2016/03/11

国立がん研究センター『牧本事件』 報道が伝えたのは真実なのか その1  


●『牧本事件』 Googleの検索結果からわかること





私が国立がん研究センターの研究費不正問題に興味を持ったのは、医療情報誌『集中』に掲載された不思議な記事が原因だった。


どんな事件だったのか興味を持ち、ネットで『牧本事件』を検索するとさらに不思議なことがわかる。これはGoogleで『牧本敦』を検索した結果だ。


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他に『牧本事件』あるいは『国立がん研究センター 研究費不正』で検索してもだいたい同じ。上位に表示されるのは、ある方の書いた記事ばかり・・・。


●『牧本事件』 事件にしたい人達がいる?


つまり『牧本事件』といっても、『事件』という言葉が適切なのかどうか。なぜなら『事件』と騒いでいるのは、ほんの一握りというか、お一人だけのような気がするからだ・・・。


もともと『牧本事件』は何かがおかしいと思っていた。一人の医師だけを刑事告発したこともあるけれどーーーー報道されている以下の部分がどうにもスッキリしない。


2007年度から翌年度にかけて交付された厚労科研費、およびがん研究助成金2億2000万円のうち、2570万円を取引業者にプールし、少なくとも578万円をエアコンやテレビなどの62点の私物に充てていた


62点の私物というからには『領収書』があるのだろう。では、その内訳は?578万円もの金額がすべて家電に費やされたのだろうか?金額が具体的なわりに、実態がつかめない不正事件だ。


さらに、友人の医師達がこの事件のことを知らないことも不思議に思っていた。


先月友人の医師に『牧本事件』を知っているか尋ねたら彼は知らないという。


えっ、でも・・・。その友人はがん医療にも長いこと関わっていた。その日東京に出来てきたのは、有明で行われる勉強会に参加するから。それなのに・・・全く知らないという。研究者仲間で、話題にならないのだろうか。


もう一人の友人が私にいったことも考えてみれば不思議だ。牧本医師の研究内容を調べて気づいた。驚いたことに、彼は牧本医師と一緒に研究をしたこともあったから。それなのに彼も、詳しい事件の内容までは知らないようだった。


このGoogle検索の結果は、私に何か伝えようとしている。「『牧本事件』の真相は別にあるんだよ。真実は違う!」と語りかけているようだと思った。


●牧本敦医師のブログと講演が私に問いかけたこと


検索結果をみて、もう一つ気づいたことがあった。


牧本敦医師、ご本人がブログを書いていたのだ。講演活動も熱心に行ってきたようで、いくつかの講演会の様子もYouTubeにアップされている。冒頭で紹介した動画もその一つ。クリスマスには闘病中の小さな患者さん達のために、サンタさんになっている。


◆  ◆  ◆


病棟クリスマス会2011 小児がんと闘う牧本敦医師のブログ

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◆  ◆  ◆


続く


コメント

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コメントをありがとうございます。私も、いろいろ聞いて知ってはいたのですが、牧本医師の講演を拝見して、報道とのギャップに驚きました。

牧本医師の名誉の回復のために、私が何かいえるとしたら、、、

「牧本医師には一流誌への論文掲載はない」と批判されているので、超低出生体重児の母として反論してみたいと思います。

牧本医師の患者さんの中には、医学部にすすみ、小児がんの専門医を目指している方がいるそうです。

これは素晴らしい業績なんじゃないでしょうか?

「一億円の研究費を託す人材ではない」と批判されているので、私もお金に換算させていただきますが、それこそ、お金に換算したら「億単位」になるんじゃないでしょうか。

私は息子が生まれたばかりの頃、どのように育つのか、情報がほとんどなく、不安でたまりませんでした。ですから「一緒にがんばりましょう!実は私も超低出生体重児だったんですよ!」と言ってくださる医師がいたら、どれだけ希望になるだろう、と思うんです。

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Re: 牧本先生

レモネードさま

こちらこそありがとうございます。

私の子どもは、超低出生体重児なんです。退院後の育児に悩んで様々な活動をしていたところ、牧本先生のことを知りました。

牧本先生が患者さん思いの先生だということは、よくわかります。レモネードさんのような方が、これまでにも非公開のコメントを下さったからです。ブログを読んでくださるだけでなく、皆さん必ず「ありがとうございます」とおっしゃるんですよ。患者さんのご家族にも、コメントをいただくこともあります。

小児がんという病は、大変な病だと思いますが、そのぶん、治療の関わる医療者はやさしい方ばかりのようです。患者さんとご家族も、先生のことをいつも心配しています。いいですね。

超低出生体重児は小児がんのような支援がありません。

ある時、知らない医師にいきなりメールを送られてきました。そこには「あなたのお子さんの発達が遅れているのは障害じゃないのか」書いてありました。その時から小児医療を信じられなくなりました。

でも、牧本先生の講演をみて、こういうお医者さんもいるんだ、もう一度信じてみようと思うようになりました。今も、育児に悩むことがありますが、牧本先生を思い出して、私もがんばろうと思っています。

夜遅い時間に、コメントをありがとうございます。お体を大切にお過ごしください。

私もいぜんのようなご活躍を願っています。