2016/02/12

超低出生体重児の長期予後 私の譲れないもの


今年のはじめから、息子の勉強を私がみている。


成績が悪いから、そろそろ厳しく指導する時期かな、と思ったからだ。今まで私が黙ってみていたのは理由がある。成績が悪いから、と強制的に勉強をさせるにしても、新生活がはじまって人間関係が上手くいかない時期に、無理に勉強をさせたら、心が折れてしまう。


担任との面談で、理解してもらおうと思わなかったけれど、私は息子の教育で譲れないものがある。勉強よりも大切なものがあると思っている。


大半の超低出生体重児は小柄だ。小柄なことは本人の努力だけでは、どうしても解決できない。


超低出生体重児に限らないと思うけれどこういう時に、「ガンバレ!」と背中を押すだけが教育ではなし、親の役割じゃないと思う。


そういえば、近所のお店の御主人が私に言っていたなぁ。


そのお家のお子さんは、勉強がよくできると近所で評判。息子が小学生の頃、国立大学に進学したことをきいた。だから「息子に勉強を教えてほしい」と言ったことがあった。


そうしたら御主人は息子をとても羨ましいと言う。「社交的だから」だそうだ。


はじめはリップサービスなのかと思っていたら、そうではなく、本当に悩んでいるようだった。


確かにお子さんは勉強ができて、望んでいた難関の国立大学にに入学したそうだ。でも、幼い頃からずっと人付き合いが苦手で、今は人間関係につまずいて、うつになってしまったそうだ・・・。


昔は勉強ができることは、良いことだと思っていたけれどーーーーー


難関中学にすすんでみると、お子さんと同じような人付き合いができない同級生が多い。だから人とあまり関わらないまま思春期を過ごしてしまったそう。


でも、大学に入学してみたら、今までと違い、人との関わり合いが必要になる。異性と付き合ったり、アルバイトをしたりと、生活が劇的に変化していく時期だからだ。


大学の同級生は卒業してどんどん社会に出ていくのに、、、一歩が踏み出せない。はじめて深刻な事態だと気づいたそうだ。


確かに息子の社交的な面とポジティブさは、私もびっくりすることがある。できないことの方が多く、悔しいことも多いはずなのに。


それに御主人のいったことは、カナダに住んでいた時に、実際に見聞きしていた。


ある若手の外交官は、人付き合いが苦手でしゃべらないから英語がいつまでたっても話せない。日本の超有名大学を出た研究者が、「挨拶ができない」という理由でラボが閉鎖された、など。


そう。日本の教育の悪い面は、挨拶や人付き合いができなくても「優等生」になれてしまうところだ。


しかし、海外ではそうはいかない。だから海外に出ると、日本の教育の不備というかおかしさが、端的に表れるような気がする。


今、息子の中学の教科書や問題集をみていて思うのは、相変わらず受験テクニックを指導するような内容が多いんだな、ということ。夫に不満を口にしたら「大学受験がマークシートだからじゃない」と教えてくれた。こういう教科書や指導をみて、現場の教員は何もおかしいと思わないのかな。


私は歴史が得意だったけれど、歴史用語を暗記する必要って、あるんだろうか?


なんだか、日本だけ取り残されていくんじゃないのか、と少し不安になる。


コミュニケーションが大切だといっても、心が折れそうな子どもには、円滑な人付き合いなど無理だと思う。まずは、心が折れないようにすること。これが「勉強をしない!」という前に子どもにとって私は大切だと思う。



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