臨床現場から離れられて久しいのかもしれませんが、過去には白血病やリンパ腫を患った患者さんたちを治してあげたいと、一生懸命努力されていたかと思います。しかし、この記事を読む限りにおいては、がん患者さんを目の前にしたときの前向きな論理や信念が何も伝わってきません。


一般に対するがんリテラシー向上のためにも、メディア力のある医師だからこそ、ご自身のプロフェッショナリズムの範囲で本分をまっとうするべきでしょう。不慣れな領域にまで「各論」抜きで自己流で言及してしまいますと、客観性を欠いた内容であってもご自身は気づかないままになってしまいます。


下記を示して、本日のブログを〆たいと思います。


「医師が医学的知識を公衆に対し伝達し説明する際には、まず学問的に十分な根拠をもった代表的意見を提供するように努めるべき」(医師の職業倫理指針より引用)






東大病院を辞めたから言える「がん」の話 (PHP新書) 大場大 Amazon

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内容(「BOOK」データベースより)

いまや、2人に1人ががんに罹る時代。しかし、巷には利益を最優先に治療を行ったり、勉強不足から時代遅れの治療を施したりする医師が溢れ、大手メディアは日々、がんに対するインチキ情報を垂れ流し続けている。著者は、がん外科医と腫瘍内科医という二つの資格を持ち、がん診断、手術の執刀、抗がん剤治療、緩和ケアまでを臨床現場で経験してきた、世界的にも稀有ながん専門医。抗がん剤から先端治療、大学病院の実態まで、「がん」の真実を赤裸々に語る。あなたや大切な家族が後悔しない治療を選ぶために、正しいがん知識をぜひ本書で身につけてほしい。



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うーん。純粋に現場の意見を届けるというよりも、何か別の目的があって活動しておられるのだろうか?


その3へ続く


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