2015/12/14

『下町ロケットガウディ編』とフジテレビの不振 後編


●他局に良いところを持っていかれる


最近になり、フジテレビの暗いニュースが頻繁にネットで流れている。今季のドラマが不振だったからだろうか。私はTBSの下町ロケットのガウディ編は、フジテレビの不振を象徴しているようだと思っている。


なぜなら、高島さんが演じている医療ジャーナリスト咲間倫子は、ドラマのカギを握る重要人物だ。その役柄の設定が伊藤さんにそっくりだからだ。


きっと今のフジテレビは余裕がないんだろうな。自分達がつくってきたものの何がよくて、何がダメなのか、冷静に分析できないのだろう。


私は伊藤さんに川鰭市郎先生をはじめに取り上げた全国放送がフジテレビだと聞いてびっくりしたことがある。てっきり『NHKプロフェッショナル仕事の流儀』だとばかり思っていたからだ。


フジといえば医療報道というイメージが私にはあったのに残念だ。昨日の下町ロケットをみた時に、今のフジテレビは、良いところを他局に全部持っていかれているなぁ、としみじみ思ってしまった。


私が最近、伊藤さんやフジテレビについて、熱心にブログに書くのはお願いされたわけじゃない。


「もったいないなぁ」と思う気持ちからと、もう一つ。


●医療ジャーナリストが医療を崩壊させてきたのか


伊藤さんへのバッシングが酷いからだ。最近は「本を出版します」と告知しただけで、まだ中身もわからないうちから、出版社にクレームがくるそうだ。


下町ロケットの中にも、医療ジャーナリストを批判する台詞が出てくる。原作者の池井戸潤さんや脚本を書いた方は、ネットをよくみているんだなぁと感心した。


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貴船教授

「何がジャーナリストだ。こんなことだからね、医療機器を開発しようとする医師もメーカーもいなくなってしまうんだよ。この世に完璧な医療など存在しない。医療というものはね、失敗と経験の蓄積と、仮説と実証の果てしない積み重ねなんだよ」


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椎名直之

「佃さん、あんたは何にもわかっていないんだよ。なんでもかんでも医療過誤だ、隠蔽だと騒いで、それがジャーナリズムだと勘違いしているこういう連中のせいだ。こういう連中のせいでな、日本の医療は世界から周回遅れなんだよ!


結局は患者の命が危険にさらされているんだぞ!正論を振りかざしたバカ騒ぎのせいで、有効な薬や医療機器の認可が邪魔されて、助かるはずだった多くの命が失われている。あんたは今、世界中で多くの命を救うはずの、『コアハート』の足止めをしているんだよ。


(佃の隣にいる医療ジャーナリスト、咲間倫子に向かって)あんたのしていることは人殺しと同じだ」



私も以前は同じように思っていたから、福島地裁に手紙を書いたことがある。医療崩壊の象徴となった福島県立大野病院事件の時に無罪にするよう、福島地裁に直談判したのだ。


でも今は違う。こういう台詞をいう医師に限って、裏の顔があることを知ったからだ。


嫌がらせは実際はもっと酷い。私は伊藤さんに様々な嫌がらせについて話を聞いて、泣いたことがあるもの。


私のように理不尽な目にあった人達は世の中に大勢いる。もし、今、そういった理不尽さを社会に伝えてくれる伊藤さんとフジテレビのようなメディアがなくなったら、どうなるんだろう?


本当は、ニュース番組の内容をアップするのは、私ではなくフジテレビの仕事なんだと思う。伊藤さんが取材してくれる特集は特に、人の命が関わる内容が多い。できればより多くの人に知って欲しいと思う。


NHKは地道にやっているよね。


でも、手間と時間がかかる割に、すぐにお金にならない。NHKがやれるのは、公共放送だから、ということも大きいだろう。それに、意見やコメントを書くとしたら当たり障りのない内容しか書けないだろう。


だから私がはじめたの。


もしかしたら、一本の線につなげた時に、大きな力になるかもしれないと思うから。

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