2016/01/15

超低出生体重児(早産児・未熟児)の育児 思春期の教育問題 その5 真の国際化とは



※『小さく生まれた子供を社会でどう支えるか「その13」 退院後の子どもの支援を通して考える 真の国際化とは』を化加筆したものです


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Consulate-General of Japan in Toronto  在トロント日本国総領事館 太田徳夫氏への平成27年度外務大臣表彰伝達式

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太田徳夫ヨーク大学言語・文学・言語学学部専任講師


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●求めているのは教育支援なのに、どうして教育の専門家ではない医師に相談しないといけないのか


退院して数年間、息子は産まれたナショナルセンターの発達検診医の診察を受けていた。しかし、その医師の指導は首をかしげるものばかりだった。


たとえばある時ピアノをすすめられた。その理由は「手先の訓練に役立つから」と、「絶対音感がつくから」だった。しかし手先の訓練はわかるが、なぜ「絶対音感」が必要なのか私には理解できなかった。


私も三歳の頃からクラシックピアノを習っていた。絶対音感らしきものは私にもあるのだが、何かの役に立っているとは思わない。むしろ楽譜を見る時間が長かったので目が悪くなってしまったという悪い思い出の方が大きい。


その反対に珍しく褒められたことがあった。私が子どもを集団保育に慣れさせるために、「プリスクールに通わせている」と言った時だった。「英語はいいですよ」と褒めるのだ。私はとまどってしまった。


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子どもがお世話になった特定非営利活動法人 「ケンパ・ラーニング・コミュニティ協会」

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「民族・国籍・宗教・文化・発達・しょうがい
さまざまな違いを認め学び合う
笑顔の子育てコミュニティです」



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●療育先がないから、プリスクールへ


プリスクールとは就学前の子どもが遊びやイベントを通して英語を身につける場所だ。保育や教育にも力を入れているが、英語環境が前提である。私は、公的な療育が受けられれば、そちらを優先したいと考えていた。


プリスクールの教育内容は素晴らしいのだが、母国語もままならない段階で、英語を身につけることが言語学的に良いとはあまり思わなかった。息子の場合、英語を教えるとむしろ混乱する恐れもある。


それでもプリスクールに通わせて英語に慣れさせたのは、公立小学校の普通学級に受け入れてもらえるかわからないからだ。英才教育のためではなかった。遅れがわずかなのでちょうど受け皿がないのだ。


息子は発達が遅れていても、背伸びをさせたほうが成長するだろう。だから、入学を許可されない時には、アメリカンスクールなどに通わせたほうがいいかもしれないと夫と話し合っていたのだ。


日本に産まれ育ち、これからも日本で生きていくのに受け入れる教育機関がないなんて・・・。こういう問題こそ息子個人の問題とせず、社会に訴えないと改善されないのではないか。そういう切実な親の気持ちが通じなかった。


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教育を受ける権利 wikipediaより一部引用

教育を受ける権利は、国民が国に対して要求できる基本的人権の1つとされ、社会権に属している。日本においては、日本国憲法第26条第1項に「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。」という規定がある。

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●超低出生体重児の退院後の支援 北米と日本の決定的な違い


ある時、海外の育児情報誌を本屋で立ち読みしたら、北米で超低出生体重児の退院後の支援が充実していったのは、親の中に専門家がいて、そういう人達が声をあげ改善していったからだ、と書いてあった。


ああ、やっぱりそうなんだろうなぁと思った。切実な思いは、当事者でないとわからないこともあるだろう。


先生の社会活動がカナダの新聞に大きく上げられたことがあった。その時先生は私におっしゃっていた。北米では外国籍であっても、社会に貢献している市民には、行政の側がすっと手を差し出すのだそうだ。「一緒に世の中を良くしていきましょう」と。


だから先生は子どもが産まれた時に「足りないと思うことがあったら、あなたが先頭に立って声をあげなさい。それができないと国際社会では生きていけない。日本から来る留学生は語学を学ぶことが国際化だと勘違いしている。日本でできないことは海外でもできない。真の国際化とは市民一人一人が声をあげていくことでもあるんだよ」と私におっしゃったのだ。


でも、やってみたもののなかなか上手くいかない。北米と日本とでは社会の成り立ちが違うからだ。北米のような社会があって、高度医療があるから発想が違うのだろう。日本は「民主主義」と胸をはっていえる国なのだろうか。羨ましいなぁと思わずにはいられなかった。


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