2015/12/23

『医療崩壊と報道』 正しいことを声にできなくなったら私たちは何のためにいる? その2


『医療崩壊と報道』 正しいことを声にできなくなったら私たちは何のためにいる? その1 の続き


そこに中里淳がやってくる。


2015-12-23-6.jpg


中里はもともと佃製作所の技術者だったが、会社に不満があり、コアハートのバルブの改良型アイデアを持ち出しサヤマ製作所に転職していた。


2015-12-23-7.jpg


中里

「山崎部長が作成した設計図を、私がサヤマ製作所の椎名社長に渡しました。もしかしたらそのせいで、コアハートの治験患者が・・・私はとんでもないことを。もうどうしたらいいかわからなくて、気がついたらここに・・・本当にすみませんでした」




「まず顔を上げろ。下を向いていても、やってしまったことは元には戻らない。何も変わらない。とにかく、顔をあげて、まっすぐ前を見ろ!」


顔を上げる中里




「よく正直に話してくれた。よく逃げなかったな」


2015-12-23-8.jpg


中里

「やめてください。私が悪いんです」




「確かにお前は間違いを犯した。でもな、誰だって間違えることはあるんだ。大切なのは、これからどうするかなんだよ。それに、本当に責任を取らないとならない奴らが他にいるんだろ?俺はそいつを絶対に許さない。お前の仇は俺が取ってやるから」


週刊ポスト編集部

「咲間さんお客様です」


2015-12-23-9.jpg




「編集長、咲間さん、手前どものことはどうぞお気遣い無く。思う存分、書いて掲載してください」


編集長

「いや、しかしですねーーー」


2015-12-23-11.jpg




「最初から、そのくらいの覚悟はできています。大丈夫です。ウチには優秀な弁護士と大番頭がいますから。それに、治験で亡くなった患者さんのためにも、ここで引き下がるわけにいかないでしょう?受けて立ちましょうよ!正義は我にありです!」


2015-12-23-10.jpg



咲間

「わかりました。では、遠慮無く書かせていただきます」


編集長

「本気か!」


2015-12-23-12.jpg

咲間

「編集長、正しいことを声にできなくなったら、私達は何のためにいるんですか!訴訟が怖くて、ジャーナリストなんてやってられません!」



編集長

「わかった。好きにしろ。ケツは俺が持つ!」


続く


コメント

非公開コメント