2015/12/14

『下町ロケットガウディ編』とフジテレビの不振 前編


●伊藤さんにそっくりな、医療ジャーナリスト


昨日、下町ロケットをみたら、伊藤隼也さんにそっくりの医療ジャーナリストまで出てきてびっくりした。しかも演じているのは、元フジテレビアナウンサーの高島彩さん・・・。高島さんは女優さんじゃないけれど、目がウルウルして、一生懸命で引き込まれた。視聴者を惹きつける番組作りとは、「人気俳優を出せば視聴率が上がる」という簡単なことじゃないと思った。


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下町ロケット 第9話|TBS FREE by TBSオンデマンド|TBSテレビ(2015年12月20日(日)20時59分まで無料配信)


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高島彩、『下町ロケット』で連ドラ初出演 医療ジャーナリスト役 2015-12-03

高島が演じるのは、元新聞記者で、医療関係の事件を専門にしているフリージャーナリスト・咲間倫子。夫の死に疑問を持ち、病院側に訴訟を起こしたことをきっかけに、医療事件のフリージャーナリストになった。ノンフィクション作家としても注目を集めており、医療機関の闇を切り裂くような著作を次々と発表。ある事実を確かめるために、佃製作所へやってくる。


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こちらは佃製作所へやってきた咲間倫子と佃航平の台詞。


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医療訴訟は遺族側にとって、厳しい闘いだとお聞きしました。フリーのジャーナリストのあなたがどうしてここまで?


咲間倫子

5年前夫を医療事故で亡くしました。でも、病院側はミスを認めようとせず、すべてをもみ消そうとしたんです。訴訟を起こしても、勝ち目なんかありませんでした。だから私は少しでも同じような苦しみを抱えた人の支えになりたいと思い、この道を選んだんです。

私は決して、好奇心や功名心で調べているわけではありません。真実を知りたいだけなんです。これには、人の命が関わっているんです。



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咲間倫子のセリスをきいて、私は今年発売された伊藤さんの本の後書きが頭にパッと浮かんだ。「似ている!」と思ったからだ。


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「うつを治したければ医者を疑え!」 あとがき 伊藤隼也 


実は当初、『SAPIO』の大型連載で精神医療を取りあげることには逡巡がありました。


僕は94年に父親を亡くしました。老人性の抑うつ状態にあった父親は精神科を受診しました。父や母は必ず治ると信じていました。ところが、通院を重ねるごとに状態は悪くなり、そのまま死を迎えたのです。「気分が落ち込んでいる」と精神科を受診した結果、「死」に至るという現実がどうしても納得できませんでした。


そのことが発端となり、僕は医療ジャーナリストとして活動を始め、医療分野の問題点を多角的に取材するようになりました。


しかし精神医療の問題だけには、他分野に比べ、積極的に立ち入ることができませんでした。つらい過去に遺族として正面から向き合うことができなかったからです。


この本を世の中に出すことが出来たのは、取材に協力してくれた方々のおかげです。とくに被害者となったご本人やご家族が、つらい経験と対峙して過去を語ってくれたことで、本書は多くの体験談を折り込んで、精神医療の実態に迫ることが出来ました。


また、現在の精神医療に危機感を抱く現場の精神科医や研究者による情報提供・取材協力がなければ、本書の論旨は成り立ちませんでした。立ちはだかる多くの難題に僕と共に果敢に挑んでくれた取材班にも深く感謝いたします。


本書は、「これ以上、新たな被害者を生みだしてはならない」、「自分がしたつらい経験を他人に味合わせたくない」という、精神医療の関係者や体験者の強い思いが込められた書籍です。約20年前に父親を亡くしたぼくにとっても、医療ジャーナリストとしての責任を果たす、感慨深い一冊となりました。


社会は効率を際限まで求め、多様性を認めるゆとりを失っています。その結果個人にしわ寄せがいき、大きなストレスを抱えている人は少なくありません。本書に取りあげた悲劇は誰にでも起こり得ることです。私達は解決策を模索しなければなりません。


本書が生きづらさを抱える多くの人にとって、そして私達の社会にとって、深い闇を照らす一筋の光となることを切に願っています。


15年3月



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続く


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