2016/03/14

『牧本事件』を追う その2 牧本敦医師の講演「すべては小児がんの子ども達のために」②


●小児がんの種類


どのように多様かというと、場所だけをみても、発生部位も、頭のてっぺんから、足の先までありうるということです。


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例えば、目の腫瘍というのは、網膜芽腫といって、目の中にできるがんがあるんですけれども、その周りの、目の入っている穴、眼窩(がんか)にできるがんもあります。そういうものでも、1種類ではないんですね。で、四肢にできるユーイング肉腫骨肉腫、腹部にできる肝芽腫神経芽腫、そういう病気もあります。


もちろん、皆さんがテレビなんかでみると思いますが、白血病リンパ腫といった血液の病気も、かなりの部分を占めますし、脳腫瘍も多いがんの一つです。


●小児がんと大人のがんとの違い 生活習慣病ではない


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成人がんも多種多様にわたっているんですけれども、成人がんと何が違うかというと、所謂、生活習慣病ではないということです。成人ががんになるというと、タバコを吸ったからとか、お酒を飲み過ぎたからとか、そういうことをいわれているのですが、小児がんになった子どもというものは、別に悪いことをしていません。


いうなれば、事故にあうようなもので、突然変異によって起こると言われています。誰が悪いわけでもないんだけれど、なった方はすごく苦労します。ご兄弟やご家族も「何が悪かったんだろうな」と、ずっと悩んでおられます。


●子どものがんには、抗がん剤や放射線など、治療が良く効く そのため医師は「絶対に治すぞ」という姿勢で治療にあたっている


一方でなった後で、不幸中の幸いなんですけれども、抗がん剤や放射線、治療というものが良く効くがんでもあるわけです。


ですから例え、前身にちらばってしまった進行期のがんでも、私たち小児内科医、外科の先生、放射線科の先生が協力をして「絶対に治すぞ」という心構えで治療にあたります。もちろん、治癒率は100%じゃないですから、死亡原因になってしまうんですけれども、そういうふうに、どんなに進んだ状態で発見されても、治癒の可能性があるというところが、成人のがんとの違いです。


●強い治療を長期に渡って行うため、残念ながら治療の合併症で苦しむ患者さんも・・・


一方で、すごく強い治療を長期に渡ってやらないといけないから、その治療の副作用とか、合併症で苦しむ方もいらっしゃいます。


続く


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