2016/01/31

私がブログをはじめた本当の理由 クローズアップ現代『“副作用”がわからない? ~信頼できるワクチン行政とは~』をみて その1

●2013年の『風疹大流行 ~遅れる日本の感染症対策~ 』と先日の『“副作用”がわからない? ~信頼できるワクチン行政とは~』の違い


先日NHKのクローズアップ現代で「子宮頸がんワクチン」の副反応に関する特集が放送された。私にとったら非常に感慨深い内容。


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NHKクローズアップ現代 『“副作用”がわからない? ~信頼できるワクチン行政とは~』 2016年1月27日

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今も症状が続いている大学一年生の酒井七海さん

「ワクチンが危険だって言いたいんじゃなくて、私たちの声全部を含めてこういうことが起きるかもしれません。それでも、やっぱり(ワウチン)で防ぐほうがいいのかどうかというのを、個人が判断できるだけの材料はまだまだ国は公表していないと思います」


谷口 清州 公立病院機構三重病院臨床研究部長

あらかじめ既定されたものだけを報告するのであれば、それ以外の新たなものが絶対に報告されないわけです。どんなことであっても、まずは皆で共有しないと解決にはつながらないわけです。これまでわからないことであっても、少しでも関連があると考えられれば、それをきちんと記述して事象として報告しないと解決にはつながらないわけですね。というのも今、世界的にもこういった方向になっています。

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なぜなら、このブログをはじめた理由はこの「子宮頸がんワクチン」の副反応問題にあるからだ。それもNHKのクローズアップ現代が深く関わっている。


実は、クローズアップ現代で、同じような内容の特集が2013年にも放送されたことがある。この年、風疹が大流行したため、先天性風疹症候群の悲劇を取り上げたのだ。


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NHKクローズアップ現代 風疹大流行 ~遅れる日本の感染症対策~ 2013年5月9日

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実はこのとき、ワクチン行政の大きな転換がありました。予防接種を受けたあと、死亡したり後遺症が残ったりするケースが相次ぎ、1980年代から90年代にかけて、国は裁判で次々と敗れました。

「ばんざーい!」

それまで予防接種は受ける義務がありましたが、国は法律を改正し、受けるよう努めると個人の判断に委ねることにしました。その結果、接種率が大幅に低下したのです。


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出演者別 松岡康子 GOOテレビ番組 関東版

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しかし私は放送された内容に違和感を覚えた。


取材に当たった松岡康子記者が、日本で風疹が流行している原因を、あたかもワクチンの被害者や弁護団そして被害報道にあるかのように伝えていたことが大きい。それもわざわざ被害者が「全面勝訴」という印を高く掲げ、喜ぶシーンを放送して・・・。


私はクローズアップ現代が取り上げた、MMR訴訟当時活躍したジャーナリストの斎藤貴男さんに、松岡記者の取材した番組をみていただき感想をきいたことがある。あの時の驚いた斎藤さんの言葉は今でも忘れられない。きっと、自分と同じように報道に関わる人が、こうった報道をするのかと思ったのだろう。


●私がブログをはじめた本当の理由


そのうち大きな問題になるだろうから、思い切って書いてしまおう。松岡記者は、当時「ストップ風疹  〜赤ちゃんを守れ〜」という風疹撲滅キャンペーンに、熱心に取り組んでおられた。


その活動は評価すべきだと思う。しかし、問題なのはーーーーー


NHKをはじめ、メディアが先天性風疹症候群を熱心に取り上げた成果だろう。夏の初めには、国産のワクチンが不足するかもしれない、という事態に陥ってしまった。このままでは、子どもの定期接種分のワクチンも不足するかもしれない・・・


すると松岡記者は今度は、国に輸入を呼びかけるような内容の番組を放送した。とにかく、今は風疹を封じこめるために摂取率をあげることが肝心。そのためには『ワクチンの輸入』も視野に入れるべきじゃないのか、ということを提言しておられた。


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『風疹 流行を食い止めろ』 NHKニュース おはよう日本 2013年6月19日

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“ワクチン不足” 輸入の可能性

鈴木
「ワクチンが足りないという話、急に出てきた気がするんですけど、国はこれまで対策をしてこなかったんでしょうか?」

松岡記者
「国はワクチンのメーカーに対し増産を依頼しているということなんですが、ワクチンは作るのに数か月単位かかります。風疹の流行は去年から続いていますので、国の見通しが甘かったと言わざるをえないと思います。」

阿部
「そのワクチンの輸入なんですが、すぐにできるものなのでしょうか?」

松岡記者
「これまでにも新型インフルエンザなどで、国が海外のワクチンを輸入したという実績はあります。また国以外でも、一昨年(2011年)、神奈川県がポリオの不活化ワクチンを輸入して、独自に接種をしたというケースもあります。決して不可能なことではないんです。」

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続く

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