2016/03/26

アレックス・スコットちゃんの『レモネードスタンド』 日本には寄付文化が根付いていないから、お金が集まらない? 


●想像していた人と違う・・・


乙武洋匡氏の不倫報道が、世間を賑わせている。


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乙武氏 暴露された“奔放さ”「業界にいればだれでも知っていた」 2016年3月25日

夏の参院選に自民党が擁立を検討している乙武洋匡氏(39)が24日、週刊誌「週刊新潮」で報じられた自身の不倫問題について事実関係を認め、公式サイトで謝罪。騒動の収束を図ったにもかかわらず、芸能人や著名人からは批判の声が上がっている。

タレントの鈴木紗理奈(38)はツイッターで「なんで奥さんが謝るのだろう」「浮気は彼女が悪い?不倫は妻が悪い?そーいう考え方やだ!!」と記した。

小説家で思想家の東浩紀氏は「“妻である私にも責任の一端があると感じております”とは、奥さんも選挙に向け準備万端だね」などと皮肉り「乙武さんの奔放さは業界にいればだれでも知っていた」などと暴露した。



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私の追っているある不正問題にもつながる話だ。


乙武氏の報道をみて思うのは、日本は障害がある人や、病気を抱えた人には甘いんだな、ということだった。障害者や病人はこうあるべきという理想像を、メディアが押しつけているのかもしれないけれど。


そういえば、私も取材を受けた時に、「想像していた人と違う。もっと弱々しいお母さんかと思っていた」といわれたことがあったなぁ。


弱々しい女性じゃないから、企画が通らなかったようだ。


でもあの時、テレビ番組にならなかったおかげで、現在の私がある。今はあの時とは全く違う理由で、声をかけていただくようになったからだ。


●日本の『レモネードスタンド』は、誰が主役なのか


この前、ブログを書くために、「レモネードスタンド」のアレックス・スコットちゃんの動画を久しぶりにみた。


『牧本事件』を追う その2 牧本敦医師の講演「すべては小児がんの子ども達のために」①


アレックスちゃんは自分が小児がんでそう遠くない日に天国に旅立つことを知っていたのだろう。レモネードを売って小児がんの研究費を集めたのだ。





私は番組をみて気づいた。日本ではじまった「レモネードスタンド」とは、全く違う気がする。


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三大ネットワークの1つ、NBCの朝の番組に出演した時の様子。辛い治療で目が虚ろ、声はかすれていた。そういう状態でのテレビ出演。


だって日本の「レモネードスタンド」は、小児がんの子ども達が主役というよりも、お客様にしているような感じがするもの。企業や大人がお膳立てして、すべてを整えて、「はいっ!患者さんは、この位置に立って下さいね!お行儀よくね!」という感じ。


一方、アレックス・スコットちゃんは、自分の命と引き替えに、テレビに出ようと決めたんだろうな。久しぶりに見て、また泣いてしまった・・・。


その差がやっぱり、金額に現れるのだろうか。こちらのブログを読んでビックリした!70億円以上集め、ちゃんとお薬になっていたからだ。


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ニューヨークの遊び方 アレックス・レモネード・スタンドの奇跡は終わらない

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この新薬の研究には、アレックスちゃんが残した基金からの寄付金も貢献。アレックスちゃんは、2004年8月、わずか8歳でこの世を去りましたが、彼女の思いに共感した多くの方々が、小児ガン研究のための寄付金を募る団体としてアレックス・レモネード・スタンド基金を支援し続けてまして、このCBSニュースによると、これまでに集めた寄付金は7,000万ドル(=1ドル100円換算で70億円)に達するそうです。


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●製薬企業のプロモーションや研究費の不正問題 私がメディアに期待すること 日本社会に問うて欲しいこと


アレックス・スコットちゃんのレモネードスタンドをみると、「日本は寄付文化じゃないから、お金が集まらない」という言い訳をしてはいけない気がする。


お金が集まらないのは、日本のメディアが、病気や障害を抱えた人に理想を期待する、ということもあるけれど、患者側も甘い部分があるからだと思っている。


夏の風物詩になっている某テレビ局のチャリティー番組に代表されるように、そもそも日本には「良いと思うことをしさえすればいい」という甘い考えがあるような気がする。


官僚が悪い、製薬企業が悪い、ナショナルセンターが悪いと私たちは大きな組織を批判しがちだけれど、患者や患者会そして市民にだって、甘いところがある。今回の乙武氏のスキャンダルは、それを象徴していると思った。


もしも同様に、患者側にも不正などがある場合、タブーを怖れずきちんと責任を問うべきだ。

コメント

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アレックス・スコットちゃんの『レモネードスタンド』 日本には寄付文化が根付いていないから、お金が集まらない? 

はじめまして。
私は、たぶん日本ではじめてレモネードスタンドをしたレモネードスタンドinふくおかの実行委員です。私たちが8年間続けているレモネードスタンドはアレックスちゃんの強い意志を日本でも伝えて行きたいというおもいからはじまりました。小児がんという病気をもった子供たちそして家族はみんながみんな募金活動なんてできません治療に一生懸命頑張っています。小児がんの事を分かって欲しいと一緒に活動して次の年には、亡くなっている子供たちはいっぱいいます。その子達の意志をまた受け継いで活動を続けています。日本は寄付文化じゃないから、お金が集まらない」という言い訳をしてはいけない気がする。そうであるからこそ日本人の意識を変えていくためにずっと続けています。想像でものを言っているのは悲しいです。お膳立てでも
行儀よくたっているわけでもありません。
皆さん命がけであるということを知りもしないで無責任に言わないでください。一度一緒に募金活動をしていただければきっとどんな思いで皆さん活動をされているのか
分かると思います。いつでも一緒にされるときはご連絡してください。

Re: アレックス・スコットちゃんの『レモネードスタンド』 日本には寄付文化が根付いていないから、お金が集まらない? 

はじめまして、この度は、私のブログを訪問して下さいましてありがとうございます。

また、厳しいご意見を、実名で下さってありがとうございます。なかなかできることではないですね。

ここに書いた文章は、読み返した時に、もしかしたら、今回のようなご意見を頂戴するんじゃないのかな?と思ったのです。でも、そのままにしておきました。

なぜかというと、「日本は寄付文化じゃないから、お金が集まらない」という言い訳をしてはいけない気がする、としたのは、私自身が募金活動をして、大失敗したと思っているからなんです。つまり、これは私自身への反省の意味を込めて書いたんです。。

あと、一番新しい記事に書いてあるのですが、『レモネードスタンド』を批判したいのではないんです。この頃は、ストレートに書くわけにもいかず、こういう風に書くしかなかったんです。

私のブログは、製薬企業の病気喧伝やプロモーションについて書いております。

ずっと読んでいただかないとわかりにくいかと思うのですが、啓発活動をしていくときに、企業やマスメディアとの付き合い方などを考えています。

社会貢献とプロモーションと、どこで線を引いていくのか。お金がないと命を救うこともできないのですから、お金を集めないといけません。それを考えると、お金もうけは悪いことなのか?なんて、グルグル考えてしまうんですね。





Re: Re: アレックス・スコットちゃんの『レモネードスタンド』 日本には寄付文化が根付いていないから、お金が集まらない? 

『レモネードスタンド』に関連すると思うので補足です。

お金もうけは悪いことなのか?と、いつも考えているので、
『喜谷メモリアルファンド』と『オキサリプラチン』について調べて書いてみました。

国立成育医療研究センターに誕生した子どもホスピス『もみじの家』
http://sakura4747.blog.fc2.com/blog-entry-699.html

また、新型出生前診断で有名になった『ジーンテック(GeneTech)株式会社』に興味を持ったのも、
同じ理由からです。

『新型出生前診断』の問題点について その5  謎に満ちた『ジーンテック(GeneTech)株式会社』 前編
http://sakura4747.blog.fc2.com/blog-entry-443.html

とても気になったので、『ジーンテック』の登記簿も閲覧して役員の経歴も調べてみたんです。

その時に、お金になる医療と、ならない医療との差が、すごいな、と思いました。

私個人としては、『もみじの家』は高額な寄付を集め続けないといけないので、
ジーンテックに寄付してもらったらいいんじゃないかと真面目に思っています。

そういうお金の集め方も、あるのかな、ということですね。