2016/03/22

『小説・大日本帝国印刷』のレビューと『牧本事件』の真相 後編



ただ・・・私はこうなることは、はじめからわかっていたような気がする。以下の2つは、医療情報『集中』に掲載された典型的な恣意的な記事だ。何が問題なのか説明してみよう。赤字に注目して欲しい。


●医療情報『集中』に掲載された HPVワクチンに関する2つの記事を検証する


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子宮頸がんワクチン「副反応」めぐり医師の対立が激化 2015年5月26日 集中

ただ、横田氏や西岡氏ら一部の医師が提唱する「HANS」研究の行く末には、悲観的な見方が強い。厚労省関係者によると、西岡氏が研究してきたのは線維筋痛症。横田氏も「小児の線維筋痛症が増えている」として小児科医の立場から線維筋痛症対策の必要性を訴えてきた。

しかし、線維筋痛症には客観的な診断基準がなく、難病医療法に基づき医療費助成が行われる厚労省の指定難病にも入っていない。厚労省担当記者は「研究者らが主張するHANSの診断基準は、従来の線維筋痛症の診断基準に『HPVワクチンを打ったこと』が加わっただけ」と指摘。「HPVが新たな病気を生んでいるという主張の根拠が弱いし、看板を付け替えて新たな研究助成金を得たいだけなのではないか」(同)との厳しい見方も出ている。

HPVワクチンをめぐっては、被害者集会が行われる前日、産婦人科医らを中心とした医師有志が「ワクチンの正しい理解を求め、接種を推奨する」とする声明を発表。現在、医学会の大勢は「患者への治療、支援体制を整え、接種は積極的に行うべきだ」というもの。「患者の支援体制を整える」のは良いが、それはさまざまな不調とワクチンとの関連を認めることとイコールではない。

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2年たっても原因が分からない子宮頸がんワクチン「副反応」2015年6月25日 集中

接種勧奨の再開をめぐっては、国会議員や医師の間でも賛否が分かれている。また、さまざまな思惑も指摘されている。松あきら・公明党副代表(当時)は接種推進の急先鋒だったが、弁護士の夫が子宮頸がんワクチンを製造しているグラクソ・スミスクラインの弁護をしていたことが発覚、「癒着」と週刊誌などで批判された。一方、接種勧奨は未成年者の性交渉を加速させると、女性の純潔性を重んじる宗教団体が反対活動をしているという指摘もある。ある事情通は「信者の未成年女性にけいれんや痛みを訴えさせている」と話す。


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●『HPV JAPAN』の署名活動はストップしている


まず、2015年5月26日の記事から。赤字の部分は『医療ガバナンス学会』からメルマガとして配信された『HPV JAPAN 声明』のことだ。横田氏や西岡氏のように被害者を支援する医師を、徹底的にこき下ろす一方で、以下にあるように、薬害オンブズパーソン会議にコテンパンに批判された『HPV JAPAN 声明』を持ち上げている。ハッキリ言って、この声明は、友人の医師をはじめ、まともな医師は「恥ずかしくなるほど、稚拙な内容」と言っている。


2015/04/21 子宮頸がんワクチン推進派による声明は「事実に基づかない」 副反応被害者・弁護士らが抗議 ~推進派医師が被害者らに「醜悪である」などと暴言を浴びせていたことも明るみに IWJ Independent Web Journal


友人の言葉を裏付けるように、『HPV JAPAN』の署名活動は、2015年6月からピタリとストップしている。『集中』に書いてあることが事実なら、弁護士やメディアにどんなにバッシングされても、賛同者は増えていくはずだ。それこそ2008年8月20日の大野病院事件無罪判決後の、『周産期医療の崩壊をくい止める会』の署名活動のようにね。


私達は、子宮頸癌(HPV)ワクチンの 正しい理解を求め、その接種を推奨します。―女性と子供、そして、家族と国を守るために―


●「信者の未成年女性にけいれんや痛みを訴えさせている」と話す『事情通』は実在するのか


さらに2015年6月25日に配信された記事には驚いた。『事情通』の話として、被害者団体の名誉を傷つける事実かわからない情報を、堂々と掲載したからだ。噂というよりも、『ねつ造』じゃないのだろうか?


私は被害者団体の事務局に実際に足を運び確かめたけれど、宗教は関与していないと思う。確かに支援者の政治家の中には、関わりのある方もおられるようだが、別に思想があるからワクチンに反対しているわけではないだろう。


そもそもあまり報道されていないけれど、被害者のご家族には医療者が多い。看護師さんや大きな福祉施設を経営している経営者、中には婦人科の医師までいらした。だから被害を訴えている方々が、反医療や反ワクチンであるはずがない。


確かめれば事実でないことがすぐにわかるような、悪意に満ちた恣意的な情報を流す医療情報誌って、一体何なんだろうと思っていたら・・・『小説・大日本帝国印刷』のさんざんなレビューを読んで納得した。やっぱりこういうやり方って、長くは続かないんだ。


●私のきいたある噂 今何かと話題の寄付講座の某研究室は近いうちになくなる


噂でいいなら、私も書いてしまおう。


ある事情通によると、話題の寄付講座の某研究室がとうとうなくなるそうだ。昨年から噂が出ていたようだけれど、最近また別の事情通から同じ話をきいた。今までよりもさらに具体的だった。だから本当に近いうちに、なくなるんだろうな、と思っている。


福島県立大野病院事件からはじまった一連の出来事の教訓はーーーー「メディア戦略などでは、人の心の掴めないし、真の改革はできない」ということだと思っている。『小説・大日本帝国印刷』のレビューをみても、私が考えてきたことは正しいと感じた。

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