2015/12/16

『臨床研究』 勝俣範之先生のコメントに愕然とする 前編




(現在放送されている『下町ロケット』では、「臨床試験」を取り上げています)


医療ジャーナリストの伊藤隼也さんが今年出版した「うつを治したければ、医者を疑え」には、悪口も多い。


昨日、ブログに後書きを引用するために久しぶりに手にとった。


「そんなに酷いことが書いてあるのかなぁ〜」とパラパラめくっている時だった。


腫瘍内科医の勝俣範之先生のコメントが目に入った。「そういえばこの本には、知っている先生が何人も出てくるだったなぁ」と、懐かしく振り返りながら読んでいたら・・・


あれっ!勝俣先生は臨床研究について、お話していたんだ。


私はそのコメントを読んで愕然とした。


私の友人は小児の治験の専門家だ。


これまで何度か書いたように、私が利益相反や治験に興味を持ったのは、友だちが治験の仕事をしてきたからだ。


「なんでこんなにお金や決まりに厳しいんだろう」そして「どうしてこんなに一生懸命仕事をしているのに、お給料が少ないんだろう」と不思議に思ったことがきっかけだった。


ちなみに彼は勝俣先生と知りあいで、講演会に呼んでいただいたことがあると言っていた。「勝俣先生は良い先生だよ」と私に教えてくれたことがある。


だから、今まで治験と臨床研究は似ているものだと思い込んでいたのかもしれない。あるいは、臨床研究は「薬」という思い込みがあったのかもしれない。


伊藤さんは様々な媒体で活躍しているジャーナリストだから、一本の線につなげてみないと全体像がみえてこない。この新型出生前診断の問題点は『週刊文春』からはじまり、現在、フジテレビのみんなのニュースで取り上げている。この本に書いていることもまた、重要な問題を私達に投げかけていることがわかる。


勝俣先生のコメントは、きっとこれから、重要なカギになるはず。


●フジテレビにお願いしたいこと 私の代わりに情報開示請求をして欲しい!


フジテレビは国立成育医療研究センターに、利益相反について開示請求をして欲しい。いや、するべきだと思う。いつものように黒塗りにしたり不開示にしたら、国会で議論するように働きかけて欲しい!!だってちょうど国会で議論されているもの!!


私はこの事実にたどり着くまで、10年以上もかかったのよ。


◇  ◇  ◇


衆議院会議録情報 第189回国会 厚生労働委員会 第7号
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/189/0097/18904070097007a.html


○長妻委員


私はお医者さんを疑うわけではありませんけれども、やはり、飲み食いを特定のメーカーのところでされて、そこで、講演会で、はっきり言えばメーカー宣伝のためもあるわけですけれども、そこでなったときに、本当に公正な判断をして適切な薬というのができるかどうかという疑いを国民の皆さんに持たれる可能性があると思います。


サンシャイン条項という、十六ページにありますが、これはアメリカで、非常に厳しい、年間百ドルを超えなければ報告の対象から除外される、年間一万円を超えなければ報告の対象から除外されますが、一万円を超えちゃったら全部ちゃんと報告をするというようなものであります。


大臣、今そういう閣法を検討されておられると思いますけれども、せめてこの米国のオバマ・ケアに入っているサンシャイン条項について、これは昨年九月三十日から公表されておりますけれども、こういう対応をする、やましくなければ公表する、このぐらいの決意を言っていただきたいんですが。


○塩崎国務大臣 


今先生が御指摘になったのは、臨床研究に係る制度の在り方に関する報告書に基づいて、今、法案を検討しているということだと思います。


製薬企業等が提供する資金等の開示については、業界が自主的に取り組みを進めているところであるが、行政は製薬企業等の取り組み状況も踏まえ、法的措置も視野に対応を検討すべきとされておりまして、それを受けて、被験者の保護とそれから臨床研究の適正な実施の確保の観点から、製薬企業等が提供する資金の透明性の確保について、今、与党で議論をし、そして省内でも議論をしておりまして、法的な措置のあり方を含めて検討を進めているというところでございます。



◇  ◇  ◇


続く


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