2013/11/13

『どーもの休日♪~しかしなんだね。ガンだって~』とアンドレイカさん

末期のすい臓がんの患者さんがブログを書いておられた。元ジャーナリストの方だ。


『どーもの休日♪~しかしなんだね。ガンだって~』


最近更新がないな、と思っていたらつい先日あの世に旅立たれた。悲しい。定年退職して胃に不快感を感じ、数ヶ月間近所の病院に通院されていた。大きな病院に転院した時にはすでに手術できない状態。ご本人のやりきれないお気持ちが私にも伝わる。


父の友人の元新聞記者も末期の肺がんだった。どうやって毎日を過ごしていたのかしら・・・・やはりつい最近、新聞のお悔やみ覧で亡くなったことを知ったばかり。


ブログには、告知の問題や医師の激務の問題、抗がん剤の副作用、民間療法、免疫療法、がん難民。治療費そして最後はやはりホスピスの問題ーーーがんの患者さんが直面する問題が一通り書かれている。


もしこのブログを読んでいる方がいたら、
がんの患者さんの医療費の問題を考えて欲しい。
命の値段なのだ。


すい臓がんは自覚症状がほとんどない。早期発見・早期治療が難しいがんとして知られている。死に直面した時、人は、誰もが「もう少しだけ家族と過ごす時間が欲しい」と思うんじゃないのかな。


お昼ご飯を食べながら夫に愚痴をこぼしてしまった。「いつも読んでいたブログ。末期のすい臓がんの患者さんが書いていたんだけど、亡くなっちゃったんだよ。もっと早く見つけられないのかな」


マックユーザーの私達はアップル創業者、スティーブ・ジョブズを思い出していた。彼もすい臓がんだったが手術が可能だった。スタンフォード大学でのスピーチで「顕微鏡をのぞいた医師が大喜びした」といっていたのはこのためだ。


スティーブ・ジョブス スタンフォード大学卒業式辞 日本語字幕版 より一部引用

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今から一年ほど前、私はがんと診断されました。朝の7時半にスキャンを受けたところ、私のすい臓にはっきりと腫瘍が映っていました。私はその時まですい臓がんが何かも知らなかったのですが、医師達は間違いなく治療不能なタイプのがんだと言いました。



「スティーブ・ジョブズみたいに手術ができればいいけどな」夫が言う。「もっと早期に見つかる腫瘍マーカーはないの」


「それがさ〜つい最近、
高校生が早期発見できる検査法を
発見しちゃったんだよ」



え〜そんなの信じられない、とググってみたら・・・ハフポストで見つけてしまった。超安価、効果的、そして侵襲性が低いというところにびっくり。


15歳の少年、膵臓がん発見の画期的方法を開発 たった5分、3セントで検査


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アンドレイカさんはおじさんがすい臓がんで亡くなったことから一念発起。
最初はGoogleとwikiから調べ始めた、ということろまではありがちだけど。


「彼がすごいのは、すい臓がんになると検出される8000ものタンパク質の中から、たった一つの『メンテリン』を見つけ出したこと」と研究者である夫が教えてくれた。


友人の小児科医は病気の子ども達のために、世界中を飛び回ってきた。「日本の患者会も、医師も世界に通用しないよ」と言っていた意味がわかる気がした。


夢を実現するために、200人もの研究者に手紙を書き次々断られたが、諦めなかった。「彼の提案を実現したジョンズ・ホプキンス大学のアンルバン・メイトラ教授もすごいんだよ。ジョンズ・ホプキンス大学はすごいよ!」


ほんとだね。日本にはアンドレイカさんもいないけれど、日本の医療や教育に、ジョンズ・ホプキンス大学のような大学はないしアンルバン・メイトラ教授もいない。


「亡くなった人のためにできること」とは、こういうことをいうんだね。


彼の行動力と情熱は、ネットを活用し活動してきたすべての人に勇気を与えるんじゃないだろうか。天国のスティーブ・ジョブズも喜んでいると思う。すい臓がんで亡くなっていった方々もきっと。


ご冥福をお祈りいたします。


※    ※    ※



追記 2014年10月 『どーもの休日♪~しかしなんだね。ガンだって~』が本となりました!


ひつじさんにコメントをいただきました 『がん医療』と『メディア』のあり方を考える

『どーもの休日』が届きました 真の『パブリックアフェアーズ戦略』を目指して

なぜ「がん難民」は生み出されるのか 池上彰さんにお願いしたいこと

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