2016/01/28

『日本信号』と『新日本パブリックアフェアーズ』 企業の社会的責任

●企業の社会的責任、CSRに社会の関心が高まっている?


最近、ブログをなかなか更新できなくなっている。どうしてなのかよくわからないけれど、声をかけていただく機会が増えている。


先日講演のお話をいただいた時にいわれたのは「最近は、企業の社会的責任、CSRに社会の関心が高まっているから」ということだった。


企業が経済活動を行う上で、所謂ステークホルダーとよばれる人達に説明責任を果たすことは、あたり前だと思ってきた。だからあまりピンとこなかった・・・。


でも探したら企業のCSRを特集した本も出ている。


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東洋経済CSR企業総覧2015年版 CSR全般編 googleブックス

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(内容はこんな感じです↓)

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●HPVワクチンのロビー活動を行った『新日本パブリックアフェアーズ』の親会社『新日本有限責任監査法人』の危機的状況


HPVワクチンの怪しいプロモーションを仕掛けた『新日本パブリックアフェアーズ』という会社がある。私には、どうしても忘れられない会社だ。でも、親会社は『新日本有限責任監査法人』という大きな監査法人だ。名だたる一流企業を顧客に抱える、我が国を代表する監査法人。


こういう大企業は、私たち市民に、どんなに嫌な思いをさせても、結果オーライ。顧客の利益になればいいんだろうな、と思っていた。


でも昨年、その『新日本有限責任監査法人』が東芝の不正を見抜けなかったとして、大きなニュースになった。あっという間に危機的状況に陥ってしまった。ほんの数年前までは、飛ぶ鳥を落とす勢いだったのに!


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東芝不正会計を見逃した超巨大法人の「節穴監査」| 東芝問題リポート | 編集部 | 毎日新聞プレミア | 2015年12月18日

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ところが、東芝不正会計を受けた今回の検査で、過去に指摘された改善策を周知徹底しておらず、改善状況を検証する態勢も構築していなかった、と指摘されたのだ。さらに「社員や監査補助者には、監査で果たすべき責任や役割を十分に自覚していない者がいる」「一部の業務執行社員は、深度ある査閲を実施しておらず、監査補助者に対する監督、指導を十分に行っていない」とも書かれた。

「業務執行社員」は、企業の監査を行い、最後に「監査証明」を出すときに監査法人を代表してサインをする幹部社員のこと。幹部社員全員ではないが、その一部は監督、指導を十分にしていないという。当然のことながら、能力のある社員が業務執行社員となるはずだ。仕事を適当にやったり、怠けたりしている幹部社員がいるということなのだろうか。

審査会は結局、「新日本監査法人の品質管理態勢は著しく不十分である」と結論づけた。つまり、新日本監査法人に企業の監査はきちんとできない、ということだ。

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●私の考える企業のCSR


私だって、営利企業がCSRを行うなんて「どこか矛盾している」と思っていた。


けれど、どんなに順調にみえる企業にだってピンチは訪れる。東洋経済のCSRの特集をみて、何も行っていない企業は怖いと思った。なぜなら、CSRは逆境を救うというか、どちらかというと未来の自分達のためにある活動だと思うから。私のように瀕死の状態に陥らないとわからないかもしれないけれど・・・


だからこそ、NPO団体をつくって、そこに寄付などをし、みえないように、自社の利益につなげる、などという薬のプロモーションは論外だ。HPVワクチンのプロモーションのように、いつかバレてしまうし、バレた時の反発が大きい。


「私たちは良いことをしている」「社会に貢献している」というなら「これはお金をいただいてやっているビジネスです」と、はじめから正々堂々とすればいい。


●『絵』と作者が主役 『日本信号』の株主向け報告書


ところで年末、この話題と正反対のニュースをみつけた。『日本信号』という会社が、株主向けの報告書に自閉症の方がかいた絵を使用したところ、その絵が素晴らしく、twitterで拡散されたというものだった。ヤフーのトップニュースになったから私もみて心を動かされた。

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まるで写真!自閉症の画家が描いた表紙が話題に 記憶を頼りに下書きなし 作者の父に思いを聞く
withnews 2015年12月5日(土)7時0分配信 Yahoo!ニュース
株主向けの報告書の表紙に使われた福島尚さんの絵=日本信号提供


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ツイッターで拡散

日本信号によると、年2回発行している株主向け報告書で、2014年から福島さんの絵を使用しており、今回で4作品目。

授産施設の製品を株主総会のお土産として配るなど、障害者支援活動に取り組むなかで福島さんの絵を知り、「一人でも多くの方に見てもらいたい」と株主向け報告書に使うことになったそうです。

これまでも株主から「絵とは思えないほどに細かい」といった驚きの声が上がっていたそうですが、今月発表した報告書の表紙はツイッターなどで一気に拡散。

広報担当者は「今回のようにネットで大きく取り上げられることは初めてだったので、少々驚いています。当社の報告書をきっかけに、福島さんの絵を多くの方に知っていただける一助になっているのであれば幸いです」と話します。

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絵をみた時に、「日本信号」が、話題にして欲しくて株主向けの報告書に使用したんじゃないことがわかったからだ。私の息子も、発達が遅く命の危機もあったから、素直に、人の善意っていいなぁ、と思う。

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